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第143話 一人のラミアの影響

 ラミアのメヌールが人間形態化スキルの指輪によって、外の世界で活躍するようになったが、これが公国内の住民に少なからず影響を与えた。


「あの森の近くに住んでたラミアが、人前で活躍するようになったんだって?」

「なんでも公王様のお力で人間の姿になれるようになったとか」

「下半身が人間になってたらしいよ」

「でも、いつでも元の姿にもどれるとか」

「ミア様の護衛もしたらしい」

「島の外で活動か……」


 半人半蛇の姿で、今まで獣人からも距離を置かれていたラミアの活躍に、うらやましいとの声もあったようだ。特に人間に近くない姿の種族ほど、そういう思いはあったよう。


 真っ先に手が挙がったのは同じラミアの種族。しかもメヌールのように護衛を希望する者が三人ほど出たので、追加して警備隊で訓練をしてもらっている。近い将来、メヌールを中心に要人護衛隊ができるといいかもな。その他にも、公国内で人間相手に仕事をしたい。公国外に旅行に行きたい等で、【人間形態化】スキルの指輪を希望する者が相当数出てきた。


 一定のルールづくりをしないとトラブルになりかねないので、島の館で内政官が面談の上、貸し出すことにした。特に利用目的が重要だが、【鑑定】スキルで、犯罪目的でないか等十分にチェックした。例えば動物の顔をしている者が【人間形態化】して悪事を働き、元の姿に戻って逃亡したら、目も当てられない。そうなれば犯罪に加担したようになってしまう。なので、審査は相当厳しくしたし、本人以外は使用できないように制限をかけている。また旅行等、目的が達成したら自動的にスキルが解除するように設定した。


 とにかく一人のラミアの女性が公国の人たちに外への関心を高め、人間との交流の可能性について、考えるきっかけになったことは間違いない。


 その後、しばらくして、メヌールを中心として、ラミアによる要人護衛隊が結成された。普段は警備隊と合同訓練しているが、公国の要人が他国へ行く時、付き添いをするようになった。


 現在、実施しているのは、ミアの護衛、それと今後、新しく機能する予定の通商外交官、キネサスの護衛だ。通商国が増えたので、通商外交官が他国へ出向くことが多く、その護衛はますます重要になるだろう。


 僕の護衛につく場合は主に形式上、儀礼的のものが多い。要は大公だから、体裁を整えるため、護衛ぐらい付けるのが普通ということだ。現実的にはテネシア、イレーネの二人がいれば、何の問題もないが、二人とも貴族の伯爵だし、毎回、僕の付き添いは大変だろう。まあ、二人はそうは思わないのは十二分に知っているので、僕も甘えて護衛を頼んでいたが、二人の負担を軽くし、本当に必要な場合に絞っていこうと思う。彼女達には貴族の流儀も覚えていってもらいたいからね。これは彼女達に貴族になれと言ってるのではない。貴族がどういうものか知ってもらいたいということだ。何だかんだ言っても、現状では貴族が支配階級にあるから、彼らの実態を知っておくことは今後において、必要だと思ったんだ。


 形式的な護衛はラミア達、本当に大変な案件ならテネシアとイレーネの二人という感じだ。前者の名誉のために少し補足するとラミア達も十分に強い。一人で人間相手に十人ぐらいは平気だろう。でもテネシア、イレーネの二人は別格過ぎるのだ。一騎当千という言葉があるけど、大げさではなくて本当にそうなんだよ。彼女達は人間なら、千人単位でかからないと相手にさえならない。特に極大魔法の威力が上がってからは一人で国を亡ぼせるぐらいに強くなっている。


 一般的に竜人やエルフ等の亜人種は人間より、魔力が大きいが、それにしても彼女達は飛びぬけている。なんでこんなに彼女達は凄いんだろう?一度、彼女達に聞いたことがある。


すると返ってきた答えが


「う~ん、なんでだろ? 大公様と一緒にいるからじゃないか」

「そうですね。私もそれしかないと思います」


だってさ。


こんな凄い人材が僕の味方でいてくれるのも、きっと神様のお陰なんだろうね。

 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。もし拙作を気にいって頂けましたら、評価やブックマークをして頂けると大変有難いです。

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