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第135話 魔人アルゴ

「外を見てきます!」


王達に言い残し、僕らは王城を飛び出し、【飛行】で、上空から見渡した。


「たくさん人が倒れているな……何が起こった……」


 人がバタバタと倒れていく。広場は倒れた人だらけだった。これはただ事ではないぞ。


人間の仕業ではない……魔物、魔人の仕業を予感し【探索】スキルを使う。


「魔物、魔人を指定して【探索】!」


すると前方の高い建物の屋根に一人の魔人を確認した!【飛行】で近寄る。


「おい! これはお前の仕業だな! 何をやっている!」


するとその魔人は不敵な笑みを浮かべ


「待ってたぞ。ここが貴様らの死に場所だ」


すると、その瞬間、魔法を放ってきた。早い! こちらの準備が間に合わない!


「ううぅ、体が重い……な、なんだ?! これは……」

「ふはは、奴は後手で負けた。先手を取ったら我の勝ちだ!」


僕達三人は体が重くなり、地面に落ちてしまった。すると魔人が近づいてきて、


「まだだ! もっと苦しめ! 仲間の仇だ!」


 体の力が抜けていく、魔力もか……テネシア、イレーネも魔法を発動させようとしたが、わずかな攻撃しかできない。火も風も魔人まで届かない。


残った魔力を振り絞り「【鑑定】!」これは弱体化魔法だ!


しかし、そうと分かれば、念話で


(テネシア、イレーネ、『魔力増大の水晶玉』で魔力を回復させろ、それと奴を油断させるため、そのまま弱ったふりをしろ)


 よしよし、二人とも弱ったふりをしてくれてるな。こちらはこの魔法を【複写】する。僕はその身に浴びたスキルなら簡単に【複写】できる。


【弱体化】スキルが複写できた。あとは奴が油断したところで……


「どうだ! もう動けまい! さてとどめを刺してやろうかの。レルスの仇だ!」


 やはりあの魔人レルスの仲間だったか。魔人が僕の方に近づいた時、テネシアとイレーネが飛びあがり、魔人に反撃。一瞬、魔人は面を食らったようだが、結界で防御。流石は魔人、結界を使うぞ。


ガツン! ガツン! ガツン! ガツン!


二人の剣が魔人の結界にぶつかる。


「愚かな。我が結界にこんな剣なぞ、効かん」


ガツン! ガツン! ガツン! ガツン!


しかし、魔人の結界が破れてきた。この剣は異次元品質だからな。


「そ、そんなバカな!」


そうだ、あれを使って見るか。くくく、ダンジョンでやられて複写しといた。


「【結界妨害】!」


 その瞬間、魔人の結界が消滅し、二人の剣が魔人を引き裂いた! 肩から袈裟斬りだ!


「ぐわああ!」


魔人が倒れ、詠唱を始め出した。こいつ逃げる気だな。さっきのお返しだ!


「【弱体化】!!」

「ううう、力が出ない!」


さっきのお返しで、どんどん力を奪ってやった。しばらくすると動かなくなった。


「やったか?!」


 いろいろ聞きたいことがあったので、殺すつもりは無かったが、二人の剣で切られて、そこに弱体化魔法で、生命力も尽きてしまったようだ。


しかし街中の人を何とかしないとな……


 【鑑定】で見たら、魔人による弱体化魔法で弱っているだけのようだから、「ヒール」で回復させるか……


「エリアヒール!」


 まだ範囲が狭い。もっと町中に広げるには……『魔力増大の水晶玉』だな。これを持って


「エリアヒール!!!」


 ごっそり魔力を持っていかれたが、その瞬間、大量に魔力補充。これはいいアイテムだ。


町中の人も起き上がってきた! よし、もう大丈夫だろう。


 その後、王に今回の襲撃は魔人によるもので、それを撃破したことを伝えた。その後、感謝の宴が準備されたが、折角だから、メリッサも呼んであげた。僕の活躍ぶりを聞くのが彼女の楽しみだし、一緒に楽しんだ方がいいと思いついた。


 それと、魔人の亡き骸は【収納】しといた。見ても気分がいいものじゃないし。リスク回避だな。こういう奴って後で復活したり、ゾンビになったりがあるからね……収納して亜空間廃棄だな。なんか呪われそうで、素材にしたくないし。


――――

――――――


ウラバダ王国の地下室、ゴラン王がある男の前で虚ろな表情で立っていた。


「お前はこのまま、反抗する奴らを処刑し続けろ! もう行け!」


王が部屋から出ると、その男は呟いた。


「ちっ、レルスどころか、アルゴまでやられるとは! 小癪な人間風情が!」


黒いマントを頭から被った男は異様な表情で、復讐の目を光らせていた。


「我を敵にまわしたこと、必ず後悔させてやるぞ!」


闇の男からはドス黒いオーラが広がり、それに触れた瓶の花が一瞬で枯れていた。

 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。もし拙作を気にいって頂けましたら、評価やブックマークをして頂けると大変有難いです。

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