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第125話 大薬師ミア

<ミア目線>


 現在、私はギルフォード公国という島に住んでます。ギルフォード公王がこの公国の領主となっていますが、領主は本国の大公爵でもあり、この島と二拠点で生活されています。二拠点生活はなかなか大変です。私も以前、ギース領の代官と島の薬師を兼任していたので、よくわかります。それを長期間、しかも、三拠点、四拠点とこなすギルフォード公王は本当に凄いお方です。


 そもそも私は元いた国でそこそこ有名な薬師でしたが、国の重鎮に気に入られたことを逆恨みされてしまい、無実の罪をでっち上げられ、貶められ、国を追われる立場になった経緯があります。それが不思議な縁で、ギルフォード公王と出会い、公国の発展に寄与できる立場にまでなったのです。


 島での活躍が住民の皆さんに認められたのは本当に嬉しかったです。さすがに「聖女様」と言われた時は恥ずかしかったですが、皆さまの信頼は十分過ぎるほど伝わってきました。その後、島の代表会議で「大薬師」の役職名を受けた時、過分過ぎる評価で断りましたが、皆さんの熱意に押され、この役職名を受けることになりました。こうなったら、この名に恥じぬよう、頑張るしかありません。


 島の皆さんはエルフ、ドワーフ、獣人、竜人といったいわゆる亜人と呼ばれる方々が大多数を占めてますが、人間である私を敬い、信頼してくれて本当に有難いです。この島に来られて本当に良かった。


 公王様は島の主力商品として、私が開発した回復薬を第一にあげています。今では定期船で他国に届けられ、貴重な外貨獲得源になっています。これも島の恵まれた環境によるものでしょう。薬草を採取できる森、協力的なスタッフ、薬草畑の提供、研究棟の提供、そして公王様の全面的な支援、島民の皆さんの暖かい励まし……


 公王様は実に不思議な力をお持ちですが、もっと凄いのはその力を他の方にお分けすることが可能ということです。私も様々な力を使えるようになるアイテムを頂戴しました。これによりさらに飛躍的に回復薬の研究が進みました。


 間違いなく、以前いた国の環境ではこのレベルの回復薬には到達できなかったことでしょう。そう考えると前の国で私を裏切り、追放した方には感謝の念すら湧くようになりました。


 私は薬師ですが、ヒーラー(回復魔法の使い手)でもあります。回復魔法は「ヒール」と呼ばれてますが、外傷に即効性があります。それの代替が回復薬になります。一方、薬師は薬により、多くの症状に対処します。その症状により処方は様々で、外傷以外にも効果があります。大雑把に言えば、ヒーラーは緊急時、外科向きで、薬師は慢性、内科向きでしょうか。


 日々、公国の皆さんの健康を支える仕事をしていますが、その責任の重さを痛感すると同時に無上のやりがいを感じています。この環境で過ごせることを感謝しています。

 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。もし拙作を気にいって頂けましたら、評価やブックマークをして頂けると大変有難いです。

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