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第118話 チルザーレ王国のダンジョン3

「ええっ、本当ですか――――!!」


 ダンジョン制覇の報告をするとギルド長は声を出して驚いた。ここでも魔物討伐の証に素材を見たいというので、裏の倉庫で存分に見せてあげる。【収納】スキル達人の本領発揮だ。どうやらラスボスのドラゴンは火竜らしい。ここで素材を全部売り払ったが、あまりに高額過ぎて用意できないと言うので、後日、改めて、お金を取りに行くことになった。相変わらず、ダンジョン付近は負傷者がたくさんいたが、何人かがミアの回復薬を使っていた。


「このダンジョンなら、回復薬は飛ぶように売れるよな」

「……しかし、このダンジョンはもういいかな」とテネシア。

「私ももういいです……」とイレーネ。

「……僕ももういいな」


 特に前半で一方的に攻撃され続けるのはメンタルに来るよな。自分達は特別なスキルがあるから何とかなったけど、弓、剣、槍はまったく役に立たないし、魔法を詠唱する暇もないし、とことん冒険者と相性の悪そうなダンジョンだった。


最後のお宝も微妙……


 持つと魔力を吸収され、元気がなくなってしまう……戦力アップになるどころか、弱体化してしまう。何かの役に立つことがあるのかな? とりあえず【収納】に入れっぱなしだ。


 その後、大公城に帰って三人で愚痴と反省会を開いた。三人とも少しフラストレーションが残っていたので、明日、久しぶりにヨウス森林地区の魔物討伐をすることとした。麓に村もできたし、危ない芽は早めに狩りとっておこう。


――――

――――――


 今日は三人でヨウス森林地区に来てるが、とりあえず居住地に挨拶に行った。現在百人ほど暮らしているが、林業中心の居住地だ。代官はウリナス。彼にも念話イヤーカフスを渡している。


「村の様子はどうだい?」

「大公様、お疲れ様です。順調に生活になじんできてるようです」

「危険な魔物は出ていないか?」

「今のところ出てないです」

「このあたりは出ないと思うが注意しておいてくれ」

「わかりました」


「入居者情報をしっかり把握してほしい。空いた平地は農地用に使ってかまわない。その際は土地の配分もしっかり把握すること。今後は入居者台帳、土地台帳も作成するように」


「了解しました」


「古い木を優先して、木と木の間隔を空けて切ること。山には手ぶらで行かず、必ず弓・槍・剣等を持っていく。護身になるし、うまくいけば鹿ぐらい狩れるだろう」


「……しかし、手持ちの武器が少ないです」


「後で用意しておこう。それとこれを」


お金が入った袋を渡す。


「こんなにたくさん! ありがとうございます!」

「何か困ったことがあったら、いつでも念話で連絡するように」


 居住者から親しみを込めて、村長と言われることもあるようだが、実際は領主の代理である代官だ。代官と打合せした後、三人で森に入っていく。


森の中を【飛行】【隠蔽】スキルで飛ぶ三人。


「麓のあたりは、魔物はいないだろうが、念のため、見てくれ」

「鹿がいたらどうする?」

「村人にあげたら喜ぶだろうが、無理に狩る必要はない」

「狼が出たら、どうしましょう」

「このあたりなら処分していい」


 あたりを見回ったが、鹿が結構いた。イレーネに三頭だけ狩ってもらい、それを収納。さて、少し奥に入るか、鹿が一気に増えたな。魔物はいない。もっと奥に行くか。


 熊がいた! どうするか? まあ、ここまで奥なら大丈夫だろう。そしてさらに進むと。


「おお、僕らの故郷、山の館だ。おっ! 有翼のユニコーンがいる!」


ユニコーンの頭を撫でるとなつく。ここの留守番みたいだな。よし、さらに奥だ。


 しかし、魔物の姿を見ないな。以前、だいぶ倒したからかな。でも上から見てるだけだから、土の中、林の陰だと見つけられないんだよね。


 んん? ちょっと待てよ。スキルで特定の存在を指定して探索する機能があればいけるんじゃないかな。


「特定の存在を指定して探索する機能【探索】スキルを【創造】!」


【探索】スキルができた!


「よし! 魔物を指定して【探索】!」


するとずっと奥の方に魔物の存在を確認。


「テネシア、イレーネ、魔物の居場所が分かった、行こう!」


三人でいっきに奥に飛ぶ。あれは、ゴブリンだ!


「ゴブリンだ! 二人ともやれ!」


「エアカッター!」「ファイヤーボール!」


ゴブリン三体が倒れる。


「【収納】(強制素材化)!」


ゴブリンが消え、収納後、素材へと分解された。


「このあたりにゴブリンの巣があるのか? 【探索】!」


「まとまった数の魔物を発見、行こう!」


「あそこは……前にゴブリンが多く出た場所だな。また集まったのか?」


「二人ともやれ!」


二人の魔法でゴブリンが次々に倒れ、それを素材回収していく。完全に流れ作業。


「ん! あれはゴブリンジェネラルだな。ちょっと試すか」


「ゴブリンの頭だけ【収納】!」


その瞬間、ゴブリンから頭が消え、体が倒れた。


「うわあ! 実際に目の前でやったらキツイ技だな。これ……収納スキルが完全に攻撃スキルになってるよ」


 その後、ゴブリン、オーク等を倒していったけど、やはり奥の方に魔物はいたね。まあ、このあたりなら、人の里まで、来ないだろうけど、放置すると彼らは増殖するからね。定期的な魔物討伐は必要だろう。【探索】スキルのお陰で効率的に動けた。


――――

――――――


森の魔物討伐の後、村の代官邸に寄る。


「森を探索したけど、この付近に魔物や狼はいなかった」

「そうですか。安心しました」

「ウリナス代官、これお土産、それと武器ね」


鹿三頭と多数の武器を渡す。


「これは見事な鹿ですね。住民に振舞います。武器もありがとうございます」


 武器は直前に手持ちの武器を【複写】した。僕の収納には一通りの武器がいつも入ってるからね。ここの居住地も少しずつ発展してきてるな。順調で何より。

 最後までお読み頂きまして、誠にありがとうございました。もし拙作を気にいって頂けましたら、いいね、評価、ブックマークをして頂けると大変有難いです。

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