第100話 パンタ領着任
今日からパンタ領の領主だ。これから領主邸に入るが、テネシア、イレーネ、そして新代官のタルメスも同行している。タルメスはギースの代官リミアに紹介してもらった。
「今日から、パンタ領の領主になるギルフォード大公です」
「お待ちしておりました。どうぞこちらへ」
前任の代官が領主邸に案内する。自分の領地できちんと引き継ぎされるのは初めてだ。今までが酷すぎたからね。
「この件についてはどうなりますか?」
「それはこちらにございます」
早速、前任者と新代官のタルメスが引き継ぎを始めた。ここは大丈夫だな。次は衛兵所だ。
「今日から、パンタ領の領主になるギルフォード大公です」
「お待ちしておりました。どうぞこちらへ」
きちんとした対応……これが普通だよね。今までが何だったんだ。その後、衛兵隊長、隊員らと無難に話ができ、有意義な時間を過ごせた。
よし!ここからが本番だ。三人で【飛行】【隠蔽】して街道の最西まで向かう。これから東に向かって道を整備していく。【収納】【加工】【複写】で道が広く綺麗に真っ直ぐになっていく。通行人がいた場合はテネシア、イレーネに交通誘導をお願いする。以前、国境の防壁を作る際に、『魔力増大の水晶玉』を使ったら、各段にパワーアップしたので、今回も使用。これで一気に視界が届く場所まで道が出来てしまう。凄すぎる。たまたま居合わせた通行人は驚愕の表情だ。あまり近づくと危ないので、すかさず二人が遠くに運ぶ。以心伝心だね。この二人は本当にいい側近だ。
道の途中にボロボロのお店があったので、ついでだからとスキルで新品同然にした。店主に涙が出るほど喜ばれたが、領民の生活向上が領主の仕事だし、新婚旅行の道沿いは綺麗にしたい。
このパンタ領は横に細長く、東西に延びる街道沿いに商店がぽつぽつあって、領主邸付近が少し栄えてる程度。人口も少なく、大きな産業もない。主な収入源は街道沿いのお店ぐらいかな。ただ、街道から離れると畑も広がってるので、自分達の食料は困らないようだ。
ただ、通行量はそれなりにあるな。一番栄えている中心部(領主邸)に近づくと通行量が増えてきた。
「テネシア、イレーネ、通行人の回避誘導頼むよ」
中心部には宿屋も多いな。これも領内の貴重な収入源だろう。まさに宿場町だな。そこでちょっと甘味を食べながら休憩し、引き続き東へ街道を整備していく。ずっと同じような光景が続いてるな。ずっと続く一本道、中心部を離れると、お店がぽつんぽつん。よく見るとお店には近くの畑でとった物が目立つ。普段はほとんど自給自足、余りもので現金収入という感じかな。道が整備され、通行量が増えれば、経済も上向きになるだろう。
パンタ領の街道を全て整備したが、まだまだ、力が有り余っていたので、そのまま、アグラ領、ギース領、ベイスラ領も整備した。これで領地内(王都~ベイスラ~パンタ~アグラ~ギース)に綺麗な一本道ができた。これで王都とギースの間の移動時間も短縮できるだろう。自分は転移魔法が使えるけど、ほとんどの人はそうはいかないからね。
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