質問コーナーやっちゃうよ!(攻略最中なのに?)
サブタイ、タイトルをつけるのが一番苦手
サブタイは基本適当に考えてます。あまり気にしないでください。
配信をしつつも、忘却の森を進んでいく。
あの牛以降、そこまで目立った強さを持つモンスターは現れなく、これといって面白味もなかったからか道中、質問コーナーみたいなのを始めていた。
「私とタイタンがまず幼馴染でしてね?」
「完全に質問コーナーになってますね」
「はは……。有名人がいると聞いてみたいこともあるんだべ」
わからなくもないが……。
私が魔物を倒していると、不意に私に話題が降られた。
「ユメミってなんで漫画家の道を選んだの?」
「漫画家の道を選んだ理由ですか?」
まぁ、そういうことを聞きたい人もいるか……。
私は自分のルーツを探ってみる。昔から私は漫画を読むのが好きだった。周りはみんなカワイイものとか、流行りのものとかに夢中になっていたが、私はずっとお小遣いで週刊少年ジャッツを買い、自分で絵を描いて夢漫画みたいなのを描いていた気がする。
「好きだったからです、漫画が」
嘘偽りのない真実。
私は昔から漫画が大好きだ。
「好きを仕事にしたってことか」
「そうですよ。私のルーツはそもそもとして漫画から始まってますから」
「そうなんだ! 私とは違う理由だねぇ。私が芸能界入ったのは物心つく前だし、それが当たり前っていうようになってたからそういったこと考えたことないや」
「結構昔から在籍してるんですね」
「赤ちゃん時代から女優だよこれでも!」
そんなに昔から……。
「じゃ、次……。シュカさん、ユメミさんは普段どんな気持ちで仕事をしているのですか、だってさ」
「どんな気持ちで?」
「私はもちろん、自分の演技で他人を幸せにできたらいいなって……。私の演技で世界平和になったらいいなって……」
「嘘くさいな……」
「嘘だもん。どんな気持ちで仕事してるかって言われたらその日によってまちまちかな。ラーメン食いてーって思って仕事する日もあるし、セリフで感情移入しちゃって悲しい気持ちとか楽しい気持ちになったりするときもあるよ。これはガチ」
「私も……。そこまで大層なことは考えていませんよ。人の気持ちなんてその時によって変遷していくものですし、ただただ楽しいという気持ちだけでしょうか」
「原稿か……。私も趣味で同人誌を描いているが、原稿作業はきつい。週刊連載しているのをすごいと思うし苦しいだろうと思うが……」
「もちろん、苦しむ人はいますが、私は絵を描くこと、漫画を描くことが好きなので苦しくはないですね」
視聴者の人も感嘆の声を漏らしていた。
私たちは先へ先へと進んでいく。
「漫画家志望です。面白いストーリーの作り方を教えてくださいだって」
「と言われましても……。面白いかどうかは最終的に読者の手によって委ねられますし、売れるかどうかは基本的に博打みたいなものですからね。私からはどういったものが面白いかとかは言えませんよ。だって私だってつまらないギャグとして入れたものがなんかウケてたりしてますし」
「……どの部分?」
「基本的にギャグ全般ですかね? そのせいでそのキャラはつまらないギャグ言いつつ時折クリティカルヒットを出そうと思ってたのがクリティカルヒットしか出させないようになっちゃいましたし」
「あぁ……」
「まだサブキャラで助かりましたけどね」
最初の最初でウケてちゃつまらない奴って描写ができてないというんだよ。時折おもろいことを言うからいいのであって……。
「許せる限り試行錯誤ですね。それしかアドバイスは無理です」
「ほかに質問は……」
「私からいいか?」
「スチル、どうぞ!」
「伏線とかはどうやって作ってるんだ? そういうのを見越してそういう展開にしてるんだろうが……」
「たまーに読者の声を見るとここ、伏線じゃね?ってなってるところ。そこ適当にそういう展開にして「あ、使えるな」って思って伏線にしたことがちょっとだけありますし、見返してみて粗を見つけたらそこを伏線にしたりします。私は頭の中ではストーリーの構想を練ってはおりますが、基本的にライブ感で描いてる節もあるので」
大方の方向性だけ決めて適当にライブ感とかそういうのはよくあることなのだ。
「というかゲーム配信なのに仕事の説明コーナーみたいになってませんこれ。趣旨変わってきてますけど……」
「だってぇ、ユメミとスチルが強すぎて私たちなにもしてないし……」
「私のせいなんです?」




