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終焉の世界でゾンビを見ないままハーレムを作らされることになったわけで… サイドストーリー  作者: 緑豆空
第2章 長尾栞

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第109話 刺激を求めて ー長尾栞編ー

今回の妊娠発表でいろいろなことが分かった。


それはこの生活や遠藤さんとの関係についての考え方にかなりの違いがあるという事だった。


私と華江先生あずさ先生奈美恵さん。


の4人は純粋に子供を作るために彼との時間を過ごしたのだった。


その結果が今回現れたのかもしれない。


結局4人は妊娠していた。皆1回目に体を合わせて妊娠してしまったらしい。


私は妊娠した他の3人と部屋で話をしていた。


「みんな凄いです。」


「本当ね・・」


「でもまあこんな状況じゃなかったら、私も興味があったかもだけど。」


私が言うと華江先生とあずさ先生が答える。


私たちが何を話しているのか?


それは女性陣の大胆な考え方についてだった。


「こんな時代だからこそ、生きているうちにめいっぱい楽しんじゃおうみたいなことじゃないですかね?」


奈美恵さんが言う。


そうかもしれない。


《いつ死ぬか・・そしていつまでこの生活が続けられるのかが分からない。そんな状況でストイックにいるよりも、出来るだけ楽しい事を探して生きるのは大切だ。


「そうね私とあずさ先生、瞳さんはお酒でストレスを発散したりするけど皆は若いしねぇ。セックスを楽しむ。まだまだそういう事に興味があっても不思議じゃないわ。」


「なるほどですね!まあ気持ちはわかります。」


「旅行に行けるわけじゃない新しい映画が見れるわけじゃない、ファッションだって1年前で時間が止まってしまったようだし、楽しみと言えば皆との会話やトレーニングジムそして読書やDVDですもんね。セックスを楽しんだって罰は当たらないですよね。」


華江先生あずさ先生奈美恵さんが納得する。


「確かに私も少しは分かります。遠藤さんとの初めては不思議な感じでフワフワしましたし。」


「栞ちゃんはピュアだし、もしかしたら里奈ちゃんや翼さんと同じ人種みたいな気がする」


「奈美恵さん同じ人種ってなんですか?」


「えっと私の独断と偏見だけど、ほんと気を悪くしたらごめんね。あなた達を見ているとなんとなく白馬の王子様を待つ感じ?男性に対して幻想を持っているような雰囲気がするわ。」


「幻想?えっと遠藤さんを白馬の王子様だなんて思ってませんよ?」


「私の独断と偏見だから気にしないで。」


華江先生もあずさ先生もそれを否定する雰囲気が無い。


ひょっとすると奈美恵さんの言うとおりなのだろうか?


「翼さんもですか?」


「彼女も栞ちゃんや里奈ちゃんより年上なんだけどね、王子様を待ってるそういう雰囲気なのよ。」


「それでしたら未華さんだって私と同じ未経験組ですけど・・」


私が奈美恵さんのいう事に反論すると今度はあずさ先生が言う。


「うーん。未華さんはなんとなくだけど王子様を待つ感じは無いかな。なんというか性癖がありそうな気がするわ。」


「ですよね私もそう思います。」


あずさ先生に奈美恵さんが同調する。


「私にはよくわかりません。そういうものなのでしょうか?」


「まあそうね。そのあたりは優美さんが全員を見抜いてそうだけど?」


そう・・この4人には分からなかったが。優美さんはみんなの性癖をある程度見抜いていた。


その豊富な経験と類まれなるビッチ能力でみんなを掌握し、遠藤さんの相手を決めていた事を後に知るのだった。


「優美さんが?少し興味がありますね。聞いてみようかな?」


「えー、栞ちゃんには刺激強そうだけど。」


「そうですかね?」


どうやら今回の事で私たちの性格?性癖のようなものが露呈したようだった。


そしてさらに気になるのはこの前の回収日にみんなで行ったあの店。


さすがにあれは鈍感な私でもわかった。大人の〇〇ちゃやグッズ、ビデオなどが売っているところだったからだ。


更に普通の服じゃない服屋さんにも行った。


《そういえばクリスマスの時は優美さんバニーガールをしてたような気がする。》


皆がそれぞれにいろんなものを物色していたが、私も目を白黒させながら興味津々に見ていた。


《実は私もきわどい下着をゲットしてきたりしたがまだつけていない。》


里奈ちゃんと翼さんも確かに顔を真っ赤にして皆が手に取るものを横目に見ながら、私と同じようにきわどい下着を回収するにとどめていたと思う。


「あの先生たちも回収日にいろんなものを取って来てましたよね?」


「ええ。」


「ぷぷっ!栞ちゃんそれ聞くの?私の見せてあげようか?」


「私のも見せてあげるけど!」


華江先生は少し隠したい様子だったが、あずさ先生と奈美恵さんはニコニコして見せてくれる気満々の様子だった。


「ただねえもう出来ちゃったからね。体を大事にするためにもしばらくはセックスは無理ね。」


「そうよ。あなたたちも悪乗りしないようにね。」


二人は華江先生にくぎを刺されていた。


《でも女子高生のあゆみちゃんですら何か不思議なものを回収していたし。皆どこでそんなことを覚えるんだろう?というかもともと興味があったんだろうけど。》


私はちょっと女子高生に後れを取った気がして焦るのだった。


「栞ちゃんはそのままでいいのよ。確かにストレスが詰まるこの生活では楽しむことは重要な事だけど、逆にハードにしすぎて遠藤君が何かをまた再発してしまうと大変だし、皆には自重してもらいたいところね。」


「え?遠藤さんがどうにかなっちゃうという事ですか?」


華江先生がちょっと不安なことを言う。


「普通の刺激じゃあ物足りなくなったりしてって事かな。」


「あー、それあり得るわぁ。」


あずささんと奈美恵さんが意味深な事をいうのだった。


なんとなく私は・・聞かないでおこうと思うのだった。

次話:第110話 誘拐

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― 新着の感想 ―
[一言] あ~あ、真っ新な近頼君の性癖がバレそうだね、女子高生組がスク水で迫ったら?セーラー服&ヒモパン? ナースのお姉さんが、仕事着&ブラックランジェリー? 華江先生が、白衣の下無しで待ってたら?あ…
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