『エルフ』について妄想してみる。
「まるで中世ヨーロッパみたいだっ!」
「そうか……魔法が便利過ぎて、技術が発達していないんだ――」
「エルフにドワーフ、獣人までいる!」
こんなセリフを見た覚えはないだろうか。
『いやもう見過ぎて一文字見ただけで全体世界観とか想像できるわ』という人もいるだろう。
もちろん私もよく見るし、自分でもそんな世界を書いている。
でもなんとなく思うのだ。
そういう世界が成り立つには、そうなるべき背景や歴史があって然るべきだと――
はい。
このエッセイでは
『こういう世界が出来る為には、こういう背景があるはずだ』
という視点。今ある結果から過去を逆算して行く形で世界観や設定を構築してみようと思います。
もちろん全て妄想です。
ただの妄想です。
『こういう結果がある為には、こういう過程があるべきだから、そういうのは変だ!』とかファンタジーの世界観に対してケチをつけるのが目的ではありません。
ただなんとなく妄想をしてみたら意外と楽しかったので、これはエッセイにして賢い人が色々補填してくれたら自分が創作をする際のヒントが色々出てきたりするんじゃない!? と思っただけなのです。はい。私利私欲です。ごめんなさい。
だって、ほら『三人寄れば文殊の知恵』って言うじゃないですか(ニッコリ)
というワケで、ただただ散文的に妄想や浮かんだ考えを書き連ねてみようと思います。
もしお読み頂いてお気づきの点などがありましたら、感想欄にでもお気軽にご教示頂けたら幸いです。
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では、とりあえず初回ということもあり、みんな大好き。私も大好き。
否。私が大好き。
『エルフ』
について考え、妄想してみようと思います。
――エルフ。
種族として物語に、よく登場するエルフ。
そんなエルフについて、よく言われる特徴は
・綺麗
・スレンダー
・耳が長くて尖っている
・森に住んでる。
・風の魔法に長けている。
・弓矢が得意
・長命
・ドワーフと仲が悪い
・エロフ
ということが上げられます。
基本的に人間とあまり大差がなく、エロフとして知られている事からも生殖活動も人間と一緒。
これらの特徴から考えてみると、まず『長命』という特徴で物凄く引っかかるモノがありました。
人間と大差がない。
つまり基本的に身体構造は変わらず、内臓の作りや血の色からしても明確な差が見当たらないという事。
なのに長命。
う~ん……これはどういうことだ?
まず血の色が赤色という事は赤血球があり、身体の細胞に酸素を運ぶ必要があるということになるはずだ。ヘモグロビンの鉄分が酸素を捉えるからこその血液の色だったはず。
にも関わらず長命。老化しない。劣化しない。どういうことだ?
酸素を必要にしているしエネルギーとしての食事も必要なエルフが多い。
という事は、細胞がエネルギーを作り出しているということだろう。
人と同じ物を食べていれば同じように劣化し、そして短命になるはずだ。だが結果としてエルフが比較にならない程の『長命』である。
これは、なにかしら秘密があるはずだ。
そこで、私はじっくり妄想した。
そして気が付いた。
エルフはよく『肌が白い』と言われている。
ここに秘密があるのではないだろうか。
『肌が白い』
これは
『血色が悪い』
という言葉に置き換えれないだろうか?
そうした場合、つまるところ赤血球量が純粋な人間種族と比べて少ないという風に捉える事もできるはず。
ここに気づいた私は妄想を加速させる。
エルフは魔法がある世界に居る。
そして血色が悪い。だが健康であり、そして何より長命である。
という事は、エルフは魔法のある世界にのみ存在する『物体X』を体に取り込んでいるのではないだろうか?
おおよそエルフの血液内には、肺に取り込んだ空気の中から物体Xを吸着し、それを細胞内に運ぶ『物体X血球』と言っても良い物が存在しているのだろう。
だからこそ血色が悪いのだ。
もちろんエルフも酸素を必要としている仕組みじゃないと人体と比較して齟齬が出やすいから(息を長く止めていられるなど)エルフも酸素が必要だ。
だがこの『物体X血球』により細胞に運ばれる『物体X』こそが、人体と決定的な違いを生み出すのだ。
おおよそ細胞に取り込まれる物体Xは、細胞を強くし、そして劣化させない効果があるのだろう。
だからこそエルフという種族は劣化せず、そして長命なのだ。
そして人間種族は、この物体Xを体に取り込む事に失敗している。
この差こそエルフを長命種族としている秘密に違いない。
つまり『エルフ』とはその身体に『物体X』を取り込み、そして利用する器官を有している別の生命体だったんだ!
(ナ、ナンダッテー!?)
――
ではこの『物体X』は一体何なのだろうか?
魔法のある世界にだけ存在し、そして人体には影響しない……つまり魔法のある世界にのみ存在する物質。
ここは一つ『物体X』=『魔素』と仮定してみてはどうだろうか。
もし、今回のエッセイで、なにかしら反響があったら、次回は『魔素』について妄想してみようと思う。
次回、あるのかなぁ……ないだろうなぁ(笑)




