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猫4話
「にゃー…………起きた……にゃ」
「見りゃわかる」
「おやすみ……にゃ……」
「また寝んのかよ!!!」
目が閉じたり、開いたりを繰り返しているが、猫様が目を覚ました様子。
少し髪型もぼさぼさになってるし、服がよろけて胸元が少し見えそうになっている。
……あれ?これ客観的に見て、警察が今来たら俺捕まんじゃないの???
「ふぁー……。お腹すいた……にゃ……」
「家に食い物は何もねえぞ」
「……猫耳食べるから大丈夫にゃ」
「え……えっ」
頭についている猫耳を取り外すと、口に入れようとする猫様。
「いやいや待て!それ食えるのか!?本当に食えるやつなのか!?」
「食べたことないからわかんない」
「よく食おうと思ったな、おい!」
「……いただきます……」
「待て待て!!!ちょっと待て!!!それ布だろ!?今から下のコンビニ行って何か買ってきてやるから数分待て!!!」
「うるさい……わかった……にゃ……」
再び猫様は俺のベッドでスヤスヤと寝てしまった。
……一体何考えてんだこの子は。……呼んだのは俺なのだが。




