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第43話 スキルカード紹介

 俺はスキル図鑑を開いてナビ子に見せた。


 ****


 パッシブスキル

 レア度:☆

 ・警戒

 ・ゴブリン語

 ・自然治癒

 ・蜜集め

 ・命中補正

 ・夜目


 レア度:☆☆

 ・自然回復

 ・統率

 ・毒耐性

 ・マヒ耐性


 レア度:☆☆☆

 ・自己再生

 ・毒無効

 ・マヒ無効


 アクティブスキル

 レア度:☆

 ・酸攻撃

 ・消音

 ・騒音

 ・操糸

 ・毒攻撃

 ・マヒ攻撃

 ・鱗粉


 レア度:☆☆

 ・隠密

 ・奇襲

 ・擬態

 ・強酸攻撃

 ・硬糸

 ・硬質化

 ・ジャミング

 ・眠り攻撃

 ・ポーカーフェイス

 ・待ち伏せ

 ・猛毒攻撃


 レア度:☆☆☆

 ・隠蔽

 ・看破

 ・偽装

 ・スキル妨害

 ・石化攻撃

 ・粘糸

 ・腐食攻撃

 ・魔力妨害


 ****


「並びはレア度の五十音順な。とりあえずスキルカードとして手に入ったのはこれだけだ」


「これ、キラービーとスモールスパイダー……あと幻惑蝶をスキルカードにしたの?」


「うん、その3種族がメインだな。後はゴブリン……はゴブリン語が多くなりそうだったから止めにして、夜光蝶とキラーアントも結構あるかな」


「キラーアント?」


「ラージ・アントの進化前っぽい種族だ。ウチのラージ・アントが単騎で巣を壊滅してきたんだ」


 だからキラーアントの魔石は大量にあった。

 酸攻撃はアントからのスキルになる。


「他のモンスターもスキルにしたかったけど……やっぱり何が手に入るかわからないと勿体なくてね。これだけしか手に入らなかったんだよ」


 やっぱり何が手に入るかわからないスキルよりも、モンスターにした方が有意義な感じがするんだよなぁ。


「これだけって……40近くあるなら十分じゃない。それに、無事に目的のスキルも手に入れたのね」


「なんとかね」


 キラービーから隠密を手に入れて合成、隠蔽へ進化。

 幻惑蝶から擬態のスキルを手に入れて、偽装へ進化。


「スキル妨害と魔力妨害は? かなり有用そうなスキルだけど、どうやって手に入れたの?」


「ああ、それは本当に偶々なんだ。ジャミングってスキルがあるだろ。それの進化。ちなみにジャミングは騒音と消音からの進化な」


 ――――

 ジャミング

 レベル:1

 レア度:☆☆


 対象の範囲を音や探知に引っかからないよう妨害する。

 ジャミング中は動くことが出来ない。

 ――――


 一回だけ失敗も経験しようと矛盾する騒音と消音を合成したら出来た。

 ジャミングって探知に引っかからないように妨害電波を発生する……って感じだったから、妨害の騒音と隠れる消音が絶妙にマッチしたようだ。

 そこから合成したらスキル妨害と魔力妨害へ派生した。


 ――――

 スキル妨害

 レベル:1

 レア度:☆☆☆


 対象をスキルから守る。

 攻撃スキルは対象外。

 このスキルより高いレベルのスキルや上位スキルには通用しない。

 ――――

 ――――

 魔力妨害

 レベル:1

 レア度:☆☆☆


 対象を魔法から守る。

 攻撃魔法は対象外。

 このスキルより高いレベルのスキルや上位スキルには通用しない。

 ――――


 どちらも攻撃は対象外らしい。

 要するに鑑定や看破などは防げるけど、攻撃スキルってことは毒攻撃やマヒ攻撃は防げないってことだよな。


 魔法の方は、ブラインドやポイズン、後はデバフ系、それにどうやら鑑定系の魔法もあるようで、それらを防ぐことの出来るスキル。

 ただしファイアなどは防げない。


 ジャミングと違って、動いても平気なようだし、攻撃が防げなくても有用なスキルには間違いない。

 というか、この2つがあれば、ほとんどの妨害から身を守ることが出来る。


 ただ……説明文にもあるように、こっちのスキルレベルよりも高いスキルや上位のスキル相手では効果がない。


 そこで必要となるのが隠蔽スキル。

 高レベルの鑑定スキルで妨害を抜けたとしても、鑑定系スキルは上っ面だけを表示するスキル。

 隠されたものまでは確認することが出来ない。

 隠されたものを確認するのは、看破などのスキルが必要になるのだが、看破では嘘のない妨害スキルを抜けることが出来ない。

 だって妨害しているってのは本当のことだから、発動すらしないそうだ。

 たとえ妨害の中が嘘まみれだったとしても。


 だから妨害と隠蔽の両方を覚えていれば、基本的にバレることはない。

 バレるとしたら、鑑定系と看破系の両方を持っているか……そのどちらの要素も持っている更に上位スキルを持っているかだ。


 だがそこで役に立つのが偽装のスキル。

 偽装スキルは対象を別のものに見せる。

 隠蔽すら見破ることが出来ても、そこに表示されたるのは偽物のスキル。


 まぁこれも看破で見破れるのだが……看破系は一度に複数の嘘があっても同時に一つしか見破れないらしい。


 たとえば『私は10代の女子高生です』と嘘をついたとする。

 この中に嘘は10代と女子高生の2つあるが、看破は今の発言に嘘があるという反応になる。

 だから隠蔽と偽装で2つ嘘があっても、そのスキル上では一回しか反応しない。


 妨害と隠蔽と偽装……この三重の防御があれば、余程のことがない限り、カード化スキルが見破られることはない。


「とりあえず新しいスキルはまだ使ってないんだ。一応、偽装と隠蔽、魔力とスキル妨害は使う予定なんだけど……」


 他に欲しいスキルは……自然治癒と自然回復かな。

 自然治癒は毒など状態異常が、自然回復は怪我の治りが早くなるスキルだ。

 もちろん回復量はスキルレベルで変わってくる。

 まぁ妨害スキルがあるから、状態異常にはかかりにくいが……持っていて損はないスキルだ。


 ちなみに自己再生はモンスター専用スキルだ。

 部位欠損が治るスキルなので……失った手が生えたりしたら怖いもんな。


 あと、消音も覚えて損はなさそう。

 隠蔽はスキルだけでなく、自分も隠すことが出来る隠密の完全上位スキル。

 消音と組み合わせることで、サイレントビーのように、完全に気配を断つことが出来る。


 ……なんか身を守ることに特化したスキル構成だよな。

 でも死なないことやバレないことが大事だと思う。


「う~ん。妨害、偽装、隠蔽の隠匿3点セットは覚えていいと思うけど、それ以外はすぐに覚えなくても……妨害のレベルが上がってからの方がいいと思うよ」


 確かに。

 いくらカード化を三重で隠しても、隠蔽まで見破られた時点で所持スキルの数はバレてしまう。

 二桁以上のスキルを持っていることが分かると、それだけで目立ってしまう。


「それから偽装のスキルはカード化と偽装スキルにだけ使って、隠蔽のスキルは妨害スキルと見せてもいいスキル以外を隠すんだよ」


 俺の所持スキルはカード化、言語翻訳、命中補正、統率、看破、隠蔽、偽装、魔力妨害、スキル妨害の9つ。

 妨害スキルは実際に妨害していたから、隠すと逆に疑われる。

 そして……この中で見せても良いスキルは命中補正と統率。

 だけど……このスキルだけでは妨害している方が疑われそう。

 一応4つのスキルを持っているから……とか、どんなスキルであれ妨害するのは当然だろと開き直るか……

 説得力を持たせるために、看破スキルも見せたほうがいいな。

 看破は結構重要なスキルだから、妨害スキルで見つかりたくなかったと言いわけ出来る。


 そして隠蔽、カード化、言語翻訳、偽装の4つのスキルを隠蔽スキルで隠す。

 その中で隠蔽スキル以外の3つのスキルを偽装で更に変更する。

 カード化スキルは召喚スキルに、言語翻訳は錬金スキルに、偽装スキルは魔の素質スキルに偽装する。


 この3つなら、自分の職業がバレないように隠蔽してたって誤魔化しが効く。

 流石にこの状態から更に偽装しているとは考えないだろう。


 そして実際にその3つのスキルを俺が持ってなくても、カード化スキルで補えることが重要。

 魔法も解放(リリース)で発動できるし、カードモンスターを召喚に、合成で錬金できる。


 うん、完璧だ。あとの問題は……


「偽装や隠蔽のスキルってどうやって使うんだ?」


 自動発動のONやOFFは頭でイメージって言ってたけど……


「もちろん頭の中でイメージするんだよ。頑張って!!」


 やっぱりそうだよね。頑張ってか……まぁやってみるけど。

 ただ、今までと違って、全部頭の中でのイメージとかかなり難しい。

 結局俺が完璧にスキルを隠匿できるようになったのは、山を下りる前日のことだった。

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