表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「謙信の甥に転生! 龍馬の日本を戦国から始める」  作者: 27Be


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/49

第48話 1536年 6歳 武芸大会始めるぞ ⑤武芸大会 有名人

前回は黒子編で、

天才少年と女盗賊をスカウトした。

⑦ 武芸大会

武芸大会が始まった。

スカウト役は雷蔵と胤嵐だ。

武器は十字槍ではなく、単なる棒状の竹刀。

足、喉、腹、頭に当てれば一本。

まずは一本勝負、上位三十名から三本勝負となる。

一本勝負だけに、試合の決着は早い。

――と、急に観客が沸いた。

そちらを見ると、

酔っぱらいが勝っていた。

……あいつ、乗馬大会の優勝者だな。

次の試合も気になって見る。

酔っぱらいは千鳥足で現れ、

いきなり座り込んだ。

相手は完全に呆れ顔。

審判も「立ちなさい」と注意し、ようやく立たせる。

ヒック、というしゃっくり。

続いて盛大なゲップ。

観客も半ば白けている。

――次の瞬間。

審判の「始め!」の声と同時に、

酔っぱらいの竹刀が相手の喉を突いた。

一本。

どよめく観客。

すでに採用は決まっているらしいが、

どうしても話を聞きたくなり、スカウト小屋に連れて来させた。

そこは、観客も対戦相手もいない空間だ。

扉を閉めた瞬間、

男は急に背筋を伸ばし、きちんと正座した。

「若様、お初にお目にかかります。

 私は七尾国の浪人、志村大吾と申します」

……ツッコミどころが多すぎる。

「志村。あの酔っぱらいの演技は、相手を油断させるためか?」

志村

「左様でございます。

 畠山の無能を批判したところ、お家取り潰しとなり浪人になりました。

 侍の参加は禁止とありましたので、一計を案じた次第です。

 何卒、士官をお願い申し上げます」

「騎兵の一兵卒から始まるが、それでもいいか?

 これからこの部隊は、嫌というほど戦争をする。

 すぐに出番は来るぞ。

 ……確認だが、俺が畠山を討つのは構わないな」

志村

「もちろんでございます。

 畠山とやる時は、是非とも私を一番手にして頂きたく」

俺は志村の手を取った。

「よろしく頼むぞ」


⑧ 有名人

次の試合に目を向ける。

やけに気が強そうな男が戦っていた。

立ち姿からして、いかにも武将然としている。

俺は合図し、スカウト小屋へ連れて来させた。

精悍な顔つきだ。

「名は」

「小島弥太郎です」

……有名人じゃないか。

そりゃ強いわけだ。

「小島。なぜ大会に参加した?」

小島

「自分の強さを証明するためです」

「強くなって、どうする」

小島

「万を率いる侍大将になりたい」

「精進すれば、必ずなれる。

 俺がいくらでも戦う機会を作る。

 血を吐いてでも、ついて来い」

 小島は、その場で平伏した。

 俺は安田に合図する。

 良い鎧通しを持って来させ、

 それを小島に渡した。

「次の戦いは、これで敵将の首を取って来い」

小島は目を見開き、深く頭を下げる。

小島

「若様に、大将首をお持ち致します」

「期待しているぞ」


「若様に、大将首をお持ち致します」

「期待しているぞ」


影を行く者がいれば、

正面で剣を振るう者もいる。

集まったのは、まだ原石だ。

だが戦場は、彼らを否応なく磨き上げていく。

作品のレビュー(感想)をいただけると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
最後重複してますよ 毎日更新ありがとうございます
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ