表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/144

第16話『命の灯火。』(4)

「――やっと帰って来れた……」


 玄関の扉を開ける腕が重い。


「ソファは私のものよ!」


 一目散に走っていく女神が一匹。


「レイ! 先に手を洗ってください!」


 正論パンチを繰り出す魔法少女が一人。


「まあまあ、落ち着いて……」


 常識人の盗賊が一人。


「レイ、今回はルミネルの言い分のほうが正しいぞ。」


 喧嘩の仲裁をしてくれる鬼族が一人。


「……ま、いっか。」


 俺は苦笑して肩をすくめた。

 どこにでもある、だけど俺たちにしかない“いつもの日常”。


 体はまだ本調子じゃないけど――


「こんにちは! 今日も賑やかですね!」


「モルティナ……って、ほんといつでも入ってくるよな。」


「細かいことはいいじゃないですか! ――ん? あれ?」


「どうしたんだ?」


 モルティナが俺の体をじろじろと見る。


「もしかして――タイガさんって……先ほど一回死にました?」


「……なんで、わかるんだ?」


「それは私がネクロマンサーだからですよ?」


「さすがだな……ところで、ちょっといいか?」


 俺はモルティナに耳打ちした。


「――なるほど。わかりました! 傷が塞がったら、私のお店に来てくださいね!」


「ああ……頼んだ。」


「それじゃあ、また今度!」


 モルティナがふわりと霧のように消えていった。


「どうしたのだ、タイガ。」


「カグラか……というか、お前の回復速度おかしいな……」


「普通じゃないか? むしろ、タイガが弱すぎるのだ。」


「弱い……ね。ま、それもそうか……」


「タイガー! 今日の夕飯は外でいいかしらー!」


「仕方ないなあ……今日は俺が奢ってやるよ!」


「やたー!」


「タイガがそんなこと言うなんて珍しいですね……明日は季節外れの大雪でしょうか?」


「ルミネル……お、お前なあ……」

 

 ――俺たちの日常が、再び始まろうとしていた。

【あとがき】

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

章分けをするとしたら、第十六話……

つまり、今回までが第一章です!


さて、二章からはどんな展開になるのでしょうか……!?


タイガが特訓する? ルミネルの親友が現れる?

新たな街が出てくる?

もしかしたら、恋愛が加速するかも……しれません


ぜひぜひ、お楽しみにしていただけると嬉しいです!

それでは! またー! 次回っ!


ぜひぜひ、下にある☆☆☆☆☆だったり、ブクマ登録していただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ