表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/82

番外編16 結婚前夜〜サラスペシャルレポート〜!


──サラ視点




皆さん……聞いてください……!


いよいよ……



\\明日、エステル様とシリウス殿下がご結婚ですうううううう!!!//



私、昨日から興奮しすぎて寝てません(真顔)

いやもう、推しの門出ですもの!

寝てる場合じゃない!!!



今日という一日は、王宮史に残る大祝福デーでした!!!


 


———


【AM6:00】

──シリウス殿下、いつも通りの冷静さ(に見える)



早朝から日課の魔法制御訓練をしていらっしゃった殿下。

(王宮の裏庭で、誰もいないと思ってたのに私いました!!)


でも、わたしは見逃しませんでしたよ!



魔力の集中が、いつもよりほんの少しだけ甘くて!

しかも終わったあと、しばらく空を見上げて微笑んでたんです!!


あれは確実に、結婚前の余韻モードです!!



そのあと控え室でマーク様に


「殿下、少し落ち着いてお過ごしを……」


「……私は至って冷静だ」


とか言ってたけど!心の奥は絶対ソワソワしてるって私、知ってます!!


 


———




【AM9:00】

──エステル様、下着を選ぶ(←最大の事件)



そう、これです!!!本日の最大の山場!!!


本日は!エステル様の「初夜用ランジェリー選定日」でございます!!!



(この言葉を出すだけで、マーク様に「声のボリューム」と怒られましたが気にしません!)


最初、エステル様は本当に恥ずかしそうにされてて……


「これ、本当に必要かしら……?」


なんておっしゃってたんですけどね!


私は全力で答えました!!


「必要です!!!それは武装です!!!女の尊厳です!!!決戦の戦装束です!!!!」



そして選ばれたのが……



──透き通るような上質の白シルク。

──繊細なフレンチレースが胸元を飾り、肌に溶け込むほど柔らかく、エレガント。

──そして、胸元にそっと縫い込まれた紫水晶のモチーフ……!!



そうです!!

殿下の瞳の色を、エステル様の肌の上に飾る……!


これで!殿下も理性崩壊不可避!!!

(※あくまで私の予測です)



エステル様が鏡の前でそのランジェリーを手にした時、ふっと頬を染めて、


「……変ではない、かしら?」



いや、女神降臨かと!!!


大丈夫ですエステル様、その姿で部屋に立ってたら、殿下は確実に理性を置いて飛び込みます!!!(断言)


 


———




【PM12:00】

──マーク様、騎士団内で「苦労人すぎる」と同情される



「マークさん、あんなに感情豊かな殿下、初めてじゃない?」

「いや……近頃ずっとです」


と、ぼそっと言ってました。

あれ、たぶん殿下のデレに内心やられてますね?(ニヤニヤ)



そして私が「花びらシャワー演出をやりたいです!」って提案したら、


「……やるなら、ちゃんと片付けの人員も確保してからにしてください」って!!


優しさ!!!

マーク様、ほんと信頼してます!!!


 


***


【PM14:00】

──ミシェル、3回泣いて、3回拭って、そして決意



花嫁姿の最終確認のあと、エステル様を見て、ぐすっ……と。


「私……昔、あんなことして……こんな日が来るなんて……」


「だからこそ、今、心から嬉しいです……エステル様が、ちゃんと幸せになるって……」


そう言って、ぐいっと涙を拭いて



「明日は、私は泣かないって決めてます。笑顔で祝福しますから!」


ミシェル!!

かっこいい……!!!


そしてそのあと、「私、控えめだけどエステル様が綺麗すぎてちょっと妬ましい」と小声でこぼしてました。

かわいい!


 

———



【PM16:00】

──エステル様ご両親、号泣(お父様も)


お母様:「……こんなに綺麗になるなんて。あの子が、あの子が……(嗚咽)」


お父様:「……シリウス殿下は、誠実で賢明な青年だ。信じて送り出す」



もう、この時点で私も泣いてました。


お父様、殿下に


「我が娘の心を、大切に育ててください」って。


殿下の答え?


「はい。……命に代えても、必ず」


はああああああああああああ!!!

尊すぎて無理ィィィ!!!


 

———




【PM18:00】──ジークハルト様、式の余興案を熱弁


「あのさ、披露宴で弟とエステルがダンスする時に、俺が楽器隊指揮ってどう?」


「イザベルにも似合うと思うんだよな、こういう荘厳な曲……」


って、お兄様!!!


え!?イザベル王妃とダンスもあり得る!???

あの氷の女王と!!!???


サラの心の中:

(エステル様×殿下 →尊い)

(ジーク様×イザベル様 →尊い)


尊い連鎖で心臓が追いつかない!!!


 


———




さて、夜も更けてきました。


エステル様は、お風呂を済ませ、お肌を整え、白いナイトドレスに身を包んで、

静かにベッドへと横になられました。


私は最後にそっと囁きます。



「明日、きっと素晴らしい一日になります。

どうか、幸せになってくださいね」


 


そして私は、布団に潜って叫びます!!!


\\明日は結婚式だあああああああ!!!!!!//

(心の中で!ですよ!?!?)


推しの未来は、愛に満ちたものになりますように!!!



(つづく)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ