40 T君
二週間ほどと言っておきながら二週間を過ぎてしまい申し訳ありません……!
本日より、再開いたします。
――カチャ!
「おん……?」
朝のホームルームが終わった後の休み時間、何の気なしに携帯を見るとDOORにメッセージが届いてた。
「姫からか。あぁ、部活か……がんばるなぁ……」
すぐに了解と応援の返事を打ち、携帯をしまう。
せっかくだから今日は少し部活を見に行ってみるのもいいかもしれない。
そんなことを考えつつ次の授業の支度を済ませる。
~~~~~~~~
そして放課後。
「さて…………」
どうするか。
いつもだったら即教室を出て早歩きを始めてる頃合いだが、今日は選択肢もあるしな。
クラスの皆に少し怪訝な目をされつつ、帰り支度をしていると、少し教室がざわついた。
――なんだ……?
ざわついたドアの方に目を向けると、そこには――馬。
馬の面を被った女子が立っていた。
「およ……?」
「あ、パクったね」
――……意外と近くにいてビックリしたんだけど、生島さん……。
とクラスの皆と違うところで驚いてるうちに、彼女は俺のすぐ近くまで来ていた。
『……一緒に帰ろ?』
「……うん? いいけど……ちと待ってて」
『うん』
~~~~~~~~
パパっと支度を済ませて校門を出る。
帰る中、やはりというべきか、相変わらずというべきか、馬の面は目を引くらしく、かなり注目を集めていたので、ある程度学校を離れるまでは大した会話は出来なかったが、ようやく目線も減ってきたので、ちょこちょこ話し始める。
「つか珍しいじゃん。わざわざ教室まで迎えに来るなんて」
『……携帯の充電切れてたから』
「ああそうなんだ。しかし、そんなことよく出来るなぁ……割と携帯に依存してないタイプだけど、流石に一日使えないのは結構痛手じゃない?」
『うん……そうだね、そうだった』
――? 何か妙に歯切れが悪いな……。
「なしたん? 体調でも悪い?」
『え、あ、ううん! 大丈夫! 元気だよ!』
「……ほんとか? 今速攻キャラ作ったろ」
『つ、作ってないし!』
「……まあ、大丈夫ならいいだけどさ……あ、そうだ聞いてくれよ。この前お猫様たちと遊んでる時さ、エビ天がまさかの俺の顔の高さまで飛んだ」
『え!? あの大きさで!?』
「そうそう、マジでビビった……いや、この前姫が家に来た時、おもちゃ一個忘れていったんだけど、それで遊んだらどっちも飛ぶ飛ぶ」
『あ……そ、そか…………』
――? 猫の話で少し盛ったかと思ったのだが、すぐにまた沈んだ声になってしまった。
なんでだ。
とりあえず別の話題にしてみるかな。
「ああ、それでそん時さ、持ってきたお面見てちょっとだけお面に興味持っちゃったわ。あれなんか面白いな…………美琴もその口?」
『…………………………え』
二週間以上休んでおきながら、あまりストックが作れませんでしたので、更新速度は以前と同じになります。
何と言いますか、三歩進んでは二歩下がり、少しサボってまた歩く、みたいな進捗です。
それでもより良いものをかけるよう精いっぱい頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします!




