ノースランド島超深度掘削坑 ‐ ウィキパディア
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ノースランド島超深度掘削坑
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ノースランド島超深度掘削坑(ノースランドとうちょうしんどくっさくこう、ロシア語:Нōсурандо сверхглубокая скважина 英語:Northland Superdeep Borehole)はノースランド自由同盟国ノースランド州の山間部にある旧ソビエト連邦が行っていた地球の地殻深部を調べる科学プロジェクトである。1969年6月10日に始まり、Uralmash-15000シリーズの掘削リグを使用して掘削が開始された。ボーリング坑は中央の穴から分岐することによって掘削され、最も深い掘削坑ノース311は1984年までに深度13,013メートルの地点にまで達し現在でも地球上で最も深い人工掘削地点である。ボーリング坑の大きさは直径23cmだった。
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目次
1.掘削
2.研究と発見
3.施設
3.1ノース311掘削坑
3.2ノース312掘削坑
4.記録
5.アヴァン・クライム演習作戦
6.都市伝説
6.1暴露本の発売
6.2陰謀党による政府への情報開示要求
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掘削
ノースランド島超深度掘削坑はノースランドのノースランド社会主義人民共和国政権がソビエト連邦の科学アカデミーを誘致して開始されたプロジェクトである。石油無機成因論に基づいて超深度下に存在すると予測された石油の抽出を試みた。この計画はソ連科学アカデミーの地質学者アレクサンドル・ハスキー教授によって立案され、実施された。1969年6月10日にUralmash-15000シリーズの掘削リグを使用して始まったこのプロジェクトは、ボーリング坑を中央の穴から分岐する工法によって掘削され、最も深い掘削坑のノース311は1984年までに深度13,013メートルの地点にまで達するなど学術的にも大きな成果を得た。しかし、このプロジェクトは1986年にノースランドで内戦が勃発した事で掘削は中断され現在に至るまで施設は再稼動していない。
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研究と発見
ノースランド島超深度掘削坑は、深さ約30キロと推定される大陸地殻の約3分の1を貫いて、下部の古代岩に達している。当初の目的を達しなかったとはいえ、このプロジェクトは地球物理学の発展に大きく貢献した。
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施設
プロジェクトは2箇所の地点において実施された。施設の間隔は5km程で、それぞれノース311掘削坑、ノース312掘削坑と呼ばれていた。
・ノース311掘削坑
1984年までに深度13,013メートルの地点にまで達した世界で最も深いボーリング坑であったが、アヴァン・クライム演習作戦で施設が破壊されてしまった。2009年に政府の許可を得てノース311掘削坑があった地点へと入ったイギリス人写真家のトーマス・ジェファードの写真や証言によると、現在のノース311掘削坑があった周辺は鬱蒼とした森林に覆われており、施設は残っておらず、辛うじてアヴァン・クライム演習作戦の時に出来たと思われるクレーターだけが確認できる。
・ノース312掘削坑
1986年までに深度11,112メートルの地点にまで達していた掘削坑。ノース311掘削坑、ノース312掘削坑は同時に始動した施設であるが、ノース312掘削坑ではプロジェクトに遅れが目立ち、ノース311掘削坑ほどの成果を出す事はできなかった。1986年にノースランド内戦が勃発した事を受けて掘削は中断されており、現在に至るまで施設は再稼動しておらず、施設は崩壊が進んでおり山の植物が建物内にまで侵入している現状である。
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記録
ノースランド島超深度掘削坑は世界最長かつ、最深のボーリング坑として世界記録を有している。
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アヴァン・クライム演習作戦
アヴァン・クライム演習作戦とは1964年9月4日にノースランド赤軍が行った演習の事である。ノースランド赤軍のアヴァン・クライム少将が作戦の指揮をとった事が分かっている事からアヴァン・クライム演習作戦と呼ばれる。この事件によって世界最長と最深の記録を持ったノース311掘削坑は破壊されてしまった。
アヴァン・クライム演習作戦は現代ノースランドにおいても行われた理由や詳細が分かっていない共産主義政権が行った謎の事件である。アヴァン・クライム赤軍少将率いる第3自動車化狙撃大隊、第12砲兵大隊、第13砲兵大隊、第56爆撃航空団、第42戦闘航空団と、ソ連軍の爆撃機部隊が参加した。現在までに判明している事件の詳細は、1964年9月4日の16時48分にアヴァン・クライム赤軍少将が突如として軍事演習を行うとノースランド赤軍の当該部隊に伝達。19時58分までにノースランド赤軍の部隊は演習地域と称された地域に展開した。しかし、この時、ノースランド赤軍が展開していた地域はノース311掘削坑がある地域で、演習地では無かった。20時08分、アヴァン・クライム赤軍少将は砲兵大隊にノース311掘削坑がある山間部の地点への砲撃を命令。砲弾とロケット弾が大量に使用された。20時23分、第56爆撃航空団にスクランブル出撃命令が伝達。SBDドーントレス28機が爆装にて出撃。この際、爆撃機部隊には爆撃地点のみが伝えられ攻撃目標の詳細は伝えられなかった。爆撃機部隊は20時40分に基地へ帰還、再び爆装にて同地点への爆撃の為に2度目の出撃。しかし、出撃後にこれらの部隊は未帰還となった。20時52分、第42戦闘航空団に出撃が命令。MIG‐23M戦闘機2機が爆装にて出撃。第56爆撃航空団と同じ爆撃目標を攻撃後に基地に帰還。9時03分、ソ連軍のTu‐95爆撃機10機がサハリンの基地から出撃しノースランド赤軍が作戦を行っていた地域への大規模爆撃を開始。この爆撃に巻き込まれ第3自動車化狙撃大隊、第12砲兵大隊、第13砲兵大隊は消息を絶った。この一連の目的不明の演習と称される作戦によって、これに参加したノースランド赤軍の地上部隊の全将兵1398人が死亡、ノース311掘削坑の職員529人、ノース311の近隣にあった村の住人59人が死亡した。翌日、ノースランド赤軍とソ連軍の部隊が現地入りし、ノース311を中心に半径5km圏内を封鎖。9月5日から9月12日までの約一週間に渡って作業が行われた。目撃証言によるとノースランド赤軍とソ連軍の兵達は防護服を着用し火炎放射機を持って封鎖地域内に入ったとされる。
この作戦後、当時のノースランド共産主義政府は公式声明ではノースランド赤軍とソ連軍との共同演習中に予期せぬ事故と悪天候が重なった結果、多くの死亡者を出したと釈明した。これに対してノースランド共産党の内部は赤軍の発表に信憑性を問う疑問の声が多く現れたが赤軍はあくまで全ては演習中の事故だったとした。
このアヴァン・クライム演習作戦が何の目的を持って行われたのかは共産主義政権が崩壊した現在においても、分かっていない。作戦の関係者全員が、アヴァン・クライム少将を含めて事件現場で全員死亡している為である。2016年に陰謀党が政府に情報開示を求めた際に内務省は、この事件に関する資料はノースランド内戦の最中に焼失したと思われ詳細な情報を政府は持っておらず現在も調査中とした。現在、この演習作戦が行われた地域は立入禁止地域に指定されている。
現在のノースランド政府によるアヴァン・クライム演習作戦の見解としては、2つの仮説を提唱している。一つ目の説は赤軍とソ連が極秘裏に何らかの生物化学兵器を開発しそれが漏洩した為にそれを赤軍が隠蔽しようとしてこの作戦を行ったとする説。二つ目の説は何らかの共産主義政権に対する反政府勢力が存在しており、これを赤軍が討伐しようとしたが失敗しソ連に討伐の協力を要請して爆撃によって反政府運動に繋がる危険のある証拠を消し去ろうとした説である。いずれの説も内戦によって立証できる証拠類は焼失していると考えられる為に証明はできていない。
また、空爆を行ったソ連側の記録であるが、こちらはロシア政府が機密指定を解除していない為に詳細は不明である。
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都市伝説
・暴露本の発売
1998年にノース311の元研究員だったと主張するロシア人地質学者ウラジミール・クルニコワがロシアの出版社を通じて「ノース311の真実」というタイトルの暴露本を自称する書籍を発表した。この本には一般的にはノース311掘削坑の深度は深度13,013メートルであるが、実は深度15,113メートルまで掘ったとする主張や、深度15,113メートルの地点まで掘った際に異次元への扉を開けてしまったとする主張、アヴァン・クライム演習作戦は異次元から此方の世界に出てきてしまった怪物への対処だったとする主張、アヴァン・クライム演習作戦を目撃したとする地元のアイヌの証言としてドーントレス戦闘機による第一次爆撃の後にノース311掘削坑のある辺りから不定形に蠢く巨大なウミウシの触手の様な真っ黒い影が何本も立ち上がりうねっていたといる主張などが述べられている。この本がノースランドでも販売されるとノースランドのオカルト、都市伝説界は盛り上がった。この都市伝説の詳細は「ノース311の真実」の記事を参照。
・陰謀党による政府への情報開示要求
ノース311の真実がノースランドでも発売されると、オカルト政党の陰謀党が2010年より政府に対してアヴァン・クライム演習作戦やノース311の情報の開示を求める要求を政府に対して行った。陰謀党は政府が情報を隠蔽し異次元の扉の存在を隠そうとしていると主張した。これに対してノースランド政府は異次元の扉などありはしないと反論している。




