ヴェネツィア連邦共和国 - ウィキパディア
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ヴェネツィア連邦共和国
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ヴェネツィア連邦共和国(正式名称:晴朗きわまる連邦共和国ヴェネツィア ヴェネト語:Serenìsima Repùblica de Venexia 通称:ヴェネツィア連邦共和国 もしくは ヴェネツィア共和国)はアドリア海、地中海、大西洋、カリブ海、太平洋、インド洋の5つの海に領土を有する海洋連邦国家。7世紀末から現在に至るまで歴史上で最長の共和国である。
公用語:ヴェネト語・イタリア語
首都 :ニューヴェネツィア
副都 :ヴェネツィア
人口 :4,317,628人
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目次
1.概要
2.歴史
3.地理
3.1領土
3.2気候
4.地方行政区分
5.政治
5.1内政
5.2外交
5.2.1イギリスとの関係
5.2.2オランダとの関係
5.2.3イタリアとの関係
5.2.4ギリシャとの関係
5.2.5インドネシアとの関係
5.2.6セーシェルとの関係
5.2.7日本との関係
5.2.8自由と民主主義の為の開発統一機構
4.経済
4.1ニューベネツィア
4.2リーブルヴィル
5.交通
5.1陸路
5.2海路
5.3空路
6.軍事
6.1国防軍
6.1.1陸軍
6.1.2海軍
6.1.3空軍
6.2国内軍
7.国民
7.1人種構成
7.2人口
7.3言語
7.4宗教
7.5教育
7.6社会問題
7.7独立主張
8.文化
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概要
ヴェネツィア連邦共和国(正式名称:晴朗きわまる連邦共和国ヴェネツィア ヴェネト語:Serenìsima Repùblica de Venexia 通称:ヴェネツィア連邦共和国 もしくは ヴェネツィア共和国)はアドリア海、地中海、大西洋、カリブ海、太平洋、インド洋の5つの海に領土を有する海洋連邦国家。7世紀にヴェネツィアにヴェネツィア共和国として建国され、その後、地中海において貿易を席巻。大航海時代に入るとポルトガルやスペインの台頭によって海洋国家としての威厳は失われ始めたが、ヴェネツィアも新天地の開拓を目指して本格的な大航海時代に突入した。その後、世界各地に小規模ながら植民地を幾つか有する事になった。これらの植民地はその後、20世紀にその全てが自治権を獲得し現在の連邦国家を構成した。
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歴史
元々、ヴェネツィアとは、イタリア半島にある現在の旧首都のヴェネツィアの名称であり、ヴェネツィアの土地は、大陸からの川の流れに乗ってくる土砂、そしてアドリア海の波と風の力によって作られた湿地帯で成り立っていた。古代の時代ではヴェネツィア周辺の地域にはウェネティ人が住んでいたとされる。伝説に残る逸話では、アクイレイア、パドヴァなどの北イタリアの都市の住民が、5世紀頃のゲルマン人によるイタリア侵略から逃れる為に、この湿地帯へと避難しその後、452年にヴェネツィアの歴史が始まったとされる。この地に移住した人々は干潟を防衛線と見立て干潟を守りながら都市として発展していった。
その後697年、ヴェネツィア人は初代総督を選出して独自の共和制の統治を始めた。これがヴェネツィア共和国の始まりである。当初のヴェネツィアの政治は不安定であったが、836年にはイスラムの侵略を、900年にはマジャールの侵略を撃退する事に成功した。10世紀頃からはイスラム諸国との貿易を開始する。11世紀に入ると、弱体化した東ローマ帝国からの要請でアドリア海沿岸の海上防衛を担うことになり、その代償として東ローマ帝国内での貿易特権を得た。1104年にはアルセナーレが創設され独自に軍船等の修理を始めた。アルセナーレは1320年には軍船や大型商船の造船所ともなり、最大で1万6千人が従事したとされ、船のロープ・帆桁などを個別に生産し、一貫作業で実に1日1隻の造船能力があった。1370年代以降には銃器も生産され、16世紀には世界における造船・兵器製造の一大拠点と化した。1593年にはガリレオ・ガリレイも技術顧問に就いている。
1204年、ヴェネツィアは第四回十字軍に参加。東ローマ帝国の首都コンスタンティノープルを攻略し、この援助への代償としてクレタ島などの海外領土を得た。ヴェネツィアは東地中海最強の海軍国家となり、アドリア海沿岸の港市の多くがヴェネツィアの影響下となった。15世紀の後半にはキリスト教世界において屈指の海軍力をもつ都市国家として地中海を席巻した。
しかし、15世紀の半ば頃よりオスマン帝国が台頭しヴェネツィアの海外領土が少しずつ奪われていき、さらにはポルトガルやスペインが台頭し大航海時代を迎えた事から地中海貿易の勢いが失われていき最盛期は終わりを迎えた。しかし、ヴェネツィアもこれに対抗しており、オスマン帝国の侵攻に際しては18世紀のクレタ島やペロポネソス半島において、ヴェネツィアが世界で始めて開発に成功した機関砲であるヴェネトガンを量産し多数配置した為にオスマン帝国軍の侵攻を阻止する事に成功している。また、海洋貿易に関しても、海洋国家としての復活を狙ってポルトガルやスペインに習い、ガレオン船でジブラルタル海峡を越えて世界の海へと進出していった。この進出は結局、実を結ぶ事はなく、ヴェネツィアが再び海洋国家として復活する事は無かったが、15世紀後半にはヴェネツィアはカリブ海のサン・マルタン島とコイバ島を、さらにはアフリカのガボンを植民地化し、16世紀にはトケラウ諸島、パラオ諸島、コエーティビー島、シメウル島を、1637年にはノルトン島(日本名:小笠原諸島)を植民地化し現在のヴェネツィアの世界に点在する領土をほぼ構成した。その後、パラオ諸島に関しては18世紀にドイツに売却された為に喪失するが、これによって現在のヴェネツィア連邦共和国の海外領土が完成した。
ヴェネツィアにとって、最も大きな危機に直面したのは1797年のナポレオン・ボナパルトによる侵略の危機である。ヴェネツィア軍は当初、フランス軍との戦いにおいて、ヴェネトガンを上手く利用した防衛戦を展開した事からフランス軍の侵攻をある程度、弱める事に成功した。しかし圧倒的物量に勝るフランス軍はヴェネツィア軍を撤退に追い込み、ヴェネツィアを占領した。フランスはオーストリアとカンポ・フォルミオ条約を結び、ナポレオンはその領土をオーストリアに引き渡す方針だった。その後、この条約によってヴェネツィアはオーストリア領に組み込まれヴェネツィア共和国政府はクレタ島に臨時政府を開設した。オーストリアに組み込まれたヴェネツィアは1805年にはフランスが支配するイタリア王国に譲ったが、1814年にはイギリスの支援の下、ヴェネツィア共和国が領土を奪還した。しかし、ヴェネツィアの首都は回復されたが、この時、欧州本土側の領土はイタリアのままとなり、欧州本土側の領土は失われこれによって現在のヴェネツィア連邦共和国の領土が全て完成する事となった。これを受けてヴェネツィア共和国政府はヴェネツィアに首都を置く事への危険性を感じ、1819年、ヴェネツィア共和国議会は首都をクレタ島に遷都する事を決定しクレタ島にて新首都としてのニューヴェネツィアの建設が開始される。また、19世紀に入ると、諸外国でもヴェネツィアに遅れる事4世紀で機関砲の開発が大きく進み、さらには銃器の飛躍的な進歩からヴェネツィアが有する軍事的な優位性は完全に失われた。
20世紀に入ると、ヴェネツィアは植民地経営による経済運営を本格的に乗り出した。特にアフリカのガボンでは鉱物資源が豊富であった事からガボンで採掘される鉱物資源はヴェネツィア経済を支えた。
第二次世界大戦になると、ヴェネツィアはイタリア王国やナチス・ドイツによる侵攻を受ける事になった。イタリアのムッソリーニはヴェネツィア共和国にヴェネツィアの領土を要求。これにヴェネツィア共和国が拒否を示すとイタリアは宣戦布告を布告し、ヴェネツィアを占領した。さらに、イタリアのギリシャ侵攻の際にはヴェネツィア共和国領のペロポネソス半島も侵攻を受け占領された。この時、クレタ島は侵攻を受けなかったが、イタリア軍による攻撃は時間の問題であり、圧倒的に装備に欠けるヴェネツィア軍はクレタ島の放棄を決定。ヴェネツィア共和国政府はヴェネツィア地中海艦隊と共にイギリス海軍の支援の下、スエズ運河を越えてガボンへと脱出した。その後、ヴェネツィアは連合国に参加する事になるが、ヴェネツィアの危機はこれに収まらず、太平洋においても日本軍によって太平洋のノルトン島、インド洋に面するシメウル島が占領される事態となった。第二次世界大戦後にはこれらの領土は回復したが、その後も、インドネシア独立の際にシメウル島がインドネシア軍の攻撃を受ける危機に陥った。これに対してヴェネツィア共和国政府はオランダとイギリスに救援を要請しこの危機はイギリス海軍の基地が置かれた事によって実際の戦闘に陥る危機は脱する事ができた。
その後、1962年にヴェネツィアは各植民地において、自治権の拡大や独立を求める声が上がった事から、ヴェネツィア共和国議会は連邦国家体制へと移行する事が決議され、1963年、ここにヴェネツィア連邦共和国が成立した。
1973年、イギリスがECへの加盟に伴い欧州自由貿易連合を脱退する事が決定した事からヴェネツィアも欧州自由貿易連合を離脱しECに加盟。その後、1993年にEUが発足し、ヴェネツィアもこれに加盟した。
2006年、アフリカ連合へ加盟。ヨーロッパの国としては異例のアフリカ連合の正式加盟国となったが、2010年にアフリカ連合の人権問題に対する取り組み不足に不満を示し会議で提起するが結果が出ずこれに不満を募らせて脱退。2012年に人権問題の解決と国家間協力を進める国際組織として、ヴェネツィアが中心となってヴェネツィア、ペナン共和国、サントメ・プリンシペ、ルワンダ、モーリシャス、パナマ、ツバル、マーシャル諸島を主体とする国際機関、自由と民主主義の為の開発統一機構を組織した。創設国メンバーはヴェネツィアと友好関係や経済協力関係にある国だった。2015年にはマルタ共和国とクロアチアが加盟。2018年にはカタールが加盟した。
2018年、自由と民主主義の為の開発統一機構は加盟国による国際スポーツ大会、ワールドウォータースポーツゲームズの第一回を開催。第一回の開催国にはヴェネツィアが選ばれた。開催競技は水泳、フリーダイビング、サーフィン、ゴンドラ、ウインドサーフィン、ヨット、カヤックの7競技が実施。大会は2年おきに開催するとされており、第二回の開催国は2020年12月にペナン共和国で開催予定。第三回の候補国はカタールとマーシャル諸島が名乗りを上げている。
2019年1月21日、ヴェネツィアのサン・マルコ広場とガボンの19箇所の学校機関で自爆攻撃による同時多発テロが発生した(2019年ヴェネツィア同時多発テロ事件)。死者は256人にも及び重軽傷者は397人にも及んだ。被害者の大半は学校に通っていた子供であり、この事件はヴェネツィア犯罪史上初の自爆テロ攻撃、ヴェネツィア犯罪史上最悪の事件となった。連邦警察は23日、この事件に関係したとしてヴェネツィア、ガボンの双方で39人を一斉検挙した。連邦警察は発表で、国内のイスラム過激派が事件に関与したものとみて捜査しているとし、容疑者宅からはイスラム解放戦線とヴェネト語で書かれた旗やイスラム国の旗等が押収されたと発表した。2月には容疑者達は連邦警察の取調べに対して爆発物はガボンと隣接しているコンゴ共和国から入手したと供述している事が分かった。コンゴ共和国はこの事件に際してヴェネツィアの捜査官の受け入れを発表し捜査官の受け入れを行うするなど、事件への全面的な捜査協力を約束している。ヴェネツィア国内のイスラム教徒は僅か4%未満であるとされるが、これまでこの様な過激なテロ行為は一度も無かった。2月26日に連邦警察が過激な思想を容疑者達に流布したとしてアフガニスタン人の男2人を拘束したと発表した。この同時多発テロがヴェネツィア国民に与えた影響は非常に大きく、これまで一度もテロが発生した事がなくテロとは無縁であったヴェネツィア国民はこの凄惨な事件に国中が悲しみに覆われた。特に多くの児童の死者を出したガボンではイスラム教に対する住民の不信感が表面化し、リーブルヴィルではイスラム教の禁止を訴える十万人規模の大規模デモが発生し一部のデモ隊が暴徒と化してリーブルヴィルにある唯一のモスクを放火しモスクが全焼全壊するという衝撃的な事件も発生した。この暴動を受けてヴェネツィア連邦共和国政府は国民に対して冷静な対応を呼びかけている。EUでもヴェネツィア国内でのこの動きを注視しており、EU議会もヴェネツィア国民に対して冷静な対応を呼びかけた。
2020年5月9日に行われた大評議会議員選挙で与党、統一ヴェネツィアが2019年の同時多発テロに対する迅速な対応と事件後の冷静かつ的確な対応が評価され、議席を大きく伸ばし74議席から96議席へと議席を多く獲得した。対して2019年まで凡そ11年間に渡って統一ヴェネツィアと連立与党を組んでいた第三インターナショナルは同時多発テロ後に議員の一人が党主催のパーティーで爆弾によって全壊した学校に対して「テロリストがボロボロの学校を吹き飛ばしてくれたおかげで、19校分の教育費が浮いた。これで真に支援を必要としているガボンの他の学校への支援金が増えるだろう」等と不適切な発言をして報道され、さらにこの不適切発言は、政治資金を巡る事件にまで発展した。第三インターナショナルの一部の党員がガボンの学校機関と長年に渡って不適切な政治資金を受け取っていた事が明らかとなり、議員2人、党員6人が連邦警察に逮捕される事態となった。この事件を受けて統一ヴェネツィアは与党間の関係を解消しており、第三インターナショナルは国民の支持を大きく失い、政党本部がある最大の支持基盤のガボンでも信頼を失墜させ、多くの議席が統一ヴェネツィアへと流れた。議席数は64議席から32議席へと大きく減らし、第三インターナショナルは野党へと転落した。
2020年9月11日、ヴェネツィアとカタールが自由と民主主義の為の開発統一機構の総会議で、加盟国間の安全保障協力を促進させる事を提案しこれが、全加盟国の賛成で決定された。これにより、統一機構は設立後初となる本格的な安全保障を議論する為の組織として安全保障評議会を設置する事で決定し2021年に初会合を行う事が決定した。また、この総会議での決定では、全加盟国の軍もしくは警察からなる統一機構軍の設立も決定され、加盟国の要請と同意があれば統一機構軍は必要に応じて部隊を派遣できる事が条文に明記された。
9月19日にワシントンポスト紙がヴェネツィアの消息筋からとして報道した内容によると、この統一機構軍は常備軍と合同軍の2軍で編成される可能性が語られており、常備軍は全加盟国から10名ずつ(ツバルからは5名)が集められ規模は中隊規模となるだろうとし、合同軍は必要に応じて各国の軍や警察から派遣され組織されると証言した。また、消息筋は常備軍は中隊規模だろうが、名目上は組織を大きく見せる為に大隊となるだろうともワシントンポスト紙の記者に述べている。さらに、この消息筋は将来的に最初に派遣要請をするのは、政情に不安が残るルワンダか、周辺国との関係が悪化しているカタールが国際社会との連携をアピールする為に派遣を要請する可能性が高いだろうとも述べた。また、統一機構軍創設に関連して9月21日、イギリス国防省はヴェネツィアからの要請を受けて統一機構軍の編成の際にはイギリス陸軍特殊部隊SBSから軍事顧問を部隊育成の為に派遣すると表明した。
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地理
・領土
ヴェネツィア連邦共和国の領土は世界各地に点在している。以下はその一覧。
・ヴェネツィア
・クレタ島
・ペロポネソス半島
・ガボン
・セント・マーチン島
・コイバ島
・トケラウ諸島
・ノルトン島(日本名:小笠原諸島)
・コエーティビー島
・シメウル島
これらの中でもクレタ島とヴェネツィアは連邦内において本土的な扱いを受けておりクレタ島には首都のニューヴェネツィアが置かれ、ヴェネツィアは旧首都である。
・気候
アドリア海に面したヴェネツィアやペロポネソス半島、クレタ島では季節として冬が存在するが、連邦全体として見た場合の気候は基本的に熱帯や亜熱帯の気候に位置する。その為、大半の領土では高い気温が当たり前である。
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地方行政区分
ヴェネツィア連邦共和国の最上級地方行政区分単位は共和国と王国である。共和国と王国はヴェネツィア連邦共和国を構成する国であるとされている。ただしこの場合の国とは主権を有する独立国ではなく、あくまで地方自治体として連邦を構成する国である。7つの共和国、2つの王国が存在する。この制度はロシアにおける共和国やアメリカにおける州と同じ意味合いを持つ。以下はヴェネツィア連邦共和国の共和国及び王国とそれらを構成する地域一覧。
・ヴェネツィア共和国
・クレタ島
・ヴェネツィア
・モレアス共和国
・ペロポネソス半島
・ガボン王国
・ガボン
・セント・マーチン共和国
・セント・マーチン島
・コイバ共和国
・コイバ島
・トケラウ共和国
・トケラウ諸島
・ノルトン共和国
・ノルトン島(日本名:小笠原諸島)
・コエーティビー王国
・コエーティビー島
・シメウル共和国
・シメウル島
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政治
・内政
ヴェネツィア連邦共和国の元首はドージェ(ヴェネト語:Doxe, イタリア語:Doge)と呼ばれる。19世紀まではドージェは貴族による選挙で決定され終身制であったが、20世紀には入ると大きく改革が行われ、大統領選挙の様に貴族だけでなく一般人にも広く開かれたものとなった。また、同時期に議会にあたる最高決定機関でもある大評議会(ヴェネト語:Mazor Consegio, イタリア語:Maggior Consiglio)でも制度の改革が行われ、現在の国民による選挙で選ばれた議員による議会運営が開始された。現在の大評議会は一院制を採用しており、議席は150議席であり、現在の与党は統一ヴェネツィア。政党別の議席としては、与党の統一ヴェネツィアが96議席。野党第一党が左派の第三インターナショナルで32議席。野党第二党がヴェネツィア海賊党で12議席。野党第三党はEUからの離脱を主張する右派の大ヴェネツィアで6議席。残りは無所属である。野党第二党のヴェネツィア海賊党は2020年の選挙前は議会に1議席しかなかったが、この選挙で大躍進した。大ヴェネツィアもこれまでは議席を有していなかったが、獲得している。
・外交
・イギリスとの関係
ヴェネツィアとイギリスは軍事と経済において強力な同盟関係にある。両国の友好、同盟関係は18世紀初頭から現在に至るまで続く英威永久同盟に基づいており1814年のヴェネツィア奪還や第二次世界大戦ではこの同盟に基づいてイギリスはヴェネツィアを支援した。現在では両国ともNATOの加盟国である事から英威永久同盟を形成する多くの条約や条項によってではなく、これらの国際機関を通じて調整されている。両国とも伝統的な友好国であり、近年ではイギリスのエリザベス女王やチャールズ皇太子が2003年、2006年、2013年。2017年に国賓としてヴェネツィアを訪問している。また、シメウル島にはイギリス海軍の基地が1946年に同盟に基づき置かれており現在でも駐留している。2014年にはヴェネツィアはイギリス連邦にオブザーバー国として参加した。2016年にイギリスがEUを離脱すると宣言した際にはヴェネツィア連邦共和国政府の報道官がイギリスのEU離脱を支持する立場をとりイギリス以外のEU加盟国の中では唯一イギリスを支持した。また、2019年にEUの閣僚理事会が、英国が合意なきEU離脱をした場合にEU内に住んでいるイギリス人の処遇についての文書を公表した際には、この文書にスペインの意向が反映されてイギリスとスペインとの間で領有権を争う問題が起きているジブラルタルについて「ジブラルタルはイギリス王領植民地(a colony of the British crown)」という文言が入れられた事に、ヴェネツィア政府とヴェネツィアの欧州議会議員はEU閣僚理事会を強く非難する異例の声明を発表した。ヴェネツィアはこのEU閣僚理事会が発表した文書について、ジブラルタルの領有国であるイギリスを抜きにした議論は公平な議論ではなく一方的なものであり、ヴェネツィアはこの文書の有効性を認めないと反発した。このヴェネツィアの反発にスペインは強く反発したが、イギリスからは、外務相がヴェネツィアを訪問した際に感謝の言葉が送られてており、EU離脱後も両国の関係強化を図るという方針で合意するなど、イギリスのEU離脱の判断後も両国の関係が強力な同盟関係である事を内外に示した。
・オランダとの関係
オランダとヴェネツィアの関係が急速に近づいたのはインドネシア独立戦争の際である。オランダは独立を狙うインドネシアと戦争状態にあったが、インドネシア付近にはヴェネチィア領シメウル島も隣接しており、インドネシアはヴェネツィアにシメウル島の引渡しを要求していた。その為、ヴェネツィアはオランダと同盟関係を締結し、シメウル島にオランダ軍の空軍基地を誘致した。現在もオランダ軍基地はシメウル島に置かれており両国はNATOの下、同盟関係にある。
・イタリアとの関係
イタリアとヴェネツィアは歴史的な経緯もある事から国民感情レベルでは仲が悪いとされる。1980年代にヴェネツィアに国際空港を建設しようとした際にはイタリアはヴェネツィアの周辺海域はイタリアの領海であるとして反発し両国の沿岸警備艇が銃撃戦になった事件もある。現在ではこれらの問題は両国の融和が進んだ為に表面化してはいないが、イタリアとヴェネツィアの間ではヴェネツィアを巡って領土問題が存在する。
・ギリシャとの関係
ギリシャはヴェネツィア領ペロポネソス半島に関して歴史的に自国の領土であると主張しており両国の関係は悪い。1979年にはギリシャ政府が外務省を通じてヴェネツィアに対してペロポネソス半島の返還を要求した事もある。ヴェネツィア連邦共和国政府はこれらのギリシャの要求を受け入れておらず、逆にギリシャに対して謝罪を要求している。ギリシャに隣接するペロポネソス半島のモレアス共和国が地方行政区分の大改正によって成立した際にはモレアス共和国政府(連邦地方政府)が自分達をローマ帝国の正統なる後継国と発言した際には、ギリシャ政府が発言の撤回を求めるなど両国の関係は度々問題が生じて入る。近年では2013年にモレアス共和国成立50周年を記念したイベントで東ローマ帝国建国1618周年のイベントも開かれこのイベントに対してギリシャ政府の報道官は不快感を示した。
・インドネシアとの関係
インドネシア政府はシメウル島をインドネシアに返還する様にとヴェネツィアに要求するなど対立していた。しかし、スカルノ大統領が退陣すると、インドネシアはこれらの要求をヴェネツィアに対して要求しなくなり両国は現在、友好関係を有している。
・セーシェルとの関係
セーシェルはコエーティビー島の領土は自国の領土だと主張してヴェネツィアに対して長年、返還を要求している。
・日本との関係
日本にとってヴェネツィアは最も身近なヨーロッパの国である。ヴェネツィア領ノルトン島(日本名:小笠原諸島)には毎年、多くの日本人観光客が訪れており、ノルトン島へと移住する日本人も多い。現在、ヴェネツィア連邦共和国全体で居住する日本人や日系人の数は3,983人にも達する。なお、この人口の大半はノルトン島に集中している。2019年9月にはニューヴェネツィアでジャポニズム2019のイベントが日本政府の主催で開催された。
また、民間での交流では日本の漫画及びアニメ作品である未来の火星でゴンドラ乗りの少女達の日常を描いた作品の公式ツイッターを在日本ヴェネツィア連邦共和国大使館の公式ツイッターがフォローし、これがきっかけで、大使館の公式ツイッターのヘッダー画像に同作品のキャラクターが表示された。2018年にはこの作品のイベントが大使館で開催されるなどしている。
・自由と民主主義の為の開発統一機構
現在の加盟国はヴェネツィア、ペナン共和国、サントメ・プリンシペ、ルワンダ、モーリシャス、パナマ、ツバル、マーシャル諸島、マルタ共和国、クロアチア、カタールの11ヶ国。2020年現在の議長国はマルタ共和国が務めている。緩やかな国家連合と自由と民主主義を掲げている。本部はペナン共和国の最大の都市コトヌー。自由と民主主義の為の開発統一機構はアフリカ連合に対抗した組織であると一般的には見られており、組織的にはEUに近い。関税同盟ではないが、加盟国間の国民の交流を促進する為にビザの撤廃が行われている。基本憲章には統一機構加盟国は加盟国間で人権問題や経済開発に協力するとされており、これに基づいて加盟国間による協力体制が作られている。ヴェネツィアはペナン共和国、クロアチア、マルタ共和国、パナマと共に統一機構の中では中核国としての立場を得ている。経済的な中核国はカタールであるとされており、加盟国への開発援助資金の支出額第一位は2018年以降では全てカタールが占めている。
自由と民主主義の為の開発統一機構は外交では、2017年には、統一機構加盟国による外交会議で当時起きたカタール外交危機に際して、カタールとの外交関係を一方的に切り断交したアラブ諸国を強く批判する声明を国際機関としては最も早く表明を出した。統一機構はカタールからの要請があれば全面的な支援を行う用意があるとも発表している。この他国よりも一足早かった統一機構の動きはカタールでは多くの人々から歓迎され、後に統一機構に加盟する大きな要因になった。また、当時、カタールは外交危機によって中国への接近が各国から懸念されていたが最終的にはカタールは中国ではなく軍事や経済的にはロシアやインド。国際協力としては統一機構へと接近をする舵を取る結果となった。2018年、統一機構は外交会議で中国の進める一帯一路に関して、モルディブが債務超過に陥っている状況を上げて、統一機構は参加しない方針を決定した。中国は統一機構に対して一帯一路への参加をかねてより呼びかけており、これを拒否された格好となった。外交会議では全加盟国へ向けて中国の覇権的行動への注意も全会一致で採択された。これを受けて中国外務省は統一機構のこの決定に不快感を示した。2019年には中国のウイグル族の人権問題に関して総会議でヴェネツィア代表が問題提起をし、中国に対する非難決議を採決。11ヶ国中、賛成9反対1棄権1で、統一機構は中国に対して非難決議を採択した。中国外務省はこの非難決議に対して批判と反論をしている。
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経済
ヴェネツィア連邦共和国のGDPは774億ドル。世界平均よりも高い水準のGDPである。通貨はユーロ。EU加盟以前は独自の通貨であるヴェネトロンが使用されていた。産業は多角化されており、観光産業、鉱業産業、石油産業が発展している。近年ではIT産業も興り始めており首都のニューベネツィアではIT関連企業の入ったオフィスビルも多くなっている。鉱業産業や石油産業の一大拠点はアフリカのガボンで、ガボンで生産される鉱物や石油はヴェネツィア連邦共和国の輸出品の約6割を占める。ガボンの沿岸部に位置するギニア湾は世界有数の油田であり、ヴェネツィアは長年この海底油田の開発計画を進めている。また、ヴェネツィアは海運国でもある。2018年の船腹量によるランキングでは世界14位の船腹量を獲得した。
観光産業に関しては主にアドリア海のヴェネツィアや地中海のクレタ島、ペロポネソス半島等が有名であり連邦内でのGDP比が比較的高い地域もこれらの地域である。
・ニューベネツィア
ニューベネツィアは1819年にベネツィアから遷都を目的にクレタ島に建設された計画都市である。20世紀後半まではベネツィアを再現した建築物などが主であったが、21世紀には入る頃には経済発展の恩恵を受け、高層建築のビル等が建設され始めた。2020年現在ではニューベネツィアはベネツィア共和国連邦内でも最も発展した都市である。最新のIT技術の取り入れにも積極的であり、2018年にはフランスとスウェーデンの企業が協力して市内にVR広告の試験設置を実施し、2019年には日本の警備会社ARSOKとヴェネツィアのAI関連企業が共同プロジェクトとして合弁会社を設立し、2022年までにARSOKの警備ロボットを国内軍の巡回警察官としてニューヴェネツィア市街地で外国人観光客のサポートと施設の警備を目的に導入する契約が結ばれた。
・リーブルヴィル
リーブルヴィルはヴェネツィア共和国連邦内で最大の人口を誇る都市である。植民地時代に自由港湾都市が形成され商業取引の経由地として発展した。1963年の連邦構成国ガボン王国誕生の際の人口は凡そ5万人だったが現在ではガボンの人口の半分近く(約73万人)が集中する大都市である。海に面した旧市街地にはネオ・ヴェネツィア建築の街並みが色濃く残っており、その総面積は1963年以降にも人口増加と共に拡大された事から現在では本家ヴェネツィアと同等の規模にも匹敵する。この様子からリーブルヴィルは別名、運河の無いヴェネツィアとも呼ばれ、2008年には旧市街地全体がユネスコの世界遺産にも登録された。そして、旧市街地を囲むように位置するのが新市街地であり、新市街地には現代風の住居や建物が多く存在する。ガボン王国では美観整備義務条例と呼ばれるガボン王国内でのみ有効の地域条例が施行されていおり、人口1万人以上の都市では「都市の美観を害する見窄らしい建築物の建築を禁ずる(美観整備義務条例の日本語翻訳)」とする条例の下、都市での建物の新規建設にはガボン王国政府都市開発計画委員会(連邦構成国ガボン王国が設置している地方政府の行政機関)の許可が必要となっている。その為、ガボンの各都市ではデザイン性や美観を重視した都市計画が行われ、この政策がもっとも最初に進んだのがリーブルヴィルであり、現在の現代欧州風の都市が形成された。リーブルヴィルはガボンにおけるモデル都市でありガボンの地方都市はリーブルヴィルに習って現代欧州風の市街地を整備している。リーブルヴィルの主力産業は海運、観光業、自動車産業であり、観光産業は2017年には年間観光客数700万人を突破するなど成長している。また、新市街地にはトヨタやゼネラルモーターズの自動車生産工場、自動車整備工場が置かれ多くの雇用も生み出している。
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交通
・陸路
公共交通機関として唯一の鉄道がクレタ島とペロポネソス半島に敷かれている。また、民間の大手バス会社としてはヴェネトシャトルバス・コーポレーションと、モレアス&シャマン社の2社が存在しており、バスやタクシーを各地で運行している。
・海路
ヴェネツィア連邦共和国は世界各地に領土が点在している為、古来より海上交通が主流として利用されてきた。現在、国営の海運会社であるニューヴェネツィアショッピングが貨物などの海運に留まらず長距離の客船などを運航している。
・空路
国際空港はほぼ全ての連邦構成国に設置されている。フラッグキャリアとしてはヴェネト航空がある。
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軍事
ヴェネツィア連邦共和国には国防軍事組織として国防軍が組織されており、陸海空軍を保有している。国防軍の前身はヴェネツィア共和国時代のヴェネツィア軍で、その歴史は697年の建国からと非常に長く、軍事史的には15世紀にアルセナーレの技師アーべ・モーレンカンプが発明した世界初の機関砲、ヴェネトガンが有名であり、ヴェネトガンはヴェネツィアの安全保障を諸外国でも機関砲が登場するまでの間、軍事的な優位性をもたらした。現在の様な国防軍となったのは第一次世界大戦後に行われた組織改革後の事である。発足当時の国防軍は世界情勢の緊迫化を受けて第二次世界大戦前にイギリスによって戦力の増強や軍事顧問団の派遣等が行われた。第二次世界大戦後はNATO加盟国の一国として活動してる。以下は現在の国防軍。
・国防軍
ヴェネツィア連邦共和国では徴兵制を実施しており、総兵力は52,000人。国防軍は国防省が管轄し最高司令官はドージェとなっている。軍服は基本的に陸海空全てで同一の軍服を採用しており、イギリス陸軍式を採用し制服はカーキ色のNo.2 dress型が採用され軍帽は制服と同色のピスヘルメットが採用された。戦闘服にはNo.8 dress型が採用され軍帽もNo.8 dress型と同色のピスヘルメットである。その他、陸軍にはMk6ケブラーヘルメット。海軍にはイギリス式の官帽。空軍にはベレー帽も配備されている。
・陸軍
陸軍は9個旅団で構成される部隊編成をしている。世界各地に点在する領土に配置され基本的に各連邦構成国に1個旅団が配置されている。ただし、近年はアフリカの近隣諸国の情勢不安を受けてガボンでは3個旅団が配置されている。総兵力は40,000人。以下は陸軍が保有する装備一覧。
戦車
・チャレンジャー1 ×16
・チャレンジャー2 ×12
・M163対空自走砲 ×7
装甲車
・クーガー装甲車
・ハンバー・ピッグ装甲車
・AT105サクソン
・AM4141装甲車(トヨタランドクルーザーの独自改良型)
砲火器
・MLRS ×11
・AS90ブレイブハート ×6
・L118 105mm榴弾砲 ×23
・カールグスタフ無反動砲
・スティンガーミサイル
小火器
・L1A1
・L2A1
・ブローニングM1919重機関銃
・ブレン軽機関銃
・L9A1
・その他
航空機
・SA341 ×16
・ベル212 ×10
・ブリテン・ノーマンアイランダー ×4
・海軍
海軍は総兵力11,500人。ヴェネツィア連邦共和国の領土は世界各地に点在している為、基本的に外洋での活動を目的とした海軍として整備されている。また、ヴェネツィア連邦共和国海軍は世界で唯一かつ世界最大の大きさを誇る飛行船を現在でも運用している事で知られる。以下は保有艦艇一覧。
〔クレタ級フリゲート〕×2
建造 :2003年 就役:2004年
全長 :144.24m
兵装 :オート・メラーラ127mm砲 ×1基
:ゴールキーパー30mmCIWS ×2基
:127mm機関銃×2基
:mk.42mod.11VLS ×40セル
:ハープーンSSM ×2
:324mm連装短魚雷発射管 ×2基
乗員 :204名
概要 :2003年にオランダから購入したデ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン級フリゲート。地中海での運用とNATOにおける作戦行動を想定して購入された。ヴェネツィア海軍初のミサイル運用艦である。しかし、2017年に議会による追求でこれらの装備の内、mk.42mod.11VLSに使用するミサイルが国内に僅か6発しかない事やハープーンミサイルの数が国内に僅か4発しかない事が判明し大きな問題となった。この問題で後に国防省の長官及び事務次官が全員引責辞任させられるなど政治的な問題にも発展した。
〔サン・マルコ級フリゲート・パッチ1〕×2
建造 :1968年 就役:1968年
全長 :98m
兵装 :Mle.53 100mm単装速射砲 ×3基
:30mm単機関銃 ×2基
:4連装305mm対潜迫撃砲 ×1基
乗員 :士官9名、下士官66名、水兵91名
:コマンド部隊80名乗艦可能
概要 :1960年代にサン・ラッザロ・デッリ・アルメニ級海防巡洋艦に代わる艦としてフランスより購入したコマンダン・リヴィエル級フリゲート。世界各地に領土が点在するヴェネツィアはこれらの領土の海上警備の為に航続距離の長い艦船を所望していた。さらには自国の国防費の事情から比較的安価な艦を求めた。これらに合致したのがフランスのコマンダン・リヴィエル級フリゲートだったが、それでも装備の価格がかかりすぎる事からオリジナル版の装備を幾つかを削減して購入した。
〔サン・マルコ級フリゲート・パッチ2〕×6
建造 :1968年 就役:1968~69年
全長 :98m
兵装 :Mle.53 100mm単装速射砲 ×2基
:30mm単機関銃 ×2基
:4連装305mm対潜迫撃砲 ×1基
艦載機:小型ヘリコプター用飛行甲板 ×1基
乗員 :士官9名、下士官66名、水兵91名
:コマンド部隊80名乗艦可能
概要 :ポルトガルにおける植民地戦争の様子はヴェネツィアの航空機支援に対する認識を大きく変えた。サン・マルコ級フリゲート・パッチ2はパッチ1とは違い、Mle.53 100mm単装速射砲を1基撤去する代わりに小型ヘリコプターが発着艦できる飛行甲板を設置する事で航空機の運用が可能なようにされた。
〔サンテラズモ級洋上補給艦〕×3
建造 :1991年 就役:1991年
全長 :153m
兵装 :30mm単機関銃 ×4基
艦載機:小型ヘリコプター用飛行甲板 ×1基
乗員 :100名未満
概要 :ヴェネツィアの領土は世界各地に点在する為、海軍の活動に大きく支障をきたす場合も多い事からこれらをカバーする為に導入されたのがサンテラズモ級洋上補給艦である。民間の大型タンカーを中古で購入して自国の乾ドックで軍用に改修して運用している。
〔LZ級大型飛行船〕×2
建造 :2000年 就役:2003年
全長 :238m
兵装 :ブローニングM1919重機関銃 ×8基
:無誘導爆弾
艦載機:エンブラエル EMB‐314 ×1機~4機
乗員 :80名
概要 :海軍が運用するシュッペリン飛行船。現役で運用されている飛行船としては世界最大級の飛行船であり世界最大の航空機である。ヴェネツィア連邦共和国では1970年代後半に空中監視機として採用した中型飛行船LZ132、LZ133を始まりに飛行船の運用が現在でも行われており、現在の飛行船は3代目、4代目に当たるLZ134、LZ135の2隻の大型飛行船が運用されている。この2隻はトケラウ諸島、コイバ島、シメウル島で運用されており太平洋地域での海軍の活動をカバーする為に採用された。主な活動は哨戒活動であるとされるが、2009年にセーシェルが領土問題に関して武力の使用を示唆した際にはLZ134とLZ135がコエーティビー島周辺の近海を飛行しセーシェルを牽制した。2013年にはオーストラリア主催のシドニー国際観艦式にLZ134が参加し話題になった。これらの浮揚ガスにはヘリウムが採用されている。この2隻はかつてのアメリカ海軍の空中空母アクロン号と同じ様に航空機の搭載を目的としており、ブラジルのエンブラエル社と共同で飛行船に発着艦が可能なエンブラエル EMB‐314の開発が行われた。LZ134、LZ135の2隻の大型飛行船は無誘導弾を搭載する事もできるが、搭載しない場合はエンブラエル EMB‐314を最大で4機搭載できる。2020年には、この2隻の飛行船は耐用年数が経過している事もあり、国防省は2026年までに新たな飛行船の建造開始を検討していると発表した。だが、新たな飛行船の導入には反対する声も少なく軍事専門家からは時代錯誤だと批判されている。しかし、これらの飛行船は海軍の象徴にもなっている事から海軍は象徴的な意味合いで運用しているとされる。
〔Next generation new LZ class large airship project 2026〕
建造 :未定 就役:未定
全長 :253.6m
兵装 :Ml.44 7.62mm多銃身機銃 ×4基
:20mm CIWS ×3基
:3連装多目的ミサイル発射機 ×2基
:ミーティア空対空ミサイル
:ブリムストーン空対地ミサイル
艦載機:エンブラエル EMB‐314 ×1機~4機
乗員 :120名
概要 :国防省が現役のLZ134、LZ135に代わる次世代の飛行船として2021年に発表した新型飛行船の計画である。海軍は現代戦にも対応できる次世代型飛行船として計画しており、記者会見では就役すれば世界史上最強の飛行船になるだろうとも発言した。LZ134、LZ135が比較的軽武装なのに対してこの計画では装備全般を強化する計画であり、武装は現在のブローニングM1919重機関銃からMl.44 7.62mm多銃身機銃への切り替えや、防空能力の大幅な向上の為にCIWSや多目的ミサイル発射機を搭載する予定など、計画上性能が大幅に向上されている。対地攻撃能力に関しては本級には無誘導爆弾は搭載されないが、代わりにブリムストーン空対地ミサイルを装備する事で対応する予定である。また、これ以外にも現役のLZ134、LZ135と同様にエンブラエル EMB‐314を搭載可能である事から、艦載機を使った対地攻撃の能力の他にも哨戒母艦としての能力も有している。動力に関しても、これまでヴェネツィア海軍で運用されてきた飛行船がレシプロエンジンを採用していたのに対してこの計画ではジェットエンジンへの更新を計画している。構造素材に関してもカーボンナノチューブ等の最新素材の部分的採用を検討している。また、この計画では実際に建造した場合、史上最大の飛行機械である飛行船ヒンデンブルク号のサイズを上回る事から、世界記録を更新する事になる。しかし、この計画に対してヴェネツィアの大手メディア誌やフランスの軍事雑誌レドンは、1隻あたりの建造費用がクレタ級の約2倍である事から、価格と性能が見合わないとして税金の浪費だと批判している。また、ヴェネツィアメディアの取材に対して財務省が建造費用に関して懸念を示していると報道されており、2026年までに計画がこのまま実行されるかは不透明な状況となっている。
〔シー・アーク・ドーントレス哨戒艇〕
〔パシフィック級哨戒艇〕
〔サン・ラッザロ・デッリ・アルメニ級海防巡洋艦〕×1
建造 :1929年 就役:1930~37年
全長 :123.98m
兵装 :15.2cm単装砲 ×2基
:.50/62ヴィッカース機関銃 ×4基
:艦前部単装魚雷発射管 ×2基
乗員 :241名
概要 :第二次世界大戦前に欧州情勢の変化を受けてイギリスがヴェネツィアへの支援を目的に建造した海防巡洋艦である。全部で10隻が建造されヴェネツィア海軍の地中海艦隊を編成した。煙突は2本。主砲は15.2cm砲が僅かに2門のみだったが武装を削減した分、より多くの燃料と物資の搭載を可能とし外洋での長期間の活動を可能とした。しかし、第二次世界大戦中はガボンへの脱出以降は輸送船としての任務に従事したが大きな活躍はしなかった。第二次世界大戦後はヴェネツィアの海外領土の警備活動に従事した。現在は4番艦のネオ・ヴェネツィアが記念艦としてクレタ島で展示されている。
〔リド・ディ・ヴェネツィア級駆逐艦〕×1
建造 :1933年 就役:1934年
全長 :112.8m
兵装 :12.8cm連装砲 ×4基
:12mm機関銃 ×2基
:三連装魚雷発射管 ×2基
乗員 :223名
概要 :第二次世界大戦前にイギリスから購入した駆逐艦である。全部で8隻が建造された。第二次世界大戦中は地中海での作戦に従事しイタリア軍の攻撃で5隻を喪失した。第二次世界大戦後は1隻が記念艦としてヴェネツィアで保存されている。
・空軍
総兵力500人。空軍の人員は全員がパイロットで構成される。これらの空軍人員とは別に民間人の整備員なども雇用されている。空軍の保有機体は世界各地に点在する領土に分散して配置されている傾向にあるが、ジェット戦闘機や爆撃機は全機がガボンに配備されている。ヴェネツィアにおける空軍の始まりは第一次世界大戦後の事である。欧州情勢の変化を受けてイギリスがヴェネツィアへの支援の為にイギリス空軍の退役機を供与した。しかし、第二次世界大戦中、これらの航空機は殆ど活躍することなくイタリア軍に破壊された。空軍初のジェット戦闘機はデ・ハビランド バンパイアである。2代目の主力戦闘機としてはホーカーハンターが採用され、3代目の主力戦闘機は2004年にポーランドのEU加盟を期にポーランドのPZL社が販売しているPZL23Mが比較的安価であった事から採用された。PZL23MはMIG‐23Mを元にPZL社が独自開発した機体で、西側諸国で同機体を採用したのは開発国のポーランドを除けば、ヴェネツィアが初だった。4代目の主力戦闘機には2017年にタイフーンが採用され2018年に発注していた機体全機が納品された。PZL23Mは旧式化が進み戦闘機としての運用は終了したが、現在でも対地攻撃機として配備されている。ただし、稼働率は低く4割を切っているとされ、空軍は半数のPZL23Mをルワンダへ売却する許可を出しており2022年までに機体を引き渡す予定である。以下は空軍が保有している装備一覧。
・ユーロファイター タイフーン ×6
・PZL23M ×20
・アブロ バルカン ×2
・エンブラエルEMB‐314 ×8
・ブリテン・ノーマン アイランダー ×11
・セスナ208 ×6
・グラマン アグキャット ×19
・SA341 ×16
・ベル212 ×19
・ユーロコプター エキュレイユ ×14
・アパッチAH.Mk.1 ×2
・国内軍
国内軍(連邦警察とも呼ばれる)は内務省が管轄している軍事組織である。志願制を採用しており総兵力は40,000人。国内軍に従事した者は徴兵を辞退できる。国内軍は日本においては警察に当たる組織で、連邦内の治安維持の任に当たり警察権を有している。連邦各地には国内軍が管轄する警察所が置かれている。また、国内軍は政府専用機としてエアバス A330 MRTTを2機保有している。
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国民
・人種構成
ヴェネツィア連邦共和国は多民族国家である。様々な人種民族の人々が居住している。ヴェネツィア連邦共和国政府は人種構成などを発表していないが、2018年に民間のシンクタンクが独自に行った調査によると、最も多い住民はヨーロッパ系の住民で、凡そ206万人(※211万人とする推計もある)。その次に多いのがアフリカ系の住民で、凡そ203万人。その他の人種や民族はその後に続く結果だとされた。また、最も少ない民族はトケラウ系住民の1,773人だった。
・人口
以下はヴェネツィア連邦共和国の加盟国別の人口一覧。
〔連邦構成国〕 〔人口〕
・ヴェネツィア共和国 :89.49万人
・モレアス共和国 :110万人
・ガボン王国 :202.5万人
・セント・マーチン共和国 :7.3万人
・コイバ共和国 :1.2万人
・トケラウ共和国 :1499人
・ノルトン共和国 :5029人
・コエーティビー王国 :2.1万人
・シメウル共和国 :8.5万人
・言語
公用語はヴェネト語とイタリア語であるが、第二外国語として英語も学ばれている。また、各地には100を超える地方言語も存在する。
・宗教
国民の8割はキリスト教である。残りの2割は土着宗教の他、ユダヤ教、イスラム教、仏教など多岐に渡る。
・教育
2017年の連邦教育省による調査によると連邦全体の識字率は99.6%。連邦構成国のガボン王国の識字率は99.4%に達しこの値はアフリカ全体の識字率において最も高い数値となっている。また、連邦全体の大学進学率は88.7%。ガボン王国でも86.4%と、ガボンはアフリカでも非常に高い大学進学率を有している。連邦教育省は1970年代の後半より全土への学校機関の普及に向けて力を入れており1993年に連邦全土への教育普及の完了が宣言され、この年に連邦全土、各自治体への学校機関の普及が完了した。
・社会問題
ヴェネツィアの世界に点在する領土はヴェネツィアン・ベルト(世界を一周する様に領土が点在する為)と呼ばれるが、領土間の距離が離れている為に弊害が発生している。交通はその筆頭格とされるが、最も深刻な問題は医師と病院の不足である。トケラウ共和国、ノルトン共和国、コエーティビー王国では首都には小さな病院は存在するが、手術などを受けられる様な設備が存在しない。その為、これらの地域では重病人が出た場合、オーストラリアやニュージーランド、イギリス領インド洋地域に飛行機で搬送され現地の病院で治療を受ける事になる。連邦政府は大病院の設置を長年検討しているが、国内の医師が不足しており遠隔地に医師を派遣できないのが実情である。
・独立主張
ヴェネツィア連邦共和国の構成国の中には昔からヴェネツィアから独立すべきだとの主張が存在する。これらの運動が最も大きかったのは第二次世界大戦後から1980年代までで、特にガボン王国では独立派によるデモなども頻繁に行われていた。しかし、ヴェネツィア共和国の連邦国家化、連邦構成国の自治権の拡大や中央政治への政治参加の権利付与、開発促進などが行われた結果、かつて植民地であった構成国での独立主張は次第に終息していった。現在でも独立を訴える団体などは存在するが、2013年にかつて植民地だった連邦構成国で行われたアンケート調査では、独立を主張する人は凡そ8%。現在の連邦国家体制に賛成している人は92%だった。
また、独立主張とは直接的な関係はないが、アフリカ大陸に位置するガボンでは南アフリカの民間のシンクタンクが行った意識調査によると、ガボンはアフリカだと思うか?という質問に対して7割以上の住民がガボンはアフリカではないと答えた。対して、ガボンはアフリカだという回答は僅か2割弱に留まるという結果だった。この調査ではガボンにおいて自分達はヨーロッパの国だという認識が広く支持されている事が分かっている。この認識はガボンにおける独立主張が減少している一つの要因であるとも唱えられている。ガボンと同じく、ヨーロッパから離れているのにも関わらずヨーロッパ意識を持っている地域は他にもシメウル島、コエーティビー島などが上げられる。
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文化
ヴェネツィアは多民族国家である為に多くの文化が共存しているが、ヴェネツィアの各領土では共通して17世紀から現在までに建設されたヴェネツィアの建築様式(ロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、バロック)の建物を非常に多く目にする事が出来る。この様なヴェネツィアの建築様式を模倣した様な建物が本格的に建設される様になったのは1819年の首都の遷都から始まったとされており、それまでは一般的なヨーロッパ風の建物が主流だった。首都の遷都を期にヴェネツィアの建築様式が新首都以外でも用いられる様になり、街規模かつ観光的にも有名な例としてはニューベネツィア、リーブルヴィル、シメウル島、コエーティビー島などが有名。この内、ニューヴェネツィアではヴェネツィアにも匹敵する規模の街の他にも数は少ないが運河も再現された。また、運河に関してはコエーティビー島でも再現され、コエーティビー島の街は規模こそ小さいが、街には運河が張り巡らされた。これらのヴェネツィアにある建物の建築様式、もしくは都市構造や運河などを模した建築様式はネオ・ヴェネツィア建築と呼ばれており、現在ではネオ・ヴェネツィア建築の建物はかなり一般的となっており、連邦構成国の各首都ならばネオ・ヴェネツィア建築方式の建物は至る所で見る事ができる。ネオ・ヴェネツィア建築は2018年にはユネスコの無形文化遺産に登録された。また、ネオ・ヴェネツィア建築の大元でもある「アドリア海の女王」「水の都」「アドリア海の真珠」などとも呼ばれるヴェネツィアも、ユネスコに世界遺産として登録されている。特に本家ヴェネツィアの水路を張り巡らした特徴的な街の様子や主な移動手段がゴンドラ等の船という様子はヴェネツィア連邦共和国の代表的な姿として国際的には認知されている。
また、ヴェネツィアン・グラスやヴェネツィア・カーニバル、仮面舞踏会なども有名で、ヴェネツィア・カーニバルや仮面舞踏会はヴェネツィアから連邦構成国各地に移住したヴェネツィア人等によって中世の頃から徐々に広まった結果、現在ではヴェネツィア以外の連邦構成国でも見られる祭りである。
地名について連邦構成国の地名などの名称はオランダ語、フランス語、英語が多い。これは発見者や開拓民の有力者の中にオランダ系の住民やフランス系の住民、イギリス系の住民が含まれていた為と考えられているが、詳しい理由は不明である。2018年には極右政党とも呼ばれる右派政党の大ヴェネツィアがこの現状に対してヴェネト語の地名に変更すべきと主張し話題になった。
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Zennkai no Kotae↓
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/598531/blogkey/2640845/




