第四次航空時代 ‐ ウィキパディア
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第四次航空時代
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概要
航空時代の始まりは諸説あるが一般的には1709年、ポルトガル人司祭バルトロメウ・ロレンソ・デ・グスマン(南アジア語:Bartolomeu Lourenço de Gusmão)によって人類史上初めて開発された航空機である飛行船パッサローラによって始まった。1709年から1945年までの航空技術の黎明期は第一次航空時代と呼ばれる。第一次航空時代には主に飛行船やプロペラ機の技術が発展し、回転翼機やジェット航空機もこの時代の後期に初歩的かつ基礎的な技術体系が完成された。
その後、1946年から2139年までの時代は第二次航空時代と呼ばれる。1946年以降、プロペラ機やジェット航空機の発展によって人類は長距離移動にかかる時間の大幅な短縮によって海上船舶では不可能だった短時間での高速移動が可能となった。さらに第一次航空時代では航空機はその使用目的の多くが戦争や上流階級の移動手段となっていたのに対して、第二次航空時代の初期後半には航空機は一般人の移動手段として活用されるようになり、多くの人々が海外への旅行目的や商業目的で使用が可能になった。2010年代後半には当時の統計で人類の航空機利用者数は40億人を突破しその後も緩やかな成長を維持した。第二次航空機時代は人類が地理的な問題の多くを航空機によって解決する事に成功した時代である。
2140年から第三次世界大戦までの期間が主に第三次航空時代と呼ばれている。第三次航空時代は人類が空を居住の地とした時代でありその起こりは、2100年代に始まった人類の人口増加に伴う人類の新天地への移住促進に起因される。当時、地球上における人類の人口は100億人を突破し140億人にまで迫っていた。世界各国では水不足やエネルギー不足からなる戦争や紛争が相次いでいた。この状況を打開するべく、当時、世界的な国際組織であった国際連合(英語:Ühinenud Rahvaste Organisatsioon)は人類の地球外への移住計画を本格的に推し進めていた。しかし、2120年代に国際連合主導で進めていたスペースコロニー計画が、コロニーで生まれた新生児への身体障害事案の報告により頓挫しさらには、2050年代に定住化が進められていた火星でも2100年代にはすでに極限環境における人口激減と居住基地壊滅による地球との通信途絶によって火星での計画も失敗していた。
その為、国際連合が代案として進めたのが地球上における地下都市の建設と都市機能を備えた超大型航空機の開発である。都市機能を備えた超大型航空機の開発はスペースコロニーの機能を地球の空の上に求める為に進められた。そして2140年、アメリカ合衆国の航空機メーカー、ボーイング社は超大型2発プロペラエンジンを搭載した当時としては航空機史上世界最大クラスの超大型航空機、世界初の都市型航空機であるスカイコロニーDC3の開発に世界で初めて成功した。このスカイコロニーDC3の開発成功をもって、第三次航空時代は到来した。スカイコロニーDC3はその後、世界各国のモデルコロニーとなり、その後、世界中でスカイコロニーの開発生産競争が巻き起こった。スカイコロニーの建造資材には地球資源以外にも月や小惑星資源などが活用された。これによって、2180年代までに2万6千機近いスカイコロニーが生産され凡そ20億人の人々がスカイコロニーに居住した。
しかし、第三次航空時代の後半、人類は海中より突如として出現したとされる謎の人類に敵対的な非文明型生命体ドラゴンによる攻撃にによって地上での覇権を喪失した。ドラゴンという名称はこの敵対生命体の姿が欧州に伝わる伝承や童話、神話などに登場するドラゴンの姿とよく似ていた為に命名された。この人類とドラゴンとの戦いを第三次世界大戦と呼ぶ。人類はドラゴンに対して激しく応戦したが、長期的な戦いの末に地上は陥落し世界人口も最盛期の時に比べて95%以上が失われた。また、この大戦は人類の歴史や技術に関する情報断絶を引き起こしており、第三次世界大戦が勃発した年代や事実上終結した年代などは不明である。
その後、第三次世界大戦は事実上、人類側の敗北となったが、人類は滅亡しなかった。ドラゴンは高度1万メートル以上には上昇できない為、通常は高度1万5千メートル上空を飛行しているスカイコロニーには攻撃を加える事ができなかった。その為、大戦後も多くのスカイコロニーは残存した。
推定2200年代の初期もしくは中期の頃になると残存していたスカイコロニーは国際連合に代わる新たな国際機関として天空世界人類連合(ラテン語:World of Sky Human race Union)を組織し、緩やかな連合体と継続的航空管制体制を形成した。また、天空世界人類連合は結成された日を1年と計算し、西暦に代わる新たな年号として天空暦を採用した。この天空暦1年1月1日からが一般的に第四次航空時代であるとされる。
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第四次航空時代
第四次航空時代が始まった当初、残存人類はその総力を結集しドラゴンと戦う事で一致していた。この動きは天空暦1年から天空暦53年までの期間続いたが、残存人類にとって戦争に必要な新たな資源の獲得は非常に困難だった。地上からの物資運搬はもちろん主力な宇宙港を失った残存人類はもはや、宇宙からの物資運搬すらも非常に困難な状況だった。ゆえに、残存人類は手元にある物資の使用でしかできなかった。天空暦42年から天空暦53年までの間には何度か地上への攻撃が試みられた。一時的には奪還地域を有した頃もあったが、その期間も1年にも満たない期間であり、地上への侵攻作戦は事実上失敗した。
この失敗を受けて天空世界人類連合は55年7月7日、最高天空人類評議会を開催しドラゴンに対する戦略的作戦行動は残存人類をより不利にするとし、天空世界人類連合軍による地上攻撃の一切を中止させた(生存宣言)。その後、天空世界人類連合は340年までは平和な時代となった。当時の歴史的な文献資料ではこの当時の人々は地上奪還が失敗した事を受けて喪失感が多くの人々を支配していたとされているが、現代ではこの時代の天空世界人類連合は第四次航空時代の中でも最も平和な時代だったとして評価され静かな時代と呼ばれている。しかし、残存人類の全てが平和な状態であったという訳ではなく、55年の生存宣言の際に旧地上主宗国の影響下にあった一部のスカイコロニーはこの55年の決定を不服とし、ドラゴンとの戦闘継続を訴え、同年中には天空世界人類連合を脱退し独自の作戦行動を継続した。この脱退したスカイコロニーの総数は凡そ3,123機であったとされる。これらの脱退コロニーはグレート・オブ・コンチネンタル・ユニオンと呼ばれるスカイコロニーの統一連合政体を結成し地上への攻撃行動を継続したが、103年までに地上奪還の主張は事実上形骸化し内政係争紛争が激化。343年には組織がグレート・オブ・スカイ・ユニオンとコンチネンタル・ユニオンに分裂、内乱が勃発した。最終的にはこの内乱はコンチネンタル・ユニオン側が勝利を収めたが、この内乱は天空世界人類連合に属するスカイコロニーも巻き込んで行われた。原因としてはグレート・オブ・スカイ・ユニオン側が敵対コロニーやグレート・オブ・スカイ・ユニオンに属さないコロニーへの海賊行為を認めた事が起因される。この内乱は事態を危惧した天空世界人類連合が天空世界人類連合軍を2百年ぶりに再結成しコンチネンタル・ユニオン支援する事にも繋がり352年には終結宣言が行われたが、結果的にこの内乱によって天空世界人類連合、コンチネンタル・ユニオン、壊滅したグレート・オブ・スカイ・ユニオンを合計すると最盛期は2万6千機近い機数を有していたスカイコロニーはその数を大きく減らし約6千機が失われた。その結果、残存コロニーの数は2万をぎりぎり維持する水準となった。
352年の内乱の終結宣言では人類の再結集を誓う文言が宣言文に盛り込まれた。天空世界人類連合とコンチネンタル・ユニオンは互いに協調し353年12月25日に天空世界人類連合への加盟宣言であるクリスマス宣言を行い天空世界人類連合に加盟した。その後、天空世界人類連合は内乱によって生じた人道的な問題などを解決する為に全コロニーによる協調体制が構築された。この協調体制はその後、792年まで続く非常に長期的な体制となった。しかし、内乱の以後もコロニー間での紛争行為は度々発生した。協調体制の中期と末期の境である500年頃まではスカイコロニーの損失は無かったとされるが、その後は協調意識の希薄化に伴う天空世界人類連合の影響力低下や生活物資の確保問題、政治的外交的な問題などを原因として紛争が勃発し数年間隔で1機から多い時で10機未満のコロニーが失われるようになった。
この協調体制の末期には天空世界人類連合の影響力は事実上失われ、コロニー連合組織が乱立する様になった。それでも協調体制は792年までの長い間維持されたが、793年5月にユーラシア大陸上空でインターネット掲示板上での主張の対立、サイバー攻撃が発端で生じたインターネット連合とMOBA連合による大規模な空中戦闘が勃発し総数58機のスカイコロニーが戦闘に参加。うち23機のスカイコロニーが失われるという結果を招き、これに対して5月26日に開かれた最高天空人類評議会では多くの各スカイコロニー代表委員から天空世界人類連合の対応を批難する声が溢れた。すると翌27日に天空人類評議会事務総長と天空人類評議会元老院議長は共同で会見を行い、もはや天空世界人類連合には国際紛争を処理するだけの力は無いという事を全世界へと向けて配信した。これをもって三百年以上の長きに渡って続いてきた天空世界人類連合を筆頭とする協調体制は名実共に終焉を迎え事実上崩壊した。
その後、凡そ2百年間の間は暗黒時代と呼ばれる。スカイコロニー間の紛争戦争が相次ぎ多くの人命が失われた。この間の紛争戦争また世界情勢に関しては、これまで一貫して情報の蓄積をしていた天空世界人類連合が影響力を事実上失った為に断片的な情報しか残されていない。その為、この暗黒時代の世界情勢の正確な把握は困難である。しかし、はっきりしている事はこの凡そ2百年間の間には、793年時点では1万9800機以上残存していたスカイコロニーが暗黒時代が明け、再び国際協調主義や国際秩序が復活した990年代に緩やかなコロニー間共同体であるブルーユニオンによって行われた正確な統計では10,011機であった。また世界人口も最盛期は20億人以上の人々が居たにも関わらず7億人未満と推計されるまでに激減した。この人口の減少に関しては大きな理由としては物資不足による餓死者の急増が原因であるとされている。また、この時代に人類はスカイコロニーの減少によって辛うじて維持されてきたレーザー通信によるインターネット通信網を失ったとされる。
990年代、暗黒時代における戦乱を乗り越えた人類は天空世界人類連合に代わる新たな新国際機構であるブルーユニオン(ラテン語:Blue Union)が結成された。ブルーユニオンは元々、暗黒時代の後期に誕生した連合国家で、加盟コロニーの数では世界最大の規模を有していた。暗黒時代明け後は連合国家ではなく緩やかな連合体として組織再編成されブルーユニオンは国際協調主義や国際秩序を復活させた。
その後、ブルーユニオンによる体制は1500年代まで継続された。ブルーユニオンは国際係争や紛争問題を積極的に解決する為に様々な働きを積極的に行った。ゆえにブルーユニオンの評価は過去の国家連合組織(国際連盟、国際連合、天空世界人類連合、コンチネンタル・ユニオン)の評価よりも高いとされるのが当時の一般的な評価であった。しかし、1200年以降のスカイコロニーの老朽化問題の深刻化やそれに伴う人口減少によってブルーユニオンはその政治的外交的な影響力を失っていった。1500年代にはブルーユニオンはもはや国際統合の象徴的な組織へと落ち着き、気象学や天文学などの学問の研究機関の寄合所的な組織となった。この頃になると、人口減少によって無人コロニーすらも出現し数を増やしていた為に国際的な秩序を乱すようなスカイコロニーは殆ど存在しなかった。さらには外交的国際紛争すらもこの時期には存在しなかった。この状態が長く続いた為に1579年1月1日、ブルーユニオンの統合長官は年頭記者会見で今後長期にわたって国際的な紛争が発生する可能性は限りなくゼロに近いとしてブルーユニオンを学術機関のみを残して緩やかに組織を縮小すると表明し事実上の国際機関の組織解体を発表した。これに対して事前に各コロニーで行われた世論調査では八割近い人々が組織解体には問題はないと意思を示した。その為、ブルーユニオンはこの組織解体に踏み切った。ブルーユニオンはその後1585年までに多くの国際機関を閉鎖し最後に統合航空連合軍(ブルーユニオン軍)を解体した。
ブルーユニオンの事実上の解体後は、特に大きな紛争や戦争などは起きない時代が現在まで継続されている。
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現在の状況
1849年現在、地球上における人類の総人口は約3億3560万人と推計されている。1200年以降に進んだスカイコロニーの老朽化問題の深刻化やそれに伴う人口減少の問題によって現在の人口まで緩やかに減少していった。現在は約3億3560万人の人口で比較的安定している。ここまで人口が減少した原因にはスカイコロニーの老朽化問題が大きく影響している。スカイコロニーは半永久的に飛行可能な機構と構造を有しており、さらには劣化にも強い対策がされている。しかし、スカイコロニーが建造されたのは、今から少なくとも2000年以上前の第三次航空時代の初期から中期の時代の事であり、これは計算上、最も古い機体は2000年以上もの間、飛行を続けている事になる。いかにスカイコロニーが半永久的に飛行可能な機構と構造を有し、劣化にも強い対策がなされているとしても、2000年もの間、航行を続けるというのは第三次航空時代の人類の想定を超えているのは容易に想像できる。その為か、500年代でさえも、スカイコロニーは予備部品や予備物資から新たに生産した部品などで機体の補修を行っていた。しかし、1849年現在、過去の戦乱などによるスカイコロニーの大幅な機数損失の影響や新たな部品を生産する為の予備物資の減少及び枯渇によって、機体の修理ができないコロニーが続出し、コロニー内環境の悪化などによって人口は減っていった。また、中には故障によって墜落したコロニーも1621年に1例が報告されている。
現在、稼動しているスカイコロニーの機数はブルーユニオンの推計によると9,879機であるとされる。この内、居住実態があるスカイコロニーの数は4,939機となっている。それ以外のスカイコロニーは大半が何らかの原因で居住者が居なくなった無人コロニー(廃墟コロニーとも呼ばれる)であり、スカイコロニー修理の為の部品や資材の供給源の他、生活物資の供給源となっている。皮肉にも無人コロニーが増加した事によりコロニー修理の為の部品や資材の他、食料などの生活物資の安定した供給が可能となった。
しかし、人口減少による無人化が進んだコロニーの増加は航空治安の悪化の事態を招いている。1585年にブルーユニオンの統合航空連合軍が解散された事によって国際的な治安機構は失われた。その為、暗黒時代以降は鳴りを潜めていた空賊(コロニーや貿易輸送機を襲撃して物資や人材を強奪する犯罪組織)の活動が活発になりはじめた。無人コロニーを管理する組織が現在に至るまで存在していない為に、これらの無人コロニーの一部はこれを拠点とする非合法な空賊を生み出す結果を招いている。この問題は現在、世界的な問題として各コロニーの政府よってに認識されているが、人口の減少に伴う人材不足や取り締まりを行う為の軍事機材の不足から具体的な対策案は実行できていない。ブルーユニオンでも旧統合航空連合軍退役軍人会会員の末裔の家系からなる民間団体、全ブルーユニオン黒剣騎士団協会がブルーユニオンの総会に対して統合航空連合軍を再結集して全ての無人コロニーを一括管理する案を提出し総会においてこれが議論されたが、議論の結果はいずれも同様の理由から案は否決されている。
航空治安問題では多くの問題が生じているが現在の国際情勢は比較的安定しているとされている。かつては権力の影響力低下などによってコロニー連合組織が乱立する時代もあったが、現在ではその様な動きは無い。むしろ、国際情勢という単語そのものも、年々意味を失いつつあるのが現状である。現在、国際的に影響力を持つとされるコロニー国家は3つの組織が存在している(※コロニー連合国家はこの3つのみ)。3つの内1つは国際組織としてのブルーユニオンの母体国でもあるコロニー連合ブルーユニオンズ・オブ・スカイ(ラテン語:Blue Unions of Sky)である。ブルーユニオンズ・オブ・スカイは52機のスカイコロニーからなる統一連合国家で、加盟コロニーの数では最大の規模である。3つ国際組織の中では最も影響力があるとされ世界最大の軍事力を有している。2つ目は、最も古くから存続している天空世界人類連合である。第四次航空時代の始まりの時代から継続しており事実上最古の国家となっている。天空世界人類連合は792年の協調体制の崩壊以後は国際的な影響力をほぼ喪失し、連合とは名ばかりの1機のスカイコロニーによる単一国家としての道を歩んできた。それでも世界最大クラスの大きさを誇るスカイコロニー・バーバンク(ラテン語:Burbank 旧名:Big Aegis of Boeing and Lockheed)を有している為、人口は単一コロニーとしては世界最大規模の98万人を有している。農業、工業の分野で非常に秀でており世界で2機のコロニーにしか搭載されていないスカイコロニーの発着用ドックを有している事から多くのコロニーが大規模な修繕の目的で利用している。また、単一コロニーとしては世界最大の軍事力を有している。3つ目はエスワティニ大司教天空妖精教国である。暗黒時代を起源とする天空教の宗教色の強いコロニー連合で6機のスカイコロニーが所属している。暗黒時代には地上教徒との宗教戦争を行っていた。エスワティニ大司教天空妖精教国は世界最大クラスのスカイコロニー・バーバンクに次ぐ規模を有するスカイコロニー・ダットを保有している。ダットは世界で2機のコロニーにしか搭載されていないスカイコロニーの発着用ドックを有している事から多くのコロニーが大規模な修繕の目的で利用している。以上の3つのコロニー連合が現在存在しているが、この3者は互いに争いなどは数百年行っておらず、対立などの傾向もなく互いに不可侵不干渉の状態となっている。また、他の単一のコロニー国家に関してもその全てが不可侵不干渉の状態を維持している。
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航空技術
・スカイコロニー
スカイコロニーとは都市機能を有した超大型航空機の事である。本来は西暦末期の過密人口の状態を解消する為にスペースコロニーの機能を地球の空の上に求める為に進められた。航空機の分類としては大型航空機を越える超大型航空機に分類され第三次世界大戦後はドラゴンによって地上を追われた人類の最後の砦となっているのが現状である。機体の建造には宇宙空間上の資源が地球に運搬された上で、その資源によって建造された。最盛期には2万6千機近いスカイコロニーが生産され、現在運行中のスカイコロニーの機数は9,879機である。
・運行システム
現在のスカイコロニーの運行システムは各機に搭載された近距離気象レーダーや各種環境センサーの観測情報を元に基本的には自動航行システムによって運行されている。しかし、第三次航空時代の初期の頃までは現在とは違い、地球の衛星軌道上に無数に張り巡らされた人工衛星網による位置測位システム、運行監視システムと各スカイコロニーの運行システムが並列処理によって連動していた事によって全てのスカイコロニーが全自動で一体的な運行が行われていた。また、太平洋上や大西洋上に存在するスカイコロニー用の超大型空港などとも連携が行われていたとされる。しかし、第三次世界大戦後、この高度なシステムは地球全体で発生している電波障害を理由に機能しておらず、それを理由に現在の運行システムに切り替えられたとされる。
・機内環境
スカイコロニーの内部環境は状況に応じて最適化されるシステムとなっている。これは気圧、気温、湿度などで、通常高度1万5千メートルの上空を飛行しているスカイコロニーはそのままの気圧では人間は居住が出来ない。その為に気圧は地上の人間が生活可能な気圧にされており、気温も状況に応じて17度から30度の間で推移し人間にとって最も過ごしやすい環境に整えられている。湿度も同様である。
この機内環境のシステムはスカイコロニーにとって動力やエンジンの次に重要なシステムである。人間が高度1万5千メートルで生活をするにはこれらの環境調整は非常に重要である。現在、4940機の無人コロニーが推計で存在するとされているが、これらのコロニーが廃墟化した理由はその殆どが機内環境のシステム故障にあるとされる。具体的な例を挙げると、気圧調整システムが故障し居住区画の気圧が大きく失われた例。温度調節及び湿度調節システムが故障し極度に居住区画が熱帯化した例。温度調節システムが故障し寒冷化した例などが確認されている。
・都市機能
スカイコロニーは都市機能を有した航空機である。基本的にはコロニーの胴体部分に透過壁を有しその内部に地上の環境が再現されその空間に都市が建設されている。
・動力
スカイコロニーの動力源は半永久機関である重力カイパーデパンである。現在ではその仕組みなどは不明であるが、第二次航空時代後期に開発されたとされる。重力カイパーデパンは様々な装置の動力としても使用されている発電装置で、特に大型航空機の動力源として使用されている。通常の大型航空機に搭載されている重力カイパーデパンのサイズは軽トラック1台分程の大きさの物であるが、スカイコロニーに搭載されているものはより大出力かつ超大型の重力カイパーデパンが使用されている。重力カイパーデパンは万が一故障した場合は修理は現在の技術では不可能である。しかし、重力カイパーデパンに使用されている素材は非常に強固かつ劣化や磨耗などはしない未知の物質で構成されている為、故障する確率は限りなく0に近いと言われている。通常のスカイコロニーにはこの重力カイパーデパンがコロニー1機につき3基が搭載されているが、世界最大クラスの大きさを誇るスカイコロニー・バーバンクなど一部の機体には複数が搭載されている場合もある。これらの重力カイパーデパンを動力源としてスカイコロニーは超大型プロペラエンジンによって運行をしている。
・サルベージ
スカイコロニーの経済はサルベージによって支えられていると言っても過言ではない。サルベージとは無人コロニーに対して行われる国家的もしくは民間的な事業であり、無人コロニーへと自コロニーを接舷する、もしくは大型航空機の接舷によって行われる。この接舷はサルベージ対象機の上空にサルベージをする機体を飛行させる事で作業員の乗り移りを可能とさせる作業である。サルベージの目的は無人コロニーから使用可能な物資や資材を収集する事である。このサルベージによって現在のスカイコロニーは機体メンテナンスや経済が維持されていると言っても過言ではない。また、サルベージの対象には無人コロニー以外にも地上に残されている第三次航空時代の遺物も含まれる場合があるが、これは通常、その作業の危険性から民間企業によって行われているのが大半である。
・大型航空機
大型航空機とは全長が500m未満、100m以上の航空機の事である。現在、スカイコロニーといった超大型航空機以外にもスカイコロニーの数を遥かに上回る数の大型航空機が世界中で運用されている。技術的な特徴としてはスカイコロニーと同様にこれらの航空機も半永久的に飛行が可能となっており、また、スカイコロニーとは違い、技術的にはスカイコロニーに劣る技術が使用されている為、現在の技術でも重力カイパーデパン以外の機体本体部品の製造は可能なのが特徴である。飛行形式はその大半がスカイコロニーと同じでプロペラエンジンによる物となっている。
大型航空機の運用目的は多様であり、軍事目的からコロニー間の貿易や冒険、またはサルベージ業者の母艦などに使用されている。
・小型航空機
小型航空機は全長が100m未満の航空機の事であり、その大半は全長25mにも満たない大きさの小さな航空機である。現在では基本的には軍事もしくはサルベージの作業でも使用される事がある。大型機の類は動力源に重力カイパーデパンを導入している事から半永久的な可動が可能ではあるが、小型航空機に関しては重力カイパーデパンが搭載されている事はほぼ無い。その為、バッテリーなどを搭載している機が大半となっている。
・ドラゴンスレイヤー
ドラゴンスレイヤーとは第三次航空時代の末期に対ドラゴン用に開発された高出力戦闘爆撃機の事である。第三次世界大戦の最中、人類はドラゴンに対する有効な攻撃法の研究を続けた。ドラゴンスレイヤーはその研究の最大成果の戦闘機と言われ、機体の分類としては小型航空機の分類に入る。しかし、ドラゴンスレイヤーには極小の重力カイパーデパンが装備されている。この重力カイパーデパンは、スカイコロニーに搭載されている重力カイパーデパンと同等の出力を有している。さらに武装には高プラズマカノン砲が搭載されている。高プラズマカノン砲は非常に強力な兵器であり、高プラズマカノン砲が形成するエネルギー弾やビームの瞬間温度は9940Kにまで達する。しかし、ドラゴンスレイヤーは第四次航空時代の初期に同じ人類に向けて使用された。ドラゴンスレイヤーはその強力な火器によって少なくとも10機以上のスカイコロニーを撃墜したとされる。その為、これを危険だと考えた当時の人々はドラゴンスレイヤーを対人類用で使用することは人類の絶滅を加速させるだけであるとして、コロニー間戦争や紛争に持ち込まない事を全コロニー間の合意で取り決めた。現在、残存しているとされるドラゴンスレイヤーの数は130機未満と推計される。
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地上世界の様子
地上世界は現在、一切人類の手が入らない未開の地とかしている。第三次航空時代にドラゴンに対する抵抗として行われた第三次世界大戦で地上世界の生態系は事実上壊滅したとされる。地上世界は現在でも第三次航空時代までに作られた人類の都市などの建造物が放棄された当時のまま残されており、さながら地上世界は全体が巨大な廃墟の様になっている。陸地や海にはドラゴンが住み着いており、人類は容易には近づく事はできない状態が現在に至るまで続いている。また、ドラゴン以外の生命体に関しては民間のサルベージ業者などから僅かだが目撃例が確認されている。この生物は全長が人間よりも長く太さが30cmから50cm台の大きな口だけしかない白いワームの様な生物が建造物の内部や地下などに無数に住み着いているとされる。この生命体は一般的にホワイトドラゴンワームと呼ばれており、目撃例の中には小型のドラゴンが、ワームを捕食している姿も確認されている。これが事実であれば、ドラゴンの食性を調べる上で重要な情報となる。しかし、目撃を主張しているのはいずれも民間のサルベージ業者である為に公式に確認された訳ではなくこの生物が存在するか否かの審議の程は不明である。
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非文明型生命体ドラゴン
非文明型生命体ドラゴンは第三時航空時代の末期に出現した人類に敵対的な生命体である。かつてはドラゴン研究が盛んに行われていたが、暗黒時代にこれらの情報や資料はその多くが殆ど喪失された。現在では僅かな情報が残されているのみだが、現状で正確に分かっている事は5つの点だけである。
1つ目はドラゴンが人類に対して敵対的な生命体であるという点である。ドラゴンは人間の脳波を非常に離れた地点から感知する事ができる機関を持っているとされ、現状で分かっているのはドラゴンは自身の居る半径10.93kmの範囲にいる人間の脳波を正確に識別しそれがどの方向に居るのかを察知する事ができる事である。ドラゴンの社会は諸説あるが基本的には共食いの社会が形成されているとされているが、人間を発見した場合には共食い行動を見せずに群れで行動する傾向にある。この行動は、ドラゴンが明白に人間に対して敵意を見せている表れだとされている。
2つ目はドラゴンの体組織が有機物ではなく無機物で構成されているという点である。ドラゴンはDNAや遺伝子情報を持っておらず、変わりに死亡したドラゴンの体組織から採取した細胞の核には未知の金属体が確認されている。この未知の金属体は通称ドラゴニウムと呼ばれているが、この未知の金属体は採取された細胞ごとに原子構造や分子構造が違う金属が確認されていり、全ての細胞の核に金属がある事には違いは無いが、その種類は大きく異なる。これらの金属は現在までに69種類が確認されている。
3つ目の点はドラゴンには非常に発達した聴覚がある事である。ドラゴンは人間を発見するとその情報を周囲に伝達する為に非常に甲高い声で鳴く。すると、この鳴声につられて周囲に居た多くのドラゴンが集まってくるという習性がある。ドラゴンは同じドラゴン同士の声ならば、凡そ4,000km離れた地点からもその声の発したれた方角を察知する事ができる。
4つ目の点はドラゴンの体内に強力な生体電流を蓄電する蓄電機関と可燃性ガスを生成し貯める事ができる機関がある事である。ドラゴンはこの蓄電機関によって非常に高圧の電気を体内に蓄電できる。ドラゴンはこの蓄電された電気と蓄えた可燃性ガスを利用する事で口部分からプラズマ化させた炎を噴射させる事が可能である。この噴射機構を利用してドラゴンは自身の身に危険が及んだ時に相手を攻撃する。
5つ目の点はドラゴンが上昇できる最大高度は高度1万5千メートル程が限界だという事である。
以下はドラゴンの大まかな分類の一覧。
・マイクロン
小型のドラゴンである。ドラゴンの幼生体とも考えられている。最も多いドラゴンの種類で、全長は3mから12m程のサイズである。マイクロンの生息数はドラゴン全体の6割にも及ぶ。体表面の鱗の強度は地球の自然界で生成された物質の中では最も硬いとされるダイヤモンドの強度を超えているが、現在、人類が製造可能である遅フェイザー銃や通常魚雷(噴射弾もしくは誘導弾とも呼ばれる)でも殺傷は可能である(ただし遅フェイザー銃に関しては航空機搭載レベルの重遅フェイザー機銃でなければ困難)。
・ユージュアリィ
中型のドラゴンである。マイクロンの次に数の多いドラゴンで、ドラゴン全体の3割以上を占めている。全長は20mから70m程のサイズに達する。体表面の鱗の強度はスカイコロニーの外壁に使用されている地球外起源超強硬度物質の強度とほぼ同等にも達している。その為、遅フェイザー銃や通常の魚雷での殺傷の効果は薄い。その為、この種のドラゴンに対抗するにはドラゴンスレイヤー機に搭載されている高プラズマカノン砲が必要である。また、本来は宇宙空間でのスペースデブリ対策の為に開発されたという熱滅却弾頭を搭載した特殊な魚雷であるならば、その中広域にも及ぶ強力な爆発半径内でほぼ確実に殺害する事が可能である。しかし、熱滅却弾頭の原料は宇宙で採取される物質の為、宇宙への進出手段が無い現在の科学技術文明では新たに生産する事はできない。その為、弾頭の数も限られ、既存の弾頭も高価である為、ドラゴンスレイヤーなどのドラゴンに対する防衛手段を有しているスカイコロニーでは弾頭の使用を控え有事の際の為に蓄える傾向にある。
・ラージ
比較的大型に分類されるドラゴンである。ラージは数が非常に少なく、ドラゴン全体の1割にも達していない。しかし、その大きさは巨大で、全長は100mから300mにも達する巨体である。体表面の鱗の強度はスカイコロニーの外壁に使用されている地球外起源超強硬度物質の強度よりも遥かに強い強度を持っている。このラージに対する有効的な手段は、現状ではドラゴンスレイヤー機に搭載されている高プラズマカノン砲のみが有効な攻撃法である。
・B.R.
全世界で僅か82例程しか確認されておらず最も数が少ないとされるドラゴンである。しかし、そのサイズはラージよりも遥かに大きな身体を持っており全長は1kmから10kmとスカイコロニーにも達するレベルのサイズである。このドラゴンは第三次航空時代の末期に製作された多数の資料に記載されており、当時の資料にはいずれも名称にB.R.と記載されている。このB.R.は何らかの略称であると考えられているが、この略称が何の意味を持つ略称かは分かっていない。このB.R.なるドラゴンの存在は現在発見されているB.R.に関連する資料ではその全てでその存在が示唆されている。現在、B.R.の記載が確認されている資料はその大半がドラゴンを研究していた当時の国際連合の研究機関が作成した研究資料であるが、一部は当時の国際連合軍の上層部で使用された内部秘匿資料である。しかし、現在はこのサイズに達する程のドラゴンの存在は確認されていない。これには幾つかの説が唱えられており、第三次世界大戦中に当時の人類によってこの種のドラゴンは全滅させられたという説や、現在でも海中や地中に潜っているという説、そもそもB.R.などというドラゴンは存在しないという説など様々な説が唱えられている。
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2世紀内に行われたドラゴンとの交戦例
ドラゴンと人類との間で行われた比較的新しい交戦記録は非常に多くが報告されている。一年間の間にドラゴンと戦闘に陥る事例は年間、50例以上から100例未満ほどはあるとされる。しかし、これらの戦闘の大半は、地上世界に対するサルベージ作業を行っていた業者がドラゴンに発見された事による偶発的な戦闘である。人類側から意図する攻撃を行う例はほぼ無い。
スカイコロニーがドラゴンに襲われた例は非常に少なく2世紀内の記録だけでも僅かに3例があるのみである。この内、2例はスカイコロニー側が操縦を誤って高度1万5千メートル以下にまで高度を下げた事により少数のマイクロン級のドラゴンに発見され襲撃を受けた例である。もう1例に関しては下記の項目で解説する。
・バニーガールコロニー事件
バニーガールコロニー事件とは1848年11月9日に発生したドラゴンとスカイコロニー間で勃発した大規模戦闘事件である。以下は事件の渦中となったバニーガール(機体名)の概要。
〔バニーガールコロニー〕
機種 :スカイコロニーDC3‐C
全長 :7km
胴体幅:1.5km
動力 :双発式超大型プロペラエンジン
概要 :バニーガールコロニーは第三次航空時代の初期に生産されたとされるスカイコロニーDC3型のスカイコロニーである。第三次航空時代にはカジノ産業で発展していたとされ、第四次航空時代に入った後は国際通貨制度が崩壊した為にカジノ産業は崩壊し主要な産業は、第一次産業と第二次産業のみとなったとされる。機体の名称は第三次航空時代に広く知られていた通称名が第四次航空時代に自然と固定化されたとされる。現在は単一コロニー国家であり、国名はアマルフィ皇国をとっている。皇女を頂点とした半立憲君主制の政治機構を有し事件当時の人口は76,101人。
・事件当時の投入航空戦力
大型航空戦力:Tu‐2500防空護艦(全長468m)×2
1機の装備:機体上部固定重機関砲 ×1
:機体尾部固定重機関砲 ×1
:機体下部固定重機関砲 ×1
:魚雷
:熱滅却弾頭
小型航空戦力:F84‐Recapture263年型 ×58
1機の装備:重遅フェイザー機銃 ×2
:魚雷2発もしくは重遅フェイザー機銃6門を翼に搭載可能
:ドラゴンスレイヤー ×2
1機の装備:高プラズマカノン砲 ×1
:熱滅却弾頭 ×4
1848年11月4日、バニーガールコロニーは空賊による大規模な攻撃を受けた。この際にコロニーの2番エンジン内で空賊が放った魚雷の一発が偶然にもプロペラに巻き込まれる形で内部爆発した。この時は故障はしていなかったが、魚雷の破片がエンジンの機関部に挟まり冷却装置が上手く作動しないという事態に陥った。この事態は当時の皇国政府が試算した時間によると凡そ10日以内には2番エンジンが熱によって爆発すると推測された。つまりは墜落の危険性が示唆された。皇国政府は事態を打開すべく当初は天空世界人類連合のドック入港による修理の可能性を模索した。この事案におけるエンジンの修理にはエンジンを完全に停止させる必要があった為である。しかし、天空世界人類連合が何処にいるのかが分からず、空賊の襲来から2日が過ぎてしまった。そこで、皇国政府はある賭けに出る事にした。それは第三次航空時代に使用されていた地上世界にあるスカイコロニーの発着空港を利用して着陸しその間にエンジンを修理するという物である。この考えは安全保障上の観点から大きな問題がある物だった。地上世界に降りればドラゴンの攻撃を受ける可能性は必至だからである。その為、皇国防衛軍作戦部は当初はこの案に反対し、廃棄コロニーへの移住を計画していたとされるが、皇国防衛軍のドラゴンスレイヤー隊が作戦を皇女に直談判した結果、この作戦が認められた。そして、バニーガールコロニーは1848年11月8日、太平洋上の超大型空港への強行着陸作戦を実施した。着陸は無事に成功し、着陸後、すぐに皇国防衛軍は緊急編成した陸上部隊をコロニー周辺に展開し防空火器や空港各所に残されていたオートタレットを指揮下に置いた。また、皇国防衛軍は超大型空港の沿岸に停泊し第三次航空時代に放棄されたと思われる多数の水上戦艦に対して1名の電子人を投入し凡そ19隻の水上戦艦の防空システムをリモートコントロール化においてドラゴンの警戒にあたった。一方で航空機隊はTu‐2500防空護艦2機が高度1万5千メートル上で待機しドラゴンに発見された場合に備え、ドラゴンスレイヤーや小型航空機は格納庫内で緊急発進に備えた。
バニーガールコロニーが空港に着陸していた時間は凡そ28時間である。この内、23時間はドラゴンの襲撃を受けなかった。しかし、着陸から1日が過ぎた翌日の11月9日、バニーガールコロニーはドラゴンの集団による攻撃を受けた。戦闘はスカイコロニーが飛びだつ3時間にも及んだ。戦闘は地上部隊による支援攻撃とドラゴンスレイヤーを中心とした航空機隊の攻撃が中心となった。この一連のドラゴンの襲撃でドラゴン側はマイクロン、ユージュアリィ、ラージといったサイズが登場しその総数は三千匹以上にも及んだ。ドラゴンは空港の西側より襲来したとされる。この一連の防衛戦によってバニーガールコロニーは最終的にTu‐2500防空護艦1機を損失。小型航空戦力はF84‐Recapture263年型が58機中36機を失った。しかし、これだけの損失を出しながらもバニーガールコロニーは作戦を成功させ2番エンジンの修理を完了させ再び天空世界へと帰還した。
この一連の戦闘は2世紀内で行われたドラゴンとの戦闘の最大規模の事例として記録されている。
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資料
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