ニーズヘッグ・ルシフェル - ウィキパディア
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ニーズヘッグ・ルシフェル
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概要
ニーズヘッグ・ルシフェルとは帝国(旧ユースティティア外惑星治安統制統合宙域軍)においてその建国と絶対的な力の象徴として君臨した荒神の機体名称である。
ニーズヘッグ・ルシフェルは元々、ニーズヘッグというユースティティア外惑星治安統制統合宙域軍で一般的に使用されていた量産型の荒神の一機体である。その歴史は438年の外惑星治安統制統合宙域軍軍閥戦争時代に土星の衛星タイタンにおいてその後、タイタンの統一へとつながったタイタンにて主に少女兵と少年兵で構成された非常に規模の小さい弱小の軍閥が主力として使用していたニーズヘッグである。この機体の製造年月日はエウノミアー暦361年6月6日で若干古い機体であった。この軍閥は当初、凡そ2機のニーズヘッグを運用していただけであり、荒神を有してはいるものの他の軍閥から見れば、脅威にはなりえない軍閥だった。しかし、軍閥のトップが二メトンと名乗る流れの兵士(流れの兵士とは軍閥に属さないフリーの外惑星治安統制統合宙域軍の兵士のこと)に突如として代わると、この二メトンが乗るこの2機の内1機のニーズヘッグは異常な戦果を上げる事になった。この二メトンが乗る機体の登場後、小さかった軍閥は拡大を始め、後にタイタンが統一化する主な原因となった。その装備は当初はハンドアックス、ハンドエグゼキュートなどの近接格闘装備を二刀流で使用していたと言われ、後にタイタンの特産鉱物である通常の金属に比べて非常に重量があり強度がある特殊金属で作られた長剣を一刀流で装備した。基本的に射撃装備は使用しなかったといわれる。その負けなしとも言えるその戦いぶりからタイタンの他の軍閥ではこの機体を長剣のニーズヘッグ、黒剣のニーズヘッグ、長剣の悪魔と呼び恐れ知られるようになった。
軍閥がタイタンの4分の1を支配下に置いた時、タイタンの8分の1を治める大軍閥と戦闘が行われた。この決戦の際に敵側の将軍がフェンリルシリーズの荒神であるフェンリル・アスラウグを使用し、二メトン操る長剣を持ったニーズヘッグと一対一の決戦を行った。決戦は両者が近接格闘装備を使用する戦いであったが、これまでの戦いでは荒神同士の戦いでは敵なしと言われた二メトンが操縦するニーズヘッグであったが、神話の時代とも言われる西暦の時代に開発されたフェンリルシリーズの荒神であるフェンリル・アスラウグ相手には大きな苦戦をする事になった。戦いは中盤まで出力的にも機体性能的にもニーズヘッグを遥かに上回るフェンリル・アスラウグが圧倒的に有利の状況でありニーズヘッグも大破の状態になったが、戦いの終盤にニーズヘッグがフェンリル・アスラウグに対して突進しフェンリル・アスラウグの攻撃をかわしてコックピットに対して攻撃を行い相手の将軍が戦死した事で勝利を収めた。この戦いでニーズヘッグは右足を大破、その他の部分も激しい戦闘によって壊れ原型を奇跡的に留めているという状態になった。その後、強化と修理を目的にフェンリル・アスラウグの機体のパーツを流用して修理した。フェンリルシリーズである荒神の骨格フレームや動力炉をそのまま搭載した為、これを元のニーズヘッグと呼ぶには問題があるが、その外見は背部のブースターアーム以外は殆ど以前のニーズヘッグのままになった。改装の際にニーズヘッグとはまったく違う形状にする案もあったらしいが、二メトンがニーズヘッグの姿に固執したため、姿形はニーズヘッグのままになった。その後、タイタンが統一されるが、この機体はその後の他の惑星の軍閥の支援の際にも二メトンが搭乗し使用され何時しか長剣のルシフェルと呼ばれユースティティア外惑星治安統制統合宙域軍中の軍閥で知られるようになり恐れられ称えられた。
その後、帝国の建国後はこの機体は帝国の建国と力の象徴とされ、帝国の建国式典の際には議会の中央に置かれるなど、それはもはや信仰にも近い形で崇められるようになった。この頃には機体の名前が単なるニーズヘッグから正式にニーズヘッグ・ルシフェルとなった。太陽系大戦でも二メトン率いる宇宙軍の艦隊で使用され決戦にも投入された。この決戦の際、ニーズヘッグ・ルシフェルはたった一機でユースティティア側の荒神を多数と装甲艦を130隻以上も撃破したと言われる(通常、艦隊戦中において荒神が装甲艦を撃破する場合、中隊規模の荒神で1隻が撃破できれば大戦果といわれる)。太陽系大戦がユースティティアと帝国の両者痛み分けとなった後は、様々な混乱によって一時はその所在が不明となるが、太陽系大戦の決戦から3年後にアステロイドベルト帯を無人状態で放置してある所を帝国の宇宙軍閥によって発見され回収された。その後、幾つかの有志の軍閥によって、「帝国の象徴たるルシフェルをこの様な貧相な場所に置いては置けない」との掛け声を中心にタイタンの惑星上にニーズヘッグ・ルシフェルを安置する為の宮殿の建造計画がスタートした。宮殿の建造には多くの有志の軍閥が関わり建設された。この宮殿に安置されたニーズヘッグ・ルシフェルは帝国の象徴的な機体であった為に、この宮殿の周囲半径10kmは帝国の全軍閥間の取り決めで非武装地域、戦闘行為禁止地域が指定された(軍閥戦争においてこの様に全ての軍閥が団結して非武装地域、戦闘行為禁止地域を設定した事はエウノミアー暦の歴史上存在しない)。現在、ニーズヘッグ・ルシフェルはこの宮殿にて安置されている。ニーズヘッグ・ルシフェルは太陽系騒乱によって太陽系の大半の地域が混乱の状態にある今日でも、未だに帝国領域内では帝国の象徴と力の象徴となっている。
なお、太陽系大戦の決戦後、ニーズヘッグ・ルシフェルの本来の持ち主であった二メトンと軍閥の主要メンバーは生存こそは確認されてはいるが、決戦後の政治的、軍事的、社会的混乱によってその所在は不明となっている。
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神格化
帝国の領域の人々においてニーズヘッグ・ルシフェルは軍閥戦争をその圧倒的な絶対的力によって終結させた力の化身とされ、また、その絶対的な力は帝国の象徴ともされている。帝国の建国まで、旧ユースティティア外惑星治安統制統合宙域軍領域では長く続いた軍閥戦争によって多くの人々がフェンリル・エイル伝説等の既存の宗教に対しての信仰心が非常に希薄な物になっていたとされるが、ニーズヘッグ・ルシフェルの登場はそれらの多くの人々にとってフェンリル・エイル伝説を彷彿とさせる物だった。しかも、それらの多くの人々にとってニーズヘッグ・ルシフェルは大昔のフェンリル・エイル伝説に変わって現代の新たな伝説として受け入れられた。ニーズヘッグ・ルシフェルはフェンリル・エイルの様に明確な宗教化や神格化が行われていた訳では無いが、帝国の領域においては太陽系の帝国以外の他の地域で大半の人々に信仰されてるフェンリル・エイル伝説が、その信者を大幅に激減させ、帝国の領域においてはマイナーな物となってしまった。
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ユースティティア内惑星治安統制統合宙域軍での扱い
ニーズヘッグ・ルシフェルは帝国内では未だに帝国の象徴と力の象徴となっているが、ユースティティア内惑星治安統制統合宙域軍の領域内では大半の者がこの機体の存在を嫌悪の対象として見ている。この機体を悪魔や地獄の化身と呼ぶ者も多い。これらの嫌悪感情は太陽系騒乱を招いたのがこの機体のせいであると考えている人々が非常に多い為である。
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機体性能
フェンリル・アスラウグの機体部品を流用する以前の機体性能は基本的に一般的なニーズヘッグと同等の性能だった。フェンリル・アスラウグの機体部品を流用後は、外見的特長としては背部にブースターアームが付けられ、内部の基本フレームと重力炉はフェンリル・アスラウグの物を流用した。機体性能はフェンリル・アスラウグよりも若干下降傾向があったものの、フェンリルシリーズの重力炉を搭載しているが故にその圧倒的な機体出力とブースターアームによって加速性と機動力に関しては通常の荒神の性能を遥かに凌駕した。機体の装甲は従来のニーズヘッグと同等の性能の物が使用された。また、機体の色は基本的に緑系だった。
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歴代操縦者
ニーズヘッグ・ルシフェルにはニーズヘッグの時代を含めて製造後、歴代の操縦者が13人存在する事が判明している。その大半の詳しい詳細は不明であるが以下はその一覧。
・名称不明
詳細不明。
・名称不明
詳細不明。
・名称不明
詳細不明。
・名称不明
詳細不明。
・名称不明
詳細不明。
・名称不明
詳細不明。
・名称不明
詳細不明。
・名称不明
詳細不明。
・名称不明
詳細不明。
・名称不明
詳細不明。
・名称不明
詳細不明。
・名称不明
二メトンが搭乗する前のニーズヘッグ時代の軍閥所属の操縦者だと伝えられている。この操縦者についての詳しい情報は殆ど無いが、この当時の軍閥のリーダーの女性が搭乗していたと言われている。この軍閥は少年兵や少女兵や少年兵、少女兵上がりの者達で構成されており、大人は年齢は大人であっても大半の者がナノマシンの副作用によって子供の様な姿であったと伝えられておりこのリーダーの女性も成長障害の為、子供の様な姿であったという。このリーダーであった人物は戦闘による負傷で死亡したと言われる。
・二メトン
詳しい時期は不明だが、二メトンは前操縦者の後任としてニーズヘッグの操縦者になったと言われる。最初の初戦で二メトンは侵攻してきた敵の軍閥のニーズヘッグ8機と高速攻撃装甲車両23両をたった1機で撃破しそれによって二メトンは軍閥のリーダーになったと言われる。なお、この初戦の戦果については幾つか不明確な点も多く、実際には、二メトンはニーズヘッグ8機を倒しはしたが、高速攻撃装甲車両との戦いの際には軍閥の兵士達も作戦には加わっていたとの主張もある。
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二メトンの謎
二メトンの謎とは世間一般的に言われているニーズヘッグ・ルシフェルの操縦者であった二メトンに関する謎の事である。二メトンに関する各詳細の事項は「二メトン」を参照。
ニーズヘッグ・ルシフェルの操縦者であった二メトンのその正体はその多くが謎に包まれている。二メトンの階級は准将であり、帝国内では宇宙軍のトップである宇宙軍司令官を務め、帝国軍閥議会での政治的な立場ではタイタンの軍閥代表であるカーゼル・カーディアン上級少将の副官を務めた。しかし、二メトンに関して階級など以外の事は余り分かっていない。二メトンは基本的に自分の素顔を他者の前ではナイトへルムで隠しており、軍閥の初期の構成メンバー達や信頼のおける者の前でしか素顔を曝さなかったという。二メトンの素顔について僅かに伝えられている情報では年齢は不明だが、20代後半に見える顔立ちをしており金髪の白人男性である事だけが伝えられている。年齢に関してはナノマシンや再生医療等によって老化を防いでいるという可能性もある為、青年だとは限らない。さらに二メトンは当初は流れの兵士であったといわれているが、その実力は流れの兵士にしては異常とも言えるほど経験豊富で、しかも宇宙での戦闘の際には艦隊戦の知識ももっていたという。特にユースティティア内惑星治安統制統合宙域軍の内情についての情報を非常に詳しく知っていたとされる。
二メトンの行動が分かっている範囲は、軍閥のトップとして戦い始めた時から太陽系大戦の決戦まででありそれ以前の彼の行動は良く分かっていない。また、二メトンは紳士的な人物であったと伝えられているが、2つの点に関しては一切の妥協を見せなかったと言われる。一つはニーズヘッグを使用する際に当初はハンドアックスやエグゼキュートなどの近接格闘兵装を二刀流で使用していたが、これはハンドアックスやエグゼキュートが戦闘中に折れる事があった為、二刀流で戦っていたという。しかし、本人は二刀流に関して、味方の兵士に「私は二刀流では戦いたくない」ともらしており、二刀流で戦う事に強い抵抗感を感じていたという。二つ目は機体の改装や改造について、二メトンはニーズヘッグの姿を保ったままにするようにと念をおしていたとされる。これについて、二メトンには明確には分からないものの、何らかの意図があったと言われる。また、これとは別に固執とまでは行かないが二メトンは軍閥に所属した当初から自分の事を呼ぶ時は二メトンか、准将と呼んでほしいと軍閥の兵士達に言っていたという。軍閥の兵士達はその大半が二メトンの事を准将と呼んでいたとされる。しかし、軍閥に所属した当時、二メトンの階級は宙士長の階級で准将ではなかった。
また、二メトンという名前は偽名であると考えられており、二メトンは西暦時代に地球の北欧地域で使われていた前フィンランド語と呼ばれる言語で名無しを意味する単語である。




