アウグスト・ディビュナー症候群 - ウィキパディア
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アウグスト・ディビュナー症候群
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アウグスト・ディビュナー症候群とは2018年6月11日に中央アフリカのブルンジ共和国の首都ブジュンブラで初めて症例が確認された症候群である。
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概要
アウグスト・ディビュナー症候群(ブジュンブラ病もしくはブルンジ病)は2018年6月11日にブルンジ共和国の首都ブジュンブラの軍病院で軍病院に務めていたベルギー人医師アウグスト・ディビュナー医師によって初めて症例が確認された症候群である。最初の症例の発見後、ブジュンブラではアウグスト・ディビュナー症候群の発生が相次ぎ、最初の症例が確認されてから僅か2ヵ月後の2018年8月には同市における死者の数が同市の人口約25万人に対して死者の数が18万人に達するなど最悪の事態となり、2018年9月にはブルンジ共和国政府が首都を放棄する事態にまで陥った。
2018年10月現在、ブルンジ共和国にはWHO(世界保健機関 英:World Health Organization)主導による各国医師団が派遣されており、症候群の発生拡大を防ぐ試みと治療法の研究が現地にて行われている。また、ブルンジ共和国の国境は現在、すべてが封鎖されており、ブルンジ共和国国内にもアメリカ軍、ロシア軍、ベルギー軍からなる国連平和維持軍が派兵されており混乱する国内の治安維持が行われている。
またブルンジ共和国国外ではアウグスト・ディビュナー症候群の発生は確認されていない。
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症状
アウグスト・ディビュナー症候群の症状は初期症状、前期分離症状、後期分離症状の3つの段階に大きく分類される。初期症状では発熱、筋肉痛、頭痛、胸部痛、嘔吐、吐血、下痢などの症状が断続的に発生し、さらに自己免疫疾患、不随意運動、多臓器不全の症状を誘発する。しかし、アウグスト・ディビュナー症候群の特徴として多臓器不全などの通常ならば致命的な症状が発生しても患者は死亡する事はない。前期分離症状は初期症状の次に起こる症状である。前期分離症状が発生すると、患者は全身の痛覚感覚麻痺の発生、また患者の手や足や指が人体からの文字通りの分離を始める。分離した手や足や指は勝手に動き始める。後期分離症状は前期分離症状の次に起こる症状である。後期分離症状が発生すると、人体は細胞レベルでの分離と崩壊を始める。この段階になると人体は原型を次第に保っていられなくなり、最終的には多数の不定形のアメーバ状の塊にまで分離する。この時点で医学的には患者は死亡したと判断されるが、アメーバ状の塊にまで分離した細胞類はその後、単体の生物の様に活動を始める事が判明している。また、発症者が意識を失うのはその大半が後期分離症状の発生時である。これはアウグスト・ディビュナー症候群が発症すると脳の活動が持続的に異常に活性化する為である。
ただし、これらは現在までに判明している症状であり詳細なメカニズム等は不明である。
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原因
現在の所、発症者の健康状態に共通点等は一切判明していない。WHOはアウグスト・ディビュナー症候群の治療法及び症候群が発生する原因の調査を進めているが、現在に至るまで治療法は確立されておらず、また、原因も特定されていない。その為、症候群を発症した場合のその死亡率は100%となっている。
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発症者数
アウグスト・ディビュナー症候群の発症者の内、死者数は2018年10月現在でWHOが発表している人数で約20万人である。また、この死者の中にはWHOの職員も含まれており、WHOの発表によると化学防護服を着用したWHO職員50名が9月にブジュンブラに入り活動を行っていたが、この際にベルギー人職員13名、アメリカ人職員9名、ロシア人職員9名、日本人職員12名が防護服を着用していたにも関わらずアウグスト・ディビュナー症候群を発症し3日後には発症者全員が死亡するという事態が発生している。
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ブルンジ共和国の対応
ブルンジ共和国はアウグスト・ディビュナー症候群のパンデミックによって首都を放棄せざるをえない状況となっており現在はブルンジ共和国政府は政府機能を第二の都市であるムインガに移転している。また、ブルンジ共和国政府は国連とWHOへの全面的な協力を表明している。しかし、ブルンジ共和国は元々政情不安定な国であり民族問題などを抱え、それがアウグスト・ディビュナー症候群の流行によって国内の混乱をさらに深める事になった。その為、ブルンジ共和国政府は国連に対して治安維持の支援を要請しておりこれによってアメリカ、ロシア、ベルギーを主軸とする国連平和維持軍が派兵され現在は国内の治安的混乱は収束しつつある。しかし、経済における影響は深刻であり、感染拡大を恐れた周辺国が国境を封鎖した事から物流がほぼストップしており、ブルンジ共和国の通貨であるブルンジ・フランも連日暴落が続いている。その為、ブルンジ共和国はIMFや国際社会に支援を要請しており、これを受けてドイツ、フランス、日本などからの経済支援も行われている。
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ネット上での流言
アメリカや日本などのネット上ではこのアウグスト・ディビュナー症候群の原因に関する流言が多く流れており一部ではワクチンを謳った医療詐欺などの事件も起こしておりWHOやアメリカ疾病管理予防センター等はネットの流言に惑わされない様にと注意を喚起している。




