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ユジノ・クリリスク政権 ‐ ウィキパディア

ウィキパディア-フリー百科事典

ページ/ノート

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ユジノ・クリリスク政権

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ユジノ・クリリスク政権(ロシア連邦)とは世界消失事件後の2025年にロシア連邦と日本国との間で第二次大戦後、領土問題で争われてきた北方領土にロシアが一方的に成立を宣言したロシアの政体である。


公用語 :ロシア語

首都  :ユジノ・クリリスク

総人口 :142,832人

諸島人口:29,125人 大陸人口:105,575人

民族  :ロシア系住民・ウェアウルフ系住民・セイレーン系住民

    :ウズベキスタン系住民・ウクライナ系住民・ベラルーシ系住民

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目次


1.国名

2.歴史

 2.1 世界消失事件

  2.1.1政府機関の対応

  2.1.2ロシア軍の対応

 2.2 ミハイル・パノフ臨時政権の樹立

 2.3 国家再建運動

 2.4 北方領土における一方的な新首都の制定と政府機能の回復

 2.5 第一次大陸戦争の勃発

 2.6ロシア 連邦軍による大陸戦争への介入

  2.6.1 レルピン魔法皇国への軍事侵攻

  2.6.2 セイルスフィア沖海戦

  2.6.3 セイルスフィア上陸戦

  2.6.4 セイルスフィア防衛戦

  2.6.5 セイロード空襲作戦

  2.6.6 レルピン魔法皇国の事実上の降伏

 2.7 亜人種解放宣言

 2.8 レルピン魔法皇国との国交樹立と安全保障条約の締結

 2.9 セイルスフィア勝利演習

 2.10自治共和国の成立

 2.11地球国家初の人間と亜人種との間の子供の誕生

 2.12アーブン首長国との国交樹立

3.政治

 3.1政治体制

 3.2同化政策

 3.3核問題

4.外交

 4.1日本国

 4.2アメリカ合衆国

 4.3独立国家共同体

 4.4国際連合

 4.5レルピン魔法皇国

 4.6アーブン族長国

5.地理

 5.1地理

 5.2地方行政区分

  5.2.1南クリル・ロシア自治共和国

  5.2.2セイルスフィア自治共和国

  5.2.3沿セイルスフィア自治共和国

6.国民

 6.1種族と民族

 6.2人口

 6.3言語

 6.4宗教

7.文化

 7.1ウェアウルフ系種族住民の名前

8.経済

9.軍事

 9.1ロシア陸軍

 9.2ロシア航空宇宙軍

 9.3ロシア海軍

 9.4ロシア戦略ロケット軍

 9.5ロシア空挺軍

 9.6ロシア連邦保安庁


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国名


正式名称はロシア連邦(ロシア語:Российская Федерация)。


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歴史


・世界消失事件

2023年2月10日に発生した原因不明の世界消失事件は日本以外の陸地の全てを消失させ新たに地球外を起源とする未知の大陸や諸島群を地球上に出現させた。この時、日本国に大使館を置いていた各国や日本に駐留していた在日米軍、演習などを目的に来日していたイギリス軍やインド軍は突如として本国との連絡が取れなくなった状況に大混乱の状態に陥った。しかし、この際、ロシアも同様に混乱の状態には陥ってはいたがロシアは他国とは違い、ロシアが実効支配を続けていた南クリル諸島(北方領土)は世界消失事件には巻き込まれず、日本との領土問題は存在したものの、自国の領土を極一部ではあるが維持していた。


 ・政府機関の対応

事件発生当初、日本国内のロシア大使館及び事件に巻き込まれなかった南クリル諸島地方政府は大混乱に陥った。ロシア大使館は日本政府や他国の大使館などに情報の提供を呼びかけるなどした。しかし、当時は日本政府を含めて混乱の状況下にありロシア大使館が事態を把握したのは事件発生後3日後の事だった。4日後には事件に巻き込まれなかった南クリル諸島地方政府との接触に成功するが、南クリル諸島地方政府はこの3日間、もはや事態は地方自治体によって対応する事は困難であったため、ロシア連邦軍の臨時統制下にあった。大使館とロシア軍は連絡を密に取り情報収集を急いだ。


 ・ロシア軍の対応

事件の発生当初、ロシア軍は突如本国及び司令部との連絡が途絶えた状況に軍の指揮系統は完全に崩壊していた。南クリル諸島に駐留する第18機関銃・砲兵師団及び、事件発生当時、南クリル諸島海域で演習を行っていたロシア太平洋艦隊のステレグシュチイ級フリゲート1隻、ウダロイ級駆逐艦1隻、タランタル型ミサイルコルベット2隻、ロプーチャ2型戦車揚陸艦1隻で構成された艦隊は事件発生から数時間後には状況の異常性に気がつき南クリル諸島と艦隊は互いに情報の交換と指揮系統の回復が行われ無事な確認が取れた日本国への連絡の試みなどを行っていたが、同じく奇跡的に事件に巻き込まれなかったロシア太平洋艦隊の戦略核戦力である潜航下にある原子力潜水艦4隻、日本海を航海中だった通常動力潜水艦1隻は状況の把握ができず、特に原子力潜水艦アレクサンドル・ネフスキーに関しては当初、核戦争が始まったのではという懸念が艦内で噴出した。日本海を航海中だった通常動力潜水艦に関しては事件発生から5日後に日本の民間通信を傍受した為、日本に救援を要請し日本の港に一時的に入ったが、原子力潜水艦4隻はその後、アレクサンドル・ネフスキー、ポドリスク、イルクーツクは約43日間、ヴィリュチュンスクに至っては凡そ138日間に渡って迷走を続けた。


原子力潜水艦4隻の内、アレクサンドル・ネフスキー、ポドリスク、イルクーツクの3隻は事件発生から凡そ7日後には3隻間の通信を回復したが、外部との連絡は回復できておらず本国との連絡が取れない状況に核攻撃が本国に加えられた可能性があるとして3名の艦長の内1名が反撃、つまり戦略目標に対する核攻撃を主張した。しかし2名が慎重論をとった為、議論の結果、本国の状況を直接確認を行いその後に対応を決めるという結論に至った。3隻はウラジオストク、ペトロパヴロフスク・カムチャツキー等への航行を行った。その結果、海底や陸地の地図が一切一致しないという異常事態を確認した為、核攻撃案は中止された。その後、3隻は状況の把握と打開の為、他国の通信の傍受を試み、その結果、事件発生後、39日目にして日本国と南クリル諸島の通信を傍受する事に成功し事件発生後から43日目にして3隻の原子力潜水艦は南クリル諸島に避難していたその他のロシア太平洋艦隊の面々と合流に成功した。一方でヴィリュチュンスクは他の艦との通信の試みに失敗し事実上外部からの情報が遮断されていた為に艦長及び3名の士官は核戦争が始まったものと判断し太平洋上にて有事の際のマニュアルを元にした作戦行動を所定の海域にて開始した。しかし、事件発生後103日目にして補給上の問題から通信の途切れた基地への帰還を試みる事になり、この時、基地が本来存在するはずの海域に到達した際に、ようやくヴィリュチュンスクは状況の異常性に気がついた。その後、事件発生後111日目にしてようやくロシア太平洋艦隊の通信を傍受する事に成功した事でロシア太平洋艦隊との交信の回復に成功。状況を把握し138日目にしてロシア太平洋艦隊との合流を果たした。これら一連のロシア原子力潜水艦の出来事は2026年には日本でも大きく報道され日本中を震撼させた。この出来事は2月核危機として広く知られる様になった。


また、ロシア航空宇宙軍のTu-95偵察機が日本への毎年の恒例となっていた偵察飛行を行っていた機体2機と日本海上を飛行していた1機も奇跡的に世界消失事件を免れた。これらの機体は事件後、司令部との通信が途絶した為、混乱状態となったが、3機全てが発進した基地へと帰還するルートを取ったが3機全てが基地を発見できず、日本海上を飛行していた1機はその後、日本国の山口宇部空港に緊急着陸し2機は南クリル諸島の空港に緊急着陸した。


・ミハイル・パノフ臨時政権の樹立

2023年7月21日、状況が明らかになるに連れて各国の大使館は臨時政府の設立を行う大使館が多く現れた。ロシアも例外ではなく駐日ロシア大使のミハイル・パノフ氏を中心にロシア大使館が中心となってロシア臨時政府が立ち上げられミハイル・パノフ氏は臨時政権の首相に就任した。臨時政府は東京の駐日ロシア大使館内に置かれ、引き続き情報収集と日本国内に居るロシア人の安全確保に努める事となった。また、2023年6月に日本国が2月に発見した西新大陸に関して原住民との接触に成功したニュースが日本国内で報じられるとロシアも諜報活動を活発化させた。


・国家再建運動

世界消失事件から約1年未満もの月日が経つと状況を把握したロシア臨時政府内では国家の再建を目指すべきだという声が大きくなり最終的には閣議で決定された。ロシア臨時政府はロシアの国家機能を回復させる為に、資金集めに奔走しはじめ、日本政府に対して北方領土における石油および天然ガスの一部採掘権の売却を提案した。この案では日本企業による北方領土の石油、天然ガスの一部採掘権の売却を認める代わりに、日本側はロシア側に対して石油、天然ガスの日本への輸出の際には適切なガス料金と輸出税を支払わなければならないとされた。この提案は当初は日本政府によって拒否されたが、西新大陸において当時はまだ有力な石油や天然ガス資源を発見できていなかった事から国内のエネルギー問題のさらなる深刻化が懸念された為、後に承認された。さらにロシアは採掘権の売却によって得た資金を元に世界消失事件によって生じた経済的混乱で倒産した日本国内の中小企業を対象に工作機械などの入手を進める活動を本格化させ、それらによって入手した機材などを人道物資と称して南クリル諸島へと移転させた。


・北方領土における一方的な新首都の制定と政府機能の回復

2025年12月30日、ロシア臨時政府は日本国及び国連加盟国に対して臨時政府の機能を東京都内のロシア大使館から北方領土のクナシル島(国後島)のユジノ・クリリスクに政府機能を移転すると発表した。また、ユジノ・クリリスクを暫定首都に制定するとも発表を行った。これに対してロシアと北方領土を巡って長年、領土問題を抱えていた日本政府は強く反発し北方領土は我が国の固有の領土でありロシア側の主張は認められないとロシア臨時政府に対して抗議した。これに対してはアメリカ臨時政府やイギリス臨時政府、フランス臨時政府、オランダ臨時政府なども日本の主張を支持した。しかし、ロシア臨時政府は日本側の主張を無視しユジノ・クリリスクへの政府機能の移転を予定通り行った。これに対して日本政府はロシアに対する全面経済制裁などを一時検討したが、石油はすでに新大陸での採掘が開始されていたが、天然ガスに関してはロシアに対して80%以上を依存しており結局、経済制裁は日本国内から北方領土への工業関連機械の運搬禁止のみとなった。また、日本側は世界消失事件後、新大陸等の未知の土地を発見した後にロシアに対して、ロシア再建の支援と保障をする代わりに北方領土の返還をロシア側に提案していたが、ロシア側はユジノ・クリリスクへの首都の移転後、日本政府のこうした姿勢を略奪的だとして一蹴している。その後、ロシア臨時政府は2026年1月3日に議会選挙を実施し1月10日には大統領選挙を実施した。この大統領選挙によってミハイル・パノフ氏は大統領に当選しこれによって、ロシア臨時政府は解散。ロシアは世界消失事件に巻き込まれた日本以外の国(駐日大使館等)の中では初めて正式な政府機能を回復させた。日本国内では北方領土を巡る立場上の問題から北方領土にて成立した新生ロシア政府の名称をしばしばユジノ・クリリスク政権(またはユジノ・クリリスク政府)と呼んだ。


・第一次大陸戦争の勃発

ユジノ・クリリスク政権発足の約2年前の2023年12月、世界消失事件によって出現した新大陸に存在する国家、ノーレムダム魔道王国は王国連合と称して自国を含めたローデムダム魔道帝国、イラニア魔道王国、アーヤン盟約国、ザサールス帝国、クノストロガノフ連合帝国、ユリヤノフ連盟王国、インスラス王国、レルピン魔法皇国の主要9カ国及びそれらに追従する13カ国の小国が日本国に対して領土の割譲と奴隷を差し出せという要求を突きつける事態が発生し、日本国がこれを拒否すると王国連合は日本に対して宣戦布告を行った。これによって始まった第一次大陸戦争は日本国にとっては第二次大戦後では初の戦争となった。日本国を支援する為にアメリカ合衆国、イギリス、インドも国連軍として戦争に参加した。一方で、これに対してロシア連邦は軍事的な行動は行わずに静観を続けた。


・ロシア連邦軍による大陸戦争への介入

2023年12月に始まった大陸戦争はその後、イラニア魔道王国とアーヤン盟約国の降伏。ノーレムダム魔道王国は国土の4分の1を失った事による実質の王国連合側の敗北状態となった事によって2025年4月にはノーレムダム魔道王国以外の国々との戦闘行為自体は終息した。ノーレムダム魔道王国は徹底抗戦を主張したが日本国及び国連軍は王国連合の構成国であるローデムダム魔道帝国、インスラス王国との間で戦争終結に向けた個別休戦条約締結に向けた会談を行うなど戦争は終結する方向へと進んでいた。しかし2025年5月1日、今まで静観を保っていたロシア連邦は突如として人道的支援を名目に第一次大陸戦争への参加を表明し東新大陸のレルピン魔法皇国に対して宣戦布告を行った事を発表した。このロシアと突然の参戦は日本国や国連に衝撃を与えた。日本国や国際連合はこの参戦発表にレルピン魔法皇国は戦争の参戦国には名前を連ねているが一度も交戦していない国家でありロシアの戦争参加は事態の混迷化を深めるとして断固反対の立場を表明したがロシア政府は連邦議会で既に承認されたとして取り合わなかった。また、参戦の理由はレルピン魔法皇国が亜人種に行っている深刻な差別とジェノサイド行為を確認した為だと発表した。


 ・レルピン魔法皇国への軍事侵攻

2025年4月15日、ロシア連邦軍は日本やアメリカ等に気づかれない様に秘密裏にデルタⅢ型原子力潜水艦ポドリスク、オスカーⅡ型原子力潜水艦ヴィリュチュンスク、ステレグシュチイ級フリゲート、ロプーチャ2型戦車揚陸艦、ロシア船籍の大型貨物船6隻、燃料を満載したロシア船籍タンカー1隻をレルピン魔法皇国へと向けて出港させた。ロシア連邦軍は5月1日に行われる宣戦布告の発表と同時に攻撃を開始する計画だった。しかし、未知の航路を進んだ艦隊は予定に遅れる事となり宣戦布告発表後の5月5日にようやくレルピン魔法皇国の沖合いへと到達した。


 ・セイルスフィア沖海戦

ロシア軍の艦隊接近に気がついたレルピン魔法皇国軍は艦隊をレルピン魔法皇国のセイルスフィア沖15kmの海域に展開させた。この時のレルピン魔法皇国の資料によるとレルピン魔法皇国軍の戦力は魔法戦列船800隻だったとされる。これに対してロシア艦隊は原子力潜水艦2隻、フリゲート艦1隻、戦車揚陸艦1隻の戦力だった。通常ならばいかに現代装備を備えたロシア海軍といえども、これだけの戦力では正面からの突破は困難であったはずだが、ロシア海軍は5月2日午前9時、レルピン魔法皇国軍艦隊に対して正面攻撃を開始。貨物船やタンカーを戦線後方で待機させた状態で先行したフリゲート艦と戦車揚陸艦が砲撃を開始した。


海戦開始から約1時間後にロシア艦隊は後退を開始、これに対してレルピン魔法皇国軍艦隊は追撃を行った。レルピン魔法皇国艦隊が追撃を行った理由はロシアの水上艦隊戦力を何らかの手段によって把握していた為と思われる。また、この時点ではレルピン魔法皇国艦隊側の消耗は800隻中、31隻の轟沈のみだった為に戦闘は続行可能であると判断された為だと考えられる。その後、追撃はセイルスフィア沖45kmにも及んだ。しかし、これに対してロシア艦隊はフリゲート艦、戦車揚陸艦がレルピン魔法皇国艦隊から充分な距離を取った事を確認すると海中で待機していたヴィリュチュンスクが巡航ミサイルを1発発射した。この発射された巡航ミサイルには威力が抑えられた核弾頭が搭載されていたと考えられ、弾頭はロシア軍が配備している潜水艦発射大陸間弾道ミサイルのMIRV搭載弾頭を転用した物だと後に推測された。この攻撃の結果、レルピン魔法皇国艦隊は全滅。海戦はロシア連邦軍の勝利で終わった。今回の作戦は最初から核兵器の運用を前提に行われた作戦であり、最初の砲撃戦はレルピン魔法皇国艦隊を沿岸部からできる限り遠ざける為の物だった。また後年、日本のNGO団体がロシアによるレルピン魔法皇国侵攻を調査した発表によるとレルピン魔法皇国軍の兵士達はセイルスフィア沖海戦での核爆発を目撃し部隊全体が動揺し士気が低下していたとされ、後のセイルスフィア上陸戦の結果を招く要因の一つになったとされる。なお、核攻撃が明らかになったのは2026年の事である。


 ・セイルスフィア上陸戦

2025年5月5日午後14時、セイルスフィア沖海戦によって制海権を奪取したロシア連邦軍はその後、レルピン魔法皇国領セイルスフィア沿岸に艦隊を展開、沿岸部に対して攻撃を実施した。この時の攻撃には貨物船からも甲板上に搭載したロケット砲や野砲が運用された。砲撃は凡そ15分間行われ、次にLAWS型攻撃用ドローン20機による上空からの機銃掃射やKa‐32S Helix‐C輸送ヘリ1機による上空からの機銃掃射による空襲が行われ、その後、戦車揚陸艦が接岸し戦車を含むロシア陸軍の上陸部隊が先行上陸。さらに貨物船からもボートなどによって上陸を開始し、最終的に凡そ500名が上陸に成功した。この上陸の際、レルピン魔法皇国軍側の抵抗は殆ど無く、ロシア軍はセイルスフィアの沿岸地域を負傷者8名を出したのみで占領に成功した。沿岸防衛を行っていたレルピン魔法皇国軍の部隊はこの時、砲撃と空襲が始まった際に大混乱に陥り大半が撤退した事が分かっている。


 ・セイルスフィア防衛戦

2025年5月17日、レルピン魔法皇国軍はロシア連邦軍に占領されたセイルスフィア沿岸地域を奪還する為に、凡そ19万人の兵力と人を乗せ飛行が可能な大型鳥類であるアルゲンタヴィスを500羽投入した。これに対するロシア軍は600人の兵力、及び航空機はTu-95を1機、Su‐35を4機投入した。ロシア軍は接近するレルピン魔法皇国軍を事前の偵察によって察知し、これに対してロシア軍は第1波攻撃としてSu‐35による先制攻撃及び断続的攻撃を実施、アルゲンタヴィス部隊の排除を目指し制空権の確保を目指した。5月18日、レルピン魔法皇国軍は行軍の末、ついにロシア軍の守備隊が陣を張る地域の平原に到達した。しかし、ロシア軍はレルピン魔法皇国軍の兵士らが戦列と隊列を整えた時を見計らってTu-95によるクラスター爆弾投下による空爆を実施した。これらの第2波攻撃によるレルピン魔法皇国軍側の損害は死者負傷者を合わせて4万3千人にまで及んだ。しかし、レルピン魔法皇国軍は進軍を続行した。これに対してロシア軍は第3波攻撃として野砲、ロケット砲、戦車砲による砲撃の実施とさらには化学兵器の散布を実施した。これらの一連の攻撃によるレルピン魔法皇国軍の死者負傷者の人数は9万8千人に達し、第2波攻撃での4万3千人と合計し12万人以上もの死傷者を出す結果となった。この結果、レルピン魔法皇国軍は事実上の敗北しレルピン魔法皇国軍は撤退した。


 ・セイロード空襲作戦

2025年5月30日、ロシア連邦軍はレルピン魔法皇国の首都セイロードにセイルスフィア防衛戦でのレルピン魔法皇国軍側の敗北を伝える報が届いていると想定したこの日に(セイルスフィアからセイロードまでの距離は約4680km、アルゲンタヴィスでも最低10日以上はかかる距離)Tu-95及びSu‐35、4機を利用した作戦を展開した。部隊はまずSu‐35が先行してセイロードの防空施設を攻撃し破壊し、その後、Tu-95によるセイロード上空にて旋回飛行を実施。レルピン語で書かれた警告ビラを市街地に投下した。ビラには「ロシア連邦軍は翌日の朝にセイロード東の郊外にて極めて強力な兵器による空爆を実施する」との文言の元、攻撃予定地域には決して近寄らない様にと警告された。そして2025年5月31日早朝、ロシア連邦軍はTu-95を出撃。同日午前9時、セイロード上空を旋回飛行後、セイロードから郊外に30km離れた地域にてTNT換算にして恐らく550kt相当に当たると思われる核爆弾を投下した。これによって引き起こされた核爆発は爆心地から35km以上離れたセイロードからも確認できた。この核攻撃後、ロシア軍は同日午後4時に再びTu-95によるセイロードの上空を旋回飛行した。この際、セイロードでは大混乱が発生し街がら逃げようとる人々が大挙して城門に押し寄せた。さらにTu-95は旋回開始から10分後、降伏を勧告するビラをまき帰還した。露レルピン戦争終結後に行われたロシア軍の報道官の会見ではこの作戦について戦争の早期終結の為の心理作戦であり実際に人口密集地に投下する計画はなかったと発表した。


 ・レルピン魔法皇国の事実上の降伏

セイロード空襲作戦後、レルピン魔法皇国はロシア連邦に対して2025年6月13日、レルピン魔法皇国は皇族の身の安全の保障を条件に正式に事実上の無条件降伏を表明した。新大陸においてレルピン魔法皇国は大国であり、開戦開始から僅か2ヶ月余りでの降伏は衝撃を与えた。この勝利によってロシア連邦はレルピン魔法皇国からセイルスフィア地方を割譲されロシアはセイルスフィア地域を領有化し、さらに賠償金と穀物を得る事となった。またレルピン魔法皇国に対して亜人種に対する人権の保障が確約された。しかし、ロシアがその後の記者会見でセイロード空襲作戦で核兵器を使用した事を公表すると日本国内でロシアに対する非難の声が相次いだ。東京都内ではロシア大使館前で数万人規模の抗議デモが行われ日本各地でモ抗議運動が行われた。日本政府もロシアを強く非難し国連もこれに賛同しロシアを非難した。アメリカ合衆国政府、イギリス臨時政府、インド臨時政府はロシアに対して侵略戦争を行っただけでなく人道主義と称して起こした戦争で非人道的な攻撃を行ったとして、国連総会にてロシアに対する全面経済制裁を提案するに至った。しかしこの提案は後に撤回された。撤回の理由としては制裁が行われればロシアが解放した亜人種たちの人命が深刻な危機に陥る為とされた。また、ロシアは日本に対する天然ガスの80%以上を供給していたが、制裁が国連に提出された当初から、ロシア政府は経済制裁が実行された場合はロシアも日本に対する石油、天然ガスの全供給を停止すると日本政府に対して正式に通告していた為これも制裁案の撤回に影響したのではないかと言われている。


・亜人種解放宣言

2025年6月13日、ロシア連邦軍はセイルスフィアにおいてレルピン魔法皇国の完全な敗北によってセイルスフィアの亜人種たちの長きに渡った死と暗黒の時代に終止符が打たれたと亜人種に対して亜人種解放宣言を正式に宣言した。この宣言はセイルスフィアの城壁都市ミュセルデロアにおいてロシア軍司令官によって宣言され、宣言の様子はセイルスフィアの各住民居住地において中継された。


亜人種解放宣言の内容は主に亜人種の人権及び主権の恒久的保護やそれらの権利をロシアが全面的に保障しサポートするという内容と3世紀以上もの長きに渡って亜人種に対する非人道的行為を行い多くの罪のない亜人種たちを死に追いやったレルピン魔法皇国を糾弾し今後、セイルスフィアの亜人種に対する全面的な賠償を求めるという内容だった。同時にセイルスフィアの全地域において亜人種の奴隷や亜人種への強制労働の一切を禁止する法案が施行された。この亜人種解放宣言がセイルスフィアの各地で中継されるとセイルスフィアに住む多くの亜人種の住民たちは歓喜したとされる。この様子や宣言の様子は日本国内でも中継の内容が報道された。また、ロシア国内や日本向けの中継にはセイルスフィアの亜人種の住民が受けていたジェノサイド的な数々の非人道な行為の数々も紹介された。この中継の放送後は、依然、核兵器の使用などでロシアを糾弾する声もあったが、それとは別の問題として日本政府や国際連合も以前から亜人種の人権確保などの問題には強く取り組んでいた為、亜人種解放宣言を歓迎する姿勢を見せ日本政府は解放された亜人種に対する人道的な支援として食料物資や医薬品をロシア側に提供する事が決定した。


・レルピン魔法皇国との国交樹立と安全保障条約の締結

2025年8月14日、ロシア連邦とレルピン魔法皇国は両国の正式な国交樹立と安全保障条約の締結を行った。また、翌日15日にはたて続けにロシア・レルピン共同資源開発条約、ロシア・レルピン通商貿易条約も締結された。また、戦争賠償に関する詳細も決定された。


・セイルスフィア勝利演習

2025年月12月8日、ロシア連邦軍は戦勝を記念した軍事パレードと軍事演習をセイルスフィア沿岸に整備した仮設大通りで実施した。軍事パレードにはセイルスフィア戦に参加した第18機関銃・砲兵師団の1,500名の大隊規模部隊が参加し、航空宇宙軍からはTu-95、Su‐35、攻撃用ドローンなどの装備が参加した。さらにロシア太平洋艦隊からはセイルスフィア戦に参加した艦船10隻に加えてボレイ型原子力潜水艦も参加した。この軍事パレードにはロシア連邦政府からミハイル・パノフ首相以下、ロシア連邦政府一部閣僚、軍関係者が観覧に訪れ、さらに賓客としてレルピン魔法皇国からも魔法皇国皇帝アデリヌス8世以下、第一皇女テリスン・レルビン・アストレア、第二皇女ミリアン・レルビン・アストレアなど、皇族28名、貴族139名、騎士200名などが参加した。特に第二皇女ミリアン・レルビン・アストレアに至ってはまだ9歳であり、ミハイル・パノフ首相と挨拶をする様子がテレビで放送された際には日本でも有名となった。


12月9日、ロシア連邦軍は戦勝を記念した軍事演習をセイルスフィア沖合い370kmで開催した。賓客は貨物船の甲板に設置された仮設観覧席にて演習の様子を観覧した。演習は敵国がセイルスフィア及びレルピン魔法皇国の沿岸に侵攻してきたという想定で行われ、原子力潜水艦による潜行浮上の実演やフリゲート艦による艦砲射撃や巡航ミサイルの発射などが実演され標的艦として浮かべられた帆船を撃沈した。さらに演習の終盤にはTu-95による550kt相当核実験が行われた。


・自治共和国の成立

2026年2月1日、ロシア連邦議会は「地方自治及び自治共和国設置法」を全会一致で可決し翌日施行された。この法案はソビエト連邦時代の自治共和国制度を参考にしており、クリル諸島及び、新たなロシア領土であるセイルスフィア地域に3つの自治共和国を設置する内容だった。この法案の施行によってロシア連邦は3つの自治共和国を設置し、北方領土であるクリル諸島は南クリル・ロシア自治共和国へと再編され、セイルスフィア地域はセイリスフィアの一部海岸地域を除いた陸地側をセイルスフィア自治共和国に、セイルスフィア沿岸の領海12海里を沿セイルスフィア自治共和国として再編した。


また、翌年の2027年1月には自治共和国設置後初の自治共和国議会議員選挙が実施され、セイルスフィアの地域では実に3世紀ぶりに亜人種による地方自治が始まった。


・地球国家初の人間と亜人種との間の子供の誕生

2026年10月31日、ロシア系人間種の男性、アンドレイ・ヴィノグラードフ(ロシア語:Ви́ктор Влади́мирович Виногра́дов)(23歳)とウェアウルフ系種族の女性、アヂーンナツァティ・セーミドーチ・アリビツカヤ(ロシア語名:Oдиннадцатый Cедьмой дочь・Альбицкая)(19歳)との間で六つ子が生まれた。これは世界消失事件後、地球国家では初の人間と亜人種との間の子供であり日本でも大きく報道された。


・アーブン族長国との国交樹立

2027年7月、ロシアはウェアバニー系種族の部族で構成されるアーブン族長国と間で国交を樹立した事を発表した。また両国の間で大使館の開設が決定され、同年9月にはセイルスフィア自治共和国で両国軍による親善演習が実施される。


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政治


・政治体制

政治体制は一部に現状に合わせた違いがあるものの、概ねが2023年以前のロシア連邦と同様の政治体制がとられている。ただし、議会における議席数は大幅に削減され、大統領職も2021年時にロシア連邦において長期政権を率いていた大統領ウラジミール・エル・プーチン氏のまま永久凍結となっており実質の政治的リーダーは首相となっている。現在、ロシア連邦の首相はミハイル・パノフ氏である。また、現在のロシア連邦議会は3分の2の議席が民政議席とされており現状では与党である統一ロシアが全議席を有している。残り3分の1の議席はロシア国防省の議席となっておりロシア連邦軍が有した状態となっている。


・同化政策

現在、ロシアではセイルスフィア地域における亜人種の国民をロシア人として同化させる政策を実施している。言語や一般教育を教育する学校などの義務教育機関では亜人種に対してロシアの歴史授業やロシア語教育を行っている。これらの教育は子供だけではなく、現在すでに大人である男女全てに対しても行われている。これは既にセイルスフィア地域、特にウェアウルフ系の住民の中にはレルピン魔法皇国時代の激しい差別と迫害による政策によって知識人がほぼ消滅してしまい幼少期に奴隷として必要最低限の言語教育と計算以外の教育を殆ど受けていない為である。また、選挙権などに関しては現在はまだ一部制限がかけられており、セイルスフィア自治共和国と沿セイルスフィア自治共和国の住人、つまり亜人種の住人に関しては自治共和国議員を選出するに限った選挙権とロシア連邦首相選挙での投票権のみが与えられている。ロシア政府は同化政策が完了した後にこれらの自治共和国の地域の住民にも順次国政への選挙権の付与を行っていくと説明している。


・核問題

ロシアは世界消失事件後の現在では世界最大の核保有国である。現在、地球上に存在する核兵器の数は少なくとも400発以上から700発未満と推計されており、この内、ロシアは少なくとも320発以上の核弾頭を保有しているとされ 一方のアメリカが保有する核兵器は120発から150発程である。ロシアとアメリカによる核抑止力自体は現在の経済的、科学的状況などの様々な分野から見ても充分に機能していると考えられているが、ロシアはすでに第二次世界大戦中に日本に対してアメリカが行った広島、長崎の核攻撃に次ぐ第3、第4の核攻撃を新大陸において行っており、さらには核実験までも行っている。国際社会からは深刻な人道危機であるとして現在でも大きな批判を受けており、日本国やアメリカ等の国々やNGO等の団体はロシアに対して核兵器の削減もしくは廃棄を呼びかけている。しかし、ロシアは自国の安全保障に関わる重大な問題であり使用は適切だったとして今後も核戦力の維持を行うと表明している。


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外交


・日本国

日本国とロシアは世界消失事件前は現在も続いている北方領土問題を除いて比較的には友好的な関係を築いていた。しかし世界消失事件後はユジノ・クリリスク政権の発足後は関係の悪化が続いている。新たに出現した未知の大陸や島々に領有化がされていない地域に限定して日本政府は各国臨時政府の要請があれば国家再建の全面的な支援を約束しているがロシアに対しては、北方領土は日本国の固有の領土という従来の立場を崩しておらずにロシア連邦臨時政府時に北方領土の返還が約束されるのであれば新大陸においてロシア連邦の再建を全面的に支援するとの提案をしていた。しかし、この提案が臨時政府によって北方領土のロシア住民に開示されるとこの提案は住民達にはまったく受け入れられずむしろ激しい反発を受けることになった。特にユジノ・クリリスク政権発足後はロシア連邦政府は日本国に対して、これは災害を盾にした恐喝に近い行為だとして激しい批難の声が浴びせられた。この北方領土を巡る日本国が提案した案に関しては日本国内の一部の有識者の中からも、あまりにもロシア側の国民感情を軽視していると指摘されていた。


ロシアがレルピン魔法皇国を侵攻した際には日本政府はアメリカやイギリス、インド等の国連軍参加国と共にロシアを批難する声明を発表し、核兵器や化学兵器の使用が判明すると日本政府はロシアに対して非人道的な攻撃は断固として認められないとしてロシアを批難している。


・アメリカ合衆国

アメリカ合衆国とロシアは世界消失事件前とほぼ変わらない関係とされる。アメリカはロシアに対して日本や国連と同調してロシアに対する批判を強めている。また、アメリカはロシアによるセイルスフィア領有を認めておらず国連軍による共同管理を主張している。


・独立国家共同体

独立国家共同体の加盟国であった数カ国はロシア臨時政府時から緊密な関係を築いており、中でもウズベキスタン臨時政府、ウクライナ臨時政府、ベラルーシ臨時政府とは戦略的友好関係と称されている。また、ロシアは独立国家共同体の構成国の国民の難民受け入れを表明している。


・国際連合

世界消失事件後に日本とアメリカの主導で再開された所謂、新国際連合はロシアの化学兵器のよる攻撃や核兵器の使用を厳しく批難している。また、レルピン魔法皇国への侵攻に関しては侵略であるとしてロシアに対して一部の工業製品の輸出に関する経済制裁を実施している。


・レルピン魔法皇国

ロシアとの関係は世界消失事件から大陸戦争の勃発までその関係は無かったが、ロシアによる軍事侵攻と敗戦によって現在ではロシアと国交を結んでおり、また、ロシアと二国間の安全保障条約を締結している。またロシアとレルピン魔法皇国はロシア・レルピン共同資源開発条約やロシア・レルピン通商貿易条約などの通商条約も締結しており、両条約の内容を要約すると、ロシア・レルピン共同資源開発条約はレルピン魔法皇国内の鉄、金、銀、魔法鉱石以外の地下資源の全面的な採掘権をロシアに実質的に譲るという内容。ロシア・レルピン通商貿易条約は両国間の農産品以外の関税を撤廃するという内容である。これらの条約に基づいて現在、ロシアはレルピン魔法皇国との地下資源共同開発事業を行っており、レルピン魔法皇国における石油・天然ガス田の調査を行っており、2029年現在までに発見された油田では油田の開発計画が進められている。


レルピン魔法皇国は戦後賠償金としてロシアに対してレルピン魔法皇国の年間国家予算凡そ25年分に相当する金額が賠償金として支払われる事になっている。しかし、レルピン魔法皇国にはそれだけの賠償金を一気に払う為の資産はない為、食料品や鉱物資源による物納賠償と金による分割での支払いで合意している。ロシア政府によるこの高額な戦後賠償金の理由の説明によると第一にレルピン魔法皇国は実質的な交戦事態は日本や国連軍とは無かったとはいえ、ノーレムダム魔道王国と共謀して地球人類に対する絶滅戦争に加担した事実は変わらない事。第二に大陸戦争で戦争主導国であるノーレムダム魔道王国の国際的影響力が日本やアメリカの攻撃でそがれたにも関わらず終戦交渉ないし停戦交渉を行おうとしなかった事、第三にレルピン魔法皇国が長年に渡って人間以外の種族に対する種族差別を行っておりウェアウルフ系種族やセイレーン系種族また、その他の多くの亜人種に対して後一歩で絶滅に追い込む程の残虐な差別をおこなっていた事。などが公表された。ロシア政府は特に3番目の点が最も深刻であるとしてレルピン魔法皇国から得た賠償金は亜人種の人口が多いセイルスフィアの亜人種の種族復興や支援などに当てられる為、レルピン魔法皇国が今まで彼らに行ってきた行為を考えれば正等な賠償金額であるとの見解を示している。


・アーブン族長国

東新大陸の南部に位置する亜人種の数少ない独立国の一つであるウェアバニー系種族の部族で構成されるアーブン族長国とロシアは2027年7月に正式に国交を樹立し大使館を開設した。


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地理


・地理

ロシア連邦は現在、日本国との間で領土問題が存在するクリル諸島(北方領土)と東新大陸のセイルスフィアを領有している。その領土面積はクリル諸島が5,003.1k㎡ 、セイルスフィアが87,028k㎡。合計した面積では92031.1k㎡ であり、日本以外の実効支配領土を持つ地球国家の中ではアメリカについで第3位の面積を有している。また地球国家の中でロシアは唯一、東新大陸に勢力を有する国家でもある。


・地方行政区分

ロシア連邦の現在の地方行政区分には大きく分けて3つの自治共和国が存在し、その上位にはクリル諸島とセイルスフィアの両地域を束ねるロシアの86番目の連邦構成主体であるロシア共和国が設置されている。自治共和国は共和国よりも立場が低いものとされており、またロシア共和国は実質、ロシア連邦政府その物である。その為、自治共和国は実質的には連邦政府の直轄地とも定義される。またロシア共和国が86番目の連邦構成主体として数えられているのは現在でも法律上はクリル諸島やセイルスフィア以外の地方行政区分上においては世界消失事件前のロシア連邦の地方行政区分が存在している物として扱われている為である。現在の実質の連邦構成主体は世界消失事件によってロシア本土が消失してしまった為に世界消失事件後に制定されたロシア共和国1主体しかないが、地方行政区分はかつての延長線上として使用されている為、86番目と数えられている。ただし、現実として消失しているロシア本土の連邦構成主体は復旧のしようがない為、ロシア共和国を設置した際に施行された法案によってこれらの消失した主体や地方行政区分は現状では全て凍結された状態となっている。以下は自治共和国一覧。


 ・南クリル・ロシア自治共和国

南クリル・ロシア自治共和国はクナシル島(国後島)イトゥルップ島(択捉島)ハボマイ諸島(歯舞群島)シコタン島(色丹島)及びその他の付属する小島からなる自治共和国である。クナシル島には現在のロシア連邦首都であるユジノ・クリリスクが存在する。自治共和国首都はイトゥルップ島(択捉島)のゴリャチエ・クリュチ村に置かれている。


 ・セイルスフィア自治共和国

セイルスフィア自治共和国はセイルスフィアの陸上地域で構成される自治共和国である。自治共和国首都はヴォストーク市(旧名:城壁都市ミュセルデロア市、自治共和国設置時に変更)に置かれている。3つの自治共和国の中で最も人口が多い。


 ・沿セイルスフィア自治共和国

沿セイルスフィア自治共和国はセイルスフィアから領海12海里の海域と岩礁、一部のセイルスフィア側の浜辺で構成される自治共和国である。自治共和国首都は海底約260mの地点に位置している古代海底都市であるセイレーン市に置かれている。


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国民


・種族と民族

ロシア連邦には現在3つの種族と6つの民族が存在している。構成種族は人類、ウェアウルフ、セイレーンの3種族。民族は人類種がロシア系住民、ウズベキスタン系住民、ウクライナ系住民、ベラルーシ系住民で構成され、亜人種がウェアウルフ系住民とセイレーン系住民で構成されている。ウズベキスタン系住民、ウクライナ系住民、ベラルーシ系住民に関しては極めて少数が南クリル・ロシア自治共和国で居住しているとされる。


セイルスフィアには元々世界でも数少ない亜人種の国家であるウェアウルフ系の亜人種の王国が現代より凡そ3世紀程前までは存在していた。しかし、王国がレルピン魔法皇国によって滅ぼされセイルスフィアがレルピン魔法皇国領になると旧王国の住民である亜人種の住民はレルピン魔法皇国の人間種の住民に虐殺、強制的な去勢手術、人身売買、飢え、疫病、奴隷、強制労働などにさせられ、その人口を急激に減少させた。レルピン魔法皇国の支配に抵抗した者は家族や親戚に至るまで皆殺しにされたとされ3世紀もの長きに渡る支配によって、やがて抵抗する者も居なくなり亜人種の住民達は気力を失っていたとされる。一方で海で暮らすセイレーン系の住民達に限っては飼育目的や不老不死伝説を真に受けた者達の手によってセイルスフィアを含めた世界各地で乱獲等が行われ、その繁殖地域はもはやセイルスフィア沿岸の地域だけとなっており種族としても絶滅の危機に瀕していた。現在の最新の研究によると、これら一連の人間種による亜人種への差別や迫害によってセイルスフィアにおける亜人種の人口は最盛期の20分の1以下にまで減少したとされる。


しかし、これらによる人間種による差別や迫害、横暴はレルピン魔法皇国だけではなく人間国家の大半で確認されており(地球国家では現状確認されていない)非情な事にこれが一般的な状況であった。そしてそれらの差別的迫害的風潮は現在もレルピン魔法皇国以外の国々でも続いてる。しかし、そんな状況下において、セイルスフィアの亜人種達はロシア軍がレルピン魔法皇国軍を撃退しさらにロシア人が亜人種達を差別するつもりがないと知るとセイルスフィアの亜人種達はロシア軍を解放者として迎えた。その為、現在でも現地での対ロシア感情は非情に良好なものであり、ロシアがセイルスフィアにおいて行っている政策に対しても不満の声などは現状ではまったく上がっていない。また、ロシア軍がセイルスフィアにおいて新兵を募集した際には志願する者が続出したとされる。


・人口

現在のロシア連邦の総人口142,832人の内、南クリル・ロシア自治共和国の人口は29,125人。セイルスフィア自治共和国の人口は85,218人。沿セイルスフィア自治共和国の人口は20,357人となっている。近年はセイルスフィアにおいて人口が急激に増加の傾向にある。レルピン魔法皇国時代にはレルピン魔法皇国側の人間種の住民が50万人近く居住していたが、ロシアによる侵攻の際に人口がレルピン魔法皇国側に流出し、さらに戦後、ロシア連邦政府がセイルスフィアは本来、先住していた亜人種達の土地であるとしてセイルスフィアを亜人種の保護地域としても設定した為、ロシア国籍保持者以外は土地等の所有権の剥奪等が行われた。この場合におけるロシア国籍保持者とはセイルスフィアの亜人種住民及びロシア人である。その為、レルピン魔法皇国の人間はその大半が例えロシア国籍を申請したとしても認められず、土地を手放すしかない状況となった為にその多くがレルピン魔法皇国へと移住した。それでも残った住民は現在では労働者として在住している。労働者としてセイルスフィア自治共和国で暮らしているレルピン魔法皇国人の人口は現在5万人弱と推計されている。これらの住民は大半が農村部に在住している。ロシア連邦の総人口を人口が多い種族順にすると最も多い人口を有している種族はウェアウルフ系(85,218人)で、その次が人間(37,257人)、次がセイレーン系(20,357人)である。また、人間に限った総人口の内、8,132人は日本に在住している在日ロシア人である。


・言語

公用語はロシア語である。また、セイルスフィア自治共和国及び沿セイルスフィア自治共和国ではフィア語と南セイレーン語が公用語として認定されている。


・宗教

ロシア正教及び、セイルスフィア地域では幾つかの土着宗教が存在している。また、無宗教もロシア系住民の中では10%前後存在している。


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文化


クリル諸島においては基本的には同地域はロシアの文化圏が構築されている。一方でセイルスフィア地域ではレルピン魔法皇国時代に建設された建築物等が大半を占めている状態である。また、レルピン魔法皇国時代に行われた人間種による徹底された差別や迫害によって現在、ウェアウルフの文化と呼べる物は殆ど残っていない。ただし土着宗教などに見られるウェアウルフ独特の文化は現在も残っている。一方でセイレーン系住民は海を生活の場としていた為に文化の破壊自体は免れている。ただし、乱獲による個体数の減少によって失われた文化や技術も多いとされる。


・ウェアウルフ系種族住民の名前

ウェアウルフ系種族住民の名前はレルピン魔法皇国時代にそれ以前の形式が破壊された結果、生まれた順番の番号が名前として扱われている。また、苗字という文化は完全に破壊されている為に苗字の変わりに母称と呼ばれる形式が使用されている。形式としては名前・母称という形式ではあるが例えば、6番目に生まれた娘ならば、「6番目」がそのまま名前として扱われる。また、母称は母親の名前が「8番目」である場合はその母親から生まれた娘ならば、「8番目の娘」となる。名前と苗字を合わせると「6番目・8番目の娘」となる。しかし、ロシアによる統治が行われた後は改革が行われており名前・母称に加えて自由な苗字をつける事が義務づけられている。名前に関しても番号以外にも自由な名前を決められる様にされている。その為、現在は「名前・母称・苗字」となっている。また、現状、すでに名前に番号の名前が付けられている場合は改名も許可されている。


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経済


ロシアはクリル諸島において産出される石油や天然ガスの日本への輸出。また、セイルスフィア地域には大穀倉地帯が存在しておりそこで収穫される穀物やクリル諸島、セイルスフィア沿岸部で収穫される水産物資源なども日本へと輸出を行っている。特に天然ガスの日本への供給量は日本国が消費する天然ガスの80%にも及ぶ。ロシアはセイルスフィアの大穀倉地帯の存在によって自国の食料自給率100%を達成しており、さらには、レルピン魔法皇国から支払われる戦争賠償によって食料品、鉱物資源や金なども有し、これらもロシアの経済を支える重要な生命線となっている。


また、工業に関しては現在はユジノ・クリリスクに本社を構えるBMNL社が実質の現在の工業分野における産業の約8割を占めている。BMNL社は世界消失事件前に起業されたロシア発のベンチャー企業であり、本社はウラジオストクで工場がクナシル島(国後島)に置かれていた。3Dプリンターを使った工業製品の開発及び販売を業務としておりBMNL社は世界消失事件前は日本とロシアによる北方領土の共同開発などでも大変注目された企業であった。世界消失事件後は工業用3Dプリンターの設備を生かしてロシアの再建事業に協力しロシア軍の装備品の部品などの製作や銃器の製造ラインの構築などを行った。その為、BMNL社は現在のロシアにおける重要な工業基盤となっている企業である。2027年にはロシア連邦政府とBMNL社の共同出資による造船会社、公共株式会社ウラジオストク・モーリェ(略称BM社)が創業をはじめた。


エネルギーに関しては世界消失事件前に整備された発電所が南クリル・ロシア自治共和国内には地熱発電所、火力発電所、風力発電所、小型原子力発電所などが存在している。また、セイルスフィア自治共和国では現在、太陽光発電所と風力発電所の整備が進められている。


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軍事


ロシア連邦軍の軍事力は現存する地球国家の中では日本、アメリカについで第三位の軍事力を有している。以下はその一覧。


・ロシア陸軍

総兵力7,000人を有しており兵力の半数はセイルスフィア出身。本土であるクリル諸島(北方領土)の防衛を担う第18機関銃・砲兵師団のほか、東新大陸領土のセイルスフィア自治共和国の防衛を担う第19機関銃・砲兵師団を有している。この内、第18機関銃・砲兵師団ではバスチオン地対艦ミサイル、バル地対艦ミサイル、S‐300地対空ミサイル等の世界消失事件前に配備された最新のミサイル兵器等も運用されている。詳細な編成は公式には発表されていないが、戦力では第18機関銃・砲兵師団が最も強力な戦力を有していると見られる。また、第18機関銃・砲兵師団の兵力の内、大隊規模の戦力がセイルスフィア自治共和国に配備されているとされる。


・ロシア航空宇宙軍

ロシア連邦軍の大気圏内および宇宙を作戦空間とする軍である。兵員は全てロシア人で構成される。保有機材は、スホーイ・スーパージェット130やボーイング777等の旅客機も保有しているがこれらは世界消失事件後にエアフロートロシアから購入した機体で現在では政府専用機兼、軍の輸送機として運用されている。また、航空宇宙軍が保有している機体の大半は世界消失事件前に製作された機体であるが、保有機体の内、MIG‐21に関しては世界消失事件後に製作された機体としてはロシアでは初めての機体に当たる。現在、航空宇宙軍が保有しているMIG‐21は2024年にBMNL社によってMIG‐21の設計図を元に3Dプリンターで製作された機体で、3Dプリンターで製作された航空機の安全性を検証する為の実験機として製作された。しかしその後、各種試験によって機体の安全性が確認された事から、その後は航空宇宙軍が所有し、セイルスフィアにおけるロシア軍の航空戦力の主力として配備されている経緯がある。さらに、現在、航空宇宙軍、海軍、陸軍では共同プロジェクトとしてKa‐29TB Helix‐Bの製作も計画されている。また、ロシア航空宇宙軍では現状で残っている地球国家の軍隊の中では唯一、完全自立型のLAWS戦闘機を配備している事でも知られる。以下は航空宇宙軍が保有する機体及び計画されている機体一覧。


 〔Su‐57(完全自立型LAWS戦闘機)〕×4

 〔Su‐35〕×4

 〔Mi‐17〕×8

 〔Mi‐24〕×2

 〔スホーイ・スーパージェット130〕×1

 〔ボーイング777〕×1

 〔MIG‐21〕×4

 〔Ka‐29TB Helix‐B〕×8(計画中)


・ロシア海軍

総兵力5,022人を有しており兵員の出身別ではロシア1,022人、セイルスフィア4,000人となっている。編成は大きく分けて太平洋艦隊と海軍歩兵部隊である第1水中歩兵・工作師団を有しており、太平洋艦隊では現在、世界消失事件前から運用されている艦船をロシア人が、それ以降に建造された艦は現状では新大陸での海上警備としてセイルスフィア出身の兵士と少数のロシア人士官が運用している。また、第1水中歩兵・工作師団は兵力2,000人を有したセイレーン種族と少数のロシア人士官のみで構成された水中での戦闘および工作に特化した特殊部隊師団である。沿セイルスフィア自治共和国に配備されており、現状では世界唯一の近代水中戦闘部隊である。また、ロシア軍の保有する核戦力はその大半はロシア海軍が保有している。以下はロシア海軍が保有する艦艇もしくは現在、計画中の艦艇一覧。


〔ボレイ型原子力潜水艦〕×1

建造 :2004年3月19日

全長 :170m

兵装 :3M14ブラヴァー(SS‐NX‐32)SLBM発射筒×16基

   :SS‐N‐16ヴォドパート対潜ミサイル

   :533mm魚雷発射管×6門

乗員 :107名(うち士官55名)

概要 :ボレイ型原子力潜水艦の2番艦であるアレクサンドル・ネフスキーが現在のロシア海軍に在籍している。ボレイ型原子力潜水艦は、ロシア海軍の第955号計画(プロジェクト955)戦略任務ミサイル潜水巡洋艦でありアレクサンドル・ネフスキーは現在のロシア連邦軍が保有している2隻の大陸間弾道ミサイルを搭載した核戦力の中心である戦略ミサイル潜水艦の一隻である。


 〔デルタⅢ型原子力潜水艦〕×1

建造 :

全長 :155m

兵装 :D‐9Rミサイル発射管×18

   :533mm魚雷発射管×4基(計18発搭載)

   :406mm魚雷発射管×2基

乗員 :130名

概要 :デルタⅢ型原子力潜水艦艦番号K‐223はポドリスクが現在のロシア海軍に在籍している。ポドリスクは現在のロシア連邦軍が保有している2隻の大陸間弾道ミサイルを搭載した核戦力の中心である戦略ミサイル潜水艦の一隻である。


 〔オスカーⅡ型原子力潜水艦〕×2

建造 :

全長 :144m

兵装 :650mm魚雷発射管×2門

   :533mm魚雷発射管×4門

   :P‐700対艦ミサイル×24発

乗員 :90名

概要 :オスカーⅡ型原子力潜水艦は現在、ロシア海軍にイルクーツク、ヴィリュチュンスクの2隻が在籍している。オスカーⅡ型原子力潜水艦は世界消失事件前は非核戦力であったが、世界消失事件後にヴィリュチュンスクが巡航ミサイルによる核攻撃を行った事は有名であり、オスカーⅡ型原子力潜水艦は現在ではロシア海軍の戦術核戦力の一角を担っていると考えられている。


 〔キロ型潜水艦〕×1

建造 :2017年

全長 :70‐74m

兵装 :533mm魚雷発射管×6

   :対空ミサイル×8

乗員 :52名

概要 :キロ型潜水艦は2017年に建造されたペトロパブロフスク・カムチャツキー1隻が在籍している。現在は主な活動は南クリル・ロシア自治共和国地域の警備活動だとされる。


 〔ステレグシュチイ級フリゲート〕×1

建造 :2013

全長 :104.5m

兵装 :A‐190 100mm単装砲×1

   :AK‐630M 30mmCIWS×2

   :3K96 リドゥート用VLS×16セル

   :UKSK VLS(カリブルNK用)×8セル

   :連装短魚雷発射管(RPK‐9SUM発射機兼用)×2

航空機:ヘリコプターを1機搭載

乗員 :100名

概要 :ステレグシュチイ級フリゲート、プロヴォールヌイはロシア連邦が世界消失事件前に開発したロシア海軍最新のフリゲートである。レルピン魔法皇国との戦争の際にはセイルスフィア沖海戦で開発後初の実戦を向かえその能力を示した。最新の電子戦装備を備え対艦ミサイルを搭載している本艦は現在、ロシア海軍が保有している通常戦力の中では最も水上目標に対する高い攻撃能力を有している艦である。また、海軍における電子戦戦力の中心的存在となっている。


 〔ウダロイ級駆逐艦〕×1

建造 :1988年

全長 :163.5m

兵装 :A‐100 100mm単装砲×2

   :AK‐630 30mmCIWS×4

   :3K95 キンジャール (SA‐N‐9)短SAM 8連装VLS×8

   :RPK‐5 (SS‐N‐14)SUM 4連装発射筒×2

   :RBU‐6000対潜ロケット12連装発射機×2

   :533mm4連装魚雷発射管×2

航空機:Ka‐27対潜ヘリコプター2機

乗員 :249名

概要 :ウダロイ級駆逐艦、アドミラル・ヴィノグラドフはロシア海軍が保有する通常海上戦力の中で最も対潜攻撃能力が高い駆逐艦である。その為、現在は主に南クリル・ロシア自治共和国地域の海上警備及び防衛を任務としている。


 〔タランタル型ミサイルコルベット〕×2

建造 :

全長 :56.1m

兵装 :艦対艦ミサイル3M‐80モスキート連装発射機×2

   :AK‐176M 76mm単装両用砲×1

   :MTU‐4×

   :AK‐630M×2

   :対空ミサイル発射機×1

乗員 :41名

概要 :12411型のタランタル型ミサイルコルベットである。現在、タランタル型ミサイルコルベットは2隻をロシア海軍は保有しており南クリル・ロシア自治共和国地域の海上警備及び沿岸防衛を任務としている。ロシア海軍の対艦ミサイル攻撃戦力の主力である。


 〔ロプーチャ2型戦車揚陸艦〕×1

建造 :1991年

全長 :112.5m

兵装 :AK‐176 76.2mm単装両用砲×1

   :AK‐630×2

   :122mm20連装ロケット発射システム×2

   :機雷×90発

乗員 :98名(うち士官17名)

搭載 :兵士225名

   :戦車13両

概要 :ロプーチャ2型戦車揚陸艦ペレスヴェートは、ポーランド人民共和国で開発された775M号計画型大型揚陸艦である。現在のロシア海軍が保有する唯一の戦車揚陸艦となっており、また、ペレスヴェートはレルピン魔法皇国との戦争の際にはセイルスフィア沖海戦で開発後初の実戦を向かえプロヴォールヌイと共に揚陸艦でありながら砲撃海戦を行っている。セイルスフィア上陸作戦ではセイルスフィアに対して先行上陸を行った。


 〔アドミラル・クドリャフカ・イヴァノヴァ級フリゲート〕×7(予定)

建造 :2027年~

全長 :108m

兵装 :AK‐176 76.2mm単装両用砲×1

   :140mm22連装多連装ロケット発射システム×2

   :AK‐630M×2

航空機:ヘリ1機が発着艦が可能なヘリコプター甲板を搭載

搭載 :モーターボート2隻を艦内格納庫に搭載及び発進可能。

乗員 :93名

便乗者:34名可能

概要 :ロシア連邦が世界消失事件後に建造及び開発した初めての船舶である。艦の基本設計は2014年以降にロシアのネット上で一時期有名になった赤道ギニア海軍のウェール・ネザ型フリゲートの設計を参考に計画された警備艦である。BM社において設計建造が行われ、艦体や部品はユジノ・クリリスク政権発足前の国家再建運動の最中に日本より運搬された工作機械やBMNL社の設備を利用して建造された。2029年現在までに3隻が建造され就役しており今後、現在建造中の4隻が加わって合計で7隻が就役する予定である。現在までに既に就役した3隻はロシア太平洋艦隊の沿セイルスフィア自治共和国内のロシア海軍基地に配属されており、セイルスフィア周辺海域における警戒監視任務を行っている。級名の由来はソ連時代の1957年にセルゲイの記録を破り海軍史上最年少の28歳で提督となった経歴を持ち、その後、ソ連海軍元帥セルゲイ・ゴルシコフと並んでソ連海軍の発展に尽力しソ連近代海軍発展の母と称されていたソ連海軍元帥クドリャフカ・イヴァノヴァ・ロマノヴァに由来する。


 〔アドミラル・クドリャフカ・イヴァノヴァⅡ型フリゲート〕×2(予定)

建造 :未定

全長 :108m

兵装 :AK‐176 76.2mm単装両用砲×2

   :140mm22連装多連装ロケット発射システム×2

   :AK‐630M×2

   :グラートM 艦搭載型格納式40連装ロケット発射システム×1

乗員 :不明

概要 :アドミラル・クドリャフカ・イヴァノヴァ級フリゲートの改良版として現在、ロシア海軍で建造が将来的に計画されている警備艦である。当艦級はヘリコプター甲板やモーターボートの格納庫が廃止された代わりに火力投射能力が重視されている。建造後は沿セイルスフィア自治共和国の海軍基地に配備される予定。


 〔アドミラル・クドリャフカ・イヴァノヴァⅢ型フリゲート〕×2(予定)

建造 :未定

全長 :110m

兵装 :AK‐176 76.2mm単装両用砲×1

   :RBU‐6000×2

   :AK‐630M×2

   :艦対空ミサイル用VLS×8セル

   :UKSK多目的VLS×8セル

乗員 :不明

概要 :アドミラル・クドリャフカ・イヴァノヴァ級フリゲートの改良版として現在、ロシア海軍で建造が将来的に計画されている警備艦である。当艦級はヘリコプター甲板やモーターボートの格納庫が廃止された代わりに主に対日本や対アメリカを念頭に置いた現代戦が重視された設計をしている。艦に搭載される予定のUKSK多目的VLSにはP‐800超音速対艦ミサイルが搭載される予定であり建造されればステレグシュチイ級と並んでロシアの水上戦力の主力となる事が期待されている。


・ロシア戦略ロケット軍

ロシア連邦軍の独立兵科の一つである。世界消失事件前はロシア連邦軍の戦略核兵器戦力の主力であったが、現在は実質的に航空宇宙軍の指揮下にある一航空部隊である。戦略ロケット軍が運用している装備は現状、Tu-95MS‐6、計3機のみである。この3機は元々はクリル諸島には配備されていないTu-95の偵察型の機体だったが、レルピン魔法皇国との戦争の際には爆撃機として改装され、戦後は航空宇宙軍から戦略ロケット軍へと転属が決定されるとさらに改装を受けて爆弾、巡航ミサイルまたはKh‐47M2キンジャールを運用する為の戦略爆撃機として運用されている。Kh‐47M2キンジャールに関してはロシア航空宇宙軍がイトゥルップ島(択捉島)の空軍施設にて配備されていた物だと推測されている。また、Tu-95MS‐6は現状は戦略ロケット軍の配属となっているが、ロシア連邦軍の報道官は今後、戦略ロケット軍に地上発射型の弾道ミサイル、もしくはそれに準じる兵器が等が配備された場合は現在、配備されているTu-95、3機は航空宇宙軍に再配備されるとの見解を発表している。しかし、現状のロシア軍の核戦力は現行の装備の維持で精一杯の状況と見られており、今後、地上発射型の弾道ミサイル等が配備されるとしても、近い将来では、すぐには出来ないとの見解がロシア国内の有識者から指摘されている。


・ロシア空挺軍

戦力が確保できておらず現在は事実上の活動停止状態。


・ロシア連邦保安庁

ロシア連邦保安庁、通称FSBはロシア連邦の防諜、犯罪対策を行う治安機関であるが、諜報活動も行っていると見られる組織である。


Atogaki


『Ule-ru Neza』kyuu Hurige-to.

Osoraku,kiitakoto no nai hito ga taihann nanode ha naidesyouka?

Kono hurige-to ha Ahurika no kuni dearu, Sekidou Ginia ga zissai ni hoyuu siteiru Hurige-to desu.


Watasi ga kono Hurige-to no sonnzai wo siita noha honnno 2Nen hodo mae no koto ni narimasu.


Sekidou Ginia Kaigunn no soubi ha nazo ni tutumarete imasu.

Nihon no Netto zyou deha,imanotokoro Watasi ha Sekidou Ginia Kaigunn no soubi nituite kuwasiku notta Saito wo mitakoto ga arimasenn.

Nihon no Wikipedia deha 2014Nen de kousinn ga tomatteimasu ga Kaigai no Wikipedia ya, Saito deha Nihon deha nazoooki Sekidou Ginia Kaigunn no zyouhou ga ooku notte imasu.


Watasi ha omoi masu.

Sekidou Ginia Kaigunn kosoga Genndai no Eikoku Men to ieru Kaigunn de hanainoka toiukotowo...

Watasi ha omoi masu.

Mosikasitara Sekai no dokoka niha Sekidou Ginia no youna Kaigunn ga mada aru nodeha naikato...

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― 新着の感想 ―
[一言] 異世界に日本と一緒に飛ばされればロシアが実効支配する北方領土を国土としてロシア連邦を継続させるのは十分すぎると考えますね。 核兵器を躊躇せず使用するのも現実味がありますね。それにロシアの影…
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