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スターゲート事件 ‐ ウィキパディア

ウィキパディア-フリー百科事典

ページ/ノート

―――――――――――――――――――


スターゲート事件

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スターゲート事件とは西暦2100年にボスニア・ヘルツェゴビナ、アメリカ合衆国、日本国、インド、中華人民共和国、ロシア連邦、フランスなどの七カ国が共同宇宙事業として行っていたスターゲート計画の一環であった国際宇宙ゲートステーションが暴走事故を引き起こした為に発生した一連の事件である。いずれも地球史上最悪の大量絶滅を引き起こす事となった。

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目次


1.概要

2.時系列

 2.1 西暦2084年のジェークムント理論によるワープ理論の完成

 2.2 スターゲート計画の立案と始動

 2.3 国際リニアコライダー研究所での世界初無機物転移実験の成功

 2.4 欧州原子核研究機構での世界初有機物転移実験の成功

 2.5 スターゲート計画の国家プロジェクト化

 2.6 研究遅延と停滞を受けた国家間プロジェクト化

 2.7 国際リニアコライダー研究所での動物転移実験の成功

 2.8 バイコヌール宇宙基地爆発事故

 2.9 月面での転移実験の成功と実験拠点の地球外移転

 2.10L4宙域における国際宇宙ゲートステーションの建設開始

 2.11国際宇宙ゲートステーションの完成とそれに伴う運用開始

 2.12国際宇宙ゲートステーションでの実験中の暴走事故の発生

 2.13スターゲート事件

 2.14地球の急激な寒冷化の始まりと大量絶滅の始まり

 2.15恒久的地下シェルターの建設開始と世界的混乱

 2.16寒冷化に伴う気圧の低下と極限環境下における災害の増加

 2.17超低温時代への突入

3.暴走事故の原因

 3.1 スターゲート計画の強行的推進

 3.2 神口鉄鋼による部品耐久データの不正

4.現在の状況

 4.1 シェルター

 4.2 生活

 4.3 国際情勢

5.当初想定されなかった未知の現象の発生

 5.1超低温適応生物の出現

 5.2月面における発光現象


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概要


スターゲート事件は西暦2100年1月1日に国際宇宙ゲートステーションで行われていたゲート実験中にゲートがコントロール不能となる暴走状態となりステーションが爆発を引き起こした事から引き起こされた事件である。急激な寒冷化にともない地球環境を完全に破壊し地球上の人類を含めた多くの多種生命に甚大な損害を負わせた。人類史上最悪の人災とも言われている。


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時系列


・西暦2084年のジェークムント理論によるワープ理論の完成

西暦2084年、ボスニア・ヘルツェゴビナの構成体スルプスカ共和国のバニャ・ルカ大学の量子物理学者ジェークムント・ピューピン教授が物理学的見地と量子物理学的見地からマイクロブラックホールを利用したワープ理論、ジェークムント理論を完成させた。このジェークムント理論の発表は科学界に衝撃を与え、各国でジェークムント理論に対する賛否が大きく分かれた。


・スターゲート計画の立案と始動

西暦2086年、アメリカのハーバード大学と欧州原子核研究機構はジェークムント理論に基づいた人類史上初めてのワープ理論の実証実験を行うべくスターゲート計画と呼ばれる実験計画を立案した。この計画は西暦2087年に本格的に始動し日本国の国際リニアコライダー研究所や欧州原子核研究機構での加速器を利用した実験を開始した。また国際リニアコライダー研究所の参加によって研究グループに新たに日本原子核研究機構も加わった。


・国際リニアコライダー研究所での世界初無機物転移実験の成功

西暦2087年、実験開始から僅か3ヶ月後に行われた国際リニアコライダー研究所での実験でワープゲートの生成に成功した。国際リニアコライダー研究所はさらに生成に成功した直径5ナノメートルの大きさにして1ナノメートルの複数の無機物を用したワープゲートの通過実験を実施した。入口であるワープゲートAから出口のワープゲートBまでの距離は5mに設定された。実験は見事に成功し生成されたワープゲートを通った無機物はワープゲートAからワープゲートBに転移を成功させた。この実験の成功は世界に衝撃をもって伝えられこれによってワープゲートを利用した物質の転移が現実味を帯びた。


・欧州原子核研究機構での世界初有機物転移実験の成功

日本の国際リニアコライダー研究所での無機物転移実験の成功を受けて欧州原子核研究機構は西暦2088年に有機物の転移実験を実施した。実験は無機物実験と同様に成功を収め、この実験の成功の結果、生物の転移の可能性の道が大きく前進した。


・スターゲート計画の国家プロジェクト化

国際リニアコライダー研究所での無機物転移実験の成功や欧州原子核研究機構での有機物転移実験の成功は科学界をこえ世界的に大きな注目を浴びた。その結果、これまではこれらの実験や研究のプロジェクトが民間の主導で行われていたが、アメリカ合衆国政府などの様々な国々が国家プロジェクトとしてスターゲート計画を進めるようになった。また、研究が国家プロジェクトとなった段階で多くの国々は自国の国益を優先したその結果、国家間の協力が出来ないという弊害をもたらした。


・研究遅延と停滞を受けた国家間プロジェクト化

西暦2091年、研究遅延と停滞を受けたワープ技術の研究国はプロジェクトの円滑な推進を狙ってスターゲート計画の国家間プロジェクト化を進める事で合意した。スターゲート計画の参加表明国はボスニア・ヘルツェゴビナ、アメリカ合衆国、日本国、インド、中華人民共和国、ロシア連邦、フランスの七カ国となった。これらの国々の共同研究はある程度成功をはたし、研究の推進に繋がった。


・国際リニアコライダー研究所での動物転移実験の成功

西暦2092年、国際リニアコライダー研究所はこれまで各国の研究機関で生成されたワープゲートよりも最も大きい直径5mmのワープゲートの生成実験を実施し成功させた。さらにこの実験の成功から次に行われた実験ではミジンコのゲート通過実験を実施した。これは世界で初めて行われた生物実験であり、実験は成功。ワープゲートAから出口のワープゲートBまでの距離は50mに設定されていたが、ミジンコは生きた状態で転移に成功した。この動物転移実験の成功の報は世界中で大きく報道された。さらにその後も、国際リニアコライダー研究所ではミジンコを計50匹の転移実験を行い、その結果、ミジンコは全てワープゲートを通過に成功。また、50匹中、46匹が生存し4匹は通過後にジェル状に変化し死亡した事がわかった。この多くの生物実験の結果、ワープゲートを通過する途中で何らかの現象が低確率でおき生物の体に影響を与えている事が判明した。


・バイコヌール宇宙基地爆発事故

西暦2093年、ロシアのバイコヌール宇宙基地内で行われていたワープゲートの実験中、加速器の暴走を原因とするバイコヌール宇宙基地が大規模な爆発を引き起こすという深刻な事故を引き起こした。爆発の範囲は爆心地から直径3kmの範囲にも及び、バイコヌール宇宙基地の職員の九割近くの職員が死亡または行方不明となった。バイコヌール宇宙基地はこれまで、世界で最も多くの無機物転移実験を行った基地としても知られておりこの事故の報は衝撃をもって伝えられた。この事故はまた、世界各地でワープゲート実験の中止を求める運動の発展にも繋がった。


・月面での転移実験の成功と実験拠点の地球外移転

西暦2095年、世界各地で起きたワープゲート実験の中止を求める運動は転移実験の地球外移転を余儀なくする事態にまで発展した。当初は各国政府ともに実験の中止をする様子は見られなかったが、アメリカ合衆国が月面のフリーダム月面基地で加速器を用いた安定的ワープゲート生成実験に成功したことからアメリカを主導にワープゲート実験の拠点を地球外へと移転する試みが行われた。具体的には月面基地や静止衛星軌道上の宇宙ステーションなどに研究拠点が移転された。


・L4宙域における国際宇宙ゲートステーションの建設開始

西暦2097年、スターゲート計画の参加国は国連が主導でラグランジュ点L4の宙域で行われていた史上初の国際スペースコロニーの建設計画を無期限凍結しL4宙域に国際スペースコロニーの建設資材を転用した史上最大規模の12の加速器を備えた国際宇宙ゲートステーションの建設計画をスタートさせた。


・国際宇宙ゲートステーションの完成とそれに伴う運用開始

西暦2099年、国際宇宙ゲートステーションは国際スペースコロニーの建設資材を転用した事により地球や月面からの物資運搬コストが削減された事により比較的早期に完成する事になった。スターゲート計画を進める各国は完成を祝して21世紀が終わり22世紀となる西暦2100年1月1日午前00:00分丁度に国際宇宙ゲートステーションの本格的な実験の開始をする事で合意した。この始動によって人類は新時代を向かえるとまで各国では宣伝されていた。


・国際宇宙ゲートステーションでの実験中の暴走事故の発生

西暦2100年1月1日、予定通り国際宇宙ゲートステーションは日付の変更と同時に本格的な運転開始と実験の本格開始が行われた。この時行われた実験は史上最大クラスの直径10cmのワープゲートを発生させ、さらに扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目ウズムシ亜目に属する動物のプラナリアをゲートに通過させるという内容だった。この実験は成功すれば史上初の1cm以上の大きさの生物の転移という科学史に名が残るほどの研究内容であった。


・スターゲート事件

西暦2100年1月1日、国際宇宙ゲートステーションはついに本格的な運転を開始した。しかし、実験の開始から3時間43分後の1月1日03:43分にワープゲート発生中にワープゲートの出力を発生させていた加速器が3基が突如として制御不能に陥るという深刻な事態に陥った。この時、国際宇宙ゲートステーションの管制室ではワープゲートを停止させようとしたが、加速器の電源が落ちなかったとされる。その後、国際宇宙ゲートステーションは強烈な閃光を放出した。この時の閃光は地球にまで届き、地球からは太陽が2つ出ているかのように見えたという。その後、閃光は約78分間に渡って続いた。閃光はその後終息したが、国際宇宙ゲートステーションとは完全に通信が途絶した。当初はステーションが爆発したものと考えられていたが、各国の天文台は地球とほぼ同じ軌道上に地球とほぼ同程度のサイズの重力レンズを伴った正体不明の黒い物体を発見した。この物体は位置や距離からしてL4宙域の付近に存在しておりその地点から地球へと向かって物体は接近していた。物体と地球の衝突するまでのカウントダウンは凡そ五日とされた。この事態に世界各国は大混乱の事態となった。しかし、国際天文学会は出現した物体と地球が衝突する可能性は0に近いとの見解を発表した。国際天文学会が算出したコースは出現した謎の物体は地球をギリギリかすめる距離であった。この間、世界各国のメディアではこの謎の物体は国際宇宙ゲートステーションの爆発事故が招いたものだと報道され、スターゲート計画の関係国は強く非難された。そして5日後、西暦2100年1月6日、謎の物体は地球より約60万kmの地点を通過した。通過の際、地球上では世界各地で晴れているにもかかわらず雪のような不可思議な物体が多数降るという現象も発生した。この現象は月面上でも確認された。当初はこのまま何も起こらずに通り過ぎると考えられていたが、謎の物体は非常に強力な重力を帯びており、地球はその重力の影響によって地球自体に加速とスイングバイ現象が発生した。このスイングバイによって地球は従来の軌道を大きくはずれ、地球が太陽系を離脱するコースに乗るという最悪の事態を招いた。


・地球の急激な寒冷化の始まりと大量絶滅の始まり

スイングバイによって太陽系を離脱するコースに乗った地球は約1ヶ月で太陽系を離脱するコースになった。これによって世界各地では大規模な混乱が再び始まり、また、太陽光は最初の2週間でほぼ地球上にほぼ届かなくなった。地球が太陽系外延部に到達する頃には山間部や森などの暗さは満月の夜に比べて平時の300倍に達した。また、地球全域の気温も急激に低下を始めた。中東、南米、アフリカ、アジアでは気温の低下と共に住民が大規模な難民が発生した。先進国などでは発電所や暖房設備などによって難を逃れていた。この時の地球の気温は急激に低下を始めてはいたが大気と海の保温効果によって地球が太陽系外延部への到達、及び太陽系を離脱した時期でも地球上の平均気温は0℃から-18℃を保った。しかし、この状況が保たれるのはその後、約16ヶ月という短い期間でありそれ以降の2年から3年後では宇宙服なしでは生存が困難な気温にまで続々と低下していった。この時の平均気温は-100℃である。その為、太陽を失った地球上の全ての生命に残された時間は残り少なかった。


・恒久的地下シェルターの建設開始と世界的混乱

太陽系からの離脱という現象が確定化した当初、多くの国々では地下シェルターの建設、もしくは既存のシェルターの改良を行う動きが活発化した。アメリカ、ロシア、中国では冷戦期から建設された多くの核シェルターが脚光を浴びる事になりこれから訪れるであろう寒冷化に備えたシェルターの改良及び建設が行われた。それ以外でもイギリスでは冷戦期に建設された地下シェルターの改良、フランスでは核シェルターに加えて第二次世界大戦前に建造された要塞であるマジノ線のシェルター化の計画などが行われた。それ以外でも欧州のほぼ全ての国々ではシェルターの建設などが行われた。日本では国民を避難させるに充分な数の核シェルターなどが存在しなかった為、既存の地下鉄のシェルター化に加えて、地上施設のシェルター化工事が行われた。この様なシェルターの建造は全世界で行われた。また、特筆すべき事例としてアイスランド、グリーンランド、ニュージーランドなどでは地熱を利用した従来の住宅などに加えて食糧生産施設と断熱工事を行う事で比較的早期の内にシェルター化が完了した。


しかし、こうしたシェルターの建設はその半数近くが失敗するという結果に終わった。全世界の国々では悪化する寒冷化に多くに人々が各地で暴動を起こすなど混乱状態に陥った。これによってアフリカ大陸では2年以内に寒冷化によって全ての国が後に滅びるという悲劇的な結果を向かえ、中東でもサウジアラビア、シリア、イラン以外の国々はアフリカの国々と同様の結末を迎えた。ヨーロッパの国々は大半はシェルターの建設に成功したが、ベルギー、ポーランド、オーストリア、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、旧ユーゴスラビア諸国、ハンガリー、スロバキア、モルドバ、チェコ、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ等の国々もアフリカと同様の結末だった。アジアにおいては日本、中国、北朝鮮、台湾以外の国々、オセアニアにおいてはオーストラリア、ニュージーランド以外の国々、南米においてはチリ以外の国々がアフリカと同様の結末となった。


また、世界各地では人間によって保護された動植物以外の多くの動植物は死滅した。


・寒冷化に伴う気圧の低下と極限環境下における災害の増加

2110年代に入ると、地球上の平均気温は-125℃に達した。地球は全球凍結し地球上でこの時点で生存している生命体は極限環境下でも生存可能なごく一部の微生物や地熱を利用する一部の深海生物以外は人工的に建設されたシェルター内において保護された人類や動植物のみとなった。この時点での世界人口は最盛期であった2099年の98億人の人口から僅か約583万人にまで減少している。また、2110年代には地球上の気温の低下によって空気中の成分が凝結し雨や雪の様に地表に堆積した。この影響で地球上の気圧が低下した為、シェルターの外などで活動するには気圧調整が可能な宇宙服の様な装備ではないと困難な状態になった。


また、2106年以降、地球上では各地で大地震や火山噴火などの災害による被害が相次いだ。これらの地震や火山活動は地球の急激なスイングバイに伴う地殻への影響と考えられ2140年代後半までこの状態は続いた。これらの災害は多くのシェルターに破壊や損害を与えるなどし世界人口が減少を続ける最大の原因となった。


・超低温時代への突入

2153年現在、地球の平均気温は-138℃にまで達し通常生命はもはや地上での生存は宇宙服無しでは不可能である。


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暴走事故の原因


超低温時代を招き地球生命の大量絶滅を招いたそもそもの原因であるスターゲート事件の原因は後に行われた事故の検証によって以下の二つの点が指摘されている。


・スターゲート計画の強行的推進

そもそもスターゲート計画その物が無理のある計画だった。各国が自国の利益のみを追求し安全性の確認などを怠い蔑ろにした研究の強行的な推進によってワープゲートという現象の不確定要素に関する危険性が全く考慮されない為に暴走事故が発生したという指摘。


・神口鉄鋼による部品耐久データの不正

これは2122年に判明した神口鉄鋼による部品耐久データの不正問題である。2120年に日本国内にある札幌シェルターにて発生したシェルター倒壊事故をきっかけにその後、捜査機関が建設に関わった神口鉄鋼に対する家宅捜査によって判明した。地元捜査当局の発表によると神口鉄鋼は21世紀初頭頃から製品の部品耐久データを不正に改ざんする事を行っていた事が判明した。しかし、後にアメリカ合衆国内での調査によって国際宇宙ゲートステーションの加速器のコイル部品にも神口鉄鋼の製品が使用されている事が判明し、これが事故との因果関係があるかは不明だが、専門家の中からも暴走事故の原因である可能性が多く指摘された。この発表は全世界で大きな騒動となり、世界各国で国際宇宙ゲートステーションの事故は日本企業の不正によって発生したとの日本バッシングが発生した。


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現在の状況


・シェルター

2153年現在、地球上に残存している国家の数はアメリカ合衆国、ロシア連邦、イギリス、ドイツ連邦、フランス共和国、オランダ王国、デンマーク王国、アイスランド、ニュージーランド、カナダ、日本、中国、朝鮮民主主義人民共和国の12カ国である。世界人口は約47万人となっている。


・生活

基本的にほぼ全てのシェルターが自給自足の体勢を整えている。食料品などはシェルター内の食糧生産工場などで生産され、工業製品に至っては世界各国での協力体制が構築されている。


・国際情勢

現在、世界最大の人口と規模を誇っている国家はアメリカ合衆国である。その人口はカナダと合わせて約11万人(アメリカ合衆国約10万人、カナダ約9千人)。次にロシア連邦が約10万人の人口を有し、フランスが約6万人、アイスランドが約5万人、イギリスが約3万人、ドイツがオランダと合わせて約3万人(ドイツ約2万人、オランダ約1万人)、デンマークが約3万人、ニュージーランドが約3万人、日本が約2万人、中国が約1万人、北朝鮮が約7000人である。世界人口は現在までに人口の減少が相次いでいたが近年では人口は一定の水準を保っておりアメリカ、ロシアでは人口増加の傾向もある。


国家連合に準じた国際組織も現在2つが存在している。アメリカとカナダによる実質の連合政体である北米大陸気候安全保障会議、ドイツとオランダによる実質の統一政体であるW.N.C.E.U(World New Climate European Union)である。


世界各国の国々は様々な技術面で共同歩調をとっているが日本に関しては神口鉄鋼の不正問題などが影響して物資の支援などの一時支援停止事態や日本の研究グループが月面基地からの追放を受けるなど日本バッシングとも呼べる事態となっており現在、深刻な国際問題及び人道問題へと発展している。


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当初想定されなかった未知の現象の発生


・超低温適応生物の出現

通常ならば生命の生存が困難な現在の地球上の環境下に2148年以降、奇妙な事に地球上の各地にて超低温環境に対応している未知の動植物群の発生が多数確認されている。現在、アメリカ合衆国やロシア連邦ではこれらの生命体に関する研究が行われているが現状ではDNAを有していない未知の生物であるとと、生存の為に酸素を必要としないということ、常温下にさらすと自然発火するなどの点以外は何も分かっていない。これらの動植物は異常なスピードで増殖を繰り返していると報告されており、主に赤道付近の地域でその繁殖域を年々拡大している。


・月面における発光現象

月面において2151年ごろから月面の地表において温度を伴わない発光現象の発生が確認されるなど奇妙な現象の発生が確認されている。月面の光量はかつての満月下の光量とほぼ同等である。アメリカのフリーダム月面基地による調査の結果、光を発しているのは2100年1月6日のスターゲート事件発生直後に地球がスイングバイする寸前に世界各地で雪の様に地表に降ってきた物質と同様の物であるとの結果が発表された。地球上ではこの際に降ってきた物質の量は平均で3.6cmほどしかなかったが、月面には現在、2100年1月6日に月面上に降ったとされる物質が約、1.3mに渡って積もっている。


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― 新着の感想 ―
[一言] ジェークムント理論は他の記事にも出てきたはずですがワープに関するものとなると結構重要視してもいいように思いますね。 スターゲートは不安というか検品をもっと真面目にやれよという教訓じみたもの…
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