オリオン腕の糸 - ウィキパディア
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オリオン腕の糸
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オリオン腕の糸とは天の川銀河のオリオン腕(オリオンの腕、オリオン渦状腕とも言われる)の先端に位置する辺境宙域の太陽系に存在する超巨大構造物である。太陽系の位置するオリオン腕は銀河中心を基準としてクラダウス恒星系の位置するクラダウス腕から見て反対側に存在している。太陽系の存在は人類がかつて統治していた惑星の人類の遺跡にその詳細な位置を示す石碑や粘土板文書が多数発見されており、これらの情報を元に今より100年前にクラダース史上初めて銀河系を一周する事に成功したマリオネット艦隊がオリオン腕に差し掛かった際に太陽系を初めて発見した。
太陽系は中心に一つの恒星を持ち、その周囲を主に9つ惑星が公転している。これらの惑星は人類が残した太陽系に関する情報とほぼ酷似しており中心の恒星から順に名前を太陽、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星といい、この内、地球を除いた全ての惑星が存在している。マリオネット艦隊は地球が本来存在すべき場所に惑星を確認することが出来なかった。しかし、その代わりマリオネット艦隊は地球が本来存在すべき恒星の公転軌道に異常な建造物を発見している。それが後にオリオン腕の糸と呼ばれる超巨大構造物である。オリオン碗の糸は未知の巨石を使って作られた幅3km、全長0.002光年にも及ぶ超巨大構造物であり、この超巨大構造物は巨石によって作られた建造物の集合体である。この超巨大構造物の表面は非常に奇怪な様相となっており、そのあまりの異様な様相によって個人差はあるが、この超巨大構造物を見上げると直立の構造物にもかかわらず目の錯覚によってグニャグニャに曲がって見えたり、構造物が大きく弧を描く様に曲がって見えたり、波打っているかのように見えたという。この超巨大構造物を発見したマリオネット艦隊の乗員はその異様な光景に誰もが恐怖の表情を浮かべ戦慄したと言う。マリオネット艦隊は僅かな時間ではあるが志願者を募り8名の乗員をこの超巨大構造物に潜入させ調査を行った。その結果分かったのはこの超巨大構造物の内部は非常に複雑な構造をしており、さらに内部にある全ての物が吐き気を催すほどまでに歪み上だと思っていた物が下にあり壁かと思っていた物が天井だったという。こういった内部の状況に調査をした8名の内6名が調査開始から僅か十分足らずで錯乱状態へと陥った為、調査は終了しマリオネット艦隊は外部からの測量調査をして太陽系を後にした。その後、マリオネット艦隊の銀河系一周から100年がたつがオリオン腕という非常に辺境の宙域であるという事から本格的な調査は未だに行われていない。
しかし、この謎の超巨大構造物は考古学的な観点から人類の遺跡などに残された太陽系に関する資料の調査を行った結果、人類は太陽系を聖地としていた事が分かった。こうした調査の結果から現在ではこの超巨大構造物は人類が建設した物ではないかという説が有力となっている。また、この太陽系に存在している超巨大構造物はマリオネット艦隊の調査によって太陽系を離れてもそのあまりの巨大さゆえに確認ができた事からこの超巨大構造物はオリオン腕の糸と呼ばれるようになった。
近年、オリオン腕周辺へと向かった冒険者の一団が乗った船が一時、消息を絶ち、その後無人の状態でペルセウス碗で発見される事件があったが、この船の航海日誌にオリオン碗の糸に関する物と思われる部分があり、そこにはオリオン腕の糸の測量の記録と見られる物があったがその記録のオリオン腕の糸の長さは全長0.0023光年でありマリオネット艦隊が測量した記録よりも0.0003光年長かった。この記録がもし事実であるとすればマリオネット艦隊の測量の記録が間違っている可能性がある。しかし、物的証拠が殆どない為、この記録に対しては疑問の声が強い。




