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懲罰艦隊 ‐ ウィキパディア

ウィキパディア-フリー百科事典

ページ/ノート

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懲罰艦隊

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懲罰艦隊とは1973年にスペインが結成した正式名称:スペイン新大陸平和維持艦隊の俗称である。1980年にはポルトガルと新大陸の国家、聖グーララ国もこの艦隊への参加を表明しそれ以降は正式名称:スペイン・ポルトガル及び聖グーララ連合新大陸平和維持艦隊となった。

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概要


スペイン・ポルトガル及び聖グーララ連合新大陸平和維持艦隊の主な運用は世界各地においてスペイン・ポルトガル以外の国家が近代工業の設備を拡充させるのを防止することである。主に当該国に対する海上封鎖や空爆、艦砲射撃による工業施設の破壊などが行われ新大陸の国家からは懲罰艦隊と呼ばれ大いに恐れられた。

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背景


1960年代以降スペインとポルトガルは世界消失事件後、地球上に残る最後の近代工業国として植民地を拡大し超大国の地位を確立していたが1970年代に入るとスペインやポルトガルの一部技術が新大陸の国家へと伝わり初歩的な工業化が始まった。これに対してスペインのフランコ将軍は敵対国に工業化の波が来ることに大きな危機感を覚え自国の超大国としての地位を守るために新大陸の国家がスペインやポルトガルの許可なしに工業設備を建設したり建設しようとした場合、地域の安定を乱すとして武力による封じ込めを行う方針を決定させた。そして1973年、スペインはスペイン新大陸平和維持艦隊を結成し新大陸の国家を威嚇。工業化を進める国があれば容赦なく攻撃した。この様な事態にポルトガルも自国の超大国としての立場を守るために1980年に自国軍の展開に大きな余裕が出来たことから新大陸の宗教国家、聖グーララ国と共にスペインの艦隊に参加した。


新大陸の国家である聖グーララ国がこの艦隊への参加を表明した理由は聖グーララ国が厳格な宗教国家である事に由来する。聖グーララ国を治めている聖教会は近代工業を悪しき技術であると考えている節があり、この近代技術が新大陸中に広がる事に否定的だった。その為、聖グーララ国は本来は近代工業国であるスペインやポルトガルと対立関係にあったのにも関わらずポルトガルへポルトガルの保護国経由で接触を図り懲罰艦隊への参加を表明した。ポルトガルと接触を図った理由としては正教会側がポルトガルに対しての見方をスペインに比べれば宗教は違えども信心深い宗教国家としての側面を有していると判断した為だった。

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戦力


現在、懲罰艦隊は必要に応じて結成される様な体制が取られており最後に結成された際の最大戦力はスペインからスペインが保有している全航空母艦戦力であるプリンシペ・デ・アストゥリアス級軽空母4隻、BSAC-160型テダロ級軽空母(2代目)6隻、サンタ・マリア級フリゲート8隻が参加し、ポルトガルからはヴァスコ・ダ・ガマ級軽空母1隻、ジョアン・ベーロ級フリゲート5隻、バッティスタ・デ・アンドラーデ級コルベット2隻、ジョアン・コーチニョ級コルベット9隻が参加し聖グーララ国からは魔道帆船戦列艦15隻が参加した。


艦隊の戦力としては過去の艦隊の戦力を見る限り事実上、世界最強の軍隊を保有しているスペイン側の戦力が主力であり、スペインの海軍力に劣るポルトガル海軍とその両国にも劣る聖グーララ国の海軍は主力のスペインの補佐を担当している。ポルトガルは主に艦隊の護衛と対地攻撃の補佐を行い聖グーララ国は海上警備活動や艦隊への随伴艦としての行動をしている。

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批判


スペイン、ポルトガルと対立する多くの国家はこれらの艦隊は工業を開始したという理由だけで他国を空爆したり艦砲射撃をおこなっており超大国が自らの利権を守るためだけに、近代兵器は地域の安定を損なうと主張しておきながら自らは近代兵器を使用し非人道的な活動を繰り返していると批判している。これに対してスペイン、ポルトガル、聖グーララ国は地域の平和と安定を守る為の行動であり批判される言われは無いと主張している。

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現在


1973年に結成されその後、21世紀である現在に至るまで懲罰艦隊は存在しており司令部はスペインのカルタヘナに置かれている。ここ数年は結成や出撃は行われていない。これは近年、スペインやポルトガルと表だって対立をしようとする国家が無くなりスペインやポルトガルに表だって挑戦しようとする国家が無くなったからであると考えられている。また、近年ではスペインとポルトガルが互いに対立までとは言えないが対抗して工業化と科学技術の進歩の激しい競争を繰り広げている事もあり既に両国が人工衛星の開発と打ち上げに成功した事を見るに今後、原子力での研究分野が進展し冷戦期のアメリカやソ連の様に核兵器が登場した場合、もはやスペインとポルトガルの両国にまともに対抗できる国家は事実上、地球上に存在しなくなると多くの有識者に指摘されている。また、核兵器が登場した場合、スペインとポルトガルが、かつてのアメリカやソ連の様に冷戦状態へと突入してしまうのではないかと心配する多くの社会学者が警鐘を鳴らしている。


スペインとポルトガルの両政府は現状、原子力分野の研究は促進しているが核兵器の研究は現在していないと表明している。

 

この艦隊の影響として、現在、スペインとポルトガルは近代工業製品の輸出を事実上、独占している状況にある。スペインやポルトガルから工業化が許されている国家や地域は新大陸においては現在、スペインやポルトガルの保護国や植民地であり、その他には僅か数国の同盟国のみとなっている。

 

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― 新着の感想 ―
[一言] > 海兵隊の派遣 スペインとポルトガルは海兵隊の編成がスペインの方が早いですが大航海時代に編成された伝統ある部隊なのでそれこそこの異世界での植民地戦争や懲罰戦略に最も長けているといえますね…
[一言] 植民地帝国のままであるスペインとポルトガルによる異世界覇権の確立は面白いですね。懲罰艦隊の編成で近代国家を作らせないという点は面白いですし。 しかし空母は国力の関係か軽空母ですけど、現代の…
[一言] スペインとポルトガルがすんなりと異世界に適応して無双できたのは、人権無視の貧乏なファシズムの独裁国家だったからで敵国を植民地にして容赦なく搾取できたからですが、両国ではなくて現代日本が転移し…
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