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ヘリオドール王国 ‐ ウィキパディア

ウィキパディア-フリー百科事典

ページ/ノート

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ヘリオドール王国

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ヘリオドール王国とは神話において地球と呼ばれる星のユーラシアの大地の中央に位置すると言われる絶対王政の階層都市国家である。自国の正確な位置は、もはや確かな情報が残っていない為、神話で語られている内容が現在に至るまで語り継がれている。


公用語:神聖人類語

首都 :ヘリオドール王国

総人口:38,634,532人

総面積:1,962,500,000㎡


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目次


1.概要

2.政治体制

3.領土

 3.1階層都市

 3.2イシュ・チェル・エレア

  3.2.1ククルカンの塔

 3.3チャク・エレア

 3.4イシュタム・エレア

 3.5フラカン・エレア

 3.6日照問題

4.歴史

5.軍事

 5.1王立騎士団

 5.2王立魔法騎士団

  5.2.1人型歩行兵器エリーニュス

  5.2.2超大型飛行魔法機アーテー

 5.3王立飛行騎士団

 5.4ギルド

6.経済

7.国民

 7.1災厄

 7.2ウェウェテオトルの呪い

 7.3獣堕ち


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概要


ヘリオドール王国は面積1,962,500,000㎡を有する正円形の三階層構造の都市国家であり現状、人類最後の国家であると考えられている。その国土は遠方から見ると3段の段々構造の都市であり中央にはククルカンの塔が天高くそびえている。現在、国全体に災厄によるウェウェテオトルの呪いが蔓延しており、純粋な人類の人口は年々減っている。


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政治体制


絶対王政と呼ばれる体制で成り立っておりヘリオドール国王の意思が絶対的な権限を持っている。また、貴族で構成される元老院も有している。


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領土


・階層都市

ヘリオドール王国はククルカンの塔を中心に半径25km、直径50kmの正円状に広がる階層都市国家である。構造的には最下層であるイシュタム・エレアの上にチャク・エレアがありさらに、その上にイシュ・チェル・エレアという順に段々状の階層構造を構築している。この三つの階層は外部から見ると3段の段々構造の都市に見える。一つのエレアにつき幅10kmの広さとなっている。各階層エレアの間には城壁がありエレア間の移動には基本的に制限は無いが通行には専用の門を通らなければならない。


・イシュ・チェル・エレア

最上部の階層に位置するエレアで王国の政府機関や魔法学園などが存在し住民の多くは貴族、富豪でその他にはウェウェテオトルの呪いの影響が無い人間の多くが、このエレアに居住している。国内では最大の高さを誇るエレア。地表からの高さは3000mを超える。


 ・ククルカンの塔

 ククルカンの塔とはヘリオドール王国の中央に存在する天を貫く巨大な塔である。先史文明時代に建設された物で用途は不明。高さも正確な高さは分かっていない。過去に数度、王国の調査団が1ヶ月から2ヵ月分の食料を持って塔を上り頂上を目指したが途中で食料が尽きたため頂上にはたどり着いていない。王立魔法学会は少なくとも25万km以上の長さはあると発表している。塔の中央部は長大な吹き抜け構造となっている。塔の直径は1000mに達している。


・チャク・エレア

チャク・エレアは二段目に位置するエレアである。基本的に一般人が居住している都市でここで暮らしている者の大半はウェウェテオトルの呪いの影響が出始めている住人である。国内では2番目の高さを誇るエレア。地表からの高さは2000mを超える。


・イシュタム・エレア

イシュタム・エレアは最下層に位置するエレアである。このエレアは貧民街としても知られてる。ここで暮らしている者達の大半はウェウェテオトルの呪いの影響が、人体へかなりの影響を受けている人々である。国内では3番目の高さを誇る。地表からの高さは1000mを超える。


・フラカン・エレア

ヘリオドール王国の地下に地上の三階層都市とほぼ同じ面積に広がる先史文明時代に建設されたと考えられている地下迷宮である。この迷宮には大量の先史文明時代の高度な技術で作られた遺物が眠っており、現在は地下3800mまでの深さの探索が完了している。しかし、これでも全体の10%未満の達成である。この地下迷宮の地下100mまでの施設には先史文明時代に作られた巨大な食糧生産プラントが存在しこのプラントの存在によってヘリオドールの国民は野菜や肉や魚などを手に入れることが出来る。そのすぐ下層部である地下170mの地点には高さ50mの巨大なドーム状の木材生産プラントが存在し異常に発育の早い木々が育てられ、このプラントの存在によってヘリオドールの国民は石以外の資材であり燃料でもある木材を手に入れることが出来る。また、さらに下層の場所では極まれに使用可能な状態の人型歩行兵器エリーニュスも発見される。フラカン・エレア内の状況は地下200m地点より下層し向かうに従って施設が大きく破損している傾向が強くなっている。現在、フラカン・エレアにおいて発見されている施設は食糧生産プラントや木材生産プラント以外にも居住区画や用途不明の破損した謎の巨大な工場区画等が多数確認されている。基本的にフラカン・エレアの設備や遺物の多くは現在の技術では用途不明な物や解析不能な物が大半を占めており食糧生産プラントも木材生産プラントも使用はしているが、その原理や仕組みは一切分かっていないのが現状である。また、フラカン・エレアには下層に向かうに従って危険な生命体が生息する地帯が多く存在している。


・日照問題

ヘリオドール王国の階層都市の下層では深刻な日照問題が発生している。イシュ・チェル・エレアでは鏡を利用した方法により日照問題は比較的改善されているが、他のエレアでは深刻な問題となっている。


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歴史


ヘリオドールの歴史はかなり古く、今から16,000年以上前の先史文明の時代に災厄から逃れてきた人類がこの地のククルカンの塔に集まり都市を築いた事が始まりだとされる。最初は小さな都市だったと伝えられているが世代が進むに連れて都市の上に都市を新たに積み上げた結果、現在の様な階層都市の姿になったとされる。現在、先史文明時代の信頼のおける歴史的な資料は殆ど残っていない。その為、災厄がなぜ発生したのか、どの様にして現在のヘリオドールの姿になったのか。これらの謎は歴史研究家にとって永遠の謎だとされている。魔法技術に関しては先史文明は現在よりも遥かに強大な力を有し伝説では、馬や牛が必要ない鉄の箱で大地を走り、鉄の鳥で大空を自由自在に飛ぶことができ、天の海の世界にも行く事もでき、さらには星の裏に居る者にも意思を伝える事が出来たという。現在では考えられない魔法技術の水準である。


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軍事

ヘリオドール王国には3軍の騎士団と民兵組織であるギルドが存在する。以下はその一覧である。


・王立騎士団

総兵力18万人の兵力を有する騎士団であり、騎士の多くがイシュ・チェル・エレア出身の者達である。


・王立魔法騎士団

総兵力5万人の兵力を有する騎士団であり、魔法技術に精通したエリート中のエリートだけが入隊を許されている。王立魔法騎士団には火縄式の魔法銃や魔法大砲が配備され、さらに発掘された人型歩行兵器エリーニュスが現在7機配備されており、ヘリオドールに攻め込もうとする大型の魔獣に対して迎撃を展開している。


 ・人型歩行兵器エリーニュス

人型歩行兵器エリーニュスとはフラカン・エレアで発掘された全長29mの人型の大型魔法兵器である。高度な魔法技術の塊であり非常に戦闘に特化した性能を持っている。魔法動力炉を背中に搭載し人は胸の部分に搭乗するようになっている。エリーニュスには現在の魔法技術では再現不能な高度魔法計算回路と呼ばれる技術が搭載されており機体制御、弾道計算、敵弾道計算、エネルギー出力計算を行い操縦者による機体制御を実現している。防御としてはメインフレームの上に既存の技術で作られた鋼鉄製のアーマーを装着し、また、発掘されたエリーニュス用の盾を装備している。この盾は既存の魔法技術では再現不可能な技術であり大型魔獣の光線型ブレスを退く程の強力な防御力を持っている。武装としては130mmの口径で6門の砲口を有する超大型ガトリング砲を装備しておりフラカン・エレアで大量に発掘されるこの超大型ガトリング砲用の砲弾や既存の技術で製造された砲弾を使用している。エリーニュスの動力炉は一切の解析が不能な動力炉で破損しない限りは半永久的にエネルギーを生産可能である。


 ・超大型飛行魔法機アーテー

近年、フラカン・エレアにて現在、到達に成功している最深部にて全長28m全幅38mの巨大な鋼鉄の巨体を有した超大型の魔法機械が発見された。その後の調査によってこの魔法機械は2枚の大きな翼と後部に3枚の小さな翼を有し大きな翼に方翼2機、両翼で計4機の大型魔法プロペラエンジンを有した飛行魔法機械である可能性が指摘された。この魔法機械にはエリーニュスに搭載されている魔法動力炉と同じ物が3基搭載されており王立魔法学会はこの3基の魔法動力炉は正、副、予備の三系統であると結論づけている。理論上はエンジン等が故障しない限り半永久的に飛び続けられた魔法機械であると考えられているが、発見時、機体は全体の8割近くが大きく破損しており魔法機械の起動は不可能で現在はこの魔法機械は王立魔法騎士団に引き渡され修復作業が進められている。修復作業は現在、技術的な問題から大きく停滞している。もしもこの魔法機械が本当に飛行魔法機械であった場合、この発見は飛行分野において王国史上初の発見となる。


・王立飛行騎士団

総兵力3万人の兵力を有する騎士団であり、ウェウェテオトルの呪いの影響によって飛行能力を得た者達が入隊している。王立飛行騎士団は空から投石や弓矢などによる攻撃を担当する。


・ギルド

ギルドは民間の傭兵組織でありウェウェテオトルの呪いの度合いに関係なく多くの人々が入っている。民間の組織であるという事でヘリオドールの外地の探索や探検、フラカン・エレアの探検や異物の回収など危険な任務を行っている。


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経済


国内の経済の維持に対してヘリオドール王国は先史文明が残した遺物に依存した状況となっている。農業や家畜は国内に農業用地が無い事もありフラカン・エレアの先史文明の食糧生産プラントを活用して国民の食料を得ている。日常で使用される木材も食糧生産プラントの下層部分に生産プラントが存在し国民が必要としている木材を大量に生産している。また、魔法技術の研究が行われており先史文明の遺跡から発見された遺物を調査、研究し利用している。


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国民


・災厄

現在、ヘリオドールは先史文明時代から長きに渡って続いている災厄によって国内にはウェウェテオトルの呪いが蔓延し、国外からは魔獣や獣堕ちから侵攻を度々受けている。


・ウェウェテオトルの呪い

ウェウェテオトルの呪いとは現在、ヘリオドール全域に蔓延している災厄の一種である。約100年前から発生しており現在、この呪いによって影響を受けている国民は総人口の3分の2を占める。その内、獣堕ちした者の数は現在までに3689人が確認されている。


ウェウェテオトルの呪いに掛かると人間は最初に症状が出た世代が子孫を残し世代を越えるごとに徐々に子孫達は人間の形を保っていられなくなり人体の各所が動物の姿になる。呪いの進行段階としては最初の世代の人物には体毛が濃くなる、手から羽が生えてくる等がある。その次の世代には手足が何らかの動物の器官に変化する。そして次の世代になると体の構造が徐々に動物に似た物へと変化する。こして世代を超える度に子孫達の症状は悪化していき最終的には獣堕ちすると考えられている。


以下は現在、ウェウェテオトルの呪いによって人体の各部が動物化している人々の動物化症状の一覧。


 ・犬類(38種)・猫類(22種)・鳥類(125種)・ペンギン系の鳥類(9種)・爬虫類(58種)


以上の動物化症状が現在国内で確認されている。ウェウェテオトルの呪いで最も症状の発症事例が多いのはペンギン系の鳥類である。ペンギン系の鳥類に人体の一部が変化したウェウェテオトルの呪いの症状発症者の数は全体の半数を占める。


・獣堕ち

獣堕ちとは完全に姿形が動物化した者のことである。現在までに3689人が確認されており、ここまで症状が進行するとその子孫は、これ以上、変化する事はないが人間的なメンタルティを完全に失い知性を持った獣となる。

 


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― 新着の感想 ―
[一言] ヘリオドール王国は滅びを迎えたまたは迎えている国ですね。ユーラシア大陸中央とは結構具体的なのに最後の国としてる点は謎。 魔法とされる出来事は科学の進み過ぎでなったのかもですね。獣化も遺伝子…
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