メキシコ帝国 ‐ ウィキパディア
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メキシコ帝国
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メキシコ帝国とは1864年にアメリカ大陸に君主制の同盟国を樹立しようと企てたナポレオン3世の支持を得たメキシコ議会によってハプスブルク家のオーストリア大公フェルディナント・マクシミリアンをメキシコ皇帝マクシミリアーノ1世として戴冠することが国民投票で承認された事により成立した帝国である。2049年現在、地球上に残る最後の大規模な植民地を有する大帝国である。
公用語:スペイン語・ポルトガル語・英語
首都 :メキシコシティー
総人口:339,703,268人
メキシコ帝国本土北米人口:177,420,685人
メキシコ帝国植民地南米人口:162,282,583人
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目次
1.概要
2.政治体制
3.皇室
4.メキシコ帝国の近代史
5.現代冷戦と現在対立中の国家
5.1アメリカ
5.2ブラジル
5.3中国
6.外交
6.1 アルゼンチン
6.2 ポルトガル
6.3 台湾(中華民国)
6.4 ロシア
6.5 キューバ
6.6 北朝鮮
6.7 赤道ギニア
6.8 ガンビア
6.9 南フィリピン
6.10ベトナム
6.11日本
6.12国際連合
6.13帝国同君連合
7.領土
7.1本土
7.2植民地
8.軍事
8.1帝国陸軍
8.2帝国海軍
8.3帝国空軍
8.4帝国親衛隊
8.5地方軍
8.6空港衛兵軍
9.経済
9.1経済事情
9.2エネルギー
9.3宇宙開発
10.祝日
11.人権問題
11.1植民地における言論弾圧
11.2植民地における薬物の蔓延
11.3地上絵の戦いを含めた文化財の破壊
11.4児童への洗脳行為
11.5ラ・セレーナ共和国への侵攻
11.6ラ・セレーナ核危機
11.7第九代メキシコ帝国皇帝による核ジュノサイド
12.資料
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概要
メキシコ帝国とは1864年にアメリカ大陸に君主制の同盟国を樹立しようと企てたナポレオン3世の支持を得たメキシコ議会によってハプスブルク家のオーストリア大公フェルディナント・マクシミリアンをメキシコ皇帝マクシミリアーノ1世として戴冠することが国民投票で承認された事により成立した帝国である。マクシミリアーノ1世はその類まれな指導力とカリスマ性を生かしメキシコ帝国の領土を拡大しメキシコ帝国は南米のブラジル以外の地域を植民地とし、その後アルゼンチンの独立や数度の内戦があったが現在に至るまでメキシコ帝国は多くの植民地を維持し世界で唯一現存する大帝国である。また、国家成立時から長きに渡ってアメリカ合衆国と対立状態にあり、20世紀にはソ連とソ連が崩壊を引き起こすまでの間、冷戦を繰り広げ21世紀に入ってからは中国と対立し新冷戦を繰り広げた。
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政治体制
メキシコ帝国ではメキシコ皇帝を頂点とした絶対王政が憲法によって保障されしかれていた。選挙によって身分関係無く選ばれる議員による帝国議会もあるが政府の要職はほぼ全てが皇室の関係者によって占められ皇帝の意向は非常に強い権限を持っていた。現在の皇帝は第九代メキシコ帝国皇帝、全名███████████████████████████████████である。首都のメキシコシティの中心にある世界最大の面積を有する建造物、チャプルテペック城に各政府機関が入っている。
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皇室
メキシコ帝国の皇室に属する貴族は赤いナイフの日曜日事件が発生するまでは、千を超える数であったが事件後は現皇帝を含めて僅か11人という状況となっている。
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メキシコ帝国の近代史
・メキシコ帝国の建国と拡大
1864年、アメリカ大陸に君主制の同盟国を樹立しようと企てたナポレオン3世の支持を得たメキシコ議会によってハプスブルク家のオーストリア大公フェルディナント・マクシミリアンをメキシコ皇帝マクシミリアーノ1世として戴冠することが国民投票で承認されメキシコ帝国は建国した。マクシミリアーノ1世はその類まれな指導力とカリスマ性によって晩年までにメキシコ帝国の領土を拡大しメキシコ帝国は南米のブラジル以外の広大な地域を植民地とした。この間、数度、アメリカやイギリスなどの欧州の国々がメキシコ帝国の討伐に乗り出していたがメキシコ帝国側の守りは鉄壁であった。
・第一次墨伯戦争
メキシコ帝国は建国以来、南米の多くの地域を植民地としてきていたがブラジルに関してはロライマ州・アマゾナス州・ アクレ州の領土を獲得するのに留まっていた。ブラジルはメキシコ帝国軍の猛攻に対して防衛する事に成功していた。墨伯戦争はマクシミアン1世の決断によって行われたが戦争末期、マクシミアン1世が結核に感染し死亡した事によってメキシコ軍が侵攻を停止した事によって戦争は終結した。
・第二次墨伯戦争
1938年1月3日、メキシコ帝国の皇太子がブラジル人によって暗殺された事によって反ブラジル運動が国内で高まった事を受けてメキシコ帝国はブラジルに対して宣戦布告を行い侵攻した。しかし先攻したメキシコ帝国海軍がブラジル海軍との艦隊決戦(大西洋海戦)を行い敗退した事を受けて陸戦は行われないまま戦争は1ヶ月足らずで終結するという結果になった。この艦隊決戦でメキシコ帝国は弩級戦艦6隻、超弩級戦艦1隻、巡洋戦艦1隻、軽巡洋艦18隻を投入。一方でブラジル海軍は弩級戦艦2隻、超弩級戦艦1隻、軽巡洋艦6隻、駆逐艦28隻を投入しメキシコ帝国海軍は超弩級戦艦1隻、弩級戦艦4隻、軽巡洋艦3隻を失うという結果になった。この海戦のメキシコ帝国側の敗因はブラジル海軍の機動力の高さと駆逐艦による水雷戦隊によるものだった。この海戦はメキシコ帝国では「火中の金剛石の悲劇」と呼ばれた。以後、メキシコ帝国は海軍の建て直しに躍起になり超弩級戦艦の自国での開発、建造を開始した。
・第二次世界大戦
1939年に発生した第二次世界大戦においてメキシコ帝国は連合国陣営として参戦した。しかし戦争開始当初は中立の立場でありナチスドイツとは友好関係を築いていた。だが、大日本帝国がオーストラリアを占領しアジア太平洋地域を事実上占領すると状況が一変した。大日本帝国は当初、メキシコ帝国に対して枢軸国陣営として参戦するようにメキシコ帝国に対して働きかけをしていたが、太平洋戦争の中盤、大日本帝国にアメリカによる史上最大の情報工作作戦ドーリットル作戦による情報工作によってメキシコ帝国が連合国陣営として参戦するという虚偽の情報がもたらされた。その結果、大日本帝国はメキシコ帝国の太平洋地域における一大海軍基地であったイースター島へと侵攻した。さらに大日本帝国海軍はメキシコ帝国の海軍力壊滅を企画し太平洋の戦いを繰り広げた。その結果、メキシコ帝国は中立を翻し大日本帝国に対し宣戦布告を行い戦争末期にはアメリカと共に日本軍の支配地域への侵攻作戦を行った。戦後、メキシコ帝国は占領によって獲得したパラオ諸島やトラック諸島の統治権を獲得し日本から戦後賠償艦として航空戦艦日向、航空戦艦伊勢を獲得した。
・南アメリカ南部植民地戦争
1955年から1960年の間、メキシコ帝国の南米植民地、コロンビア、ベネズエラ、ペルー、旧ブラジルの地域で大規模な反乱が勃発した。この内戦の原因は第7代皇帝の統治能力の問題、政府による植民地管理の甘さ、キューバのチェ・ゲバラによる介入や共産主義思想の拡大によるものだった。メキシコ帝国軍はアマゾン川の戦い等の戦いを代表に反乱組織と激しい攻防戦を繰り広げ1960年、最後の組織的な戦いであるペルーで行われた地上絵の戦いによって終結した。この内戦の終結後、第7代メキシコ帝国皇帝は内戦を引き起こした責任を取って退位を表明し第8代メキシコ皇帝に████████████████████████████が襲名した。
・アルゼンチンとラ・セレーナ共和国の独立
メキシコ帝国は内戦開始当初、内戦が発生しうる地域であったアルゼンチンに対して第7代メキシコ帝国皇帝の名の下、国家としての独立を承認した。この際、皇帝はアルゼンチンの権力者たちと直接交渉しアルゼンチンが要求する地域の独立を承認する代わりに内戦終結に向け協力するように要請した。その結果、アルゼンチンはメキシコ帝国への派兵を行った。一方、ラ・セレーナを中心とした地域の反乱軍とは休戦協定と和平協定を結び独立した。
・パラオ共和国とトラック共和国の独立
内戦の終結後の1966年、メキシコ帝国の海外植民地であったメキシコ帝国領パラオ州とメキシコ帝国領トラック州が帝国議会と皇帝による承認を受けて独立させる事が決定した。ただし独立の引き換えに両国にはメキシコ帝国軍による補給基地の使用継続を今後160年間保障する事が決まった。
・米ソ冷戦
メキシコ帝国は内戦終結後、共産主義思想を広めたキューバやソ連を敵視し対立。ポルトガルの植民地戦争に対してポルトガルを支援しアンゴラにおいてはポルトガル軍を勝利に導いた。その結果、アンゴラはカーネーション革命後もメキシコ帝国への外交上の問題によってポルトガルの執政下に置かれた。また、この冷戦はソ連の崩壊によって終結したがこの冷戦によってメキシコ帝国は核開発や弾道ミサイルの開発などを進める事になった。
・世界初のマスドライバー建造
1983年、メキシコ帝国のマスドライバー建造プロジェクトにアメリカ人科学者、ジェラルド・ヴィンセント・クラウンがアメリカよりメキシコ帝国に亡命し世界最大の砲であるマスドライバーの建造計画をスタートさせ1991年、ユカタン半島に世界初の多薬室砲式マスドライバーを建造し人工衛星の打ち上げに成功した。このマスドライバーは以後、21世紀現在においてもメキシコ帝国で人工衛星の打ち上げやメキシコの宇宙ステーションへの物資搬出等に使用されている。
・中国との冷戦
メキシコ帝国は清の時代より中国との深い交流があり中でも中華民国とは非常に良好な関係を築いていた。米ソ冷戦中も台湾へと政権を移した中華民国を国家と承認したまま支援をし続けた。一方で中華人民共和国の存在は認めておらず対立し21世紀に入ってからは両者の冷戦構図は激化の一途を辿り南シナ海を巡っては中国が南シナ海に進出を企ててからはメキシコ帝国はベトナムやフィリピンとの関係強化を図り2016年にフィリピンに親中政権が樹立すると2017年に発生したミンダナオ島におけるイスラム過激派による内戦に便乗しメキシコ帝国軍を派遣しミンダナオ島一帯に南フィリピン・イスラム共和国を独立させるなどした。
・南フィリピンへの戦力集中と南シナ海での対立激化
2016年、フィリピンでは大統領選挙によってこれまで反中親米親墨であった政権に相反して親中反米反墨の立場を取る政権が樹立した。この事態はアメリカにもメキシコ帝国にも反発し2017年、ミンダナオ島でイスラム武装組織が内乱を引き起こすとメキシコ帝国はイスラム武装勢力の支援を発表し艦隊を派遣、ミンダナオ島のフィリピン軍を攻撃しイスラム武装勢力による政権樹立を支援し南フィリピン・イスラム共和国が建国された。こうした行為は国際社会から侵略であると非難されている中行われメキシコ帝国は南フィリピンと安全保障条約を締結し南フィリピン国内の各地に基地を設置し大部隊を駐留させた。また、その後も南フィリピンへの経済支援やマラウィに共和国議会宮殿の建設。南フィリピン海軍へ全通甲板式ヘリ搭載潜水艦救難艦1隻、ミサイル駆逐艦7隻、ミサイルフリゲート5隻、ミサイルコルベット5隻、潜水艦2隻を寄与。南フィリピン空軍へも戦闘用航空機を1000機近くを寄与した。
・ラ・セレーナ共和国への侵攻
2020年、ラ・セレーナ共和国は親メキシコ帝国の立場を鮮明にしていたアルゼンチンとは違い反メキシコの立場を鮮明にしていた。侵攻の直接的な原因は中国との安全保障条約の締結といわれており、ラ・セレーナ共和国には中国海軍の基地が建設され中国の艦隊が駐留を開始した。メキシコ帝国はラ・セレーナ共和国に対して宣戦布告を発表し海と陸から侵攻を開始。その結果、人口300万人足らずのラ・セレーナ共和国は陥落した。この侵攻は国際社会からメキシコ帝国は批難された。
・赤いナイフの日曜日事件
赤いナイフの日曜日事件とは2022年5月8日に発生したメキシコ帝国陸軍による皇族へのクーデター事件の事である。この事件はメキシコ帝国陸軍の首都の防衛をになっていた部隊と南米のコロンビア方面植民地軍が引き起こしたもので、メキシコ帝国史上最悪の事件だとされる。この事件の結果、メキシコ皇帝を含めた多くの皇族たちがクーデター軍によって殺害され千を超えた皇族は大半が殺害され生き残った皇族は僅か3人となった。生き残ったのは帝国親衛隊に救出された皇帝の息子である第十八皇位継承者の全名███████████████████████████████████(当時22歳)と初代皇帝の血統筋である█████家の娘シャルル・フォン・ベルギエン(当時15歳)と███████家の地方貴族████████████████████(当時89歳)だった。
・反乱軍討伐
赤いナイフの日曜日事件後、帝国親衛隊は第十八皇位継承者の███████████████████████████████████を臨時の最高司令官に迎えクーデター軍の討伐を宣言(ティオティワカン宣言)し首都を占拠していたクーデター軍やコロンビアの州都を占領していたクーデター軍と帝国親衛隊、海軍、空軍、クーデターに組しなかった陸軍の部隊と共に戦闘を行い2022年7月1日、帝国親衛隊は首都を解放しクーデーター軍は降伏した。
・第九代メキシコ帝国皇帝
███████████████████████████████████は史上最年少の年齢で第九代メキシコ帝国皇帝に即位した。また、皇族の復活を掲げシャルル・フォン・ベルギエンと婚姻を結び結婚。███████新皇帝は国家の建て直しを行った。███████新皇帝は本土の国民からはその類まれなる政治の能力によって英雄青年王や英雄皇帝と呼ばれ称えられた。一方で植民地の国民からはその残虐性から残虐皇帝や血の帝王や復讐皇帝と呼ばれ恐れられた。また、シャルル・フォン・ベルギエンと███████新皇帝は幼い頃から面識があった為か非常に仲が良いとされ両者の間には8人の子供(男児3名、女児5名)が誕生した。
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現代冷戦と現在対立中の国家
・アメリカ
アメリカとメキシコ帝国は歴史上、国家の成立時から対立しておりメキシコとアメリカの国境線にはメキシコ帝国軍の要塞地帯が存在する。アメリカはメキシコ帝国は人道の罪に抵触しているとし経済制裁を加えている。経済制裁に関してはメキシコ帝国も同じである。
・ブラジル
ブラジルとメキシコ帝国は第一次墨伯戦争の頃から対立しておりブラジルはアメリカからの支援を受けて空母やイージス艦などを配備しさらに陸軍の装備もアメリカの兵器をライセンス生産するなどしメキシコ帝国やアルゼンチンと対峙している。
・中国
メキシコ帝国は台湾を国家承認し支援しておりそれを期に両国は激しい対立をしている。
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外交
メキシコ帝国は現在、世界58カ国と外交関係を結んでいる。大国にもかかわらず外交関係国が少ないのはメキシコ帝国の外交政策が極めて閉鎖的であることが原因であるとされる。
・アルゼンチン
南米にある4つの国家(メキシコ帝国、ブラジル、アルゼンチン、モンテビデオ共和国)の一つでありメキシコ帝国と同盟関係にありメキシコ帝国と最も親しい国家であるとされる。メキシコ帝国と共にブラジルと対立している。ブラジルとの間には領土問題を抱えておりモンテビデオ共和国という属国を建国するなどしている。帝国同君連合に加盟している。
・ポルトガル
ポルトガル海上帝国時代に植民地戦争の際に多大な軍事的支援を受けたことから現在も関係は深い。ポルトガル領アンゴラには内戦から現在に至るまでメキシコ帝国とポルトガルの間で締結された植民地保護防衛条約(通称:サラザール条約)の下、メキシコ帝国陸軍の基地が存在し平和維持軍として長年駐留している。ポルトガルは帝国同君連合に加盟している。
・台湾(中華民国)
第二次世界大戦前から深い関係を持っておりメキシコ帝国は台湾を国家承認している。さらに安全保障条約を締結しており第一次台湾海峡危機では重巡洋艦グアダラハラ率いるメキシコ帝国海軍太平洋第8巡洋艦隊が中国軍に占拠された一江山島に対して艦砲射撃を行い台湾軍による奪還作戦を成功に導いた。台湾はメキシコ帝国から空母2隻とデモイン級重巡洋艦1隻を寄与されており、その他にもナスカ級ミサイル駆逐艦を筆頭に艦船や兵器を購入している。台湾はメキシコ帝国と安全保障条約を締結しておりメキシコ帝国が提唱した国連に変わる国際機関、帝国同君連合の加盟国でもある。
・ロシア
ソ連崩壊後に正式に外交関係を樹立した。現在は比較的に友好関係を樹立しておりロシア軍と共同軍事演習を行うなどしている。
・キューバ
歴史的に見ればキューバ沖海戦などキューバとの関係は殆ど悪い状況だったが現在は友好関係を築いている。2016年にはミサイルフリゲートを1隻、寄与している。
・北朝鮮
北朝鮮とは本来外交関係は無かったが中国との新冷戦が激化するにつれて2008年に外交関係を樹立し貿易などを行っている。2017年にはメキシコ帝国は国連から経済制裁を受ける北朝鮮に対して軍事品を含む様々な物資を制限無く輸出し石油に関しても大量に輸出を開始した。しかも、メキシコ帝国は北朝鮮を世界で最初に核保有国として承認した。北朝鮮は帝国同君連合に加盟している。
・赤道ギニア
友好国であり貿易関係国である。軍事物資やフリゲート艦などを輸出している。
・ガンビア
ガンビアはメキシコ帝国と同盟関係を有している。
・南フィリピン
2016年にフィリピンに親中政権が樹立したため、中国包囲網が崩壊する事を恐れたメキシコ帝国が2017年に発生したミンダナオ島におけるイスラム過激派による内戦に便乗しメキシコ帝国軍を派遣しミンダナオ島一帯に南フィリピン・イスラム共和国を独立した経緯がある為、安全保障条約を締結しメキシコ帝国軍の海軍基地や空軍基地が設置されている。メキシコ帝国とは非常に友好関係にある。帝国同君連合に加盟している。
・ベトナム
ベトナムはメキシコ帝国と非常に友好関係にある国家である。ベトナムはメキシコ帝国から軽空母2隻やナスカ級ミサイル駆逐艦6隻などを購入して保有している。メキシコ帝国とは非公式ながらも同盟関係だと言われている。
・日本
日本とは比較的に友好関係にありアニメやマンガなどの日本文化などが多くメキシコ帝国国内で若者を中心に広まっている。また、日本から戦後賠償艦として受け取っていた航空戦艦伊勢を日本へ友好の証として返還している。
・国際連合
メキシコ帝国は国連が誕生した当初は常任理事国であったがアメリカ等の常任理事国との対立、中華民国が常任理事国から外された事を受けて国連から脱退している。
・帝国同君連合
国連脱退後にメキシコ帝国が国連に代わる新たな国際機関として設立した国際組織。同君連合という名前ではあるが特定の人物を同君としてする必要はなくしている国はない。現在、加盟している国家は国連の承認国家、非承認国家を含めて全世界38カ国である。
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領土
・本土
パナマより北部にある北米の一部地域一帯が本土と呼ばれている。
・植民地
ブラジル、アルゼンチン、モンテビデオ共和国以外の全南米地域一帯を支配している。また、太平洋の一部地域に諸島を有している。
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軍事
メキシコ帝国は6つの軍事組織を有している。アメリカの調査会社が行った世界の軍事力ランキングでは1位アメリカ、2位ロシアに続いて第3位を有している。帝国陸軍、帝国海軍、帝国空軍、帝国親衛隊、地方軍、空港衛兵軍の6つの軍事組織を有しまた、治安組織として警察や水上警察を有している。
・帝国陸軍
250万人の兵力を有している。赤いのナイフの日曜日事件までは500万人近い兵力を有していたが新皇帝が即位して以降、陸軍は国民からも皇帝からも信頼を完全に失い兵力が大幅に削減され軍の司令官も大半が親衛隊から転属になった者に入れ替えられている。軍服はドイツ式のものに迷彩模様が入っている物が使われている。
・帝国海軍
50万人の兵力と世界第2位の海軍力、世界第1位の空母保有量と世界最後の現役戦艦を10隻近く有している。しかし空母の技術がアメリカより遅れておりアメリカの空母と比較した場合、空母戦力単体での比較ではアメリカの空母戦力の方が強力である。さらに主力艦艇であるフリゲート艦の旧式化、戦艦の維持費など問題が山積している。赤いのナイフの日曜日事件後は新皇帝によって兵力の拡大が行われそれ以前は15万人であったが海軍陸上部隊が設置され35万人の兵力が加わった。インターネットを中心にメキシコ帝国海軍は「実験海軍」と揶揄されている。その理由としてはメキシコ帝国海軍の開発してきた艦船の多くが実戦には向かない物が多く存在する為である。例えば第二次墨伯戦争後に海軍力の補填として80隻近くも大量に建造されたロサリト級駆逐艦は水雷兵装を搭載しておらず2連装砲を3基搭載したのみの艦船で第二次墨伯戦争で分かった筈の水雷戦隊の重要性をまったく考えずに数を揃えただけの艦だった。第二次世界大戦後に建造したグレロネグロ級潜水艦は世界初の鉄筋コンクリートで製造された潜水艦だったが構造上の問題から水深35m以下まで潜る事ができず速力も遅かった。しかもこの潜水艦は10隻も建造され中2隻が潜行中にコンクリートが断裂した事により沈没。その後は全艦が潜航を禁じられ魚雷コルベット艦として運用された。その中の1隻に関してはⅡ型として大規模改修により主砲やレーダーを備えたコルベットになったが、この艦も潜水艦の艦橋を取り外し新たに無理やり大型の艦橋を設置し主砲を艦前方に取り付けたという代物だった。その後もメキシコ帝国海軍の迷走は度々発生し1995年から2008年の間には通称、空母主義と呼ばれる当時の皇帝が空母戦力を強化するように命じた事から海軍が数隻の全通甲板を備えた艦船を建造した。有名な艦では南フィリピンに売却された潜水艦救難艦が上げられる。このようにメキシコ帝国では絶対王政という政治体制が時代によって影響し時の皇帝の一声によって海軍が奇妙な艦を作る事がある。
また、メキシコ帝国海軍の制服は黒を基調とした独自にデザインされた物を使用していた。メキシコ帝国海軍軍人における女性の割合は約半数にも及び女性専用の制服のバージョンが存在し女性用の制服にはズボンの上にショートのプリーツスカートを穿くようになっていた。以下は現在、メキシコ帝国海軍が保有している主な戦闘艦艇。
〔Emperador級原子力戦艦〕×2
〔Imperio級戦艦〕×10
〔デモイン級重巡洋艦〕×1
〔アマゾン級ミサイル原子力重巡洋艦〕×6(新規に3隻が計画中)
〔ユカタン級航空母艦〕×5(新規に2隻が計画中)
〔カンペチェ級航空母艦〕×4
〔タバスコ級航空母艦〕×4
〔ククタ級航空母艦〕×2
〔サン・ホゼ級航空母艦〕×3(2隻が退役予定)
〔パナマ級強襲揚陸艦〕×5
〔ソノラ級ミサイル巡洋艦〕×35(10隻が就役。その他が建造中)
〔セルカド・デ・リマ級ミサイル駆逐艦〕×15(1隻が就役。14隻が計画中)
〔ルリン級迎撃レーザー駆逐艦〕×1
〔ナスカ級ミサイル駆逐艦〕×68
〔サンティアゴ級ミサイルフリゲート〕×57(ソノラ級就役後、全艦退役予定)
〔メキシコ級戦略原子力潜水艦〕×6
〔マナウス級戦略原子力潜水艦〕×6
〔通常動力潜水艦〕×39(2隻が新規に計画中)
〔イセ型航空戦艦(記念艦)〕×1
〔ロサリト級駆逐艦(記念艦)〕×3(内戦中で最も有名な戦いであるアマゾン川の戦いにて参戦した5隻の内、2隻がアマゾン川にて撃破状況のまま現状保存。1隻が海軍兵学校にて破損状態を維持したまま保存)
〔グレロネグロ級潜水艦Ⅱ型(記念艦)〕×1(内戦中に活躍し保存。他のグレロネグロ級潜水艦は2隻が沈没、7隻が防波堤になった)
〔警備コルベット・河砲艦・警備艇〕×多数保有
・帝国空軍
110万人の兵力を有しており世界第4位の空軍力を有している。また、核兵器を有する戦略ロケット軍は空軍傘下の組織である。
・帝国親衛隊
360万人の兵力を有している。皇族に絶対の忠誠心をもっている組織とされ特殊な教育を受けた者達が配属されている。帝国親衛隊は赤いのナイフの日曜日事件の前は100万人程度の兵力でありあくまで警察機関の延長線上の組織であった事から装甲車以上の装備は与えられなかったが新皇帝になってからは兵力の拡大と戦車等の装備が配備されるようになった。軍服はナチスドイツの武装親衛隊で使われたM36野戦服風の制服やヘルメットはシュタールへルムからかなりの影響を受けており基本的なデザインはほぼ同じとなっている。
・地方軍
詳しい兵力は不明だが主に植民地の地域に配備されている部隊で治安維持の役割を果たしている事が多い。メキシコ帝国の植民地ではメキシコ帝国とギャング、マフィア等の反社会的な組織が強い協力関係にあり地方軍として合法的に活動している。地方軍はこうした薬物などの取引を植民地地域において認められる代わりに、メキシコ皇帝への忠誠と本土での一切の不法行為の禁止を誓っており、植民地の治安維持や反乱が起きた際には帝国軍と協力をする事になっている。ただし、地方軍はその全ての勢力が一つの指揮系統に纏まっているわけではなく、あくまで個々の勢力として存在している。以下は主に地方軍がメキシコ皇帝に誓っている内容。
・地方軍は皇帝陛下に絶対の忠誠を誓う。
・地方軍は皇帝陛下とメキシコ帝国政府の指導に従う。
・地方軍はメキシコ帝国本土において一切の違法行為を行わない。
・地方軍はメキシコ帝国本土に籍を置く臣民とは一切の取引を行わない。
・地方軍は帝国親衛隊に属する臣民と一切の取引を行わない。
・地方軍は各軍による独自の制服を公務では着用する。
・以上の誓いを厳守する事により地方軍には皇帝陛下の命により植民地において一定の活動を行う権利と自由が与えられる。
・空港衛兵軍
いわゆる儀仗兵であり国際空港に配備されている。儀礼的な組織であり制服も陸軍や親衛隊などに見られる従来のドイツ式軍服ではなく旧日本帝国で天皇が儀礼などに着用していた制服の様なデザインの制服に金のシュタールヘルムとライフル銃といった姿である。空港衛兵軍は外国からの来客時などに出迎えを担当する。また、空港内のポリスボックスに立っている姿がよく見られる。
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経済
・経済事情
メキシコ帝国では軍需産業や工業、造船業、農業、鉱物、天然ガス、石油など様々な産業が存在しており国内のみでも非常に循環した経済体制を持っている。中でも軍需産業と造船業は国内でかなりの規模を持っており一国が有している大型船舶の造船所の数では世界最大である。
・エネルギー
石油、石炭、天然ガス、原子力など多くの発電所が建設されている。
・宇宙開発
メキシコ帝国は世界で唯一マスドライバーの建造を行っており多くの人工衛星を保有している。また、地球の衛星軌道上に独自の宇宙ステーションを有している。
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祝日
メキシコ帝国では1年に凡そ12日の祝日がある。新年、イースター、死者の日、聖母グアダルーペの日、クリスマスなどの他に建国記念日、マクシミリアーノ1世の日(マクシミリアーノ1世の誕生日)、勝利の日(南アメリカ南部植民地戦争終結の日)、悲劇の日(赤いナイフの日曜日事件が発生した日)、帝国記念日(帝国親衛隊が創設された日※赤いナイフの日曜日事件前までは陸軍が創設された日が記念日だった)、芸術の日、神秘の日、皇帝誕生日。これらの祝日の内、建国記念日、勝利の日、帝国記念日、皇帝誕生日では世界最大の面積を有する建造物のチャプルテペック城の中広場(城に三方を囲まれた大広場)やメキシコシティの通りで盛大な軍事パレードが実施される。また、悲劇の日は国がストップする日とも言われ病院以外の国中の殆どの商店が休みとになり各家々や行政機関には半旗が掲げられ慰霊の日という事になっている。神秘の日はメソアメリカ文明誕生の記念日とされこの日には各地の遺跡でマヤ文明やアステカ文明等の先住民の宗教儀式を現代に合う形で再現するイベントなどが開かれる。芸術の日は現皇帝が制定した祝日であり現皇帝が皇帝に即位する前に趣味で通っていた日本人経営の漫画塾でイラストを描いていた事から国民にも芸術活動を推奨する日として制定された。
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人権問題
・植民地における言論弾圧
メキシコ帝国は古くから帝国親衛隊による植民地での言論弾圧を行っており新皇帝になってからもこの状態は続いている。また、反政府的な活動をした者は逮捕される状況が続いている。
・植民地における薬物の蔓延
メキシコ帝国の植民地で暮らしている住民には麻薬などの薬物の製造、所持、使用が合法的に認められている。製造に関しては各地の地方軍(マフィア、ギャング)がその統括している地域において独占的に製造する権利を持っており一般人への販売等を行っている。つまりは政府と反社会勢力が互いの利害関係の一致から強い癒着状態にあり合法的に活動し植民地では薬物中毒者が非常に多いという現状を生み出している。WHOはこうした状況を指摘し批判している。ただし、これらは植民地の地域、植民地で暮す住人のみに限られておりメキシコ帝国本土では地方軍は存在せず本土の住民が薬物を使用した場合、銃殺刑となる。
・地上絵の戦いを含めた文化財の破壊
南アメリカ南部植民地戦争においてメキシコ帝国はナスカの地上絵の地域に逃げ込んだ反体制派の軍を空爆や地上からの砲撃によって攻撃し多くの遺跡や文化財が破壊されている。
・児童への洗脳行為
第八代メキシコ皇帝の時代から南米のジャングルの奥地の各地に秘密都市が建設されそこに国内の多くの幼い孤児を集め皇帝への忠誠心を徹底的に幼い頃から教育し帝国親衛隊の隊員として入隊させる行為が横行している。さらに結婚なども管理され結婚は同じ親衛隊内の人間としか出来ず除隊後も秘密都市での居住が強制され生涯を秘密都市で終える体制が作られている。そこで生まれた子供も親衛隊へと入隊させられる。この事は国連人権監視委員会からも指摘され国際的に批難されている。
・ラ・セレーナ共和国への侵攻
ラ・セレーナ共和国を侵攻した際にはメキシコ帝国軍による大規模虐殺が発生し18万人近い一般住民が殺害されたと国連人権監視委員会は報告している。
・ラ・セレーナ核危機
赤いのナイフの日曜日事件後に新皇帝が即位した際に南米各地では独立運動が巻き起こったがこの際、新皇帝は絶対に分裂は認めないと発言し軍や親衛隊を各地で動員した。そんな中、旧ラ・セレーナ共和国の首都であったラ・セレーナでは市民達が都市を完全に支配化に置くまでに運動が過激化していたがこれに対し新皇帝は海軍に出動を命じEmperador級 原子力戦艦2番 テオティワカンを派遣しラ・セレーナの沖合い30キロの海域に核砲弾を3発発射し核威嚇を行い万が一の場合は核攻撃も辞さないという事を独立運動が起きていた植民地各地にテレビ中継で発表した。これによって核攻撃を恐れた植民地の市民暴動は一気に沈静化した。一方で国連は国連安全保障理事会を召集しメキシコ帝国を「自国民に対し核兵器を使うのか」と全会一致で批難声明を採択した。ただしロシアはメキシコ帝国とは友好的な関係である為、棄権した。
・第九代メキシコ帝国皇帝による核ジュノサイド
新皇帝は赤いナイフの日曜日の事件に関係し逮捕されたクーデター軍の中核メンバー16783人に死刑判決を言い渡しペルーの核実験場にて中核メンバーを檻に入れ核爆弾による焼却処刑が決定された。国際社会はこれに対して批判したがこの処刑は2023年9月1日、殺害された前皇帝の誕生日に執行された。檻の設置位置は爆心地から計算された場所に置かれ即死はしないが全身が発火する地点に置かれ執行後1週間後に軍が全ての死体を確認した。
その後、死体は全て回収されペルー地域の砂漠に運ばれ強化ガラス内に圧縮封じ込められ新皇帝自らが設計した赤いナイフの日曜日の事件の犠牲者の墓に設置された。この墓は中心に高さ28mの前皇帝の金の像を中心に円形に広がるように犠牲者の名前が入った人数分の細いピラミッド状の柱(大人は高さ13m子供は高さ5m)が放射状に並べられ一方、処刑された遺体が入った正四角柱の強化ガラスのオブジェ(一辺が10m)は皇帝の像の正面に作られた円形の広場の中央の台座に置かれその前の碑文には世界65カ国の言語で「愚かにも皇族に手をかけ全帝国臣民の怒りと憎しみの業火によって処刑された全帝国臣民の永遠の敵」と記されている。
国連はこうした一連の行為を核ジュノサイドとして批難した。
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資料
・メキシコ帝国海軍が発行したメキシコ級戦略原子力潜水艦の広報イラスト。
・メキシコ帝国海軍が発行したアマゾン級ミサイル原子力重巡洋艦の広報イラスト。
・メキシコ帝国海軍が発行したサンティアゴ級ミサイルフリゲートの広報イラスト。




