悪魔の兄妹 ‐ ウィキパディア
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悪魔の兄妹( けいまい )
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悪魔の兄妹とはアンチクトンのベルーダバルニア大陸に伝わるセルドアニア神話に登場する死と破壊を司る二人の兄妹神である。悪魔の兄妹はセルドアニア神話を語るにおいて最も重要な存在である。悪魔の兄妹は大陸各地において信仰対象であったり忌むべき存在であったりと信仰の手段は地方ごとに大きく異なる。兄の神は真名をカサヤ・マツヤといい死を司る神である。妹の神は真名をサナ・マツヤといい破壊を司る神である。カサヤ・マツヤは死や病や狂気の神であると信仰される一方で生や学問や原子論、量子論の神でもある。サナ・マツヤは破壊や死を司る神であると信仰される一方で狂気や死や死後の世界や愛の神としても信仰さている。また、他の神々の名には何らかの意味がこめられているのに対してカサヤ・マツヤとサナ・マツヤの名の意味は今日でも議論が続いており明確な意味は分かっていない。
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目次
1.解説
1.1カサヤ・マツヤ
1.2サナ・マツヤ
1.3悪魔の力
1.4神の力
1.5不老不死
2.魔都
3.実在の人物であった可能性
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解説
・カサヤ・マツヤ
カサヤ・マツヤの姿は各地の遺跡で描かれ姿も異なるが共通して全身に黒いローブを着て背中に鉄箱を背負い黒いマスクを顔につけている姿で画かれている。最も有名な物としてグラーデアン王国の神殿に残されている肖像画が上げられる。この肖像画にはカサヤ・マツヤとサナ・マツヤの二人と悪魔の兄妹の従者3人が描かれおりその詳細な絵画から最も有名なものである。その肖像画には脛までの長さがあるボタンを止めていない黒いコートを着てフードを被り光沢のある長靴を履きコートの下には腰まわりにベルトを着けられる服を着て手には手袋、顔にはまるで防護マスクのようなマスクをつけ皮膚を一切出していないカサヤ・マツヤの姿が描かれている。この肖像画はカサヤ・マツヤを含めた悪魔の兄妹が詳細に描かれた絵画として有名だが、このカサヤ・マツヤを含めサナ・マツヤの姿は現在を含め当時の時代の服装から見ても明らかに異様であり防護マスク風のマスクを含めてその姿はアンチクトンの服文化よりも寧ろ現代の地球の服のデザインそのものである。この絵画の発見は当時、地球において大きな話題になった。さらにグラーデアン王国のある地方の魔法使いが多く住む里にはカサヤ・マツヤが残したとされるローブの徽章が残されている。この徽章は横6cm横10cmのワッペンである。このワッペンにはアメリカ独立時の国旗「ベッツィー・ロス・フラッグ」のデザインに良く似たデザインが描かれていて星の部分は8つの星が輪になっている。
各地に残された伝承や文献によるとカサヤ・マツヤとサナ・マツヤには悪魔の力と神の力と不老不死の三つの力を持っていたとされる。カサヤ・マツヤは悪魔の力を嫌っており神の力を良く使ってたと語られている。カサヤ・マツヤとサナ・マツヤは互いに自らの死を求めていたとされる。特にカサヤ・マツヤは魔法文明による自らの死を求めていた。カサヤ・マツヤは魔法には疎かったとされるが魔法に誰よりも興味があった。原子論や量子論などの学問の知識も一部の人々に広めたとされる。カサヤ・マツヤは非常に妹思いで知的な性格であったと言われる。サナ・マツヤが勇者によって殺された後は深く悲しんだと言われ従者達に慰められその際に生とは何かを悟る事ができ従者の一人と共にアルカンカグアの深い森の中に向かいそのまま二人は二度と姿を現さなくなったと言う。
・サナ・マツヤ
サナ・マツヤの姿は各地の遺跡で描かれ姿も異なるが共通して黒いドレスを着た車椅子に乗る少女である。グラーデアン王国に残されている肖像画には詳細な姿が描かれており車椅子に乗った黒いゴシック・アンド・ロリータ風のドレスを着て頭にはフードと防護マスクの様なマスク、足元は黒い長靴、手元は黒い手袋といったカサヤ・マツヤと同じように皮膚を一切出さない服装をしている。絵画には膝に緑色の大きな本を持っている。カサヤ・マツヤ同様、サナ・マツヤの姿は現在を含め当時の時代の服装から見ても明らかに異様であり防護マスク風のマスクを含めてその姿はアンチクトンの服文化よりも寧ろ現代の地球の服のデザインそのものである。
各地に残された伝承や文献によるとカサヤ・マツヤとサナ・マツヤには悪魔の力と神の力と不老不死の三つの力を持っていたとされる。サナ・マツヤは神の力は殆ど使わず悪魔の力を好んで使っていたという。サナ・マツヤはカサヤ・マツヤよりも凶悪な性格をしていたと言われ悪魔の力を使い楽しんで人を殺していたとされる。サナ・マツヤは兄に言われた事を素直に聞く人物であったとされ同時に非常に嫉妬深く兄の事を異常なほど愛していたとされる。サナ・マツヤが勇者によって打ち倒された場所は現在、魔都と呼ばれ現地人からサナ・マツヤの怨念が漂う死者の国として恐れられている。現地人の一部の人々の間ではサナ・マツヤの魂は魔都の奥深くで今も健在で最愛の兄が来る時を待っているのだと考えられている。
・悪魔の力
各地に残る伝承や文献によると悪魔の兄妹は人々から悪魔の力と呼ばれ恐れられる力を持っていたとされている。その力は非常に巨悪な力であったとされ念じるだけで人を燃やしたり潰したり破裂させたり引きちぎる、大地に大穴を開ける、雷を落とす、海を大荒れにして大波を起こして町を洗い流す、十万以上の弓矢を空中で止める、壊れたものを直す、自分の周りに鉄壁の結界を張ることができる、など、ありとあらゆる災いを起こす力を持っていたとされる。
・神の力
悪魔の兄妹には神から与えられた力があったとされカサヤ・マツヤには核の力を自在に操る力がありサナ・マツヤには兄を守る為の力が与えられていたと言う。
・不老不死
悪魔の兄妹は不老不死の力を持っていたとされ聖剣以外の攻撃は全て通じないとされる。その力は例え全身が跡形も無く破壊されようと元に戻る事ができたと言う。カサヤ・マツヤとサナ・マツヤの年齢は千にも達すると言われている。
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魔都
サナ・マツヤが勇者によって殺害されたとされる場所は現在、魔都という名前で呼ばれ現地人は一切近寄ろうとしない。NASAの主導で行われた人工衛星や無人探査機による魔都の調査によると魔都と呼ばれる領域は高レベルの放射能と放射線、その他様々な化学物質によって汚染され生身で人間は一切侵入する事はできない領域となっている。内部の大地は全面が黒一色となっており湖や川は黒い粘着性の液体となっている。空は黒い雲で覆われ日の光が地上に届く事は滅多にない。この領域は人工衛星による調査の結果、中心部から正円状に約98,510k㎡の広さだとされる。この領域の境は不可視で物体は触る事ができない膜の様なもので覆われこの膜によって外部への汚染流出はない。この領域の中心部には都市と思われる人工物群の密集地域があり黒い物質に変質したと思われる高層建築物群が存在する。この都市の存在は伝承や文献に語られていない。伝承や文献によればこの地域に都市は存在しなかった。この謎の都市は無人機による調査の結果汚染の中心地であると考えられ非常に奇妙な事にこの都市の構造はアメリカのロサンゼルスに酷似している。これらの地域一帯には大型の奇形生物が数は少ないが各地に生息している。NASAではなぜこの地域のみがこれほどまでに汚染されているのかの調査を行っているが原因は分かっていない。
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実在の人物であった可能性
この伝説のモデルになったカサヤ・マツヤとサナ・マツヤ、それと悪魔の兄妹の従者3人は実在の人物であった可能性が指摘されている。これは各地に残されている文献などの資料があまりにも詳細に語られている事が多くその殆どが説得性を持っているためであるという事と悪魔の力によって破壊されたとされる都市や大地などが今現在も残っている為である。




