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セキュリティ・レポート184789番

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・警告

セキュリティ・レポート184789番の閲覧にはパラグアイ支部統括本部委員会の許可が必要です。許可が無い職員はレポートを閲覧する事はできません。許可が無い場合はパラグアイ支部統括本部委員会に閲覧許可を申請し閲覧許可を取得してください。


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・セキュリティ・レポート184789番

・日付2009年8月2日 ・記入者████████████警備主任

             ・記入者██████████████主任研究員


・説明

2009年7月9日から7月13日までの期間に各国支部による合同調査として行われた第███回となるW.M002の研究調査に際し、パラグアイ支部統括本部委員会W.M002特別調査委員会はパラグアイ支部第9支部セクター6にて、施設警備上の重大な問題が発生している可能性を指摘しました。


※施設警備上の重大な問題が発生している可能性が指摘された研究調査の詳細に関してはW.M002に関する第███次██報告書を参照。


W.M002の合同調査で行われた深層探査に際し、その深層探査中に発見されたW.M002内に、第9支部セクター6で保管されているM2100及び、第9支部セクター6の情報と思われる内容が確認されました。


※第9支部セクター6で保管されているM2100及び、第9支部セクター6の情報と思われる内容が確認されたW.M002の内容の詳細は記事番号██████ - アモフィスの地下ダンジョン -を参照。


これを受けて、パラグアイ支部統括本部委員会W.M002特別調査委員会は、第9支部セクター6の内部情報の外部への情報流出が疑われるとして、各国支部のW.M002特別調査委員会と共同で編成された合同特別調査チームへの参加を決定し、他の支部や施設でもW.M002関連で指摘されていた警備上の重大な問題が発生している疑惑の事例と合せて大規模なセキュリティ調査を実施しました。


※合同特別調査チームの詳細に関しては、合同特別調査チームΓΝを参照。

※W.M002で確認された施設警備上の重大な問題が発生している可能性が指摘された全ての事例一覧はΓΝレポートを参照。


パラグアイ支部統括本部委員会W.M002特別調査委員会によって指摘されたパラグアイ支部第9支部セクター6における施設警備上の重大な問題が発生している可能性の指摘は以下の通り。


・第9支部セクター6で保管されているM2100が引き起こす異常現象の詳細と酷似した詳細が述べられている。

・第9支部セクター6と酷似した施設の詳細情報が述べられている。


以上の事から、W.M002へ何らかの経路によってM2100及び第9支部セクター6の情報が流出している可能性が指摘されました。


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・合同特別調査チームΓΝによる検証


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・記事番号██████で確認された画像01の検証。

記事番号██████に添付されている画像01の検証の結果、画像に写し出されている施設は、高解像度処理の結果、第9支部セクター6地下第6階のC‐6通路と酷似する事が確認されました。画像01の推定される撮影環境を再現してでのC‐6通路での再現撮影の結果、98.3468%の一致をする同様の写真の撮影に成功しました。


※画像01の高解像度処理の詳細はΓΝレポート‐事例██‐画像01高解像度処理を参照。

※再現撮影の詳細はΓΝレポート‐事例██‐再現撮影実験01を参照。


コンピューターの計算処理による画像01がC‐6通路と同一の場所である可能性は96%と算出されました。


画像01に写っている鎧姿の人物について。施設保安記録の検証を行った所、画像01の様な格好をした人物が過去にC‐6通路に居たという事実は確認できませんでした。


・記事番号██████で確認された画像02の検証。

記事番号██████に添付されている画像02の検証の結果、画像に写し出されている化学防護服は高解像度処理の結果、2001年までパラグアイ支部で使用されていた現在では旧式のレベルC化学防護服とほぼ類似した形状の化学防護服である事が確認されました。


また、高解像度処理により、画像02からは、化学防護服の認識番号と製造番号の読み取りに成功しました。画像02に写し出されていた認識番号と製造番号は以下の通りです。


 ・認識番号███████  ・製造番号████████


※画像01の高解像度処理の詳細はΓΝレポート‐事例██‐画像02高解像度処理を参照。


第9支部セクター6の備品記録と確認された認識番号と製造番号との照合を行いました。その結果、2000年9月10日に経年劣化により廃棄処分された化学防護服の中に画像02で確認された認識番号と製造番号に一致する化学防護服の存在が確認されました。


当該の化学防護服が外部に流出した可能性が指摘された為、廃棄処分された化学防護服のその後の追跡調査を実施しました。


※追跡調査の詳細はΓΝレポート‐事例██‐追跡調査01を参照。


追跡調査の結果、当該の化学防護服はパラグアイ支部の委託業者の焼却施設にて焼却処分が確実に行われている事が確認されました。


画像02が焼却処分前に撮影された可能性を検証しました。施設保管記録、備品記録、納品記録と照合した結果、当該の化学防護服は完全に未開封の状態で製造企業から第9支部セクター6に納品されている事が確認されました。また、施設保安記録から、施設への導入から焼却処分されるまでの過程が監視カメラに記録されており、画像02が施設内で撮影されたものではない事を確認しました。


また、記事番号██████に記載されている内容から、画像02がM2100影響下のM2100‐Aを撮影した事が示唆されていますが、廃棄された化学防護服がM2100関連の業務に利用されたという事実は確認されませんでした。廃棄された化学防護服は施設保安記録と備品記録の検証からM1999の飼育ケージ内の清掃にのみ使用されていた事が判明しています。


よって、画像02の化学防護服はパラグアイ支部第9支部セクター6で利用されていた化学防護服と認識番号と製造番号が一致するものの、同一の物ではないと合同調査チームΓΝは判断しました。


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・調査結果

合同特別調査チームΓΝはパラグアイ支部第9支部第6セクターの事例に関して、外部への情報流出の事実は認められないと結論付けました。施設保安記録の検証や電子情報の検証を行いましたが、情報が流出した形跡は一切認められませんでした。


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・担当者メモ

今回の調査で情報流出の可能性が無いと証明された事は我が支部の名誉にとって喜ばしい事だが、記事番号██████に記されている怪奇現象とは結局いったいなんなのか?M2100のまだ判明していない異常現象なのか?それとも別のMなのか?少なくともこの様な現象を引き起こすMを私は知らないし、この施設にそんなものは無い。


もしかしたらM2100ではなく何らかの原因によってセクター6自体が異常性質を獲得した可能性もあるかもしれない。正直、言って記事番号██████の内容はここで働く者としては非常に不気味だ。


            記入者██████████████主任研究員


・上位権限者メモ

担当者メモに観覧制限を付けました。

セキュリティ・レポートに関係の無い事は書かないように。

 

                          記入者:統括官█

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