サブアルマリス ‐ ウィキパディア
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サブアルマリス
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サブアルマリス(Subarmalis)とはローマ軍において使用された甲冑の下に着る下着の事。レザージャケットの事。
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目次
1.名前
2.概要
3.歴史
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名前
Subarmalisの単語の組み合わせによって成り立っており、ラテン語のsubとarmus=(Uunder)armの2つの単語で構成されている。
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概要
サブアルマリスは革とリネンで縫い付けられた半袖シャツ。ローマ軍において、ロリカの下に着用され、中世におけるギャンベゾンに該当した。サブアルマリスはその上から着られる鎧の装甲と皮膚が直接触れて擦られるのを保護した。
鎧の重量を分散する役目も持ち、肩の部分にパットが入れられ、鎧の着用者が鎧の重量に耐えやすくされていた。鎧が攻撃を受けた際の対衝撃の意味合いもあったとされる。
また、しばしば、サブアルマリスは上から鎧を着ずに、簡易な革鎧としても使われた。
作家のジャスタシアンは執筆した著書内の記述において「鎧は普段の服の上に直接着用するべきではない。鎧の重量を減らすためには、指の厚さ以上の衣服に着用する必要がある」と記している。
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歴史
サブアルマリスは紀元前1世紀からローマ帝国が滅亡するまで使用された。ローマ帝国の滅亡以後はその姿を消し、ギャンベゾン等の防御ジャケットにその立場を譲った。
・日本
日本の東北地方に存在していた共和制蝦夷は、8世紀後半から9世紀初頭にかけてサブアルマリスと良く似た形状の革鎧を使用していた。こちらは、上から他の鎧を着る着方ではなく、純粋に革鎧として利用されていた。
この鎧とサブアルマリスが何らかの関係性が有ったのか無かったのかは一切不明である。しかし、日本の共和制蝦夷が作った物の中には古代ローマの影響を受けた様にも見える多数の物品が存在し、それらが実際に出土している事から、蝦夷・ローマ文化渡来影響説や蝦夷・ローマ人渡来説が古くから提唱されており、これらの説が両方、もしくは、どちらか一方でも正しかった場合には、サブアルマリスがその他のローマの物品と共に共和制蝦夷に伝来した可能性が指摘されている。




