第███次██報告書
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・参照ファイル抜粋
・オペレーション██████事後報告書
・日付2000年2月18日 ・記入者████████████████████████
・説明
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・結果
1999年8月31日、現地時間の22時00分に、作戦予定地であったショッピングモール内で、何者かによる爆弾攻撃が発生しました。この攻撃は事件後の調査によって300gの小型軍用爆弾によって引き起こされた物だと判明しており、1人が死亡、40人が負傷する被害を出しました。この被害の内、負傷者8名は特殊作戦部隊 “グレーテル” と “ヘンゼル” のW.M002‐A3捕縛担当隊員でした。また、この攻撃によって爆心地近くに居たW.M002‐A3は死亡。オペレーション██████は事実上失敗しました。
※事件の詳細は事件記録██████を参照。
この攻撃を受けて8月32日、ロシア支部統括本部委員会は攻撃に対処する為、臨時最高委員会を開催し、事件の捜査チームと即応部隊の展開を全会一致で決定。また、ロシア連邦政府への捜査協力要請を賛成8反対7で決定しました。ただし、この捜査と調査に当たって、権限外職員及びロシア連邦捜査機関への情報提供は一部を除いて秘匿されました。W.M002及びW.M002‐A3の存在はEクラス・ダミーインフォメーション “M2328” に置き換えられます。以後、爆弾攻撃の捜査はロシア連邦捜査機関FSBとの合同調査委員会に移行されます。
※合同調査委員会へのダミーインフォメーションの詳細はEクラス・ダミーインフォメーション “M2328” を参照。
また、この攻撃はモスクワ中心街で起こり、多くの民間人へも被害を与えた事から、事件後すぐに現地の報道機関によって報道され情報が拡散してしまいました。その為、民間へはAクラス・ダミーインフォメーション “分離主義者によるテロ攻撃” “イスラム過激派によるテロ攻撃” を展開。9月2日にはAクラス・ダミーインフォメーション “ダゲスタン解放軍” を展開しました。
※民間へのダミーインフォメーションの詳細はAクラス・ダミーインフォメーション “分離主義者によるテロ攻撃” “イスラム過激化によるテロ攻撃” “ダゲスタン解放軍” を参照。
合同調査委員会による捜査では爆弾テロを起こした犯人は本報告書の記入段階では敵対組織 “グローバル・イスラミック・ユニオン・アーミー” “ヌトの帰還者” “ファティマの洗礼式” の3組織いずれかの関係者である説が有力視されています。捜査は現在も継続中です。
※合同調査委員会の捜査並びに調査資料の観覧は現在、本案件が現在も調査中である事からロシア支部統括本部委員会の許可が必要です。許可を有する職員は下記の合同調査委員会連絡部へ連絡してください。ただし、ロシア支部統括本部委員会の許可を有した場合でも合同調査委員会には高いレベルの独自権限が与えられている為に資料の観覧を拒否される場合がありますので留意してください。
※合同調査委員会連絡部連絡先:495‐███-██-██
・担当者メモ
W.M002に関わる者が殺害されている?
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・参照ファイル抜粋
・オペレーション███████████事後報告書
・日付2000年10月2日 ・記入者████████████████
・説明
アメリカ支部統括本部委員会直轄W.M002特別調査委員会諜報部は1999年12月31日、第283支部のエクアドルのキトにて、W.M002に深く関与していると見られる20代のインドネシア国籍男性を発見しました。W.M002特別調査委員会諜報部は2000年1月3日5時00分から2000年3月10日23時59分までの期間、このインドネシア国籍男性の内偵調査を実行しその結果、対象のW.M002への関与の疑いが濃厚となった事から、W.M002特別調査委員会は2000年3月11日0時4分、このインドネシア国籍男性をW.M002-Aと認定しW.M002-A4に指定しました。以下、20代のインドネシア国籍男性をW.M002-A4と呼称。
※このW.M002-A4の戸籍情報は東インド支部統括本部委員会直轄W.M002特別調査委員会の戸籍管理部で保存されているW.M002-A4の資料を参照。
アメリカ支部統括本部委員会はW.M002-A4のW.M002-Aへの指定を受けて、2000年3月12日、臨時最高委員会を開催しました。アメリカ支部統括本部委員会直轄W.M002特別調査委員会の主任研究員███████████████████から、W.M002-A1の捕縛が提案されました。しかし、この提案に対して、警備部門主任███████は、過去のW.M002‐Aの捕獲失敗及び捕縛後の事故が何者かによる人為的要因の可能性があると主張し、人為的要因の可能性が排除されるまでW.M002‐Aの捕縛はしてはならないと反対を主張しました。これに対して主任研究員███████████████████は過去のW.M002‐Aの捕獲失敗及び捕縛後の事故が何者かによる人為的要因の可能性があるという主張には根拠が無いとして捕縛の継続を主張しました。
※臨時最高委員会での議事録はアメリカ支部統括本部委員会議事録██████を参照。
主任研究員███████████████████によるW.M002-A4の捕獲提案は警備部門主任███████からの反対意見を受けて、賛成6反対6棄権2となり、再度協議の結果、代案として早期の捕縛は行わず、長期の監視を行いその後、捕縛を実施するという案が統括官█より提案され、これが賛成8反対6で承認されました。
アメリカ支部統括本部委員会による承認後、W.M002特別調査委員会はW.M002特別調査委員会諜報部に内定活動の継続を指示しました。第283支部への諜報部の人員の増員も決定されW.M002-A4の監視を強化しました。
※アメリカ支部統括本部委員会直轄W.M002特別調査委員会諜報部の人員記録はアメリカ支部統括本部委員会直轄W.M002特別調査委員会人事部で保管されている人事記録2000年1月から8月までを参照。
そんな監視の最中の8月3日、W.M002特別調査委員会諜報部はW.M002-A4がキト市内の旅行会社で8月30日16:00発のマリスカル・スクレ国際空港発、ジョン・F・ケネディ国際空港行きのデルタ航空便のチケットを購入している事を確認しました。これを受けて、アメリカ支部統括本部委員会は翌日の8月5日に最高委員会を開催。この最高委員会の議場において、今後のW.M002-A4への対応を協議しました。
※臨時最高委員会での議事録はアメリカ支部統括本部委員会議事録██████を参照。
主任研究員███████████████████はニューヨークに行く前に捕獲すべきと提案。これに対して警備部門主任███████はW.M002-A1の捕獲オペレーションの失敗例を挙げて、現段階の捕獲は早計であると反対。監視を継続すべきと提案しました。これらに対して統括官█は主任研究員███████████████████の捕獲案について一定の理解を示し警備部門主任███████の監視継続の案にも懸念は承知していると一定の理解を示しました。しかし、統括官█はいつまでも監視を続けても意味はないとして、W.M002-A4の捕獲を実行すべきと提案しました。ただし、統括官█の案は空港並びに飛行機内ではW.M002-A1の捕獲オペレーションの失敗の前例がある事から、捕獲は行わず、ニューヨーク到着後24時間の猶予期間を置いて、この間は監視のみに徹してその後、捕獲オペレーションを実施するとしました。この提案は全会一致で承認されました。
8月30日午前11時32分34秒。W.M002-A4は旅行鞄1つを持って自宅を出発。自宅前の██番地██████████通りでタクシーを利用しマリスカル・スクレ国際空港へと向かいました。途中、午前11時53分に████████████████通りにあるカフェにタクシーを止めて立ち寄り店内でコーヒー、アンチョビサンドウィッチ、ビーフサンドウィッチ、コールスロイスを注文。12時33分まで軽食を取りました。その後、W.M002-A4は再び待たせていたタクシーに乗り込みマリスカル・スクレ国際空港へと向けて出発。到着後は飛行機の出発時刻まで空港の待合室で読書。その後、W.M002-A4は予定通り16:00発のマリスカル・スクレ国際空港発、ジョン・F・ケネディ国際空港行きのデルタ航空██便でエクアドルを出国しました。
W.M002-A4を乗せたデルタ航空██便は8時間34分をかけ9月1日00時34分にニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港へと到着。空港の自動販売機でチョコレートスナック菓子3つとコカコーラ4本を購入するとタクシーに乗り込みニューヨーク市内のホテル█████████へと向かいました。1時31分、ホテルに到着。なお、このホテル█████████は近隣がストリートギャングの活動地区である事からアンダーグラウンドな格安ホテルとして有名なホテルであり、監視任務の遂行時は基本的には予約が不要で泊まれました。W.M002-A4は夜勤のホテルマンに300ドルのチップを渡してホテルにチェックイン。W.M002-A4はホテル4階の403号室に入りました。なお、この際、我々の諜報職員もW.M002-A4に続いてチェックインしW.M002-A4を追跡しました。我々はこの時点でW.M002-A4がエクアドル滞在時にホテルの予約等をしなかった事から宿泊場所は把握していませんでした。
W.M002-A4が403号室に入室した事を受けて、諜報部は速やかに周囲のビルや路上に職員を配置。監視には高感度カメラ18台、赤外線カメラ18台、暗視カメラ20台の他、高感度マイク6台を用意。また、無人偵察機RQ1‐プレデター1機も地上監視に投入しました。ホテルを完全に包囲した状況を作りました。
その後、W.M002-A4は特に大きな動きを見せる事は無く、ホテルの部屋から一歩も外出しませんでした。W.M002-A4の動きが無くなった事から作戦本部は捕獲オペレーションを予定通りニューヨーク到着から24時間後の9月2日午前00時34分に開始。特殊作戦部隊 “21S” “ブラックマンデー” “ビーフジャーキー” “ビッグベイビー” “スペースレンジャー” を投入しました。
特殊作戦部隊はホテル█████████の4階フロアに展開し、403号室を包囲。また、ホテルの外でも正面玄関、裏口を抑えました。403号室への突入へは “ビーフジャーキー”が担当し、午前00時38分に “ビーフジャーキー”の所属部隊員6名が突入しました。
しかし、突入後、すぐに突入部隊は室内で銃撃されこの突然の事態に突入部隊は麻酔銃で反撃しました。室内には拳銃とサブマシンガンで武装した黒人男性3名、白人男性4名が存在していました。この突発的な戦闘によって突入部隊3名が負傷しましたが、発砲してきた7名は無力化しました。突入部隊による室内の調査によると、W.M002-A4は室内の何処にも居ませんでした。これを受けてホテルの周囲に展開していた各部隊はすぐに、W.M002-A4の所在を確認しましたが、W.M002-A4がホテルの部屋を出た様子は確認されておらず、所在を完全にロストしました。また、室内に居た7名の人物に関しても、403号室に入室する様子は見られませんでした。
これを受けて、特殊作戦部隊は7名を事情聴取をする為にアメリカ支部第16支部陸上保管施設に連行。凡そ7時間に渡る聴取を行いました。この結果、この7名は地元のストリートギャングのメンバーである事が判明。麻薬の取引の為に403号室に集まっていた事が分かりました。実際に室内では4kgの麻薬が発見されています。我々は7名にW.M002-A4の顔写真を見せて所在を聞きましたが、7名はそんな人物は知らないと主張しました。また、7名がホテルにチェックインした時間はW.M002-A4がチェックインした時間よりも4時間ほど前である主張しました。この証言の裏づけ調査の為にホテルの宿泊者名簿を確認した所、実際にこの7名は4時間前にホテルにチェックインしていた事が判明しました。
後日、W.M002-A4の接客を担当したホテルマンへも聴取を行いましたが、403号室の宿泊者記録が重複している事に関しては分からないの回答しました。聴取に際しては嘘発見器の他、自白剤も使用しましたが結果は同様でした。
※当時の作戦計画及び作戦経過の詳細資料はアメリカ支部統括本部委員会直轄W.M002特別調査委員会諜報部で保管されているオペレーション█████████報告書を参照。
※7名のストリートギャング及びホテルマンの聴取内容はアメリカ支部統括本部委員会直轄W.M002特別調査委員会諜報部で保管されている聴取記録W.M002-A4関連資料603番を参照。
その後、我々はアメリカ支部統括本部委員会の許可を得てW.M002-A4の所在を確認する為に各支部からニューヨーク各所や周辺に応援要員6,000人を動員しました。その結果、9月3日午後1時から9月4日までは一切確認できませんでしたが、9月5日にニューヨーク市内で10件の目撃情報が寄せられ、その後、9月7日までにマンハッタン島を中心に目撃情報が確認されました。
※W.M002-A4と思われる目撃情報はアメリカ支部統括本部委員会直轄W.M002特別調査委員会諜報部が保管しているニューヨーク市内におけるW.M002-A4目撃情報一覧を参照。
目撃情報の精査の結果、W.M002-A4は連日、世界██████ビル、1W██に出入りしている事が判明しました。これを受けてアメリカ支部統括本部委員会直轄W.M002特別調査委員会は捕獲オペレーションの再度実行を9月8日に決定。捕獲オペレーションの実行前にW.M002-A4の行動を確認する作業を行う事を決定しました。
9月9日、午前5時、諜報職員2名が1W██の正面入り口前で待機。W.M002-A4が現れるのを待ちました。午前7時03分、W.M002-A4が徒歩で現れ、ビルの中へと入りエレベーターホールへと向かいました。諜報職員2名はW.M002-A4を尾行。その結果、W.M002-A4は96階でエレベーターを降りると、北側の窓ガラスの側で凡そ3時間に渡って腕時計を気にしながら立っていました。その後、W.M002-A4はエレベーターで階を降りると1W██を立ち去りました。諜報職員はその後も尾行を続けましたが、300m程で見失いました。なお、W.M002-A4が1W██に現れる前後の行動は一切不明です。
1W██館内の防犯カメラを確認した所、W.M002-A4は9月4日から毎日同時刻に同様の行動をとっている事が分かりました。諜報部は翌日の9月10日も1W██で同様の調査を実行し、W.M002-A4が同じ行動をとっている事を確認しました。
これを受けてアメリカ支部統括本部委員会直轄W.M002特別調査委員会は捕獲オペレーションの実施を決定。捕獲オペレーションには一般人に扮した特殊作戦部隊員20名を投入しまず、ビルに入っていた所を少数で追跡。96階で止まった所を同階で事前に待機させておいた他の特殊部隊員によって完全包囲しW.M002-A4の身柄の確保を目指しました。
・結果
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なお、本報告書の記入時点ではアメリカ支部統括本部委員会は本案件が非常に外交的かつ政治的に深刻である事から連邦政府からの協力要請を全面的に受け入れる方針です。ただし、W.M002及びW.M002-A4の情報はEクラス・ダミーインフォメーション “M2496” “M2496‐A1” に置き換えられます。
※ダミーインフォメーションの詳細はEクラス・ダミーインフォメーション “M2496” “M2496‐A1” を参照。
※1W██で行われたオペレーション█████████の詳細はアメリカ支部統括本部委員会直轄W.M002特別調査委員会諜報部で保管されているオペレーション█████████報告書を参照。
・担当者メモ
W.M002-Aに関連して起きた事件事故を全て再検証しなおす必要がある。一見、全てが関係無い様に思えるが、偶然の一致で片付けられるものではない。大至急、調査を実施するべきである。




