ダン・ブラウン 『インフェルノ』
角川書店 ジャンル:トラベルミステリー 初版発行: 2013年5月14日
著者: ダン・ブラウン 翻訳:越前 敏弥
映画化有り
コロナが流行っている現在、まるで未来を予言していたかのようなこの本を紹介しないわけにはいかないでしょう!
ごめんなさい……悪趣味かもしれませんし、不謹慎かもしれません。ていうか、絶対に不謹慎です。だけど、順番的に書かざるをえないのです。だって、この作品はウイルスの話だからです!
はい、というわけで簡単にストーリを紹介して、あとは無駄話で締めましょう。
この作品はラングドンシリーズといって、ハーバード大学で宗教象徴学という学問を教えている、ラングドン教授という人が主人公です。
このラングドン教授、ダイ・ハードのジョン・マクレーン並みについていない男で、地球を征服を企む秘密結社から何度も地球を救っています。嘘じゃないですよ。本気と書いてマジでいってます。
で、今回もラングドン教授がシリーズ史上最大の事件に巻き込まれてしまうのです。その事件とは、ゾブリストとい大富豪が人類滅亡を企み、あるウイルスを世界に蔓延させようとするというもの。
はい、似てません? そう、コロナです。こういうウイルスとか、流行ると必ずと言って良いほど騒がれるのが、陰謀論ですよね。
○○のウイルスは、どこかの大国が○○の目的のために広めたものだとか、○○国が生物兵器の研究のために広めたものだとか、根も葉もないうわさが騒がれるようになるんですよ。
SARSの時は中国の急成長やアジアの人口増加を恐れた米国が起こしたバイオテロだとする陰謀説や、新型インフルエンザのワクチンであるタミフルの売り上げを伸ばすため、米政府と製薬会社が共謀して感染症を広めたとする陰謀説が流布されていたそうです。
その他にも、エボラ出血熱を発症させるエボラウイルスは、CIA(米中央情報局)が開発した生物兵器ではないかとする陰謀説まででたのだとか。創作作品としては面白いですが、真実味はないですよね。
で、今回の新型コロナウイルス(COVID-19)も、中国が作り出した、生物兵器だとか、米軍が作り出したウイルスではないか、などとささやかれていますね。
米軍がはじめに持ち込んだんだ! と中国が言ったのは、たぶんこの説から来たのでしょう(根拠はまったくありません)。まあ、今やアメリカの方が感染者が多いのですから(中国が隠しているだけで、本当は中国の方が多いかもしれないですが)その時点で、アメリカによる陰謀論はないと思いますがね。
中世でも黒死病が流行り、多くの人間が死にました。人類の本当の脅威は、ウイルスと核なんですよね。世界中が繋がる現代では、ウイルス以上に恐ろしいものはありませんよ。
はい、話が反れてしまいました。つまり、ゾブリストという大富豪が、ある生物兵器を使って、人類の人口を減らそうとしているのをラングドン教授が食い止められるか? という話です。
舞台は芸術の都フィレンツェ。ラングドン教授はフィレンツェのある病院で目覚めると、記憶をなくしていることを知ります。記憶をなくす前、自分は何をしていたのか? そして、そんなときにラングドン教授を殺そうとする、女が病院に乗り込んで来る。
そして、ラングドン教授は、美しき女医シエナと逃亡することに? なります。そして、逃亡していくうちに、すべての謎はダンテのデスマスクと、ボッティチェッリの「地獄の見取り図」に隠されていることを知るのです。
はい、簡単な紹介はこんなところです。まあ、とにかくこのシリーズは勉強になるんですよ。実在する絵画や美術品ばかりですからね。前にも書きましたが、ラングドン・シリーズはトラベルミステリーです。
ラングドン・シリーズを片手に、実際に舞台となった場所を巡っている人もいると、何巻かのあとがきだったかな? に書いていましたから。
ラングドン教授は人類最大の危機を救うことができるのか? そして、待ち受ける衝撃のラストを刮目せよッ!




