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裏・空白の国・ディセル目線2

遅くなってすみませんです!!


ディセルが思った以上に動いてくれなくて!



 久しぶりに逢ったエヴァは、少し大人っぽくなっていた。


しかし、変わらない。


あのなんとも言えない優しい空気のような、甘い果実のようなエヴァ。


膝に抱えてみても、やはり軽い。

どこかにまた飛んでいきそうで、つい抱いている腕に力が入る。


そして腕から伝わる暖かい体温に…ほっとする。


ああ。俺のエヴァがこの手に戻ってきた…。


相変わらず、考えていることが駄々漏れで。

顔なんか見なくたって、解る。

逃げようと、なんとか暴れてみたり、どうしたらこの手が外れるか考えてみたり。


ああ、耳が赤い。

まるで林檎のように赤くなっている。


・・・美味しそうだな。

そう思って食んで見る。

「エヴァ…」


すると、エヴァの体がびくりと震えた。

…くく。相変わらず初心だ。

自分でも驚くような甘い声に、エヴァがいちいち反応する。

その反応がたまらなく可愛い。

はっとしたように、手に力を入れて抜け出そうと試みるエヴァ。


「エヴァ。無駄だ。お前の考えてることなんて駄々漏れだ。」


逃げられるとでも思っているのか?


「もういい加減、諦めろ…」


目の前に座る我が兄弟たちが目を丸くしているのが解る。

…普段の俺からしたら、考えられない行為だからな。

解っている。

少々、俺は今壊れている。

でも、どうしようもなく放したくないのだ。


そうこうしているうちに、エヴァが現実逃避を始めた。


レイランドやアルシェイをキラキラした目で見ているのが解る。

まあ、レイランドが可愛いのは認めよう。

アレは、可愛い。犯罪的に可愛い。

アルシェイも昔は可愛かったのだがな。

…今じゃムッキムキの筋肉だからな。いくら細身だろうが、あの筋肉は鍛えすぎだ。

ちっとも面白くない。


…おい、エヴァ。

お前失礼すぎるぞ。この俺に向かって…


「そんなにお仕置きされたいのか。そうかそうか。なら今晩は私と一緒に寝…」

「ごめんなさい、ごめんなさい!すみませんでした!!」


・・・即答とはどういうことだ。

昔は一緒に寝ていただろう?

もちろん、添い寝だ。俺の身分では簡単に手を出せないからな。


アルシェイが笑い出し「エヴァの可愛い顔を見ろ」というので、しょうがなくエヴァを膝から解放してやった。

真っ赤な顔で惚けるエヴァは、初めて逢った時の顔そのままで苦笑してしまった。


撫でると、その髪の感触に懐かしさがこみ上げる。

ああ。これだと。




後宮に入れと言った時のエヴァの反応には、さすがの俺にも驚いた。


「ぶひっ」ってなんだ。ぶひって。


「ぶ、ぶひって・・・ぶひって!お、お前ブタじゃないんだからっ!っく…くく

く…あははは!」


こんな風に声をだして笑ったのも・・・久しぶりだった。




母上の件をエヴァが了承しないわけが無い。

もちろん、エヴァの為に色々と用意はさせたが。

どうせ、餌をちらつかせなくてもアイツは了承した。

アイツはそういう奴だからな。


だから、「やってみます」と答えたエヴァの凛とした顔を見た瞬間につい言ってしまった。


『永遠』と。


本当に。

心から、ここに居てくれて「ありがとう」という気持ちをこめて。

読んで頂いてありがとうございます!!


も少し、ディセル様に頑張って頂くつもりです…。


頑張れディセル!!



しかし、書けば書くほどディセルがヤンデレで…変態で…あれぇ?おかしいなぁ…

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