15-18 ギゴショク共和国 三国のトップ集結
朝食を食べ終え、リュービさんとの会話も気を遣いながらなんとかこなしていると先ほどのカンウさん同様ボロボロになった姿の女性が現れた。
「おーいリュービ。こっちは終わったぞー。ん? ああ、あんたがアインズヘイルの使者殿か。ようこそギゴショクへ。うちの領にも寄ってってくれよ。川も海も美味いもんいっぱいあるからな!」
「あ、はい……え?」
日焼けした小麦色の肌を持ち、太陽に映えるような黄色味がかったオレンジ色の髪に黒い紋様の入った長い髪、そして少し丸みがかった獣の耳を持ち、肩に鬼金棒のような物を担いでいる快活そうなこのお方の名はソンケンさん。
恐らく虎の獣人なのかな?
そして孫権なのか孫堅なのかは分からないがソンケンさんだそうだ。
まあそれはどちらでも良いのだけど……色々見えてます。
無頓着と言うか、あまり気にしない性質なのか?
あとそれは褌ですか? お祭りのようなハッピとあともう少しでおっぱいに届くぱいにはサラシを巻いており、下は褌でよろしいですか?
サラクリムと戦ってた後だからか色々破れていてサラシも名残しかなく、褌も片側が切れてだらんとしていてとても危険なんですけど気にしない感じで……?
「ちょっと姉様! 使者殿男! 男ですよ! もっと隠して!」
そんな無頓着なお姉さんを咎めているのはどうやら妹らしいが、ソンサクさんかソンショウコウさんか、それともソンケンさんになるんだろうか?
いや全くおっしゃる通りで俺も見ない方がいいんだろうけど、あまりに気にしていらっしゃらないのでつい目が……。
「んんー? ソンサクはうるせえなあ。別に構いやしないだろう? ゴの街の男とは風呂だって入るんだから、見られるくらいどうってことないだろう」
「それはゴの仲間だからですよ! 使者殿はアインズヘイルから来ていてゴの仲間じゃないんだし、国だって違うんだから駄目でしょう!」
あ、男の前だからとかじゃあないんだ。
ゴの仲間かどうかが重要なのね。
ソンサクさんもゴの仲間が相手ならば裸を見られても良いと……。
ソンサクさんは健康的な小麦色の肌で、髪色はソンケンさんより薄く、白に近い黄色い髪に黒い紋様。
ソンケンさんより少し可愛らしい印象の耳をしたちっぱいの女の子。
ソンサクさんもサラクリムと戦ったのか服が所々ボロボロなのだが、ちゃんと大事な所は手と尻尾で隠していらっしゃる。
「まあゴの仲間じゃあないけどよ。アインズヘイルからわざわざ来てくれてるんだぜ? しかも私らが一方的に同盟を破棄したってのに、正規の手続きを踏んでサラクリムから自分達で同盟の再締結をしてくれるってんだぞ? ゴの仲間じゃないからって受け入れない方が失礼ってなもんだろう」
「それは……そうですね。姉様が正しいです」
姉様が正しいんだ……。
そう言うと隠していた手と尻尾を離したんだけども……。
えっと……見て良いやつって事ですか?
大事な所は元々かろうじて隠れてはいるものの、二人共あくまでもかろうじてなんですが、見ても良いんですか?
大事な部分は見えてはいないものの、普段からサラシと褌なのが分かるような小麦色の肌との境目がはっきりしていて、尻尾はまだ落ち着かないのかふりんふりんと揺れているのが……とても良いと思います!
「ご主人様?」
「小麦色の肌っすか……ロウカクで焼いてくるのもありっすかね?」
「ううー日焼けは肌に悪いのよね……でも、普段と違う自分を見せるのもアリといえばアリだし……悩むわね」
「火に強い私は日に肌を焼く事は出来るのだろうか……?」
「んんー……確か以前どこかで肌の色を変えるパウダーを売っている商店があったような……。どこだったか……?」
いや、皆はそのままの方が良いというか、そんなに真剣に考える程見惚れている訳じゃあないからね?
そりゃあ好きか嫌いかで言えば健康的でとても好きだけれども、無理に焼くものでもないからね!
というか、この流れだとサラクリムの所に行く前にソーソーさんにもお会いする事になるんだろうか?
確かリュービさんの話ではソーソーさんもサラクリムと戦っていたという話だったしもしかしてと思ったのだが。
「ソーソーさんは多分来られませんよ」
「へ? 顔に出てました?」
「そうだな。あいつは来ねえなあ。身だしなみだ礼儀作法だなんだとうるせえ奴だからなー」
「お堅いですからねーソーソーさんは」
おお……そういう感じの人なんだな。
想像するに厳しい感じの人なのだろうか?
……そんな人の前で泣き続けられるのかリュービさん。
恐れ知らずというか、もしかして一番怖い人だったりするんじゃないか?
「どうしました?」
「いえなんでも。本当になんでもありません」
可愛らしく小首をかしげると同時におっぱいを寄せて揺らしてはいるが、もしかしたら……が事実だった場合怖いので目を背けておこう。
「むぅどうして目を背けるんですか? 見ても良いんですよ?」
「ふ、普通は背けるものかと……!」
「むぅぅそうかもしれませんが、使者殿は沢山見ていらっしゃったじゃないですか。はっ! なにか私が気づかぬうちに粗相をしてしまったのでしょうか?」
いやいやいや粗相なんて全くそんなある訳ないじゃないですか。
ある訳ないので泣かないでくださいね怖いです。
あとカンウさんは眼光を光らせないでくださいね怖いです。
「はっはっはリュービよう。それは違うだろう」
そうですともそうですとも。
言ったってくださいソンケンさん。
「こいつは私の乳の方が気に入ったって事だ!」
うーん違うねえ。違う違う。
そういうお話じゃあ全く無いと首を横に振ってみせる。
これ以上、場をかき乱してくれるなよ。と。
「え? じゃあまさかソンサクか? 確かにカンウ殿よりはあるが……使者殿はマニアックだな」
「それも違う!」
ご本人を前に強く否定すると小さいのは好きではないみたいに聞こえるが、そういう訳ではないんです。
だからちっぱいを押さえて睨みつけないでくださいサンサクさん!
なんか従者のお二人から睨まれる事になっているんだけど、俺は偉い人の従者に嫌われる呪いでもかかっているんだろうか?
アイリスについているアヤメさんにもだしなあ……。
「……部屋の外まで声が漏れていますよ。騒がしいと知りなさい」
「んんー? おう! ソーソー来たのか! なんだよ普段より機嫌が悪くねえじゃねえか」
え? ソーソーさんが来たの?
恐らく来ないと聞いていたのだが……。
この方が想像上では厳しいソーソー……さん?
「当然です。リュービとソンケンが使者殿とお会いするというのに私だけ会わないというのは失礼であると知りなさい。初めまして使者殿。私はソーソー。ギゴショク共和国ではギを統べる者です。以後お見知りおきを」
すっと手を差し出され握手を求められたのでそれに応えるのだが、笑み一つ浮かべはしないものの悪い印象ではない。
なんというか、厳しいというよりはちゃんとした人といった印象だろうか?
薄い水色の髪で特徴的なのは前髪はパッツンしていて綺麗に揃っていらっしゃり、強い意志を持った瞳をより強調しているように思える。
その上には軍帽のような帽子を被っており、どちらかというと共和国よりは帝国風な印象を受けるカチっとした軍所属のような白い服装で、堅そうな服からも分かるくらいのぱいの持ち主だ。
そして身長が高く、俺よりも背が高い……。
というか、かなり背が高いのだが2m以上あるような……もしかして巨人族?
隼人の所の執事のフリードと同じくらいだと思うのだが、もしかして巨人族と人族とのハーフとかなのだろうか?
そしてもっとも目を奪われるのは足だ。
身長差から目線が行きやすいのもあるとは思うが、裾が短めのタイトスカートのようでそこから伸びる肌の白い足が映えること映えること。
そんな美しいおみ足を更に美しく見せる白いピンヒールの靴を履いていらっしゃるのだが、そういう趣味の人ならば思わず踏まれたいと思ってしまうのだろうと思わせる程の魅力を持っている。
勿論、太ももで言えばレンゲが一番であるが足全体の魅力は甲乙つけがた……わっ!
「むぅぅぅ……ソーソーさんの足はじっと見るんですね。私の胸だって見ていいのに……」
「え? いや、そんなつもりは……」
「むぅぅぅぅ……」
「そうですよリュービ。使者殿は私の身長に驚いたのでしょう。恐らく、巨人族を見るのは初めてなのでは? 私は巨人族では小さい方ですが、初めての方によく見る反応であると知りなさい」
おお、庇ってくれた……のか?
足を見ていたのは事実なのだが、そこを咎めるよりも先に庇ってくれるとは思わなかった。
「……あの子がむぅむぅ言い出したら気を付けて。むぅが長くなると泣きだすと知りなさい」
「あ、ありがとうございます。わざわざしゃがんでくれてまで……」
俺との身長差があるから大分無理のある耳打ちをしてくれてまでご忠告感謝します。
というか、そこまでして忠告をするほどなんだなリュービさんが泣くって……。
「あの子が泣きだすのに比べれば大したことではないので構いません。あの子は誰かを幸せにすることが癖のような女ですので、福乳を見たいのであれば見てあげて喜んであげれば満足すると知りなさい」
「わ、分かりました……」
幸せフェチ……? みたいな感じか?
まあ福乳を見ればいいなら簡単な事だし自然にしていれば良いだけなので、言われた通りリュービさんの福乳をたびたび見るようにした。
リュービさんは満足気でむしろ揺らすなどしてくれたもののカンウさんの視線はとんでもなくなっており、簡単だと思っていたのに思ったよりも難しかったのであった。
『X』でオーバーラップ10周年記念のCPをやっております。
オーバーラップ情報部をフォローしてそのCPの投稿をリポストするとサイン入りのアクパネが抽選で一名様に当たるので、お暇があれば是非ご参加してください。
……久々にサイン書きました。
久々過ぎて一回ミスってそれが我が家に見本としてありますわ。




