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異世界でスローライフを(願望)  作者: シゲ
13章 アマツクニ巡り
361/444

Xmasチャレンジ4 その2

クリスマス二話目!

今回はこれで終わり!!


あ、最新話も更新していますので、そちらもお忘れなく!

「迷惑かけて悪かったよ……ごめんなさい」

「まったくよ。まあでも、取り戻せたから良かったわ」


皆が帰ってきて風呂に入り、リビングもとい炬燵に集合したところで光ちゃんがきちんと頭を下げた。

まあ、謝れるってのはいい事だ。

皆も戻って来たから良いと言った感じで、怒ってはいないようである。


そして……皆の恰好はサンタ服!

先ほどあんなことがあったから着てくれないかと思ったが、俺は今美人でセクシーで可愛らしいサンタさん達に囲まれて幸せです!


「はあ……そんな事があったんですねえ」

「そうそう。小さき夢を叶える杖だって。壊れてたけどな」


ウェンディがホットチョコレートを持ってきてくれたので一口飲むと、甘く蕩けるチョコレートがより幸せな気持ちを強くしてくれる。


光ちゃんもウェンディから貰って飲むと、猫舌なのか熱かったらしくふーふーと冷ましてから美味しそうな表情を浮かべていた。

……というか、光ちゃんはこのままいるんだな。いいけどさ。


しかし、小さき夢を叶える杖が壊れてなければ普通にサンタさんがプレゼントを光ちゃんへくれたんだろうな。

とはいえ、俺が作ったアクセサリーとのことだったんだがその場合はどうなるんだろうな?


俺が強制的に作らされるとか……?

まあ、今回のようになるくらいなら作った方がいいけどさ。


「ちょっと、主様がそれを持って大丈夫なの?」

「ああ。一回だけの効力らしい。一回だけ小さい夢が叶うアイテムだとさ」

「小さい夢、か……ふむ。皆はもし小さい夢が叶うとしたらどんな願いにする?」

「小さい夢っすか……? うーん……小さいってのが悩ましいっすねえ」

「ん。お肉いっぱい食べたい」

「いいですよ。お野菜も同じ分用意しますけど」

「それじゃあ叶わない……」


シロの夢は相変わらずだな。

可愛らしい。今日はたくさんお肉を食べるといいよ。

鳥、豚、牛と色々買ってきてもらったからな!


「ソルテは?」

「私? 私は何かあるかしら……。特に不満はないのよね……あ! 胸! 胸が大きくなって欲しい! ちっぱいからせめてぱいに!」

「それは……小さくない夢だから無理だと思う……」

「なんでよー! いいじゃない! なんだか良く分からない生き物を生み出すよりも簡単でしょー!」


悪いが、俺も無理だと思うな……。

小さい夢……というには、あまりにも……あまりにも……っ!

うう……ソルテ、頑張れ……応援はしているからな。


「言い出しっぺのアイナはどうなんすか?」

「私か? うーん……そうだな……私も特にないが……しいて言うのなら、料理が上手くなりたい……かな? 主君にいつも料理を作るウェンディやミゼラが羨ましいと思う事があってな」

「あら。それなら、今度一緒に作りましょうか」

「いいのか? 足手まといになると思うが……」

「大丈夫よ。私もまだまだウェンディ様とは比べ物にならないもの」

「そうか……では、お願いしよう」


うんうん。

にこやかに微笑みあって何とも幸せな空気じゃないか。

こういうのは見ているだけでも、こちらも気分がよくなるんだよな。


「ミゼラは十分上達していますよ。もしかして、ミゼラのお願いも料理が上手くなる事ですか?」

「いやいや、ミゼラはやっぱり錬金じゃないっすか? ミゼラ超頑張ってるっすし!」

「うーん……そうね。特にないわね」


ほうほう。それはちょっと意外だったな。

ミゼラは早く成長しようと生き急いでいる感じもしたので、てっきり錬金かなと思ったんだが。


「今の生活で十分満足よ……。毎日錬金を頑張って、お風呂に入って、柔らかいベッドで寝て……こうして、旦那様と一緒に過ごす日々が、なによりも幸せだもの。これ以上なんてないわ」


ミゼラが俺の横へ来て炬燵へと入り、こてんっと頭を俺へと預けてくる。

そんなミゼラにきゅんっときてしまい、そっともっと体を預けさせるように手で肩を抱いて寄せる。


「そうですね……。ミゼラの言う通りです」


反対側にはウェンディが入り、ミゼラと同じようにするので俺も同様に引き寄せる。

ああ……炬燵はやはり良いものなんだが、こうして誰かが傍に居るとより温かい。

身も心も温かいというのはまさにこのことだろう。


「ま、そうっすよね」

「ああ。今が理想だな」


皆でほっこり……。

今回のクリスマスも、良い日になりそうだ。


「……なんか、俺だけ欲まみれみたいじゃないか? アクセサリーが欲しいとか……俗物すぎる気がしてきたぜ……」

「まあまあ。いいんじゃないか? せっかくのクリスマスだし、気分もいいから明日何か作ってあげるよ」


ある程度のものだけど。

がっつり、特別製ってのを作るには好感度がまだ足りないっ!

そんな事を考えると、リビングの扉が急に開かれる。


「小さき夢を……か。わらわならば、無論アイスじゃな!」

「アイリス。いらっしゃい」

「うむ。シオンの手引きで入ったぞ。わらわもその炬燵とやらを堪能させてくれ」

「ああどうぞ」

「では、ホットチョコレートをご用意しますね」

「うむ。ありがたい。ほんの少しの距離じゃが、やはり雪が降ると冷えるなあ……」

「じゃあ、アイスはいらないか?」

「いやいや。寒かろうがアイスは美味い! 貰えるのならば、逃さず貰うぞ」

「まあ、炬燵でアイスは美味いからな……」


女神様もしていたしな。

炬燵でアイス。贅沢の極みだね。


「それで、シオンはどこにいるんだ?」

「ああ、あやつは……」

「ん。声が聞こえる……」


んー? あ、本当だ。

何やら声が聞こえてくるんだが……シオンと……これはアヤメさんか?


「だから! 着ないって言っているでしょう!」

「良いじゃないですかー! ちょっとだけ! ほんの少しの間でいいんですよ! ここは姉妹で攻めねばならないんです! 今日という特別な日を出し抜くには、姉妹サンタでWアタックが必要なんです! 秘策も用意したんです!」

「意味が分かりません!」

「意味ですか? こう、私とお姉ちゃんでサンタ服を着るでしょう? 意外とこの服隙間が多いので、どこでもいいからお館様の腕をすっと……」

「やはり意味が分かりません! 出し抜くとか、貴女の都合でしょう? 私にはその必要はありません!」

「だから、お願いしているんですよ! 可愛い妹の可愛いお願いじゃないですか!」

「だから断ったでしょう! そんな破廉恥な服は着られません!」

「一回着たって聞いてます!」

「誰にですか!?」


おーおー。どうやら段々と近づいてきているらしく、声がどんどん大きくなってきた。

つまり、最終的にはここに来るようだな。

しかし、誰にって……一人しかいないよな……。


「わらわにじゃな」

「何を言い争ってるんだ?」

「そのサンタ服とかいう服を着るか着ないかという話だ。しかしまあ……ここまで皆が着ていると、わらわも着た方が良いか?」

「ん。シロの予備がある。着る?」

「ふむ。ではお揃いと行くか」


いや、いいのか?

アイリスは王族……ああ、でももうアインズヘイル民になったから関係はない……のか?

いやでも、まだまだ王国や他国との貴族的なつながりはあるみたいだし、一応アインズヘイルじゃあ代表なんだけど……まあ、本人が着たいならいいか。


「もう! いい加減にしてくださいお姉ちゃん! お館様だってお姉ちゃんのサンタ服姿が見たいはずですよ!」

「私は見せたくないんですってば!」


まあ、見たいか見たくないかと言われれば、当然じろじろ見たいわけだが……多分無理だろう。

アヤメさんがサンタ服をまた着てくれたら……それこそ小さな夢というもの……へ?


「だ、旦那様? なんでその杖光ってるの!?」

「わかんない! なんで!? 一回きりじゃないの?」


こ、これは一体……。

まさか、さっきのお願いが未完だからもう一回サービス的な……?

いやいやいや、という事は……だよ?

俺が今お願いしたことは……。


「お、お姉ちゃん!? なんでこんなところで脱ぎだしたんですか!? 恥ずかしげもなくいきなり全裸!? え? え? サンタ服ですか? 着てくれるんですか!? 一体いつ心境の変化が……っ! いや、今はそれどころじゃないですね! さあ一緒に行きましょうお姉ちゃん!」


そして、勢いよく開かれる扉……。


「いえい! 真打登場です! 姉妹でサンタ! どうですかお館様……って、あれ? お姉ちゃん?」


ポーズを決めているシオンを無視してずかずかと俺の方に寄ってくるアヤメさん……。

俺の前に立つと止まり、少し止まった後は後ろを向き、ゆっくりと回り始める。

おおお……アヤメさんの身体をじっくりと見る機会はほとんどないのだが、本当に出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいて、それでいて腰から尻、太ももにかけての体のラインがはっきりと見える服なので美しい……って、怒られるっ!


……あれ? 怒られない?

頭を掴まれたんだけど?

え? ええ? 体を倒すの? ちょ、ちょっと待って?

この状況で体を倒すと、見たら殺されるものが見えてしまいますよ!? というか、もう十分サンタ服は見ましたよ!? 余すところなく……あ……なるほど。


これが……シオンの言っていた秘策か。

可愛らしい赤と白と緑のクリスマスカラーが描く美しい、正三角形よりも美しい逆三角形。

赤を基調としつつ白い雪のような点が可愛らしく、緑の線が美しい……。


そこに映えるのは二つの肌色たる太ももよ……。

なるほど……サンタ服仕様の下着でありましたか……。

満たされました……っ!


「っ……これは、一体……っっ!! な、何をしているのですか!?」

「お、お姉ちゃん……っ! ずるいです! 一緒に! 一緒に見せるはずがぁああああ!」


どうやら気づいたらしい。

なるほど。小さい夢を叶える杖を使うと、やはり強制力が働くのか……。

よし、覚悟を決めようか。


「な、なんで私がこんな服を……っ! っ! いつまで見ているのですか!」


スカートを押さえ、顔を真っ赤にしたアヤメさん。

サンタさん……良いクリスマスプレゼントでした!

ありがとうございま――。


そして、きっちりと脳内フォルダに保存をかけまして、最後に見えたのは……靴底でありました。

本日は合計三話投稿となっております!


今回は考える時間が短すぎた……。

それでも、二話分かけたのは奇跡的でしたね。

まあ、本当無計画でございましたが……。


恐らく今年最後の投稿……になりますかね?

それではそれでは、皆様良きクリスマスを!


そして、先んじて言っておくとします。

良いお年を!

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― 新着の感想 ―
小説なりコミックなりが輸出される時に日本式のクリスマスストーリーでいいのかな? チト心配
[一言] この作品で唯一苦手なのがアヤメなんよなぁ。 何故まだいるんだろ?
[一言] ウェンディが『ほっとチョコレート』を持ってきてくれたので一口飲むと、甘く蕩けるチョコレートがより幸せな気持ちを強くしてくれる。 心が『ほっと』落ち着く『ホットチョコレート』
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