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オオカミ少女はつらいぜ  作者: 霜月ぷよ
5/10

第4話 獣耳とかつらいッス

ついにウルフ・トランスフォーム!! とまではいきませんが、読者の方々の策弥のイメージがカワイイことを祈ります。 …では、ご覧ください。

こいつと歩けば何に当たる?


俺は今登校中だ。しかしいつもとは全く違う状況の中にいる。周りの通行人の目が、危ない人、あるいは不思議な人を見るような、早い言い方が奇異の目で見てきたり、目をそらしたり。「策弥君、まだまだ汗ばむこの9月の青空の下で、パーカーのフードを深々と被るなんてどうかしているのではないか?」

「ほっとけ。どうかしているのはそっちだろ輝。無駄に少女漫画に出てくるイケメンみたいな顔して猫耳カチューシャとか、ついにキャラ崩壊したか?そうなら花火で盛大に祝ってやる」 180近くの長身に漫画みたいなイケメン。その頭にはなぜか猫耳の輝。その隣には160あるかないかの華奢な体にパーカーフードを深く被った策弥。


現在より2日さかのぼって、なんでこうなったかを手早く話そう。 小豆先輩曰く、わさおのぬいぐるみの暑苦しい覆面を、俺は意を決して外した。 ……、

一分くらいか、いやそれ以上だろうか、3人の間に沈黙が流れた。

今の俺にとってこの沈黙は何よりも耳に響く痛音だった。「…さ、策弥、なんだ、それ…」

「…それって、まさか…本物なん?」

当然の反応だろう。これが俺の妄想でなければの話だか。残念ながら2人はこんな凡人的な反応は絶対ありえない。

「これが、庶民達が言う″萌ぇぇ~″という感覚なのか!?これが猫耳…」 〈猫耳じゃねぇ!〉

「きゃぁー!!サックン猫耳やぁ~ん。いやぁ~んもう可愛い過ぎるやぁん。アッ今耳ピクッてした!」

〈だから猫耳じゃないって!〉 俺は感情をあまり表に出さないタイプだ(と思っている)。しかし耳の反応は正直だった。

恥ずかしさにピクッ! 2人の言葉にピクッ! もうどうしていいかわからない。

〈可愛い策弥にこれ以上恥かしい思いをさせるわけにはいかない。僕に出来ることは…〉


「俺このままじゃ学校行けねぇよ。いったいどうすりゃ良いんだよ」 すると、小豆先輩がなんともアッサリと言った。 「だったらとりあえずサックンは…、パーカーのフードでカッコカワイイ感じに。東城君は~…」 「ん!?僕に何か出来るのかい?」

「猫耳カチューシャでカモフラ。どや?」

「はっ?猫耳カチューシャ?こいつに!?」 策弥は絶対アリエナイという表情で輝を見た。

目が合う…

直後、輝から自信にみなぎるオーラを感じた。

「東城君?君、まさか…本気と書いてマジですか?」

「君のメンタルは僕が全力で守ろうじゃないか」「いやいや、お前の猫耳姿なんて、見ただけ確実に俺のメンタル削ぎ落とされるって。頼むから止めて下さい」 策弥は切実に輝に頭を下げた。

だがしかし、である。

教室に入れば当然のリアクションが湧き上がったのは言うまでもない。

「輝…それはどういうイメチェンなんだ?」

「ビジュアル系Berウルフだよ。最近少しばかり興味があってね。どうだい?」 そう言って輝が前髪をかきあげると、周囲にピンク色の悲鳴が溢れた。

「崎町君もイメチェン?なんかちょっとダークサイド的でカッコイイね」 女子の牧田さんだ。

策弥は実はこの牧田さんのことが密かに気になっていたのである。その彼女にカッコイイなどと言われた策弥はドキッとした。その瞬間、策弥のフードの両端に突然突起が現れた。

「策弥君、ちょっとこっちへ」

「へ、ちょっ、何だよ?」

急に輝にフードを掴まれて廊下に出た。 突然の引っ張られ方に少しイラっとした策弥は輝を睨んだ。すると、

「はぁ~、策弥君君ね、牧田さんに気があるのはわかるけど、その敏感な耳はなんとかしないとマズいんじゃないですか?」 言われてまた、耳がフードを突き上げる。

「ほら、また」


放課後

策弥と輝は、小豆未来先輩が所属している部活の部屋、多目的室に来ていた。

この二次元のような摩訶不思議(策弥曰くふざけた現象)の原因と、これからの対処には、オタクイーンの協力が必要である。と、策弥が考えた。

「嬉しいけど、゛オタクイーン゛て何なん?」 パソコンのキーボードを左手で高速入力し、右手でマウスをテクニカルクリックしながら、画面からは目を放さずに聞いて来る。

「単純にオタク部の女帝みたいな感じだから、オタクのクイーンで、オタクイーンッス。プリンセスでオタプリのが良かったッスか?」

「いや、どっちも嫌やて」



小豆先輩曰く、『この部活は日本のサブカルチャーのあらゆるジャンルを知り、研究し、議論することが許された、偏見差別のないハピネスな組織なんや!』なのだそうだ。 しかし、゛組織゛と言っているが、その実、今この教室にいるのは、どう見ても、白眼を開眼しても、小豆先輩ただ1人なのである。しかしそこはあえて突っ込まないのが男気思考の策弥である。 「ここは本当に校則通り、部として存在しているんですか?先輩以外いませんが?」

輝である。

〈馬鹿かお前はァァァ!? 先輩のデリケートゾーンなんだぞそこはァァァ!〉

策弥は必死の睨みつけで輝に訴えた。しかし、

「ちょっと策弥君、君の潤んだ眼差しは僕には毒だ。誘うならもう少し時と場所を選んでくれたまえよ」


このあとのナンダカンダの内容は、俺個人のメンタル保護の為、記憶を消去した。

「輝…男に戻ったら絶対一回殺す…」


続く…

ん~…ん~…ん~…

内容がメチャクチャだなぁ…。いまいちコメディってないしなぁ…。

…まぁいいや。寝る。

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