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わし デートする



 〜〜〜ラコール民主主義社会主義国〜〜〜


ラコール衛兵「報告します、国境付近でマルクス王国陸軍と我が軍が交戦し、我が軍が大敗を喫した模様」


ガタッ!


ガト宰相「なんだと!?10倍以上の兵力差があると聞いたぞ」


ラコール衛兵「マルクス陸軍が新兵器を逐次投入し、数の劣勢を覆した模様です」


ガト宰相「じょ…状況を詳しく申せ!!」


ラコール衛兵「開戦して1時間ほどで、こちらの戦死者が一万人近く、特に我が国が誇る騎馬部隊に大きな損害が出た模様、戦線離脱者が5000人ほど、残りは投降し、士官クラスやラコール様の安否も不明」


ドン!!


ガト宰相「そんな悪夢みたいな事が、たった1時間で起こってたまるか!!」


ラコール衛兵「申し上げます!!マルクス領海でマルクス海軍と我が軍が海戦し、我が軍の戦艦2隻をあっという間に沈めた模様です」


ストン…


ガト宰相「あ…悪夢だ……民衆には、戦略的な栄転と言っておけ…」


ラコール衛兵「ははっ…」



    〜〜〜マルス自由都市〜〜〜



ツキノ「私決めました、サンアンドムーン国の大統領選に出ます」


タクト「どうした急に?」


ツキノ「もう…戦争の悲劇が起きない国を作りたい」


タクト「可能ではあるけどな」


ミストリカ「そうなの?」


タクト「軍事力が鬼の様に強い国一強と全員普通か、全員同じとかだな、軍事力が鬼の様に強い奴が全員を牽制するパターンだな、全員同じでも、ある程度安定する」


ミストリカ「今のマルクス王国とか鬼の様に強いから、安定するって事?」


タクト「まぁそうなって行くんじゃね?サンアンドムーン国も安定はするかもな」


ミストリカ「マルクス王国無敵じゃない」


タクト「防衛戦争ならな、侵略戦争は兵の数が足らないから無理だな、兵の数が多くても侵略して治安維持とかは難しい、例えばボコボコにしたラコール国に今攻め入って侵略しても国家の維持は難しいだろうな」


ミストリカ「そんなもんなのね」


タクト「あとはバカな民衆にどれだけ付き合えるかだな、お前みたいな」


ミストリカ「どう言う意味よ!!バカにして!!」


タクト「まず、平和でも文句ばかり言う、戦争の時とか戦略的に有効な消極的作戦を取っても臆病者とか卑怯者とか言うしな、逆もそうだ、そして負けたら目も当てられんくらい非難轟々だ、素人だからな好き勝手言う」


ツキノ「私は耐えれます」


タクト「ふーーーん…ま…頑張れや」


ミストリカ「私はツキノ様に付き従います」


ツキノ「あ!!」


ミストリカ「どうしました?」


ツキノ「あそこを歩いてるのがマルス様ですよ」


ミストリカ「サングラスにマスクですか…良く分りましたね、なんでこんな所に…戦勝で浮かれてる?それに女連れ1人ですよ…拉致出来ますよ!!」


タクト「はぁ…よく見ろ、それとなく付き従う手練れが数人いる、それにあの女はお前の10倍は強いアリアって元奴隷だ」


ミストリカ「元奴隷?私と同じ境遇…やたらイチャイチャしてません?婚約者ですか?」


タクト「さぁ…男好きって噂もあるしな、あの女従者は婚約者では無いハズだ」


ミストリカ「あんなに人を殺してるから、もっと冷酷で残忍な人を想像してたけど、良い人なのかも」


タクト「冷酷で残忍な部分も無いとな、侵略者に対して優しくて寛容な民族だと全滅する」


支配者次第だがな…


ミストリカ「やっぱりそう言う部分も必要か…」


タクト「噂では、手に余る捕虜を全員生き埋めにするみたいだぞ」(笑)


ミストリカ「前言撤回!!」


ツキノ「…………。」






わし「くっつくな!!歩きにくい!!」


アリア「えっへへへへ♡」


わし「ほら好きなの買え…」


アリア「良いんですか?」


わし「デートなんだろ、何か欲しい物とかあるだろ」


アリア「軍の支給品ばかりなので、お洒落とか分からないです」


わし「わしも分からん…そろそろ、服もブランディング(付加価値創造)するか、カレン使ってファッションショーとか良いかもな」


アリア「私も着物が欲しいです!!」


わし「ここには大衆向けの工業製品しか無いぞ、職人が手縫いで作る着物屋は王都にあるが、オーダーメイドだから時間がかかる」


アリア「大衆用でも構いません」


わし「ふーーーん…まぁ良いなら良いけど」


高ければ良いってもんじゃ無いしな


ロリー「マルス様あぁん♡」


わし「げっ!!何故ここに?」


ロリー「軍事施設の近くですもの、乙種の改良実験で滞在してますわ」


わし「そう言えば…」


ロリー「嗚呼…運命ですわ、赤い糸…赤い綱…赤い鎖で繋がってますわ」


太い太い!!


アリア「邪魔しないでロリビッチ!!」


ロリー「言う様になったわね、薄汚いメス犬が!!マルス様♡私とデートしませんか?」


わし「あ〜すまんなロリー、アリアとデートの約束してたから、まただな」


アリア「マ…マルス様♡」うるうる(目)


ロリー「あら優しいのね、でも国家安全保障を揺るがす情報を持ってるわ」


わし「なに??」


ロリー「いいのかしら?手遅れになっても…」


わし「内容による」


ロリー「乙種についてよ」


わし「むむむむ…よしロリーともデートしよう」


アリア「そ…そんな…」(泣) ガーーーーン


ロリー「ふふん」


わし「では、まず着物を買うか、カンザシも良いぞ」


ロリー「大衆用ですか…まぁ良いですわ」


アリア「…………。」とぼとぼ


店員「いらっしゃいませ」


わし「好きなのを買うのじゃ」


アリア「選んで下さい!!せめて!!」


わし「目が人殺しの目だぞ、そうじゃな白を基調とした感じで良いんじゃ無いか、帯は赤かなオーソドックスじゃが、こんな組み合わせでどうじゃ?」


アリア「ちゃんと考えてくれました??短く無いですか??」


わし「男はこう言う場所は苦手なんじゃ、ちゃんと選んだ!!」


店員「あら可愛いらしい、似合うと思いますよ」


ナイスフォロー


アリア「じゃあコレを買います」


店員「試着して見ますか?」


アリア「お願いします」




ロリー「着物って着るの難し過ぎません?」


わし「慣れれば楽勝じゃ」


店員「試着ですか?私がお手伝いします」


ロリー「触らないでくれます?」


店員「す…すいません」


ロリー「マルス様に着させてもらいますわ」


上から?


わし「嫌じゃし…店員に試着を手伝ってもらえ」


ガシャーーーン!!


わし「どうした??」


店員「ママママママ!!マルス様!!遠征に来てるとは聞いてましたが!!マジ卍!!」


わし「静かにしろ、わざわざサングラスで変装しておる、気遣い無用じゃ」


店員「ははーーーー!!」


拝むな!!



シャーーーーッ


アリア「どうしました?」


わし「どうもせん、おお似合ってるじゃないか」


アリア「えへへへへへ」


わし「じゃあ、そのままで着て帰るか、店員よアリアの装備は野営駐屯所に送っててくれ、郵政局のダレスに越後のちりめん問屋が来たと言えば飛んでくる」


店員「へへーーー」


平伏するな



シャーーーーッ


ロリー「どうですか!!マルス様!!」


わし「ちゃんと着た方がええぞ」


ロリー「カレン様の着こなしが流行ってるんですよ」


わし「ああ…そう言えば、胸を強調した感じで着てるな」


ロリー「どうですか!?」


わし「まぁいいんじゃない?」


ロリー「どうですか!!」


わし「良い良い凄く良い!!胸が当たってる!!」


アリア「ロリビッチ!!今すぐ離れないと腕と胸を切り落としますよ」


ロリー「ふふん、丸腰で?」


アリア「あ……サムライソードも預けちゃった」


ロリー「で?これから何処に連れてってくれますの?」


上から?


わし「そうじゃな…サッカーを観に行くか、エッジ エレクトロイーグルスとタクト ゴールドガイズの優勝争いがあるVIP席を取ってある」


アリア「サッカー観戦初めてです」


ロリー「ゴミゴミした所は嫌いですが行っても良いですわ」


ツンデレ?



    〜〜〜マルスコロッセウム〜〜〜



「うぉぉぉおおおおお!!ゴールデンガイズ!!」


「エレクトロイーグルス!!今年も優勝だぜ!!」



わし「盛り上がってるな…それで?そろそろ国家安全保障の話をしてくれ」


ロリー「タクトアミューズが乙種関連の軍事技術者の引き抜きや賄賂で技術を盗んでます」


わし「ほう…」


ロリー「良いのですか?」


わし「特許法を作ったからな、それに国内での切磋琢磨は歓迎したいとも思えるが、このサッカーの様にな、タクトの狙いは分かるか?」


ロリー「さぁそこまで…エッジ様も良いんじゃないとか言ってますし」


わし「はっはははは、相当自信ありとかか」


ロリー「なんか頑張って研究開発しても、技術が盗まれたら腹が立ちますわ」


わし「だから特許法を作ったんじゃがな、国家としてはアリだな、狙いが分かって国益に繋がるなら出資しても良いくらいじゃ」


ロリー「大人ですわね」


わし「国家運営に大人も子供も無い、国益に繋がり国民の豊かさに繋がるかが大事じゃ、そこは寛容じゃ無いとな」


超絶最強スペイン帝国が80年で衰退したのは、宗教に不寛容で優秀な技術者や金融系の人材が他国に逃げてガタガタになって衰退したからな、実にくだらん


   ワァァァァァァーーーーーー!!!


「ゴールデンガイズ!!」


「ゴーーーーーーーーーーーーーーーール!!!!」


わし「おおお…レベル高いじゃ無いか」


アリア「興奮しますね」


わし「アドレナリンが出てる!!」


アリア「戦争も人が死なない競技で決めれば良いのに」


わし「戦争も科学技術や戦術に金策と国の威信をかけた競技みたいなもんじゃ」


ロリー「金持ちが戦争を始めて、貧乏人が死ぬだけですわ」


わし「ま…負の一面を見ればそこは強調されるな」


アリア「戦争の無い世界は作れますか?」


わし「余裕で可能じゃな、金持ちが戦争しなけりゃ良い」


ロリー「具体的には?」


わし「軍需産業に金融を国が管理すれば良い、民間企業だと利益を追求するからな、弾も兵器も消費せんと儲からんじゃろ」


ロリー「じゃあエッジ重工は平和になったらお取り潰しですか?」


わし「国が金出して養えば良いじゃ無いか、技術開発費もバンバン投資するしな、わしが金融を完全に押さえてるから可能じゃ」


ワァァァァァァーーーーーー!!!


「エレクトロイーグルス!!」


「ゴーーーーーーーーーーーーーーーール!!!!」


「同点となりました!!残り7分での値千金のゴールでしたねー」


アリア「同点で終わりますかね?」


わし「決着をつけたがるからな…2チームとも優勝で良い」


ロリー「大人ですわね…」


わし「平和な時ほど寛容さが大事じゃ」



次回に続く…



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