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わし 着々と駒を進める


 

    〜〜〜マルス自由都市駅〜〜〜



プシューーーー!!ゴッゴン…



ミストリカ「…す…凄い巨大都市…王都も大きかったけど…ここはさらに大きいですね」


ツキノ「………。」


ミストリカ「しかし腹立たしい!!王族を平民扱いするなんて!!」


ツキノ「政治利用されるのが分かってましたから、王族として滞在はしてませんので、一個人の難民として扱われても文句言えません」


ミストリカ「私は元奴隷なので、貧乏暮らしには慣れてますが、ツキノ様は大丈夫ですか?」


ツキノ「衣食住が足りて他に何が必要でしょうか」


ミストリカ「そうですけども…しかし不思議ですね、生活費だと通帳とやらを渡されて、こんな手帳で生活出来るか!!と文句を言ったら、銀行に行けと言われて行ったら今度は紙の束を渡されて、ふざけんな!!と文句を言ったら、この紙で買い物が出来るとか…」


ツキノ「通帳に数字を書くだけ…確かに無限にお金を発行出来ますね…」


ミストリカ「私にはサッパリ理解出来ませんが、街は活気があって奴隷達も明るく元気に働いてますからね、こんな国は初めてです」


ツキノ「………。」


ミストリカ「あと鉄の塊が地上を走ってるし、夜も明るいし、1番の衝撃は服の安さにビックリしました…ちょっと空気が悪いですけどね…」


ツキノ「私は…国の再興を目指した方が良いんでしょうか?」


ミストリカ「難しい事は分からないですが、私はツキノ様に従うまでです」


ショウ「おお!!そこのお姉さん達!!うちの店で働かない?おっぱい見せてお尻触らせるだけで時給1000マルクスだよ!!」


ミストリカ「無礼者!!このお方は」


ツキノ「ミストリカ良いのです!!」


ショウ「ねーねー!!何処で働いてるの?君達可愛いからさ、ご飯奢るよ!!」


ミストリカ「………。」


ツキノ「………。」


ショウ「無視しないでよね〜僕のアニキはこのマルス自由都市の盟主なんだぜ!!僕と知り合いになっても損はしないよ!!」



ゴン!!



ショウ「痛ってぇな!!誰だ!!」


タクト「いつからお前のアニキになったんだ?」


ショウ「あ!!アニキ!!え…?この前、居酒屋ともマルス自由都市駅前店で盃をくれたじゃ無いっすか!!」


タクト「あれは普通に酒飲んでただけだ、勘違いすんな」


ショウ「えーーー盃下さいよ、キャッチ100人出来たらくれるって言ったじゃ無いっすか」


タクト「出来たらな、お前今の所7人だろ、どう計算したんだ馬鹿なのか?」


ショウ「義務教育も面倒くさったんで、6の次は100で良いんじゃ無いですか?」


タクト「はぁ…」(深い溜息)


ショウ「そうだアニキ!!見て下さい、この娘達可愛いでしょう」


タクト「あのな…いかにもマジメそうな娘じゃないか、お前は見る目が…って…ツキノ…?お前…ツキノか?」


ショウ「アニキ知り合いっすか?」


ツキノ「………。」


タクト「なんでこの国にいるんだよ?ってそうか…クーデターとかレガシィ大帝国の侵攻とかあったからか」


ミストリカ「何なのよアンタ!!馴れ馴れしいわね」


タクト「ツキノは俺の許嫁だ」


ミストリカ「え…?嘘でしょ」


タクト「親父がこの国の乗っ取り計画を考えてて、妹を聖カトレイア高官と俺がウゴン王国の公爵家の令嬢と婚姻関係を結ぶって話しが出てたんだよ」


ショウ「さすがア…アニキ凄いっすね」


タクト「結局この国の王子が大国を退けまくって、親父は引退しちゃったし、この話しは無しかな」


ツキノ「………。」


ミストリカ「あんたのようなゴロツキはツキノ様に似合いません、しっし!!」


ショウ「アニキに向かってなんだその態度は!!」



       やいの!!やいの!!



タクト「ツキノは何をやってるんだ?マルクス王都じゃ無いのか?なんか亡命政府を作るとかなんとか言ってたが」


ツキノ「え……と現在は無職で、生活保護を受けてます」


タクト「わはははははは、なんだそれ、無職か…

じゃあエロな仕事じゃなく事務員として雇ってやろうか?生活保護の倍は出すぞ」


ミストリカ「ななな!!舐めてんのアンタ!!する訳無いでしょ!!」


ツキノ「お願いします」


ミストリカ「そうよバカじゃな……え?」


ツキノ「何か仕事はしようと思ってましたから、これも何かの縁です」


ミストリカ「ちょっとちょっと!!考え直して下さいよ!!どっかに叩き売られますって!!」


ツキノ「見聞も広めたいですし、給与も良いので、これ以上の話しは無いと思います、タクトさん、もう1人雇えませんか?」


タクト「この跳ねっ返り娘ちゃんか?」


ミストリカ「失礼な!!」


タクト「うーん客商売には向いて無いしな、用心棒くらいか?剣は使えるのか?」


ミストリカ「あ…当たり前でしょ…こう見えて騎士養成校で次席よ!!」(ど田舎だけど


タクト「ふーーん、まぁ良いぜ、景気良いしな、野良ネコの1匹や2匹増えた所で問題ない」


ミストリカ「誰が野良ネコなのよ!!!」


ショウ「アニキ!!キャッチの成功にカウントして良いっすか!?」


タクト「はいはい、ま…事務所に来な」




わし 私室



わし「やる事が増えて書類の量が増えたわ、ああああわしがもう3人欲しい!!」


アリア「焦ってもしょうがありませんよ、人を育てるべきですね、休憩がてらお茶でも淹れましょうか?」


わし「うむ…頼む」


アリアがおかしい…マジでおかしいぞ最近…



コンコン


ジアンビ「ジアンビです」


わし「はいれ」


ジアンビ「リバティ港湾都市も電話開通しました」


わし「うむ、西部開拓と東部開拓と、今度建国する国にも引こう」


ジアンビ「あと開発中のアブトマットカラシニコフ銃ですが、製作には時間がかかります、5.45x39mm弾は完成しました」


わし「工作機械の性能を高める様にエッジに依頼だな、とりあえず弾だけでも大量生産を開始しろ」


ジアンビ「はは!!迷われてた7.62x39mm弾は良いのですか?」


AKと言えばAK47なんだがな…ロマンしか感じないが


わし「弾道が重いから山なりに飛ぶし、反動デカいし、後は兵站の問題で弾が小さい方がいっぱい運べるしな、後は重機関銃も急いで作るのじゃ、弾にもアブトマットカラシニコフと互換性を持たせよう、交戦距離も2kmもあれば十分じゃしな、後は例の奴も頼むぞ」



ジアンビ「はは!!例の奴ですか…急ぎます…あとウゴンの分裂した国の情報が入りましたが、情報局からの資料を見ますか?」


わし「後で資料に目を通すが、よろしく頼む」


ジアンビ「はい国名はラコール民主主義社会主義国です」


わし「がははははははは!!」


ジアンビ「どうしましたか?」


わし「おもっきり矛盾してるじゃ無いかwwwww」


ジアンビ「そうですか…?最近話題になってる社会主義や共産主義ですね」


わし「まず、本当に民主主義ならわざわざ国の名前に入れるか?、それに民主主義は個を重んじる感じだ、社会主義や共産主義は全体主義だぞ、意味不明過ぎるwww」


ジアンビ「確かに…でも共産主義は非の打ち所がないと思います」


わし「弱点だらけじゃ、まず競争が起きない、靴屋は靴だけ生産するし服屋は服だけ生産する、競争と言う言葉が嫌いだから切磋琢磨を使うがライバルが居ないから技術の進歩が無い」


ジアンビ「そう言われれば…」


わし「そして全員公務員だ、例えばジアンビに畑を任せるとしよう、ハリケーンが来たらどうする?」


ジアンビ「私は畑の様子を見に行きますかね」


わし「わしなら寝てるな、給料変わらんし、命懸けで畑なんか見に行くかwwwアホらしい」


ジアンビ「た…確かに…サボりますね」


わし「まぁ今に見とれ、コントロール出来なくなって独裁政治の恐怖政治になる」


ジアンビ「そうなのですか?」


わし「あの本(論文)のままならな、まだ欠点はいっぱいあるがな」


ジアンビ「そうなのですね…前に語ってた、全員平等の社会が実現出来そうと思ってましたが」


わし「まぁ理想と現実は随分剥離してるし、人間は不合理に出来てる、基本的に恐怖か利益でしか動かないしな、ではジアンビ右大臣よ、忙しいが頼むぞ」


ジアンビ「はは!!」



アリア「お茶のおかわりをお持ちしましょうか?」


わし「ああ頼む」


なんか調子狂うな…



コンコン



カイン「カインです」


わし「入れ」


カイン「この度はすいません!!私も何らかの処分をお願いします!!」


わし「まぁ良い、占領は順調か?」


カイン「はい、手筈通り北〜南と順調です、ただ貧しい小都市ばかりで平野も少ないですけど大丈夫なんですか?」


わし「問題無い、我が軍を駐屯させ治安や侵攻に備える、人件費が安いし投資保険もかけるから投資を活発化させて、工業都市を目指していく、特に王都ー東部開発地域ー占領地域とマルス自由都市ー新し都市建設ー占領地域と開発して行く、南側は港と鉄道作っておいおいだな、森ばっかだし、ラコールなんちゃらとか言う国に脅威は感じん」


カイン「分かりました」


わし「旧式のマスケット銃を建国地域に供与して、軍も組織して行こう、戦争はミリタリーバランスが崩れた時に起こる、歴史が証明している」


カイン「そろそろ、建国する国の名前を決めませんか?」


わし「そうじゃな…サン&ムーン国にするか」


まんま日本の日と(Sun)ツキノの月(Moon)って意味だがな


カイン「意味は?」


わし「まぁマルクス王国が太陽で占領国が月って感じかな」


カイン「なるほど」


わし「ま…名前とか何でも良い、未来が変わる訳でも無いしな、ただの称号じゃ」


カイン「そんなもんですか」


わし「そんなもんじゃ、実にくだらん」



ガチャ



アキナ「マルス様、資料をお持ちしました」


わし「ふむふむ、西部開拓は順調か?」


アキナ「はい、商人達や貴族も集まり投資は順調です」


わし「これからはウゴンの占領地域からも木を切り出すからな、鉄道で高速輸送して行く」


アキナ「分かりました、木材加工の機械の開発や伝統工芸の職人の育成にも力を入れて行きます」


わし「うむ…」


アリア「お茶のお代わりはどうですか?」


わし「アリア…最近…様子がおかしいぞ?何かあったんか?」


カイン「確かに落ち着きが出て来ましたね」


アリア「そうですね…強いて言うならば、マルス様の女になれて余裕が出て来ましたね」


カイン「おお…ついに…」


アキナ「えええええ!?」


わし「おい!!勘違いするな!!」


アリア「激しく穴に棒をグリグリして白い汁を出して飲ませたじゃ無いですか、あれがセックルなんでしょう」


カイン「おお…変態だ…」


アキナ「//////////////」(赤面)


わし「はぁ…」


ゴソゴソ…


わし「すり鉢の穴に不思議な粉と水を入れて棒でグリグリする」


カイン「???」


アキナ「???」


アリア「きゃあああああ、いやらしい!!妊娠しちゃいます!!」


わし「ほれ…アリア…飲め!!」


アリア「え…良いんですか?赤ちゃん出来ちゃいますよ?」


わし「かまわん!!飲め」


アリア「は…はい…嬉しいです…」



ゴクゴクゴク…







バターーーーン!!



アキナ「きゃあ!!アリアちゃん大丈夫ですか!?」


わし「睡眠薬じゃ、寝てるだけじゃ」


カイン「あ…なるほど、そう言う事ですか」


アリア「あぁん…マルスしゃま…むにゃむにゃ…」



わし「無知とは幸せでもあるな…」




次回に続く…





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