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ぼく 転生したら貴族になった件

僕は和氣 圭吾


マルクス王国に転生してエッジとして職人をしてる


職人と言ってもやってる事は多岐に渡る、今日は電子部品や真空管や魚雷や機雷の開発依頼と僕の会社の銀行口座に300億マルクスが振り込まれてた


この国は金融改革に成功してるので金は無限だ、ただ難民問題や奴隷を大量に公務員として雇って需要増で物価が上がってる、食料品の物価は安定してるので、特に大きな問題は起こって無いけどね


腹減ると民衆はマジでキレるからね…


次は電気機械や情報に革命を起こす気だ


ま…さすがマルス様(兄)だ


最近僕はエッジ商会(株)エッジ工業(株)という株式会社設立した…というか設立させられたエッジ電子機械(株)も出来ちゃうな…


このままいけば…エッジホールディングスになる(笑)


株主からのお金で資金繰りには全然困って無いけど、国からも開発資金が振り込まれるので開発スピードは段違いだ、転生前の日本経済はバブル崩壊してずっと経済は低迷してる理由は国の積極的な支出やイノベーションの開発費の出し渋りが原因だ、ちゃんと国が支出してればリニアとか西暦2000年には完成してただろう



看守「あ…エッジさん、今日も面会ですか?」


エッジ「はい」


看守「どうぞこちらへ」


転生前は兄の会社を守るのが精一杯だったが、天性後の僕の会社は凄まじい成長をしている、理由は未来を知ってるからだ、兄は未来に生きてたんだな、僕は現在しか見て無かったんだ…兄の膨大な知識層(情報)が合理的で現実的で論理的な未来を予見してたんだろう


看守「こちらです、面会時間は30分以内です」


エッジ「こんにちはセリーナさん」


セリーナ「あんたヒマなの?毎週毎週さ」


エッジ「普通に忙しいよ、また大きな仕事が入ったんだ」


セリーナ「私なんかより、仕事優先したら?」


エッジ「セリーナさんの優先順位が勝ってるだけだよ」


セリーナ「あんたよくそんな台詞言えるね?恥ずかしく無いの?」


エッジ「恥ずかしく無いかな?」


セリーナ「はぁ…で…なんか用?」


エッジ「今日は良い天気ですね」


セリーナ「ずっと室内だから、分かんねーよ」


エッジ「そうか…今日は良い天気です、ここを出たら、僕の所で働かない?帰る所とか無いでしょ?」


セリーナ「余計なお世話なんだよ、よゆーだ、よゆー」


エッジ「そうですか、まぁでも考えててください」


セリーナ「フン」


エッジ「食べ物の差し入れは出来ないから、現金と書物とタイプライターってのを開発したから、差し入れしとく、タイピストって職業が出来るから、タイプライター使って勉強してね」


セリーナ「お前の会社で働かせる気まんまんじゃねーかよ」


エッジ「手に職を付けた方が良いと思ってね」


セリーナ「タイピストって職業が出来るなんて何で分かるんだよ」


エッジ「あ…あれだよ…情報が多くあれば、確実な未来予測が可能なんだよ」


セリーナ「はぁ?」


エッジ「例えばね、ここにコインがあるでしょ、これを指で弾いて手で押さえるね」



ピン!!





バシ!!



エッジ「表か裏か分かる?」


セリーナ「わかる訳ないだろ」


エッジ「これがさ、ほぼ100%で分かるんだよ」


セリーナ「はぁ?」


エッジ「このコインをどれだけの力で弾いたかが分かれば、力の情報、重力の情報、コインの回転数が分かる、そして掴んだ場所とかの情報が全て分かれば、裏か表かが、かなりの確率で分かる」


セリーナ「まぁ確かに…」


エッジ「未来は予測可能って事さ」

(兄の受け売りだけど)


セリーナ「なんか納得いかねーな」


エッジ「あ…そろそろ行かなきゃ、今日は王城に呼ばれてるんだ」


セリーナ「はよ、いけいけ」


エッジ「またねセリーナさん」


セリーナ「ああ、またな」



ちっ調子狂うね、またな…か…




   〜〜〜マルクス王城 謁見室〜〜〜



わし「おおエッジよ忙しい所すまんな」


エッジ「今日はどう言った御用件でしょうか?」


わし「まぁまぁ、あれじゃ、どうじゃ?指示書や発注書は見たか?」


エッジ「はい、一通り目を通しました、難しいとは思いますが、なるべく早く完成させたいと思います」


簡単とか言うと怪しまれるもんね


わし「ほう…エッジにも苦手分野があったのか」


エッジ「そりゃ勿論、人間付き合いとか特に苦手ですはい」


わし「はははははは、技術も能力も高ければ、偉そうに、ふんぞり返ってても人も運も金も集まってくる」


エッジ「そうだと良いんですけどね、えっと…要件は?」


わし「おう、そうじゃお主を子爵に叙勲しようと思ってな」


エッジ「え?…て…丁重にお断りします」


わし「ふーーむ…言うと思った、研究者や開発者は余り権威や地位に固執しないからな、好きでやってたら物凄いレベルに達して、周りが称賛して、気付いたら権威や地位が付いてくるパターンが多いからな、では毎週面会に行ってるセリーナに恩赦を与えると言ったら?」


完全に把握されてる(笑)


エッジ「う…うーん…謹んでお受けします」


わし「まぁ名前だけだがな、毎年給与も与える、あと屋敷も用意するからそこに住むのじゃ」


エッジ「分かりました」


完全に兄のペースだな、この人弱みを見つけるの上手なんだよなぁ



      〜〜〜城下町〜〜〜



タキ「師匠〜お城の呼び出しって何でした?」


エッジ「うーーん…子爵になったね」


タキ「し…師匠!!貴族じゃ無いですか!!」


エッジ「形だけだよ、屋敷を用意して貰ったから、引っ越しだね、別に今のボロアパートで良いんだけど」


タキ「師匠サクセスストーリーじゃ無いですか!!平民から社長、社長から貴族へ」


エッジ「お金とか使い切れないと意味無いんだよ、経済が循環しないからね、とりあえず、研究開発に全力投資かな」


タキ「後は嫁さんだけっすね」


エッジ「ははははは…そうだね」


タキ「セリーナさんとか、おしとやかで良い人だったんすけどね、何処に行っちゃったんだろう?」


エッジ「また何処かで会えるよ」


そうか…タキは気絶させられてたから、セリーナさんの正体を知らないのか、おしとやかで良い人ね…(笑)




次回に続く…





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