わし 狼狽する
わし 私室
わし「うーーーーむ…うーーーーーむ」ウロウロ
カレン「そんなに気を揉んでも仕方ないじゃ無いですか…マルス様らしくありませんわ」
ギシィ…
わし「まぁそうなんじゃがな、職人や技術者とは未来だ…金は信用創造によって無限に作れるが、未来が見えないと、こうも焦燥するとはな、自分でもビックリしてる、もっと警備強化しておけば…」
アリア「マルス様は未来が見えるのですか?」
わし「まぁ300年先は見通せるな、しかし最先端技術を持ってるエッジが居なくなると、技術が停滞しそうでな、今じゃ指示書や設計図は理論的な事しか書けんし、それを理解して具現化出来る事がどれだけ凄い事か」
アリア「技術に具現化」キラキラ(目)
わし「そうじゃ天才技術者や天才科学者が技術革新を起こすのじゃ」
バン!!
カイン「報告します!!カゼハヤ率いる影部隊がエッジの救出に成功しました!!」
わし「おお!!でかした!!エッジに怪我はないか!!」
カイン「はい五体満足です」
わし「カゼハヤに戦功白金賞を部下には戦功十字賞を与えよ、あとエッジに聞きたい事があるから連れて参れ」
カイン「はは!!あと、荷馬車の傭兵を尋問しましたが、やはり頼まれただけで、依頼主は分からないみたいです」
わし「十中八九 レガシィ大帝国だろうがな、見える!!見えるぞ!!私にも敵(未来)が見える!!いやー未来が見える様になったわ」
カレン「良かったですわねマルス様」
〜〜〜1時間後〜〜〜
コンコン
エッジ「エッジです」
わし「おお無事じゃったか、死ぬほど心配したぞ、人生BEST3には入るな会議中に利益爆増で大喜びして興奮しすぎてウ○コ漏らして天国から地獄に堕ちた時と張るな」
エッジ「ウ○コ漏らすレベルですか、そこまでじゃ無い気がしますが…」( 兄が漏らしてたな昔…
カレン「そんな事ありましたっけ?」
わし「あ…いや…例えばの話じゃ、はははは」
あぶねー転生前の話しじゃった
エッジ「話しとは何ですか?」
わし「今日は色々あったから別日でも良かったんじゃが、めちゃくちゃ気になってな、自動車のライトの事じゃ、指示書に書いて無かったが、よく作れたな」
エッジ「えーとそれはですね…」
本当の事を言おうか、どうしようか…
バン!!
カイン「報告します!!今回のエッジ誘拐犯を捕まえました」
わし「連れてまいれ」
カイン「はは!!、こっちだ連れて来い!!」
ドン…
セリーナ「離しな!!クソがしくじった!!」
エッジ「今日は本当に良く会いますね、上手く逃げれなかったんですか?」
セリーナ「話しかけんな、あー焼きが回ったなアタイも」
エッジ「焼きが回るですか、焼き入れの際の火が行き渡りすぎて、かえって刃物の切れ味が悪くなる事ですか?」
セリーナ「そっちじゃねーよ!!」
わし「お前ら顔見知りか?」
エッジ「最近、城下町に引っ越して来た方で、たまに見かけて話しをする様になったんです」
セリーナ「…フン!!」
わし「とても話しかけれる様な雰囲気じゃねーぞ」
エッジ「どうやら工作員で、色仕掛けで僕を落とす予定だったみたいです」
わし「あーなるほどな…では黒幕を吐かして即刻処刑しろ」
エッジ「ちょと待って下さい!!処刑はあんまりではないですか!!」
わし「国家反逆罪と転覆罪で死刑だ」
エッジ「そんな大袈裟な、僕なんて平民ですよ、お願いです、僕と関わって死ぬ人がいるとか嫌です」
甘いなコイツは、弟を思い出すわ、弟も甘い人間で、よく会社に損失を出してたな、営利団体を舐めとんかと思ったが、その分大きな利益も上げてたから許してはいたが…
わし「決まりは決まりだ法治国家だからな!!」
エッジ「じゃあ僕も死にます!!」
わし「なぬ!???」
エッジ「セリーナさんが好きです、セリーナさんが死んだら生きてても意味ないので死にます」
ぐぬぬぬ…生意気な小娘と超有能技術者の命がどっちが国にとって大切なんてバカでも分かる
わし「カレン!!営利目的の誘拐の量刑は?」
カレン「営利目的等略取及び誘拐罪(刑法225条)
営利、わいせつ、結婚(内縁関係を含む)又は生命若しくは身体に対する加害の目的があることが要件である、法定刑は1年以上10年以下の懲役ですわ」
わし「懲役3年じゃ!!執行猶予無し即刻執行しろ」
カイン「はは!!こっちに来い!!」
セリーナ「痛ってぇな!!引っ張んじゃねーよ」
エッジ「良かったですねセリーナさん」
セリーナ「フン!!恩に感じるとでも思ったか?あんたは甘ちゃんすぎるよ」
わし「わしもそう思う」
エッジ「すいませんマルス様」
わし「人の命は平等では無い、歴然とした価値の差と認知差があるからな!!天秤にかけたまでよ」
エッジ「……!?」
この台詞…まんま兄だ…もしや…マルス様は…
わし「では、さっきの答えだが」
バン!!
カイン「大変です!!」
わし「次から次へと何じゃ!!」
カイン「マルス自由都市でヨミが攫われました!」
わし「ふーーーん…で…エッジ答えよ」
エッジ「マルス様の電力事業に興味があり、個人的に実験をしてました、実験で緑礬油(希硫酸)を扱ってる時に偶然鉛板があって、たまたま発見しました…」
わし「ふーむ…偶然の産物か…」
昔は希硫酸を緑礬油と言ってたしな…ま良いか100%無いと言い切れん
カイン「あの〜ヨミの件ですが…」
わし「ほっといても良いぞ、熨斗つけてくれてやるわ、無価値だし」
カイン「流石に可哀想では…」
わし「あのアホを追跡して兵を失う方がよっぽど国の損失の様な気がする、カインに任せる、ではエッジよ大変だったのに呼び出して悪かったな、ゆっくり休まれよ、あと凄腕の護衛を厳選して付ける」
エッジ「ありがとうございます」
喋り方も考え方も、完全に兄だ、このまま素性を隠して、技術や能力を高めて行こう、兄の特徴は超合理主義で現実主義で論理的な思考なので、分かりやすいし交渉しやすい
わし「さーて風呂入って寝よ」
アリア「ブツブツブツブツ…」
わし「どうしたアリア?」
アリア「ナビエ・ストークス方程式はと…
ρ((∂v/∂t)-v×∇×v+(1/2)∇q²) =ρF-∇p+(4/3)∇μΘ+∇(v・∇μ)-v∇²μ+∇μ×(∇×v)-Θ∇μ-∇×∇×μv 」
わし「………。」
アリア「これを解いて、マルス様にとって世界最強の価値ある人になります!!」
わし「お前はズレてる…色々と…」
次回に続く…




