わし ピクニックに行く
転生して、ほぼ5年
転生前と変わらず年間360日くらい働きました
そして転生前なら確実に児童虐待防止法と労働基準法に違反です
その時々の時代や常識とは怖い物です…
王都から東に大きな湖があり、そこで一時の平和を楽しむ
国民にとってはありふれた日常でも
わしに取ってはそんな非日常です
と言っても鉄道敷設の視察と政務もあるので、ほぼ仕事です…
だが!!今日は休むぞ!!サボる!!
読書に思考実験に国家構想を練りたい!!
練り倒したい!!
邪魔されそうだがな!!!
〜〜〜王都から東に10キロ〜〜〜
わしはチャリンコでアリアの馬に引いてもらってる
アリア「ふんふん〜ふん〜♪」
わし「なんじゃ?機嫌が良いな」
アリア「いつも邪魔なオッパイお化けが居ませんから」
あ…カレンの事か…まだウゴン王国に潜入中だしな
わし「カレンの事は嫌いか?」
アリア「オッパイをたまに凝視してるマルス様が嫌です、でも…オッパイに腹が立つのか、オッパイに夢中になってるマルス様に腹が立ってるのか分かりません」
わし「ほう…哲学だな…ではなぜ、男はオッパイに目が行くのか教えてやろう」
アリア「……。」
わし「太古の昔は人間は猿だったのだ」
アリア「え?そうなんですか?」
わし「猿は四つ足歩行だろう…メスの猿のお尻を見てオスは興奮してたのじゃ」
アリア「……。」
わし「だんだんと二足歩行になって、オスの目線が尻から胸へと変わって来て、オスに人気が出る様にメスの胸が尻の代わりになったのじゃ、つまり、ある程度はメスの胸が尻の形をすれば、男はオッパイを見てしまう、本能じゃな」
アリア「マルス様は巨乳じゃ無くても好きなのですか!?」
わし「わしはバリバリの美乳派じゃ」
アリア「美乳派?ですか…」
わし「うむ…」(自分で語ってるがアホみたいな話だな
アリア「マルス様は歳上好きですか?」
歳下好きだが…アリアはわしより歳上だわ、忖度大事だな…
わし「カレンより歳下でわしより歳上が良いかな…あれだ、わしよりちょい上が好みだな」
アリア「……。」
おい!!忖度したぞ!!
アリア「実は…お話ししなければならない事が…」
うわーこえー…この間もこえー…
わし「お…おう…」
アリア「初めて会った時の事を覚えてますか?」
わし「覚えてるぞ、奴隷商の時だな…」
アリア「はい…あの時…私14歳って言いましたが、…私…実は…今15歳です…」
わし「は?」
アリア「引きますよね、興味無いですもんね同じ年には!!死にたいです!!」
わし「まてまて話が見えん!!!」
アリア「私…義務教育で数え方を習って…あの時は間違ってたんです!!3の次は5…5の次は7と飛ばし飛ばしとかで覚えてて10歳なのに14歳だと思ってたんです!!ひきますよね!!ひきますよね!!ひきますよね!!ドン引きですよね!!」
こえーこえーこえーって!!
わし「何回も言ってるが、人間の価値は年齢では決まらない、ほとんどの人間は歳だけ取ってる人間が殆どだ、人間の価値は高い技術、能力、知識、経験だ、どれも研鑽するのに時間が必要だから、努力してる人間は歳を取れば取るほど替えが効かないほどに価値が高くなる」
アリア「でも私、歳上じゃ無いんですよ?」
わし「やっぱり同じ歳か歳下が良い気がする、うんうん…急にそんな気がしてきた、ババアには興味無いな!!」
アリア「ホントですか!?ホントにホントですか?」
わし「まぁ…そうだ」(マジで魅力値に年齢は関係無いけどな…
アリア「自分が少し好きになりました」
わし「よ…良かったっすね」
さて視察だ、街道と鉄道も順調だな、ゆくゆくはアスファルトで舗装だな、蒸気機関車も7号機まで完成した、工業も産業も1を作るのが大変だが、作れてしまえば、あとは簡単なのよね、改良しながらコピペみたいなモンじゃ、それに我が国の工業力は世界一かもしれん
西はこれから聖カトレイアから木材が大量に入ってくるから、建材中心の工業都市にして
東はレガシィ大帝国とウゴン王国があるから商業都市にして行くか
アリア「マルス様見て下さい!!湖ですよ!!」
わし「ほう…思ったよりデカいな、ではメシにするか、わしが作ってきた」
アリア「本当ですか!!楽しみです」
海が近くて小国だと調味料が発達せん、転生前の日本やイタリアは半島や島国だから、新鮮な物を塩振って焼くだけで美味いが、中国やフランスの様に内陸で大きい国土だと冷蔵技術が発達してないから調味料やソース等が発達する、悪い食材を美味しく食べる人類の工夫じゃな」
アリア「め!!めちゃくちゃ美味しいです」
わし「当たり前じゃ、料理の技術や研究に8000時間ほど人生の時間を使ってるからな」
アリア「そんな時間ありました?」
やべぇ鋭い…転生前の話しだった…
わし「ゆ…夢の中でも学習出来るのだ!!」
アリア「す…凄すぎます!!」
わし「まぁ料理は好きな事だが、目的を達成するには要らん足枷だったな」
アリア「好きな事を見つけて努力って良い事では無いですか?」
わし「時間もお金も欲しい人生と言う目標だったら、料理で達成するには生産効率が悪すぎる」
アリア「そうなんですか?」
わし「お店を出すのにコストが掛かり、商品を仕入れるのにコストが掛かり加工するのにもコストが掛かる、ボッタクリで売れる様な付加価値か供給者が居ない市場で勝負すれば、まだ良いが、それだと好きな料理じゃ無くなるだろう」
だからわしは、最初の事業はITにした、家で仕入れ無し(タダ)加工するのに自分の時間と電気代しかコストが掛からないからだ、当時は凄まじい需要があり、供給者になれば生産効率はブッ壊れだった
アリア「わ…私には難しい話です」
わし「まぁ好きじゃ無い仕事の方が儲かる事のが多いかな、変なこだわりが無い分、ほとんどの人間は好きじゃ無い事に努力出来るのが難しいから気付かないがな」
わし「アリアは剣が好きか?」
アリア「良く分からないです、マルス様の役に立ちたいと思って一所懸命でしたから」
わし「ま…似た様なもんだ…」
わし「今日は久々にのんびり出来た、礼を言うぞアリア」
アリア「私は…礼を言われるほど、恩を返しきれてません!!一騎当千まで、あと…998人打ち倒さなければ!!」
真面目か!!真面目過ぎるぞオイ!!カウント式だし
わし「お…おう…」
次回に続く...




