表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第7章月の名同士の衝突・無人島脱出篇
91/250

月の名同士の衝突・無人島脱出篇part24 “監視者との衝突„

「いやあ、この程度のスピードなら神代 睦月くんの

横に居た、木枯 斬月くんだっけ ?

見切れると思ったんだけどなぁ。ざーんねん。僕はガッカリだよ

神代 睦月くん。まっさかぁ君も見切れないのかなァ ?」


「どうだろうな」

相変わらず、諫早 皆月は微笑む。奴のスピードは異常だ。

俺には見切れるのか、分からない。


「その顔は見切れないっていう事だね、アッハハー♪」

諫早 皆月はそう言うとまた、俺の前から姿を消す。


「皆、楽しくいこー♪」

気づいた時にはみぞおちを蹴り上げられ、斬月と同じように

壁に吹き飛んでいた。みぞおちの蹴り、壁に吹き飛んだ衝撃が

内臓をえぐる。


「グッハァッッッ」

諫早 皆月、奴は自身のスピードだけでなく蹴りなどの攻撃にも

加速させている。だからとてつもない痛みがはしるわけだ。


「あっ、耐えたんだー !やっぱり君はその辺の奴らとは違うんだねぇ」

「何が言いたい」

「ただ単に君は強いって言いたいんだよッ」


またしても諫早 皆月が消える。そして“ただ蹴りや殴られているだけ„

なはずが、加速されているためハンマーで叩かれている様な

強い衝撃が何度も、何度も襲いかかる。


「グッハァッッッッッッ !!!!」

口から血を吐いた。それも勢い良く。床が赤に染まる。


「あーら、血なんか吐いちゃって。攻撃しないのー ?」

「す、するさ」


俺はハンドガンを手に取り手当たり次第にトリガーを引く。


「おーおー。そう来ましたかァー。だけどね僕には銃効かないんだァ」

そう言うと諫早 皆月は全ての銃弾を避けてみせる。


「神代 睦月くん、いつもの推理はどしたの ?」

そう言いつつも攻撃を繰り出してくる。これ以上はマズい。

意識が消し飛ぶ。俺は自然に月の石を取り出し、盾にする。


「これで、どう、だ」

「あーあー。賢明な判断だねェ。上出来♪」

だが諫早 皆月は盾を構えてても攻撃を止めない。


「ねぇねぇ、いい加減飽きてきたし僕も武器使うねー ?」

そう言って手を口のあたりに持っていき、どこかのピエロが

やるようなもの、口から剣を取り出した。


「いっくよー ?」

盾に蹴りを繰り出して、俺のバランスが崩される。

その間、諫早 皆月はニコニコしている。.....楽しんでいる ?


落ち着け。バランスが崩れてても出来ることは...あれだ。

俺はハンドガンのマガジンを捨て手を後ろに回し、

新しいマガジン、跳弾の入ったマガジンに変える。

そしてすぐにトリガーを引く。だが撃ち出した銃弾は

諫早 皆月の後ろの柱へと外れる。


「全く、どこを狙っているのかなァ。ガッカリ」

と諫早 皆月が言い、剣を降り下ろす。が、

柱に当たった銃弾が跳ね返り、諫早 皆月の頬へかする。

それに気づいた諫早 皆月は降り下ろした剣を元に戻し、

後ろへ飛ぶ。


「君は今、何をした ?何をした ?」

さっきまでニコニコしていた諫早 皆月の顔が急変。

寝ていた時に見えた殺気が放出されている様に見える。


俺は無言で右手に持っていたハンドガンを示す。


「僕の顔を、傷付けたな...。よくも。君が初めてだよ」

「それはどうもと言っておくか ?」

「跳弾とは考えたね。だけどもう終わりだよ♪」


これ以上長引くのはヤバい。俺は早急に決着を付けると

心に決めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ