表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脱出不可能  作者: 風雷寺悠真
第6章月の名を抹消する者篇
62/250

月の名を抹消する者篇part5 “幼なじみの笑顔„

!?!? 旨い。このサラダうどん。


「旨いぞ秋葉。このさっぱり感が良くてガツガツ食える !!

さすが秋葉だな。料理が上手い」


「でしょでしょ ?ありがとう睦月くん」


「いいや、こちらこそこんなに旨いもん食わせてくれて

ありがとう、秋葉」


旨すぎて、秋葉特製サラダうどんはあっという間に

皿から消え去った。


「ふう。腹も膨れたし、どうしようか」


「そうだねぇ、そういえば睦月くん。家に来るとき、

相当走って来てくれたでしょ ?」


「なんで分かる ?」

「だって汗臭いんだもん。お風呂、入ってくれば ?」

「うっ、それもそうだな。まぁ。じゃあとりあえずお風呂借りるな」

「うん」


秋葉は手を振って俺をお風呂へと誘導した。

まぁ、秋葉の家のお風呂は小さい頃から何度か借りたことが

あるためあまり抵抗が無いのは事実だ。


俺は風呂場の戸を開け、服を乱雑に置き

風呂へと入った。


「ふう。さてどうしたものか」

俺は浴槽でふと呟いた。


そう。秋葉の事が解決しても月の名前の子が消える事件は

解決していないのだ。まぁ、とりあえず秋葉が言っていた

赤雪駅前辺りに張り込むしかないな。


俺は風呂を上がった。


「うーす、秋葉。風呂上がったぞ」

秋葉に会釈する。


「んーとさ、もう時間が時間だから寝ようか。

私がソファーで寝るから睦月くんはベッドでいい ?」


「いやいや、いくら俺が客だからって女の子を

ソファーで寝かすほどバカじゃないぞ ?

秋葉はいつも通りベッドで寝てくれて構わないぞ ?」


「優しいね、睦月くん。じゃあお言葉に甘えようかなぁ。

おやすみ、睦月くん」


「あぁ、おやすみ。秋葉」


次の日、秋葉がモーニングコールをしてくれて

家へと戻り学校の支度をして学校に向かった。


秋葉は俺を送り出すとき、笑顔だった。

もう泣かせたくない、そう思った。幼なじみだしな。


秋葉は来週には転校してくるそうだ。


月の名を抹消する者はそろそろ出てきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ