赤雪高文化祭篇part1 “推理小説部の部員集め„
授業が終わると文月が自分のメガネをかけ直しつつ話し掛けてくる。
「なぁ、睦月。そろそろ文化祭があるんだが出し物するか ?」
「そういえば聞き忘れてたが、推理小説部の部員は何人なんだ ?」
「それはだな。...........3人だな」
「後1人は誰だ ?」
「部活には来るが、何も喋らず推理小説を黙々と読む、
同じ学年の山吹 令月ちゃんって人なんだが、まぁ分かんないよな」
「そうか。だが、確か文化祭の出し物が出せる部活には決まりが
あったんじゃないっけか。3人じゃダメだったような」
「その通りだ。だが、後1人の確保なんて簡単な事だ」
「そうなのか。やっぱりお前.........」
「そうだ。出し物をするために..........イケメン睦月、頼んだ !
出来れば可愛い女子で」
「は、はぁ !?ふざけんな。それにお前もメガネイケメンで中学から
モテモテだったろうが」
「そうだったかもしれないが、ここはあえてだ」
「ったく。わぁったよ。俺がやるからいいよ」
「それじゃ、頼んだわ、睦月」
文月とは別れ、俺は部員の勧誘を開始する。
「あっ、睦月くん、今日帰れる ?」
「え ?あぁ、水篶か。今日はだな部活が.......」
「えっ !!! 睦月くん、部活入ったの ?」
「あぁ。推理小説部っていうんだが....そうだ。水篶、お前部活入れるか ?」
「へ ?わ、私 !? 私は入りたいけど、親の許可が......」
「じゃあ、俺が許可とるから、な ?」
「う、うん。分かった」
俺は携帯電話を取り出し、水篶に電話番号を聞き、「水篶自宅」と登録する。
そして電話を掛ける。
「あ、もしもし ?神代 睦月です」
「あっ、睦月君。どうしたの ?水篶は ?」
「あぁ、水篶はここにいますよ。それでなんですが、水篶さんを
部活に入部させて頂くのは......ダメですかね ?」
「そうだねぇ、錦織家としては難しいけど、睦月君が信頼出来ると夫が
言ってたし、もちろん私もいいと思うし.......ちなみに、どんな部活なの ?」
「それはですね、推理小説部っていう部活で、推理小説を読んで
頭を賢くするという部活ですね。ほら、弓張月学園の時に色々ありましたから」
「う~~~~~~~ん。じゃあ良いわ。私が許可を取っておくわ」
「ありがとうございます !!」
「いいえ。これからも水篶を宜しくね」
「あぁ、はい」
「じゃあね睦月君」
「はい。失礼します」
俺は電話を切る。
「水篶 ?良いってよ。部活入って」
「ほ、本当 !?ありがとう !!」
水篶が俺に抱きついてくる。
「お、オイ !?水篶 !?」
「あ、ご、ごめん。つい、嬉しくて」
水篶が下を向く。顔は真っ赤だ。耳まで。
俺は仕切り直そうと
「ん、じゃ、じゃあ、部室、行こうか ?」と言う。
水篶は
「う、うん。行こ」と顔を上げて言った。
そして水篶と俺の2人は横に並んで、話しながら部室に向かった。
少し直しました。
探偵小説部→推理小説部
です。最近忙しいので
執筆頑張ってやります。




