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新規協力企業との業務提携及び、新受注システム概要

 惑星改造会社。


 星の海を渡り歩き、自分達の生活環境に適した状態へと星を改造し、恒星さえも制御してみせる。


 地球じゃSFの中でしか聞かない架空の業種。


 だが跳躍距離に制約はあれど、恒星間航行を可能としている銀河文明においては、建設業カテゴリーに分類される、立派な業種だ。


 惑星改造と一口にいっても、その内容によって、規模は大きく異なる。


 恒星を生みだし、惑星の位置を調整する大規模な恒星系開発から、海を作りだし、大気大循環を発生させる惑星環境改造、さらにはもっと小規模な限定された区域での人工環境生成等々。


 取り扱う規模が違えば、それに合わせ大小様々会社があるのは、どこの業種も変わらぬ訳で、惑星改造企業業界もいくつかのカテゴリーに分類される。


 トップカテゴリーには、銀河を股に掛け、恒星間交易航路生成などいくつもの宙域に跨がる大規模宙域開発を行う大手改造会社。


 主星となる恒星を中心に1つの星系を全てデザインし、組み立てる中堅企業が多いセカンドカテゴリー。


 そして地元惑星やその衛星での小規模な改造、保全を主な仕事とするサードカテゴリーといった具合だ。


 その業界構造は、絵に描いたようなピラミッド型。


 トップカテゴリーに近づけば近づくほど企業数は少なくなり、下を見ればこの広大な銀河にふさわしく、それこそ星の数ほどの小規模企業がひしめく裾野の広い業界。


 そんな上は狭く、下は広大な業界において、我が相棒が率いるディケライアは、今現在非常に微妙な立ち位置にいる。


 銀河帝国皇家末裔の社長一族が持つ銀河最高クラスの次元跳躍ナビゲート能力『ディメジョンベルクラド』により、異常重力帯がひしめく銀河の難所であろうが、銀河中心超大質量ブラックホールのシュワルツシルト半径の縁ギリギリであろうが確実に跳躍してみせる。


 配下の社員達は、絶対の忠誠を誓う銀河帝国元親衛隊のみならず、銀河全体が激動に揺れた銀河大戦時に、初代姫社長が辺境域を駆け回り救ってきた惑星や星系の元住民達が多く、高い士気プラス様々な特殊能力をもつ人材の宝庫。


 惑星改造艦としては現場を退いたとはいえ、銀河帝国最後にして最高傑作艦である天級シリーズの最終ロットである『創天』とそのメインAIを本社として有し、銀河全域にわたる情報通信システムの中心であり、銀河帝国設立以来記録を収集保存し続ける恒星間ネットワーク中央情報管理惑星アーケロスへの最優先アクセス権所有。


 所有する惑星改造艦は、恒星系級を含め数百隻以上。さらには恒星超新星化艦やら、ブラックホール製造艦などの戦略級超特殊艦も所有し、建設会社だというのにその気になれば銀河の半分の星間国家を相手にしばらく善戦できるほどの実質戦力を有する。


 そんなどこのラスボスだと、突っ込みたくなるほどの巫山戯た陣容を有していたのがアリスの母親。


 俺から見ればまだ会ったことの無い義母で先代社長スティア・ディケライア時代の、業界の盟主ディケライアだ。


 それと比べて我が相棒率いる今のディケライアの現状といえば、比べるのもバカらしくなるほど。


 所有していた惑星改造艦は、創天を除き、大半の社員と共に全ロスト。


 事業が成り立たなくなって生じた天文学的な数値の違約金や賠償金は、所有動産や不動産の売却や譲渡で支払いきったが、事業継続のために借りた運転資金という名の膨大な借入金があって、地球はその質草。


 少数精鋭といえば聞こえは良いが、慢性的な人手不足を、何とか個人のタレントと士気で持たせている綱渡り。


 さすがに最新鋭艦と比べると装備や機能の型落ち感は否めないが、出力だけなら今でも銀河でも最大級の天級を2隻所有しているのはプラス要素だが、その力を自由に使える訳では無い。


 創天は現在地球を含む四惑星のホールドや環境維持に全能力を発揮中で、これ以上の無理は出来無い。


 もう1隻の送天に至っては、数万年規模の休眠状態からの、至上最高距離大跳躍という無茶の影響でオーバーホール必須。


 しかしその資材も設備も今の辺境域で望めるわけもなく、バカ高い工場艦を呼ぶ金も無いので、精度は極めて高いが、星系内距離跳躍をサポートするのがやっとという有様。


 無い無い尽くしで、某戦略ゲーのベリーハードモード初期でさえ可愛く思えてくる。


 惑星改造業界のカテゴリーでいえば、さすがに地場企業なサードカテゴリーには属しないが、極めてそこに近いセカンドカテゴリーの下から数えた方が早いくらいの立ち位置だろうか。


 しかしディケライアという金看板と、そしてリルさんという規格外の手札が、こちらの武器であり生命線。


 力的には、セカンドカテゴリーの底辺に位置する今の現状から、この業界全体を揺るがす大きな力へと。


 それが俺のこちら側でのPCO。Planetreconstruction Company Onlineの主目的であり、攻略ルートだ。








「今現在はサードカテゴリーに属する約0.5%の小規模企業と技術提携について、詰めの調整の段階です。銀河全域マップをご覧ください」



 小さな事からコツコツと。陰謀を張り巡らすにゃ苦労を嫌ってちゃできやしない。


 心の中じゃそんな巫山戯たことを考えつつも、会議用の真面目社会人モードで表情を引き締めつつ、仮想コンソールに指を走らせる。


 この数年間で、協力を取りつけてきた銀河各地の小規模惑星改造会社の所在地をマップに表示する。


 星の数ほどあるサードカテゴリーの企業中0.5%。


 何せ分母がでかすぎるから、ぱっと見には協力企業の数が多く感じても、非協力企業の数を見れば絶望的な気分になりかねない。


 だからリストではなくマップ表示。そっちを見せた方がまだ希望がある。


 でかすぎる銀河マップのあちらこちらに散らばる光点が表示され、会議に出席している関係者の中で、これの意味の判る人達からざわめきの声が上がる。



「ライアッドワークスの本社があるファーガン宙域に切り込めたの? どうやって!?」



「いやいや待て! それより全企業が実質国有化されているサナイド連邦に、橋頭堡築けた方が異常だろ!」



「アリシティア社長が、人たらしって評価するだけあるなシンタさん。信じられんほどの広域をカバーしてるな」



「要因予測……詐欺師的手法」


 

「後で訴えられそうで怖い……連合議会で暗躍した時に脅してきたんじゃ」



 うむ、前半はともかく後半は褒め言葉とは思えない感想をありがとうございます。


 そしてアリス。人聞きの悪い二つ名をこっちでも広めるな。


 アリスのパートナーとして以外に俺がディケライアで与えられた役職は、新設されたPCO事業部のゼネラルマネージャー。


 立ち位置的には、マネージャークラス(部長職)を統括する上位クラス。


 要はディケライアの各部部長の上に置かれているわけだが、俺自身も含めてそんな立場にいるとは思っていない。


 あくまでも俺の手札を増やすためのアリスの好意であり、外部から情報管理や権限などを突っ込まれたときのための方便。


 そんな俺の仕事は、ディケライアの全事業部の状態や活動を把握して、如何に地球側と組合わせ、利用し新たな手を紡ぐか。簡単に言ってしまえばその一点のみ。


 だから表舞台である星系連合議会で派手にやりあったかと思えば、裏でコソコソと、目標のために手段や場を選ばずにいろいろとやっている。


 表側はともかく、裏工作は下手に情報が漏洩すると、仕掛けが無駄になりかね無いので、基本秘密行動も多く、俺本人以外に、出張中の俺の動向をそれなりにでも把握していたのは、社長であるアリスを筆頭に、情報管理の元締めリルさんや、お目付役のサラスさんくらい。


 だから俺が協力勢力を取りつけていることは知っていても、それがどの規模でどの宙域にまで及んでいるかは、身内相手でさえ今日が初披露となる。


 そして俺が口説き落としてきた相手は、文字通り銀河全域。


 星系連合で繋ぎをつけたお偉いさんを伝手に、それこそ東西南北の広域な範囲に散らばっている星々へと顔を繋げた。


 好感触もあれば、下等種族と見下されたりと、様々な反応があったが、それこそまんべんなくだ。


 その節操のない繋ぎの結果がこれだ。


 元々ディケライアが強い影響力を持っていた広大な辺境域のみならず、他のトップカテゴリー企業が鎬を削りシェア争いを繰り広げる銀河中央。


 絶対的地域覇者がいるような古い文明領域など、既に他社のドミナント戦略がすんでいるような地場にも、シミのような微かな点であろうが何とか色を残している。


 もっとも種を明かせば、そこらに斬り込んでいるのは、経営者がかなり変わり者だったり、偏屈だったり、果てには採算度外視の実質趣味だろっていう仕事ばかりの、俗に言う色物ばかりだったりするが。


 全国チェーンのコンビニのようなのが大手惑星改造企業だとすれば、それに対し俺が口説き落とせたのは元個人店が見た目だけコンビニ化しただけな感じ。


 一応惑星改造業をやっているが、かなり小さな案件だったり、土木工事に毛が生えた程度だったりと、名前負けしているようなのが少なくない。


 その宙域に占めるシェアなど微々たる物で、大手から見れば路上の石ころにもならない無意識に無視出来る程度の存在ばかりだ。


 もっともだからこそ、星系連合議会で派手にやっている裏側で、こっそりと構築できたってのもある。



「では続きまして事業展開予定の概要を説明させていただきます。今回協力を取りつけた企業は、それぞれの勢力圏が遠く離れすぎているために、物流統合でのコストダウンや、機材のシェアという形での協力はまず不可能です。またその商圏種族は志向や生存環境の差も大きく、それぞれ異なります」



 一定地域に集中出店するドミナント戦略の肝は、配送コスト削減と、その地域のニーズの把握と迅速な対応。


 一筆書きができるような物流ルートを理想として運送コストを下げると共に、商圏内での客層や売れ行きを分析し、顧客のニーズを把握、迅速に商品ラインナップが対応出来るようにする。


 自分が欲しい物が、迅速に、確実に、そして安く手に入る。


 これは古今東西、地球だろうが、宇宙だろうが変わらないお客の本音。


 そして宇宙において最大のネックは、距離と時間。


 地球人から見れば魔法のような科学技術を持つ銀河文明といえど、宇宙の広さに対しては、ほとんど太刀打ちができていない。 

 

 恒星間を行き来できる外宇宙艦といえど通常短距離跳躍が技術的絶対限界。


 一光年以上の跳躍距離を可能とするのは、銀河の要所と要所を結ぶ跳躍門。


 もしくはわずか数十人しかいない超長距離跳躍ナビゲーターと、その能力に合わせ個人調整された搭乗艦。


 この両者の共通点は、銀河帝国によって生み出された奇跡の動力炉『六連0型恒星弯曲炉』を積んでいる事だ。


 稀少な0型恒星を六個を次元圧縮した特殊フィールドに配置し、その強烈な光と超重力による合わせ技で空間を歪め次元の壁に穴を空けて、上位存在世界へと接続。


 この世界の総量よりも大きいエネルギーを得るという、反則という言葉も生ぬるい超科学の産物。


 炉から得られる超エネルギーがあることで、ナビゲータの力量も左右するが、光年距離を易々と跳躍させたり、常時次元に穴を空けた上で安定化させ常設航路を維持なんて無茶ができたりする。

    

 しかし強力な分、恒星としては短命なO型恒星はかなり稀少である上にそれを六個も使用という段階で、かなりの難題だが、さらに輪を掛けて難しくするのが製造行程だ。


 製造時に少しでも互いの恒星の位置がずれれば、特殊フィールドごと崩壊して、周囲十光年以上の空間に存在する全てを巻き込んで、次元の藻屑と消えかねないって……どんだけ危険だこのエンジン。


 一度始動すればほぼ破壊不能な永久炉として安定するらしいが、それでも恐ろしすぎるこの恒星炉を新造、量産できるほどの強権を有す国家は、星系連合という列強が議会という戦場で鎬を削る、今の寄り合い所帯な銀河には存在しない。


 今の銀河文明よりも一部においては高い技術力を有し、銀河を支配していた強権国家である銀河帝国だからこそ、製造、保持できた遺失エンジンと考えた方がいい。 



「星連アカデミア傘下各惑星大学の共同研究からの参考になりますが、文化や生態で類似性があるグループごとに色分けした場合はこのような形になります」



 俺が銀河星図に重ねて表示したデータは、色彩見本のように様々な色がちょこちょこと固まる様相を現す。


 距離と移動に難点がありすぎる場合、移住や新規開拓がどうしても近場、近隣の星系からになるのは自然の理。


 所々別色に分断されている領域があったり、2つの色が混在している星域は、過去の大戦争の痕跡を表していたり、ものすごく遠いところで似通った色があるのは、銀河帝国による流刑政策の産物だったりと、何かと争いの絶えなかった過去を匂わせる業の深い図だ。



「さらにこれに星系連合に参加する国家や地域の勢力図と、惑星改造企業のトップカテゴリーや、セカンドカテゴリー大手の商圏を重ねます」



 銀河図にさらに2つの別データを重ねあわせて、今の銀河の勢力図を表示。


 一目でわかるが列強と呼ばれる星間国家は、同一文化や、同一種族でまとまった星域が多く、逆に泡沫的な弱い力しかない星域は様々な色がコンストラストとして入り乱れている。


 惑星改造という一大事業を請け負う以上、その地域の支配勢力と懇意になる、もしくは懇意じゃなければならないのか、政商としての一面も強い惑星改造企業も、国家勢力とほぼ同じような状況になっている。


 別格として幅広い星域を跨ぐ企業も、ごく少数あるが、それは過去のディケライアのようにトップカテゴリーのさらに最上位。国家並の力を兼ね備えた一大惑星改造企業グループ。


 明確に色分けされた商圏図の中心は、がちがちに固められた支配領域。



「不老不死に近い寿命を手に入れ、文化進化が停滞気味な銀河文明は、地域ごとに凝り固まった価値観や、志向が蔓延し、流行廃りもループしています。この図はまさにそれを表しています」



 流行の変化が少なく、時折新しい物が生まれても、それは過去の何かのリバイバルだったり派生だったりと、保守的な気質の人達が多いといったところか。


 そういう地域に新しい企業がシェアを広げたり、新しい商品を売り込むのは至難の業。


 無理に踏み込んで、赤字垂れ流しで撤退なんてよく聞く話だ。



「かといっていろいろな色の入り交じった地域は、他の文化に触れ刺激されるからか、逆に自分達の文化に固辞する割合が多く見受けられます」



 アイデンティティを維持する為に、他者に排他的になるのは、生命体としての本能なのか、対抗心故か。学者じゃない俺には判らないし、そこまで知りたくもない。


 ただそこにあるという情報だけで十分だ。



「このように多様なニーズがあるこの宇宙において、惑星改造企業は、星系事に特化した大多数の地域企業や、以前のディケライアのように、極々少数の多種多様な種族を社員として抱え込んだ超巨大な多国籍企業の2極に分けられます。ですが今のディケライアは、社員の多様性はともかくとして、勢力は最盛時と比べ著しく落ちています」



 説明を続けながら、話に耳を傾ける人達をぐるっと見渡す。


 地球人は別として、様々な動物から進化形の獣人や、色や形を一秒ごとに変えていく不定形生命体。


 リアルなら見上げるほどの大巨人に、それすら凌ぐ山のような水棲種族や、逆に掌大の小型種族に、大きさの概念などない身体を持つ気体種。


 全身メタリックな機械性のサイボーグ種属に、一見岩にしか見えないケイ素生命体。


 宇宙人の見本市のような多様性。それぞれの人数さえ考えなければ、ディケライアが今も抱え込む種族の多さは大企業と比べても遜色ない。


 細やかなニーズに合わせれた調整こそディケライアの持ち味だが、今はそれを発揮できるほどの力が無い。


 ならこの力を十分に使える舞台を整えることこそが、俺の目標であり狙い。


 だが百戦錬磨な老舗企業が跳梁跋扈する惑星改造業界に、俺みたいな門外漢が踏み込んで思い通りにできる訳もそうそう無い。力も知識も足りない。


 ゲーム世界でも低レベルステータスで、高難度地域に挑むなんて無謀の極み。精々死に戻り前提な観光旅行くらいだ。



「この多様性を今の力で最大限に発揮するのは、リアルでは無理です。ですがVRなら、銀河文明において価値が最も低いとされる仮想世界ならばいくらでも発揮できます」



 だがそれは俺が、ディケライア単独で挑もうとするからだ。


 無謀な旅行を楽しめるのは参加した当人達のみ。


 情報も無い地域に踏み込み、新しい物を見つけ、新規モンスターに無謀にも挑んで、倒したり、逃げ惑ったり、苦労して抜けたと思ったら、囲まれて、罠解除に失敗して死んだり。


 ぼろぼろになりながらも、それを笑い話にできたのは、楽しめたのは、俺達が当事者だからだ。


 あの時確かに自分達が手に入れた物の価値は、手にした自分達にしか判らない。


 

「惑星改造セミオーダーシステム。銀河においてのPlanetreconstruction Company Onlineは、仮想世界において、先ほどの協力企業を窓口として顧客を募り、仮想世界において自分達が望む星を作り上げるという形となります」 



 相手が中々に意見を変えない保守的だというならば、あえてこっちに取り込む。


 物を売りつける顧客ではなく、物を一緒に作り上げる仲間にする。



「そしてさらにここからリアルへと繋げます」



 仮想物を最低レベルというならば、段階を踏んでリアルへと繋ぐ形にする。


 素人が考えたデザインを、実際の売り物にするのは苦労が伴うだろうが、そこはヒントをくれたユッコさんに感謝。


 俺ら夫婦の盟友のユッコさんは、品の良い老婦人といった見た目からは想像がつかない革新的なデザインの服を次々に産み出すデザイナー。


 何度か発表前にデザイン画を見せてもらう機会もあったが、正直これどうよ? という奇抜な物が多かったが、それが実際にショーとなると絶賛を浴びる要因はユッコさん曰く。実際に作り上げるパタンナーの腕があるからとのこと。


 想像の世界の服を、実際の世界に適した形の服として作り上げる。


 それに習いお客というデザイナーが思い描いた星を、プロ集団であるディケライアが実際の形として組み立てる。



「改造企業や政府が開発し作り出した新しい居住惑星ではなく、自分達が考え、望んだ形を仮想世界で実現。ディケライアがリアルへと適した形にさらにリファイン。そこから出資者や賛同者を募りリアルへと繋げていくプラン。それが銀河のPCOです」



 これがまず俺の目指す第1段階。


 銀河全部をゲームという型枠に嵌め、ゲームマスターとしての俺がもっとも得意とする分野に持っていく為の下準備。


 その為にはまず地球のPCOで、星を作り上げる楽しさというのを、ゲームの面白さを全宇宙人にアピールする必要がある。


 その為には、美月さん達のがんばりに期待だ。


 もっともアリス曰く『全宇宙廃人化計画』という不名誉な作戦名称だけは、全力却下してやるがな。

 ちょっと短いですがリアル宇宙側の情勢やら設定を簡易でまとめた合同会議編は、これで終了です。

 書きたい部分や書きたいところはいろいろありますが、自制しないと、今以上に設定オンパレードになりそうなのでw

 シャモンさんからの特別報告も入れる予定でしたが、流れ的に次の第四部で入れた方が盛り上がりそうなので、そちらで。

 これからもお付き合いいただけましたら幸いです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 昨日から読み始めた勢です。 読み始めたら止まらないくらい面白いです。 [気になる点] 誤字報告が2点 111話中盤 “全国チェーンのコンビニのようなのが大手惑星改造企業だとすれば、…
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