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第42話 スインドの自宅で

 ご飯の前に、まずは部屋に……と、スインドさんのお家にお邪魔することになったんだけど。


 なんと、上の階がご自宅らしい。二階建てかと思いきや……倉庫も含めて、三階建てだとか。二階が倉庫で、三階が居住スペース。お風呂もトイレも完備とは素晴らしい!!


 トイレは和式だったけど、変なトイレじゃなくてよかった! クレハのところと同じで安心。


 これなら……ツクモで綺麗になった、あの建物にも私の部屋を作ってもらおうかな? ザックさんに頼めるだけ、聞いてみようか決めることにした。



「……こっちが、母の部屋だ」



 私が使わせてもらうことになったお部屋は……六畳間より少し広いくらいのフローリング付きの部屋だ。ベッドと書き物机がある以外は落ち着いた色合いのレイアウト。



「あの、今更ですが。ここ使っていいんですか?」


「……両親は自分達なりに各地で何でも屋をやっているんだ。数年に一度帰ってこれば良い方だからな? 気にしないでいい」


「……なるほど?」



 それで、スインドさんがお店を継いでからは……店名を変えたりしたのかな?



「んじゃ〜、あちきはネコマタに戻る時はーヒロとここで寝るわ〜」


「……父さんの部屋はいいのか?」


「ええんよ。あんまりいじくるの好きやないしー」


「……わかった。そろそろ、下に行くか?」


「はーい」



 居住スペースは三階だけど、厨房は何故か二階。調味料の状態確認や薬品も同じ要領で……作業場も兼ねて、二階でチェックするらしく。その流れで、スインドさんのお母さんはそこでご飯を作ってたそうだ。


 お邪魔すると、生産ギルドほど広くは無いが……ちゃんとした厨房設備が揃っていた!!


 やっぱり、冷蔵庫があるのは素晴らしい!! 今はクレハの収納にあるけど……私もちゃんと買ったからね。動力源は電気とかじゃなくて……魔石とかって不思議アイテムで出来るらしいが。


 とりあえず……スインドさんに許可をもらってから、色々物色させてもらう。


 サラダもだけど、他にはどんな食材がこの世界にあるのか。


 気になって気になって仕方がないので……結局は三人で材料を集めて行くと。


 作業台には、たくさんの食材が揃ったのだった。



「いっぱいやわ〜」


「……適当に買って仕舞っておいたのもあるが」


「あ! お米!!」



 ちょっと、色は薄ピンクだけど……小麦じゃないお米がちゃんとあったのだ!!



「コメ? リーガがか?」


「こっちではそう呼ぶんですね? これ使っていいですか?」


「……わざわざ今から粉に?」


「え? 米粉にして使うんです?」


「違うのか?」



 どうやら、呼び名以外に調理方法も違うらしい……。


 これは、ますます作らねばならなくては!!


 お肉と野菜たっぷりの……焼き肉サラダを!!


 もしくは、サラダはサラダだけにして……焼き肉丼とか!?


 どっちも捨て難いけど……二人に食べてもらうから、ちゃんと聞かなくちゃ!!



「二人に質問が」


「なんや?」


「なんだ?」


「主食ひとつとサラダ。もしくは……主食全部にした美味しいものか。どちらがいいです? 手間はあまり変わりないので」


「「う〜〜ん……」」



 どっちも美味しいけど、どっちにするかは食べたい方を作りたい。


 結果は、一緒くたにしたサラダ丼の方に決まったので……。


 まずは、お米ことリーガを……日本で作ってた白米の炊き方からスタートすることに!!

次回はまた明日〜

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