21話 ポーション作り
『フローネ先生いますか?』
『きたわね』
家に招き入れてテーブルを囲み座る
『今日はポーションを作りましょうね』
『採ってきた薬草ですね』
『材料が少し足らないので買い出しからになります』
『はーい』
『ポーションの材料はここに書いてあります。マジックポーションはここに書いてあります』
『この間採ってきた薬草が主な材料になるのですね』
『買いにいきましょう』
町の中を数件回りながら買いそろえる
『行ったことの無いお店ばかりだったね』
『色々新鮮』
最後の店に入り、杖も沢山置いてあったので見て回るが、似たりよったりで新鮮味が無かった
『杖はあまり種類がないね』
『杖は魔力を増幅させる効果がある霊樹や、精霊の宿る木や魔力を帯びる木が一般的で、魔石に増幅効果を付与して作ることは出来ますが、作成が難しいのでなかなか出回らないですよ』
フローネが説明してくれる
『マルスの杖、なかなか良いものが見つからないのは仕方ないよね』
リリシャがいいながらフローネを見ている
『一期一会ですから仕方ないですね』
フローネは答える
フローネの家に帰ってくると、早速鍋に材料を入れて火にかけ、ぐつぐつと煮ていく。鍋の周りの魔方陣で魔力を鍋に集めている。魔方陣はリリシャが維持している
『リリシャ大丈夫?』
『全然平気です』
『リリシャは魔力制御が上手いですね』
フローネが誉めるとリリシャは照れ笑いをする
頃合いを見て、鍋を別の魔方陣に置き、リリシャはその魔方陣を維持する
『これでポーションは大体の行程は終わりです。次はマジックポーションにしましょう』
同じように魔方陣の中で鍋に火をかけ材料を煮ていく。魔方陣はマルスが制御する
『マルスも制御上手いですね。2人がいると作るのが楽になりますね』
フローネはそう言って微笑む
マルスは魔力視で魔力の流れを見ている。魔方陣からゆっくり鍋に魔力が流れている。そして、制御を乱すと鍋近くや鍋の中で光が弾けている。制御がしっかりしていると魔力が一定に鍋に流れる
同じように、頃合いになったら別の魔方陣に置き、魔方陣を発動して魔力をこめる
こっちの魔方陣も同じように、魔力が一定になるように制御する
『キリシアは瓶の準備をしましょうね』
キリシアは瓶を並べて汚れが無いか確認していく
『瓶の準備は終わったよ』
フローネは確認して、リリシャの鍋からポーションを瓶に詰めていく
『ポーションの質、良いですね』
フローネは色と魔力を見て頷いている
マルスの鍋のマジックポーションも瓶に詰めていく
『マジックポーションも質に問題はないですね』
リリシャも一緒に出来上がったポーションとマジックポーションを魔力視で魔力を確認する。そして、並べられた瓶を見てリリシャとマルスは顔を見合せ喜ぶ
マジックポーションは付与魔法でも使うので必須だったが補充できたし、ポーションも迷宮探索では必須だったし、更に作成方法も問題なく覚えられた。
帰り際にフローネから糸を少し取ってきてほしいと頼まれた。使用方法は今度一緒に使うと言っていた




