10話 鍛冶屋ギレリム
魔石の為に一気に11層に最短距離で向かう
バタフライを見つけて、リリシャのファイヤーアローで貫き魔石が残る
『一個目確保だね』
キリシアに言うとにっこりする
『親方に文句言えない量を叩き突けてやる』
キリシアはやる気満々で索敵する
小部屋にキャタピーが沢山いるのを発見する
リリシャはファイヤーストームを発動して部屋の中を焼き付くす
糸と魔石を拾い、次を索敵しながら進むとバタフライを3匹見つけたので、ファイヤーアローを連射して倒す。瞬殺しながら次々倒す。更に進むと二手に分かれていて、両方の部屋に大量のキャタピーとバタフライがいるのを発見する
『両方一気に殲滅しないと挟み撃ちになる感じかな?』
『危険な配置だね』
キリシアは頷きながらそういう
『マルス左側お願いしますね、私が右側を』
リリシャはそういうと魔力集中を始める
『キリシアさん周りの警戒お願いします』
キリシアは頷く
両手に魔力を集めながら入口まで進み、中を確認して、ファイヤーストームを連続発動して一気に殲滅を狙う。しかし、奥に少し残ったのを確認し、続けてファイヤーストームで追撃して殲滅する
『キャー』
後ろを振り返るとバタフライが数匹リリシャの所まで来ていてキリシアが槍で応戦していた
ファイヤーアローを連射しながら近づく
近づいてきたマルスに気が付いたキリシアが、リリシャを引っ張って後退する。マルスは急いでファイヤーストームを発動し、部屋の入口付近のバタフライを焼き払う
『大丈夫?』
『ゴメン迎撃が遅れた』
キリシアはそういいながら、リリシャに薬を飲ませる
『麻痺?』
『鱗粉吸ったみたい、麻痺薬で大丈夫』
『リリシャさんが動けるようになるまで警戒をお願いします』
キリシアは頷き通路を見張る
マルスは、続けてファイヤーストームを発動しながら、入口に近づく。ファイヤーストームの向こうにバタフライの影が見える。まずはファイヤーアローで見える影を片付ける。入口から中を確認すると、かなりの数がまだ残っていた。『ファイヤーストーム!!』逆方向の3匹のキャタピーを切り裂き、バタフライにはファイヤーアローで撃退していく。一度通路に戻り魔力を集中していると、
『マルスごめんね油断した』
魔法の準備しながらリリシャが後ろにきた
『リリシャさん奥にまだ残っているので焼き払える?』
リリシャは頷き、ファイヤーストームで焼き払う
周囲を確認して残りがいないのを確認する
『魔石と糸を拾いましょうか?』
リリシャは頷き魔石を拾い始める。キリシアは通路を警戒している。全部拾ったら、先に殲滅した部屋も確認し、魔石と糸を回収する
『モンスターパレードだったのかな?』
『そうかもしれないね。普通だったら対応しきれないよね』
キリシアがそう言って首を横に振る。リリシャも苦笑いしてごめんなさいと言う
大量に集まったので帰ることにした。
鍛冶屋に到着し、中に入り
『親方いますか?』
キリシアが呼ぶと
奥から親方が現れて
『小娘何しにきた』
『約束通り魔石を持ってきた』
魔石を一個親方に投げて渡した
『貴重な魔石を投げるなんて何考えてるんだ!!!』
そう言いながら、魔石を確認する
『確かに中魔石だな!何処から買ってきたんだ?』
『普通に迷宮からだよ』
キリシアは笑みを浮かべながら返答する
『何!小娘ごときが取ってこれるわけ無いだろ!!嘘言うな』
魔石の袋を見せて
『私達なら余裕だよ!!親方』
『馬鹿な!小娘が取ってこれるわけ無い・・・』
『ギルドのヘザーネさんかゼタルさんに聞けば解るでしょ』
『ゼタルを知っているのか?』
『ゼタルを壁に弾き飛ばしたマルスを知っているか聞けば!!』
『は?ゼタルを弾き飛ばした!!』
『怪しむなら、魔石の買い取りしてもらいに行くから一緒にくる?』
キリシアは笑いながら親方に言うと
『この魔石をギルドに売るだと!!勿体ない!!!俺がギルドの2倍で買ってやる』
親方はそう言ってくる
『どうしようかな?武器作ってもらえそうにないしなーー』
キリシアはニヤリとしながら言う
『作ってやるから売ってくれ!!』
『どうしようかな?』
そう言っていると、おかみさんとゼタルがやってきた
『ギレリムが頼み込むなんて珍しいなーハッハッハ』
ゼタルが笑いながら入ってくる
『ゼタル何故ここに?』
『カセティに面白い話を聞いて遊びにきただけだ』
『面白い話だと』
『外見だけを見て無理だと笑い飛ばして魔石持って来たら武器を作る約束したんだろ~それも相手がマルス達と直ぐに解ったからな』
『弾き飛ばしたって本当なのか?』
『2回やられた』
『は?2回もだと…。ゼタル弱くなったのか?』
『1回目は油断した。2回目はお互いの木剣が砕けて、その衝撃波でやられただけだ。それにキャタピーを殲滅してくるようになったからなぁー』
『は?冗談はよせ』
『今日は糸は無いのか?』
『こっちに入っているよ』
『馬鹿な・・・ちょっと待て、この数異常だろう』
『今日は危なかった』
『ギレリム、現実を直視しろ』
『う・・・解った何でも作ってやる。その代わり魔石も売ってくれ』
『今日は沢山あるから何個必要?見て選ぶ』
キリシアがそう言うと残りの魔石も置いた
『何個あるんだ!』
『数えてない。多分100個以上かな?』
『は?数えてないだと』
『大きな部屋に沢山いたから殲滅したけど2部屋同時に戦ったから魔力限界で危なかった』
『最奥の2連部屋なのか?あそこは絶対無理な所だぞ』
ゼタルとギレリムが苦笑している
『はぁー魔剣無しで戦うのは無理だ・・・だから必要か・・・小娘は槍が必要か?』
『はい!』
『出来れば付与の練習もやって確実に付与できるようにしたいのですが』
リリシャがそういうと
『解った任せておけ。成功確率上げれるように練習しろ』
ギレリムは笑みを浮かべる
自分達を見送り
『とんでもない小僧と小娘だな、お前達を越えるか?』
『間違いないだろう。魔剣まで持ったら間違いなく』
『階層ボスの魔石も持ってきてくれるよ』
『気合いいれて作る必要が有りそうだな!』




