4話 迷宮探索
昨日と同じように2層から迷宮探索を始めた
カークロッチが数匹ずつ現れるが筋力強化して瞬殺していく。あまりにも速く瞬殺し過ぎて、キリシアが一言
『マルス一人で十分じゃないかな?私いらない?』
リリシャも苦笑しながら
『たまには私達も戦わせて』
キリシアも同意する
『ゴメンね。調子乗りすぎた』
カークロッチが一匹で現れ、キリシアが槍で突撃する、横にかわされ、咄嗟に槍を横に振り払うがそれも届かない。『キー』気勢を上げながら突撃してくるカークロッチ。キリシアはギリギリでかわすがリリシャの近くまで突進してくる。リリシャは、魔法詠唱しながら退避する。カークロッチは飛び回りながら体当たりをしようと突撃を繰り返す。リリシャは飛び回るカークロッチに魔法を発動するタイミングがつかめない
『リリシャ、外れても良いから魔法を撃って』
キリシアを一瞬見てリリシャは魔法を撃つ。しかしカークロッチはかわし飛び回る。リリシャは容赦なく魔法を次々と撃つ。爆風でカークロッチは動きが制限される。キリシアは、狙い済まして突く。『ガシャッ』羽に当たりカークロッチは地面に墜ちる。カークロッチが体勢を整える前にキリシアの槍がカークロッチを貫き、黒い煙をだし始める。しかしカークロッチは暴れる。リリシャの魔法が直撃して火だるまになって動かなくなり、黒い煙が晴れて、結晶が残るのを見て2人は安堵の表情を浮かべる
『なかなか攻撃が当たらない・・・』
『魔法も狙いがつけれない』
2人は見合わせて息を吐く
後ろで新たな気配を感じ構えるとカークロッチが4匹現れた。2人は顔が引きつり
『マルスお願い』
同時にハモる
筋力強化して一気にすれ違い際に切り裂く、黒い煙を出しながらまだ動く4匹を確実に仕留める
『マルスの筋力強化は反則』
キリシアは呟きながらこっちを見ていた
『筋力強化しちゃダメ?』
『私も足手まといにならないように早く強くなるから、それまでは守ってね』
キリシアは苦笑しながら答えると魔石を拾って歩きだす。リリシャは後ろ姿を見ながら
『無詠唱体得するから・・・・』
聞こえないぐらいの声で呟き歩きだす
迷宮を出て剣を確認すると大きな亀裂が入っていたのを見つけて、
『この剣も寿命かな?』と呟くと
キリシアが覗き込み頷く
『新しい剣必要だね。買って帰る?』
『どこかに良い武器屋有るかな?』
『付いてきて』
キリシアが歩きだした。付いていくと武器屋に入り物色を始めた
『鋼の剣は高いね、取り敢えず鉄の剣にするしかないか』
『マルスはもっと良い武器が必要だけど、今はまだ無理だから仕方ないよね』
キリシアはそう言って店主の奥にある剣を見つめる、少し魔力を感じる剣
『あれは?』
『魔力が付与された魔剣です』
リリシャが回答する
『どのぐらいするのだろう?』
『金貨100枚ぐらいだと思うよ』
キリシアの回答に驚く自分をリリシャが横目で見ている
鉄の剣を買って武器屋を出て宿屋に歩きだす
『今日も魔法の練習する?』
『良いよ』
と答えるとリリシャは頷く
『私も練習したい』
キリシアがこっちを見て言う
『キリシアさんも魔法やるの?』
『魔法はしないけど戦いの練習付き合って!足手まといになりたくないから早く強くなるために付き合って』
キリシアを見て苦笑しながら頷く




