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山田太郎の嘆き  作者: 無一文
29/29

小ネタだとか その8

「山田は最近どうしたのかしらぁ?」

「学校には顔出してるみたいなんだけどね」


 私達の言葉にボブが溜息を吐く。


「今は、ボリビアに麻薬カルテルを倒しに行ってるみたいデース」

「ああ、それは俺もやってるわ」


 陣内が頷いている。


「また変な事に巻き込まれてるの?」

「いや、そうじゃなくて……」


 どうにも歯切れが悪い。

 ふと思いついたように有栖が言った。


「もしかしてぇ、その前は地球を救うために銀河の彼方へ行ってたのかしらぁ?」

「うん、そうそう」

「さらにその前は、学級裁判があるって忙しそうデシタ」


 何となくだが、分かってきた。


「もしかして、今年地球を防衛する予定があったりするの?」

「それはボクもやりマース」

「もちろん、俺もだぞ!」


 ボブと陣内君の答えを聞いて確信する。


「山田はぁ、ゲームと現実の話がごっちゃになるから面倒くさいわねぇ」

「ゲーム脳ってやつね!」

「ちょっと違うと思うわぁ」


---


「とか言われてたぞ」


 陣内の言葉を聞くが、俺は動じない。


「いいから次の拠点潰すぞ! 武器パーツがあるんだよ!」

「へいへい」


 陣内は呆れたように言うと、俺の指示通りヘリを飛ばし始める。


「あ、ごめん敵に見つかったわ」

「山田は本当にゲーム好きだけど基本下手だよな」

「放っておけ」


 こうして俺は、今日もゲームに没頭するのだった。

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