小ネタだとか その8
「山田は最近どうしたのかしらぁ?」
「学校には顔出してるみたいなんだけどね」
私達の言葉にボブが溜息を吐く。
「今は、ボリビアに麻薬カルテルを倒しに行ってるみたいデース」
「ああ、それは俺もやってるわ」
陣内が頷いている。
「また変な事に巻き込まれてるの?」
「いや、そうじゃなくて……」
どうにも歯切れが悪い。
ふと思いついたように有栖が言った。
「もしかしてぇ、その前は地球を救うために銀河の彼方へ行ってたのかしらぁ?」
「うん、そうそう」
「さらにその前は、学級裁判があるって忙しそうデシタ」
何となくだが、分かってきた。
「もしかして、今年地球を防衛する予定があったりするの?」
「それはボクもやりマース」
「もちろん、俺もだぞ!」
ボブと陣内君の答えを聞いて確信する。
「山田はぁ、ゲームと現実の話がごっちゃになるから面倒くさいわねぇ」
「ゲーム脳ってやつね!」
「ちょっと違うと思うわぁ」
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「とか言われてたぞ」
陣内の言葉を聞くが、俺は動じない。
「いいから次の拠点潰すぞ! 武器パーツがあるんだよ!」
「へいへい」
陣内は呆れたように言うと、俺の指示通りヘリを飛ばし始める。
「あ、ごめん敵に見つかったわ」
「山田は本当にゲーム好きだけど基本下手だよな」
「放っておけ」
こうして俺は、今日もゲームに没頭するのだった。




