98 バレンタインはじめました(その6)
すでに3月になっていて、そろそろホワイトデーネタが出る頃
どんだけ遅筆なんだってばよ!(涙)
駅のベンチに隣あって座った後、彼女にバレンタインのチョコを渡しました
え?
描写が簡単すぎる?
男がチョコを渡すシーンなんて誰得だよ!、と大きな声でオレは言いたい(いや、マジで)
チョコを渡したら
「開けていい?」
と聞かれました
そこは家に持って帰ってゆっくり食べるんじゃないんかいっ?!
前世?の記憶のせいで、そう突っ込みそうになりました
しかし、口には出しませんでしたよ
セーフです!
最近、喋るたびに墓穴?を掘っているような気がしますからね(笑)
「どうぞ・・・」
そう返事したオレは結構、この世界になじんできたような気がする
・・・ちゃんと、なじんでいるよね?
包装を丁寧に開ける彼女
包装紙を丁寧に畳む彼女
箱のふたをとる彼女
チョコをマジマジと見る彼女
なんか緊張したね
包装紙もチョコを入れる紙の箱も普通のお店で買ったモノ
でも結構綺麗だから大丈夫だよね?
オレに男子力を求められても困るってばよ!(笑)
それにチョコの出来あがりは確認しているけど、贈った本人に見られるとちょっと不安になってきた
前世?の世界では、女子達はこんなドキドキを体験していたのか・・・
ちょっと、いや、かなり見直したね
いやマジで!
「今、食べていいかな?」
彼女が聞いてきました
ですn、いや、チョコの所有権はすでに移ってるよね?
それでも聞いてくる彼女は、律儀者(笑)
・・・いや、この世界の男子がワガママで身勝手でオレ様だってことかな?(笑)
オレはそんなに束縛も、DVもしていないってばよ!
・・・してないよね?(ドキドキ)
「どうぞ」
そう返事をしました
オレ的にはそこまで言わなくてもいいって思うんですけどね
所有権は移っているし(笑)
彼女が嬉しそうにココアパウダーが付いたトリュフを指でつまみました
口に入れました
笑顔になりました
食べる所を見ているだけでも幸福になれました
こればバレンタイン・ハッピー・フェノメノン(笑) ←古すぎて誰も知らないって!
あ、彼女、手は洗ってますよ
渡す前に駅のトイレで洗ってきました
その時はなんで?って思ったんですけど、こういうわけでしたか(笑)
「おいしい~っ」
はい、社交辞令ありがとうございました(笑)
いちおう料理部で教えて貰ったレシピで作ったよ
でも所詮、素人が作ったもの
TVのグルメリポーター並みのリアクションはちょっと無理があるぞ
どんだけ恋愛フィルター?がかかっているんだか(笑)
これぞバレンタイン・ハッピー・フェノメノンVer2!(笑)
「はい、どうぞ」
そう言ってチョコを一つつまんでオレの方に差し出してきました
あげたチョコなんだけどいいんかな?
ちょっとだけ悩みました
でももちろん食べました
オレは全ルートをコンプする主義ですから(笑)
あ、今、視線を感じた
これが嫉妬の視線か!
振りかえって見なくてもわかる
ガン見されているって!
あ、あれだな
彼女のチョコゲットを阻止すべく動いた連中
いや女だから・・・なんになるんだ?(笑)
とにかく彼女が駅のベンチに座ろうって言った意味が判った瞬間でした
学校からココまで邪魔をした強敵?連中?に思い知らせよう、というわけだ
ラブラブ(古い!)なことろを見せつけて(笑)
黒い、黒すぎるぞ(笑)
でもちょっと惚れ直した瞬間でした(いやマジで!)




