65 陸上部のマネジをしたよ(その16)
「こちら田中一郎くんです」
「こちら水谷明子さんです」
なぜだか陸上の試合後にお見合いが始まりました
おいおい?
話は少し戻ります
試合の昼休みの時に「美人見つけた」、ラッキーと思ってました
いいもん見たな~、そう思ってました
まあたまに思い出してましたけどね
夜のおk、ゲフンゲフン、とにかく美人でした、うん
試合が全部終わって、
『やっと終わった~』
『立ちっぱなしで足がパンパンだよ』
『早く帰ってゴロゴロしたい』
とか内心で愚痴ってました
オレにも声に出さないくらいの常識はありますよ?
みんな真剣に走ってましたからね
大会が終わったので、これでお役御免かと思うと笑えてきます
楽しみも多かったけど、結構大変でしたからね
明日からのんびりできそうです
帰りの支度をしてそう思っていたら、キャプテンに建物の裏に連れてこられました
ひょっとして『18禁的な御褒美』か?
ドキワクで期待していたら、昼間の美少女がいました
マナイター、な彼女です
えっ?
なんで?
そう思っていたらキャプテンがお互いを紹介し始めました
おいおい
紹介の後、
「イイ名前ですね」
と彼女が話しかけてきました
いえいえ本当に普通の名前です
せめて名前の最初にRでも付いていれば笑えるんですけどね(笑)
おばかなことを考えていたら返事が遅れました
<しーん>
沈黙が痛いです
・・・すみません
沈黙を破るように彼女が言いました
「私と付き合って下さい!」
「はいっ!」
次に話しかけられたら速攻で返事しようと思っていたので
何も考えずに返事しちゃいました
しまった!?
しかし時、すでに遅し!
お見合いばb、いえ、キャプテンのとりなし?によって、見事、付き合うことになりました
えっ?
ここはドコ?
私はダレ?
ってくらい狼狽しました
だって女の子と付き合うの初めてなんだもん!
もードキドキで不安しかないよ!(涙目)
この先どうなるんでしょう・・・




